Petz Horsez

【ぺっつ ほーすず】

ジャンル ペット育成シミュレーション
対応機種 ニンテンドーDS
発売元 ユービーアイソフト(海外)
エム・ティー・オー(日本国内)
開発元 Ubisoft Nagoya
発売日 2009年2月3日(海外)
2009年3月19日(日本国内)
定価 2,838円(税別)
プレイ人数 1~2人
セーブデータ 1個
レーティング CERO:全年齢(全年齢対象)
判定 なし
ポイント 「馬を飼う」異色の馬ゲーム

概要

かつてユービーアイソフトが展開していたペット育成ゲームシリーズ「Petzシリーズ」の一作として日本の制作会社主導で開発されたペット育成シミュレーションゲーム。 日本ではお茶犬シリーズなどで知られるエム・ティー・オーが「カジュアルシリーズ2980」と銘打った廉価ゲームシリーズのうちの一作として発売しているが、海外ではユービーアイソフトが「Petz Horseshoe Ranch」のタイトルで発売している。

特徴

飼育

  • ゲーム開始に当たっては「ペットセンター」で馬を1頭連れて帰ることになる。
    • 開始時に選べる品種は3種(クォーターホース、アラブ、アンダルシアン)だが、ゲームを進めることで追加でもう6種(アパルーサ、サラブレッド、バシキール・カーリー、リピッツァナー、クライスデール、トラケーネン)選ぶことができるようになる。
    • なお入手は無料である。というより本作は「お金」の概念が全く存在しない。
  • 自宅で同時にふれあえるのは3頭まで。出していない馬は馬小屋で待機させることができるが、その分を含めて所有できる頭数は最初は3頭だがゲームを進めると最大10頭まで増やせる。
  • 入手した馬は最初は仔馬だが、撫でる・おもちゃで遊ぶ・世話をするといった行動で「ハート」と呼ばれる仲良し度が上昇する。最大値の3になると仔馬が大人に成長し、ブリーディング(後述)ができるようになる。

食事・洗浄

  • 飼育の基本的要素として「食事」「洗浄」が存在する。空腹度やのどの渇き、汚れ具合は馬にタッチすることで表示されるステータス画面で確認できる。
    • 「食事」はえさ置き場で行う。えさの種類はゲームを進めると増える。一度貰ったえさは回数制限なしで馬に与えられるようになる。あまりにも空腹やのどの渇きが酷い場合は馬が勝手にえさ置き場に行くこともある。
    • 「洗浄」はシャワー室で行う。タッチペンを用いてシャンプーをかけ、泡立たせた上でシャワーで洗い流す。
      • また馬は排泄もするので適宜トイレを掃除する必要がある。
    • 世話をすることで「ハート」の上昇につながる。

ふれあい

  • タッチペンで撫でると機嫌が良くなり「ハート」の上昇につながる。ただしつつかれたり気に入らない部分を撫でられたりすると嫌がる。
    • また「ハート」が上がった状態でマイクに話しかけると馬が反応してくれるようになる。
  • 前述の通り馬は同時にふれあえる馬は3頭だが、馬同士にも友好度が存在する。一緒に遊ばせることで友好度が向上する。おもちゃを使って遊ばせることで更なる友好度の向上が期待できる。
  • また衣装小屋で好きな服や帽子を着せたり、アクセサリーで飾ったりすることができる。
    • なおおもちゃやファッションアイテムはゲームを進めることで増えていく。

外遊び

  • 自宅の外にも様々な施設が存在する。同時に連れ出せるのは2頭まで。
    • 「ペットセンター」では新しい馬を入手したり所有している馬を手放したりできる。手放した馬は戻ってこない。
    • 「競技場」では障害物競走をプレイできる。指定の障害をタッチして馬を誘導する。上手く行くとおもちゃが貰える。
    • その他「牧場」などNPC相当の馬と自分の馬とをふれあわせることができる場所もある。最初は「牧場」にしか行けないがその場所にいる馬と仲良くなってアイテムを貰えると行ける場所が増える。

繁殖

  • 大人になった牡馬と牝馬の友好度が最高になると「ブリーディング」が始まり、仔馬が生まれる。
    • 3頭間の友好度が最高になった場合は相手は馬が勝手に選ぶ。
    • 品種は同じでも違っていても良い。違う品種間で生まれた仔馬は両親のうちどちらかの品種という扱いになる。
    • ブリーディングに成功するとペットライセンス*1に記載されている★が増え、入手できる馬の種類や所有できる馬の数が増える。
    • また馬には血統書もあり、どの親から誕生したかなどが確認できる。

