ブルームーン
【ぶるーむーん】
ジャンル
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アドベンチャー
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対応機種
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Wii U Windows/Mac OS/Linux (Steam) Nintendo Switch
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メディア
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ダウンロード
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発売元
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【WiiU】レイニーフロッグ 【Steam/Switch】PLAYISM
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開発元
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JMJ Interactive
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発売日
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【WiiU】2015年9月9日 【Steam】2015年10月23日 【Switch】2019年5月23日
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定価
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【WiiU】300円(税10%込) 【Steam】398円(税10%込) 【Switch】498円(税10%込)
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プレイ人数
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1人
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レーティング
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CERO:A(全年齢対象)
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セーブデータ
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1個
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判定
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なし
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ポイント
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ゆっくりと映像と音響を楽しむ
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概要・ゲームシステム
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星降る道を歩く
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舞台は満月が映える草原。登場人物や物体のほぼ全てが影絵形式で表示される。
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プレイヤーが出来ることは、画面にたたずむ青年をただただ横スクロール式の2Dマップを終点に向かって右へ右へと進ませる事のみ。歩くか、走るか、立ち止まるかの選択肢しかない。
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イベント
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草原の各所で待っていると不思議な出来事が起こる。
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不思議な出来事が起こる場所に近づくと神秘的な音が鳴って知らせてくれる。
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周回要素
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本作は夜道を歩き出して終点までたどり着く工程を何度も繰り返すことになる。
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見ることで終点に到達してしまうイベントもいくつかあり、イベントは1周だけでは必ず回収しきれないようになっている。
評価点
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青と黒のコントラストにこだわっている
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木々や建物に至るまで黒の影絵で描くことで、世界観に奥ゆかしさがある。
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光の描写もきれいで、月やほんのりと光っている地平線付近といった遠くの景色が非常に神秘的。
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静けさを作り出す音響
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BGMがほとんどの場面で使われない代わりに虫や風の音など意識している。
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「待ち」を重視したゲーム性
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ゲームを進展させるためには、必ずどこかの場面で待たなくてはいけない。音響や画像の効果とあいまって癒しの効果を持っている。
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ゲームとして面白いかはさておき、ゲームを焦ってプレイしがちなプレイヤーほど意外性はあるかと思われる。
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走るか待つかの2択なので、操作をミスしてイライラするような場面はまずありえない。
問題点
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ゲーム中のガイドが乏しい
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ゲームの遊び方をあまり説明してくれない。もっともプレイヤーのできることは走るか歩くか止まるかなので、詰み要素にはならないが。
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ヒントも出されるが、急ぐだけではイベントを見逃してしまうということがなんとなく分かるだけ。
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イベントそのものが別のイベントを引き起こすフラグになっている場合もあるため、単純に何かを試しているだけでは全てのイベントにたどり着けない。
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モーションのカクつき
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走るアクションが微妙に滑らかでない。モーションを構成する作画に偏りがあるのか、走らせようとするとツーステップを刻む。
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斜面を昇り降りするときに、キャラクターの「高さ」がなめらかに変化しないため、階段を昇り降りしているような挙動になる。
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イベントの味気なさ
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背景として映る夜道は非常に幻想的できれいなのだが、イベントで発生するエフェクト(特に光が関係するもの)は上記のかくつきもあり、夜道のふんわりしたタッチから浮いている。
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イベントを見てがっかりしてしまうと、全て集めるモチベーションにはなりにくい。
総評
何か起こりそうな夜道で待ち、実際に不思議な現象に遭遇していくゲーム。しかしその不思議な現象がいまいちチープである。それよりも静かに待って何か起こりそうな神秘の夜を楽しむ、という工程こそ本作の最大の特徴であり、ゲームとしての存在意義といったところだろう。
続編
続編として、2016年にWii U・Steamで『ブルームーン2』、2018年にSteamで『ブルームーン3』が発売されている。
最終更新:2021年05月06日 15:28