スクールガールゾンビハンター

【すくーるがーるぞんびはんたー】

ジャンル ゾンビパニック・シューティングアクション
対応機種 プレイステーション4
Windows(Steam)
発売元 ディースリーパブリッシャー
開発元 タムソフト
発売日 【PS4】2017年1月12日
【Win】2018年6月5日
定価 【PS4】6,900円
【Win】4,176円
レーティング CERO:D(17才以上対象)
判定 クソゲー
ポイント 凶悪なタイム制限&無限増殖ゾンビ
システムやゲーム性が何もかも不親切
水着は高クオリティ


概要

SIMPLE2000シリーズ Vol.61 THE お姉チャンバラ』から独立した『お姉チャンバラ』シリーズのスピンオフ。
同シリーズがセクシーな女の子による剣アクションであるが、本作は女子高生によるガンシューティングアクションである。

ストーリーは大きく分けて、学校から脱出するまでの流れのメインミッションと、5人の主人公らの性格や趣向、過去に日常生活で体験した思い出などを知る事が出来るサイドミッションが有る。


シナリオ

  • ゾンビが出没する世界で、高校にも重火器が備えられている私立霧策高校(しりつきりさくこうこう)に突如として現れたゾンビの群れに、「秋葉サユリ」「久保田リサ」「姫路まやや」「神城エナミ」「金崎レイ」の5人の女子高生が支援を受けながら、力を合わせて戦い、脱出することなった。

システム

  • 銃を使用してゾンビを撃退したり、それぞれのミッションを達成するのが目標。 ミッションは殲滅ミッション、目的地到達ミッション、探索ミッション、拠点防衛ミッション、ボス戦でそれぞれタイムリミットが決められている。
    • ゾンビは女の子の服や下着に反応して、脱いで囮にすることもできる。
    • ミッションは一度目では決められたキャラで行うが、二回目からは他のキャラもできるようになる。
  • 部活攻撃
    • 各キャラの銃以外の体術であり、サブミッションをクリアすると強化することができる時がある。
  • 銃には弾制限はないが、その代わりスタミナ制限があり、走ったり、部活攻撃をすると減る。
    • 銃や服はそれそれステージに落ちていて、それを拾いクリアすると持ち物となる。
      • 銃や服にキャラの制限はなく、それぞれ自由にカスタマイズできる。
    • クリアするとキャラのレベルが上がり、体力とスタミナが上がる。 カロンという鳥ゾンビを撃つことで、下着やロケットランチャーが手に入る。
  • アイテム
    • ワイヤー、非常食、AEDなどはあらかじめ数が決まっており、ゾンビを倒したら手に入れることができる。

問題点

システム・ゲーム

  • UI・ミニマップが不完全
    • ミニマップが表示されるが、何故か味方キャラと自操作キャラしか現れず、何故かゾンビは表示されない。そのせいで背後からゾンビに襲われるなど非常に戸惑う。また、曲がり角にゾンビがいていきなり殴られたりが日常茶飯事。
    • また、探索ミッションではアイテムを表示する固有能力がある姫路まやや以外はアイテムの場所が分からない。またカロン&服もまややのみしか表示されない。その為、まやや以外のキャラが探索ミッションをクリアするのは難しい。というか探索アイテムぐらい誰でもわかるようにして欲しいものである。
  • 操作
    • しゃがみ操作のボタンがデフォルトだとL3な為、移動の際に勝手にしゃがんでしまい、不都合になるケースが多々発生する。しかも再度L3を押さない限り動作のキャンセルが不可能で、敵に攻撃されても爆風に吹っ飛ばされてもリセットされず起き上がったら またしゃがみ続ける
  • スタミナ
    • 他のゲームでもそうだがスタミナ制を取っており、評判が悪い。
    • 特に本作はタイムリミットがあり、自由に走り回なくてならないのに制限がかかって余計難易度が上昇している。
  • ゾンビ
    • 本作のゾンビは倒しても、無制限に新しいゾンビが沸く。その為、ゾンビを全部倒して安全地帯を作るということができない。
      • 一応、現在いるゾンビの足だけ部位破壊して無力化し、倒さないでおくなどでリスポーンを抑えることはできるが…。
      • その部位破壊属性の武器の殆どが後半にならないと入手出来ず、それまでの間はショットガン等で意図的に狙っても部位破壊するのが難しい。
    • 攻撃的な赤ゾンビ
      • 赤ゾンビは出現して1秒でタックルをしてきたり、一度こちらを認識したら全力ダッシュで追い掛けて来る。
    • 緑色の毒ゾンビと黄色のパニックゾンビ。
      • 毒ゾンビは殴られると一定時間体力が減り続け、難易度ノーマルでも一撃で半分くらい持っていかれる。
      • パニックゾンビは、攻撃が一発でも当たるとスタミナが一定時間ゼロになる。
      • さらに毒ゾンビとパニックゾンビは倒すと大爆発を起こす。巻き込まれればダメージであり、毒ダメージやスタミナゼロの効果がある。
    • 爆弾タマゴ
      • 接近すると爆発を起こすゾンビのタマゴであり、こちらも毒を持っている。
    • 上記のような厄介な能力を持つゾンビが複数存在するため、雑魚相手であっても気が抜けない。
    • 特に中盤以降はこの赤と緑ゾンビが大半を占めてしまい、スタートと同時に猛ダッシュで無限に襲い掛かってくる。武器チェンジも含めて体勢を立て直す事すら困難で、トイレ等の狭い場所に立て籠もろうとしても その場所ですら無限に増殖して襲い掛かってくる ので、まともにプレイするにも困難になってしまう。
    • またゾンビもフィールドにフェードインする直前までの間に攻撃モーションに入っているケースも多々ある為、登場と同時に先制攻撃を喰らってしまうケースもある。
  • タイムリミット
    • 殲滅ミッション拠点防衛ミッションは問題ないが、目的地到達ミッション、探索ミッションは5~10分と難易度が高い。
    • そもそも上記のようにスタミナやゾンビの仕様でのんびり探索や移動できない仕様であり、 ストレスそのもの。