評価点

  • 「馬をペットとして飼う」というユニークなゲーム性。
    • ゲームにおける馬、と言うと競馬ゲーム・牧場経営ゲーム・歴史シミュレーションゲームでの騎馬部隊・RPGでの移動手段、といった辺りが思い浮かぶであろうが、それらとは異なったアプローチがなされていて斬新。
      • 内容面でも世話・ふれあい・繁殖などペット育成シミュレーションゲームとして考えられる要素は一通り抑えてある。
  • グラフィックや音楽の質はまずまず高い。
    • 馬のモデリングはDS水準で考えれば必要十分なリアリティを備えており、若干のぎこちなさはあるものの撫でられて喜ぶ様子やおもちゃで遊ぶ様子などはなかなか可愛らしい。
      • 毛色も多様で*2、アパルーサの斑紋などもきちんと再現されている。
    • 音楽は曲数こそ少ないものののどかで明るい曲調でゲーム内容に合っている。
  • 手ごろな価格設定。
    • 本作の標準価格は約3000円と一般的なDSソフトと比較して1000~2000円前後安い。内容面を考慮するとコストパフォーマンスはなかなか良好。

賛否両論点

  • 病気や死亡という要素が無い。
    • 馬には成長や繁殖という要素はあるが年齢の設定は無く、病気になったり死んだりすることはない(説明書にも病気や死亡について一切書かれていない)。
      • 所有できる馬の数も最大でも10頭と決して多くはない。そのため繁殖したり色々な種類の馬を可愛がったりしたい場合は必要に応じて馬を手放していく必要がある。
  • お金という要素も無い。
    • 前述のように本作は「お金」という概念は全く存在しない。
      • ペットセンターでは馬を無料で入手でき、手放した時の売却金も発生しない。
      • アイテムを販売する「ショップ」のような物も存在せず、アイテムは全てゲーム進行中にランダムで入手する。「コンプ率」などの表示も無い。
    • 金策に困らず好きなように楽しめるとは言えるものの、お金を貯めて好きなアイテムを買う、といった要素が無いのは物足りないとも言える。
  • 人間のキャラが一切出てこない。
    • ペットセンターは無人で「天の声」が対応する形になり、競技場でも馬はいわゆる「カラ馬」で走る形になる。
      • 「ペット育成」に主眼を置いたゲームとしては妥当な処置と言えるかもしれないが。

問題点

  • 操作性、カメラワークに難あり。
    • 移動は「行き先の扉をタッチまたはボタン操作で下画面に表示させ、表示された扉をタッチして開ける」という段階を踏んで行うことになる。必要な操作が多くまどろっこしい上につながっている場所間でないと移動できないので時間がかかる。
    • カメラも視点こそ多いものの視点内での移動の自由度が低く見づらいと感じることがある。
      • 馬をタッチすればその馬にカメラが接近するのでそこは分かりやすい。
  • ゲームをする上で分かりづらい部分がある。
    • 馬には「性格」の設定もあるのだが、どういう効果があるのかは分かりづらい。また血統書の性格表示が実際の馬のそれとずれていることがある。
      • ただ説明書には「ペットの性格は育て方で変わる」と記載されており仕様である可能性もある。
    • その他えさの栄養素もどういう意味があるか分かりづらい。
    • 上述の通りアイテムは基本的にランダム入手なのだが、入手条件が分かりづらく「何だか分からないがいつの間にかアイテムを入手していた」といったことが往々にして起こりがちである。
    • ペットライセンスもブリーディングの成功回数に応じて増える★以外には自分の名前しか載っておらず状況を確認する手段に乏しい。

総評

「馬をペットとして飼う」というユニークなアプローチが試みられているゲーム。若干の作りの荒さや分かりづらさはあるもののペット育成シミュレーションゲームとして一通りの要素は揃っており、価格設定なども考慮するとなかなか遊べる。競馬などで馬に興味を持ち馬と触れ合いたくなった、そんな人におススメである。

余談

  • ユービーアイソフトからも「Horsez」というゲームが2006年10月に発売されているがこれは本作と違う内容のゲームである。