レミニセンス

【れみにせんす】

ジャンル 記憶を巡るADV
※初回限定版

※パック版
対応機種 Windows 2000/XP/Vista
発売・開発元 てぃ~ぐる
発売日 2013年5月31日
定価 8,800円
レーティング アダルトゲーム
配信 FANZA:2017年8月18日/6,995円
判定 なし
ポイント 長所も短所も『暁の護衛』に似ている
またもや尻切れ蜻蛉


概要

  • 有限会社AKABEiSOFT2のブランドの一つ「てぃ~ぐる」の処女作。
    しゃんぐりらブランドの『暁の護衛』と同じく、原画家は「トモセシュンサク」、シナリオライターは「衣笠彰梧」の組み合わせ。
  • 『暁の護衛』と類似点が多いほか、舞台設定につながりもあるため、両者をプレイしたファンから比較して評価されやすい。
  • 2016年10月28日に『レミニセンス -コレクターズエディション-』の公式ウェブサイトにて追加要素を含むVer 1.10パッチが無料配信された。
    初回版やダウンロード版にも適用できるため、これからプレイする際は適用を推奨する。

ストーリー

これは遠い未来のストーリー。
主人公・島津秀隆は臨時教師として近くの女学園に通っていた。
将来に大きな希望を持つわけでもなく、生活のためにただ毎日を送る。
そんな日常の中、外交は大きく動きだそうとしていた。
新しく地区の開発を進める2つの街が、互いに場所をめぐり対立。
交渉の最中、主人公の住む街は劣勢を強いられ、開発地域を独占されそうになる。
恩人たっての願いもあり、地区開発の現場に参加することになった秀隆は、古びた施設の発見に至る。
そこには、長い歳月眠り続けていた一人の少女の姿があった。
この少女との出会いが、秀隆の運命を大きく左右することになる。
(公式サイトより抜粋)

特徴

  • テキストウィンドウに文字が表示される一般的なノベルゲーム
    • 道中の選択肢により個別ルートに入る。
  • ループと見せかけて何度も選ぶと展開が変わる選択肢や何も書かれていない選択肢があるが、基本的には普通のADVである。

評価点

  • グラフィック
    • トモセシュンサクが担当した原画は相変わらず好評。ある程度出番のあるサブキャラにも立ち絵があり、場面に不自然さを感じさせない。
  • キャラクター
    • 男主人公の「島津 秀隆」は自分の弱さを認め、時に無茶をしながらひたむきに目的を果たそうとする姿が男性プレイヤーからも好意をもたれている。
      • 異常にトウモロコシが大好きであったり、夢精をしたりとギャグ方面でも笑いを提供してくれる。
    • 主人をからかいながらも慕う気持ちは忘れないメイドアンドロイド「アクセラ」や諸事情から寡黙な妹「秋」などメインヒロインの個性や魅力も十分にある。
    • サブの男連中も天才ライバルや厳格な上司など、主人公と衝突したり時に慰めたりと物語に深みをもたらしている。
  • ストーリー
    • バーでのやり取り、枕営業、ヤクザが幅を利かせているなど大人の世界を感じさせる空気が良い。
    • 懐疑の目を向けられていた主人公が成功を重ね信頼を得ていく姿は成長物語として良く出来ている。
    • 個別ルートは単体で完結している妹ルートが概ね好評。

賛否両論点

  • 主人公
    • 何かにつけて『暁の護衛』の主人公「朝霧 海斗」と比較されやすい。海斗の方が良かったともよく言われる。
    • 肉体的な強さはずば抜けておらず、一般人よりは長けている程度。それ故に言動での駆け引きに緊張感が出ているという側面もある。
    • サブキャラを足蹴にして笑いを取っていた『暁の護衛』に対し、本作では主人公が弄られやすいのも一環か。
      • なお比較されやすいのは海斗本人が本作に登場し、圧倒的な力量差で秀隆を倒しているからである。
  • あるバッドエンドの扱い
+ 軽いネタバレ
  • これまでの選択に関係なく即死となる2択が一箇所存在する。
    • そして、即死の選択肢では男同士のエッチシーンが描写される。可愛らしい系ではなく、がっつり男顔の2人の絡みである。
    • それなりに濃い描写のため、ギャグとしても受け入れられない人と笑い飛ばした人で賛否両論である。
    • 幸いというか、一枚絵や専用の立ち絵はないため「こんなところにCGを入れるな」という批判はない。

問題点

  • またもや未完結のストーリー
    • 共通ルートが高い評価を得たのに対して、個別ルートは極端に短い、さっさとエッチするだけ、次回作を予感させる終わりだったりと単体では満足いかない出来。
    • ただし、前述したように妹ルートに関しては単体で完結しており好評である。
  • 誤字脱字やボイス等の不具合
    • 修正パッチにて多くが改善されたが、誤字はいくらか残っている。

総評

『暁の護衛』と共通の登場人物が存在し、ストーリーも繋がりがあるために『暁の護衛』と比較されがちな一作である。

主人公の性格は大きく変わっているものの、掛け合いの面白さやシビアな社会を描いた共通ルートはなお好評である。
しかし個別ルートはまたもや尻切れ蜻蛉であり欠点まで引き継いでしまっている。


関連作品

  • レミニセンス Re:Collect
    • 2014年6月27日に発売されたファンディスク。
  • レミニセンス -コレクターズエディション-
    • 本編とファンディスクに追加要素を加えたセット版。2016年10月28日に発売された。
    • 概要で述べたように初回版やダウンロード版にも適用可能な追加パッチが無料配信されているため、追加要素のためだけに新たに買う必要はない。

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最終更新:2020年04月24日 11:47