メタルサーガ ~鋼の季節~

【めたるさーが はがねのきせつ】

ジャンル RPG
対応機種 ニンテンドーDS
発売元 サクセス
開発 クレアテック
モバイル&ゲームスタジオ
発売日 2006年4月20日
定価 5,040円(税5%込)
レーティング CERO:全年齢対象
判定 クソゲー
ポイント 使い辛い事この上ないフルタッチオペレーション
バグが非常に多い
グラフィックやBGMなどは高評価
メタルマックスシリーズリンク


概要

サクセスによる分家筋「メタルサーガ」シリーズ2作目。開発に『メタルマックス』シリーズを生み出した宮岡寛氏とクレアテックが加わり、ハードをDSに移した事でタッチ操作が導入されたが…。

特徴

  • ボタン操作はほぼ使用せず、タッチパネルのみで操作するフルタッチオペレーション仕様となっている。
  • 戦闘画面が従来通りの2Dサイドビューに戻った。
  • パーティメンバーは従来の3人+犬の4名から2人+犬の3名に減少。戦闘に参加できる戦車は一台のみ(一台に二人が乗り込む)。
  • 特技がレベルアップによる取得、および回数制に変更された。
  • 戦車の防御力が、従来の装甲タイル方式からシャシーごとの耐久力に変更された。
    • またシャシーも強化する事で固定武器などが変化するようになった。
  • 新たに職業として「料理人」と「ハッカー」が追加された。
    • 料理人はバイオモンスターに対して絶大な攻撃力を有する他、材料とレシピが揃っていれば料理アイテムを作成できる。
    • ハッカーはバトルパソコンでロボットを操作して戦う。マシン・タンク系モンスターから技のデータを吸い出してロボットに使わせる事が可能。

問題点

  • 尋常じゃ無い程にバグとフリーズが多い。
    • ゲームが進行不可能になるような深刻なバグも多く、一部バグについては攻略本に注意書きが掲載される程である。
    • テキストの誤字脱字も当然のように見られる。
    • 取扱説明書でも態々記載する程のウリとしていた戦車装備「オーディン砲」ですらバグ被害の例外ではなく、せっかく組み合わせを考えてもゲーム再開時に初期の組み合わせに戻るなど悲惨な目にあっている。
    • バグの数や詳細についてはこちらを参照。
  • 操作が必然性を感じ辛いタッチ操作のみで、ストレスが溜まりやすい。
    • メニューの開閉や選択肢の決定、装備、ありとあらゆる操作をタッチのみで行うのだが、UIのレイアウトは従来作品と全く同じ。
      • 要は、単に従来ボタンで行っていた操作を全てタッチパネルに落とし込んだだけなのである。タッチ操作の必要性を全く感じない。
      • ボタンでの操作もあるにはあるが、Bボタンでのメニューのキャンセルや十字ボタンでのフィールドマップのスライド位しか出番が無い。その上スライドは速度が遅く、結局タッチで動かした方が速い。
      • 画面内のアイコンも妙にサイズが小さく、DSのタッチペンでも押しづらい。
  • ダッシュ不能で、とにかく移動が遅い。こちらもストレスが溜まる大きな要因の一つ。
  • メタルマックス・メタルサーガシリーズとしての魅力を損なう要素がやたら多い。
    • シリーズ作品中では自由度が低く、決められた条件を満たさないと解放できない地域が多い。
      • このため序盤は一本道で進んでいき、中盤になってやっと自由度が少し上がる。
      • ワールドマップも従来の徒歩移動形式から『ロマンシング サ・ガ』のような一枚絵マップによるマーカー形式に変更された。なんとも味気ない。
    • 上述した通りパーティメンバーが3名に減少し、戦闘に参加できる戦車は一台のみ。このため、戦車に乗った場合の戦闘は2人だけしか操作できない。
      • 一応二台目の戦車をけん引して連れていく事が可能ではあるが、勿論戦闘には参加できない。
    • 戦車の扱いが微妙。
      • 一部戦車のデザインが不評。グラフィックも2Dドット絵と併用されている為か、統一感に欠ける。
      • 一部の戦車を5段階まで改造するとフリーズする。
    • 効果音も全体的に安っぽい。さすがにまるでやる気を感じない程ではないが…。

賛否両論点

  • BGMに良曲が多く世界観に合っている。過去作で使用された曲も一部が使われている。
    • ただしDS音源の影響か、ヘッドホン無しだと少々音が軽め。

評価点

  • 戦車集めや賞金首、わらしべイベントなどシリーズらしいやり込み要素は一通り揃っている。
  • クオータービューによるグラフィックドット絵は見栄えが良い。
    • キャラクターのドット絵もそつなく纏まっている。
      • ただし歩行グラフィックは4方向の物のみ、戦車はキャタピラが動かないなど残念な部分もある。
  • 本作主人公が初代『メタルマックス』の主人公の息子であると匂わせているなど、シナリオには見所も多い。
    • イベント選択肢もネタに走ったものがあるなど、テキスト面もメタルらしさが詰まっていると好評。
  • 上記の通り不評な要素が多いものの、一部システムは後のシリーズに受け継がれている。
    • 「回数性の特技」「攻撃範囲の決まった武器」「武器を複数装備できる」など。

総評

あまりのバグの多さが原因で、どこぞの2壊同様にシリーズの黒歴史とされる事も多い悲運の作品。
とはいえメタルマックスらしい世界観や一部システム、シナリオ等見るべき要素は多く、実際バグを度外視さえすればそれなりの作品に仕上がってはいる。
メタルマックス・メタルサーガシリーズのコミュニティにおいて本作をやり込んだプレイヤーをそれなりに見かけるのも、その証左と言えよう。

その後のメタルサーガ

  • 上述通り、本作の評判は散々であり売り上げも2万本と厳しいものであった。
    • この所為もあってかシリーズ3作目『旋律の連鎖(通称モバイル)』は携帯電話での展開となり、作風にも原点回帰を特に強くした点が見受けられている。
  • のちに『メタルマックス』の知的財産権をエンターブレインが取得した事で「メタルマックス」関連の商標を再びゲームに使えるようになり、メタルマックス本シリーズの名を冠した作品『メタルマックス3』が2010年に発売された。同作についての詳細はリンク先のページを参照されたし。
  • 同じく2010年にはブラウザゲームとしてシリーズ4作目『メタルサーガ ニューフロンティア』が展開され、2010年はメタルマックスとメタルサーガ双方の新作が世に出るという珍事が発生した。
    • 当wikiの取り扱い対象外のため詳細は触れないがファンの間ではそこそこの好評を博しており、2013年12月11日のサービス終了前後には多くのファンから終了を惜しむ声が寄せられたという。
  • 2015年12月からはアプリゲーム『メタルサーガ 荒野の箱舟』が展開された。
    • タイミングを合わせるかの如く、2か月前に『メタルマックス ファイアーワークス』が展開されており、再びマックスとサーガの新作が揃って世に出る事となった。