機種 | タイトル | 略称 | 概要 | 判定 | |
メタルマックス | |||||
FC | メタルマックス | MM1 |
竜退治はもう飽きた! 戦車に乗って旅をする異色のRPG。 その世界観と自由度の高さは多くのハンターを魅了した。 |
良 | |
SFC | メタルマックス リターンズ | MMR | 『MM2』ベースのリメイク。 | ||
SFC | メタルマックス2 | MM2 |
基本はそのままに、グラフィックなどがパワーアップ。 賞金首「テッドブロイラー」の凶悪な強さは今でも語り草。 |
良 | |
GBA | メタルマックス2改 | MM2改 |
劣化BGMと多くのバグによりファンに血涙を流させた。 当時の購入者からは「2壊」「痛壊」「2悔」「2改悪」等散々な呼ばれ様に。 ソフトごとまるやきにしてくれるわ! がががー! |
ク | |
DS | メタルマックス2: リローデッド | MM2R |
『MM3』ベースのリメイク。『MM3』との連動要素あり。 良い意味で原作とはひと味もふた味も違う良リメイク。 |
良 | |
DS | メタルマックス3 | MM3 |
『メタルマックス』が10年以上経っての復活。 面倒な必須クエストなど荒削りな部分は多いが、シリーズの面白さは健在。 |
良 | |
3DS | メタルマックス4 月光のディーヴァ | MM4 |
満を持して3DSに登場した、『メタルマックス』の正統進化。 拭い切れない色物臭さを乗り越えられるかどうかが楽しむ為の鍵。 |
良 | |
PS4/PSV | METAL MAX Xeno -滅ぼされざる者たち- | MMX |
『メタルマックス』としては初のソニーハード発。 大量のそぎ落としによって作風が変わった結果、賛否両論に。 |
賛否両論 | |
PS4/Switch/Win | METAL MAX Xeno Reborn | MMXR | 『MMX』のリメイク作だがストーリーが削除されているなどで劣化した部分も。 | 劣化 | |
メタルサーガ | |||||
PS2 | メタルサーガ ~砂塵の鎖~ | MS1 |
分家筋作品で、初のソニーハードタイトル。 『MM2』以来のシリーズ作、内容は薄まったが自由度は『MMR』の様に高い。 |
なし | |
DS | メタルサーガ ~鋼の季節~ | MS2 | フルタッチオペレーションの悪夢。バグ・フリーズ・調整不足も満載。 | ク | |
携帯アプリ | メタルサーガ ~旋律の連鎖~ | MS3 |
ドコモiアプリ用のRPG。低予算開発だがれっきとした3作目。 『MM2』と同時代設定で、グラップラー四天王やテッドブロイラーなども登場。 |
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スピンオフ | |||||
PS4/Switch/Win | メタルドッグス |
シリーズ30周年を記念して作られたスピンオフ作品。見下ろし型アクションSTG。 シリーズで人間側のサポート役としてお馴染みの柴犬「ポチ」たち戦闘犬が主役。 |
「竜退治はもう飽きた!」がテーマの、『ドラゴンクエスト』シリーズに対するアンチテーゼとして生まれたシリーズ(*6)。
プレイヤーは戦車(クルマ)を駆って荒廃した世界を駆け抜け、改造生物、機械兵器、賞金首を倒す「ハンター」として生き抜いていく。
シリーズ作品に共通する特徴として、ファンタジー(*7)要素が極端に少ないことが挙げられる。
この世界では大砲を装備した戦車による砲撃が飛び交い、生身での戦闘でも火炎放射器や拳銃などの現代武器が用いられる。
登場する敵はいずれも非常に癖があり、このシリーズでは動物が大砲や機銃を装備していたり、鳥が爆弾を落としてくるのは日常茶飯事である。
一見普通のネズミに見えても耳がパラボラアンテナになっているなど、何かしらの改造が施された生物が非常に多く(*8)、世紀末という世界設定通りの光景を目の当たりにできる。
また作中世界の「機械」は恐ろしく強く、特に初代は「人間が生身で機械(マシン系)に勝てるわけがない」を体現したようなゲームバランスとなっている。
恐ろしく硬く、火力も凄まじい敵の機械に対抗するためにはこちらも戦車に乗り込んで対抗するほかない。
無論、これらの機械は大半が雑魚敵であるため、苦労して白兵戦で一体倒したところでまた同じ敵が登場する。「敵に回った機械の恐ろしさ」を思う存分体感することになる。
…もっとも最近の作品では、しっかり鍛えれば生身で機械の群れを圧倒することもできるような程度にまでバランスは軟化してきているが。
攻略の自由度が高めなのも特徴であり、RPGにありがちな「ご都合主義的な通行止め」が非常に少ない。
特に初代や『MM2』『MS1』は他のRPGより圧倒的に速いテンポで世界地図を埋め、最後の町まで進めることが可能。
…無論最低限攻略しなければいけないイベントは存在するし、『MM4』以降の作品では通行止めの量が一般的なRPGと変わらない程度に増えてきてはいるのだが。
テーマの「竜退治はもう飽きた」が示す通り「窮屈な固定シナリオや明らかな足止めイベントにうんざりした」プレイヤーにこそ勧められるRPGである。
なお、一部作品がコミカライズされている等、ゲーム外での展開も存在するので気になった人は調べてみるといいかもしれない。
*1 内容も現実世界とリンクしており、クリスマスやバレンタイン、ハロウィンなどはもちろんキャラクターの世代交代や、2020年に入ってからはコロナを思わせる興業自粛ムードも反映。また、複数プラットフォームでのイベントの結果を基に次週以降のシナリオが変わる等の要素も(「どっちの選手が対決に勝利した」とか。これによって想定をはるかに下回る参加率で大番狂わせが起きたことも)。
*2 メタルサーガ・ニューフロンティアとのコラボ扱い。
*3 実在人物とのコラボや実在する団体女体化と言った例外を除き、世界観を壊さないように基本的にはコラボキャラクターは「〇×の役をやっている」扱いであったが、メンテ子に関してはコラボ終了後もデザインはそのままに、役をやっていた人物の名前や誕生日などの設定を与えられ、ストーリーにも度々登場しする人気キャラクターとなった。実際、前述の通りユーザー参加型であるため試合結果≒キャラ人気であり、作中の大会シリーズ「セブンスター」でも王者となっている。
*4 ただし、すべてが網羅されているわけではない。
*5 読み方は"メタルボックス"。同じように崩壊した世界で交易が行われたり(トレーダー)、モンスターを倒したり(ハンター)といった職業があるとのこと(カッコ内の名前もそのままである)。
*6 なお、中核スタッフの「ミヤ王」こと宮岡寛氏はこのテーマに猛反対していた模様。その竜退治にも関わっていた以上、当然といえば当然ではあるが。もっとも、ドラクエそのものではなく、『ドラクエ』以降雨後の筍のように出没したRPGへの揶揄、という話もある。
*7 いわゆる「剣と魔法の世界」的なもの。言葉遊びになるが、戦車を一人で操縦するためのCユニットの存在は十分に「ファンタジー」ではある。
*8 設定としては、主なモンスターは人類抹消を目論む殺人コンピュータがデザインしたということになっている。