シナリオ・キャラクター

  • キャラの成長格差
    • 複数参加するミッションでは操作キャラのみしか成長せず、NPCは経験値が貰えないのに、ほとんどのステージで自分の操作キャラが固定になっている。
    • NPCとしての出撃が多く経験値を取る機会が少ないキャラが、終盤急に操作キャラになって困ることになりがち。
    • その為キャラのレベルに格差が生じやすい。特に体力が少ない久保田リサはレベル上げが他キャラより必要となる。
  • NPCが邪魔
    • 使用キャラ以外のキャラはNPCとして同行するが、トイレなどの狭い場所では仲間が入口を封鎖してしまうことがある。
  • ミッションの人選
    • ミッションでは、シナリオ上の都合で何故か一人でボスと対決するなど理不尽な人選もちらほらみられる。
      • 一応、戦闘能力が高い金崎レイがボス戦を担当することが多いなど、能力に合わせたミッションになっていると見られないこともない。
  • キャラの能力格差
    • キャラクターは固有能力やそれぞれの「部活攻撃」を持っていたり、体力やスタミナと言った能力に差があるが、このおかげでキャラごとの性能にかなり差がある。
      • 秋葉サユリはAEDなしでも味方を蘇生できる。マルチプレイで有効なほか、終盤ステージではすぐに倒れる味方NPCを何度も復活させることになる。もはやどっちがゾンビなんだ。
      • 金崎レイの部活攻撃の空手は無敵時間もあり、近くに来たゾンビをまとめて蹴り飛ばすことができて強力。HPが高い代わりにスタミナが低いという調整がされているが、部活攻撃の消費スタミナが大幅に減る固有能力持ちのため弱点になっていない。
      • 逆に不遇なのは久保田リサと姫路まやや。リサはスタミナが多いが体力が低い調整になっているが、レイのようにそれを補う要素はない。また、部活攻撃の薙刀は見た目に反して当たり判定がとても狭い。まややは固有能力でマップにアイテムの位置が表示されるが、逆に言えばそれくらいで探索要素を回収したらあまり使う理由はない。
    • このほか、「得意武器」の設定もあるがどの武器を使っても性能が変わった様子はない。NPCで出た時の武器がこれに従って決まっているくらいか。
  • 脱衣と下着トラップ
    • このゲームのゾンビは女の子の服に反応するため、服を脱いだり下着を投げたりすることで気を逸らすことができる。
      • これだけだとお色気バカゲーのようにも思えるが、下着トラップを1つ作るためには一定時間使用したキャラでシャワーシーンのイベントをこなす必要があり、消費アイテムの割に非常に面倒。積極的に戦略に組み込めるものではない。
      • また、そこまでして作った割に効果時間は大して長くない。
      • 一方、脱衣の方は大きなダメージを受けて服が破れる前なら毎ミッション使うことができる。
  • シナリオはしょぼい
    • よくあるゾンビゲーそのものであり、内容もこれからというところで終わっている。
    • そもそも何故ゾンビが出現したのかは不明である。ボスの目的や学校の地下施設も謎のままであり、雑と言わざるを得ない。
    • また、売りであるお色気要素もストーリーには一回程度しか絡んでこない。
    • そしてパッケージで語られている『お姉チャンバラ』との繋がりも殆ど無い。しいて言えばサブキャラであるアンナと所属している組織であるZPFの名前が出て来る位である。
  • 表情が固い
    • キャラの表情が固く、マネキンとの声もある。

評価点

  • 女の子のモデリングは良い
    • 『お姉チャンバラ』で鍛えたモデリングは中々のもの。体つきも『お姉チャンバラZ2』より艶かしくなっている。
  • 下着の衣装が凝っている
    • 複数の色と模様が用意されており、お色気ゲーのポイントは押さえている。
    • また、DLCの下着を着用することで乳首と性器、尻の割れ目を隠しただけのほぼ全裸の姿にすることも出来る*1
+ 女の子達の下着 ※エロ注意
+ DLCの下着 ※エロ注意
  • 部位破壊の武器
    • 部位破壊系の武器を使うと一気に難易度が下がり、ほぼ一発でゾンビ達が倒せる。この銃アクションは中々爽快。
  • ボタン配置
    • ボタン配置がオプションでできるので、自分の好きなように設置できる。

総評

ゾンビとお色気ゲーという本作。お色気ゲームとしては及第点であるものの、肝心の銃アクションは難易度が高く、ストレスの溜まるゲームとなっている。
せめてゲームバランスさえ良ければそれなりにとっつきやすい内容になっていたと思うだけに残念でならない。


その後の展開

  • 2018年6月5日にWin版がSteamにて配信開始された。PS4版との違いはほぼ無い*2
最終更新:2023年09月14日 11:27

*1 開発スタッフが本作の公式Twitterで、このDLCがあまりにも過激だった為に「偉い人」に怒られたと発言している。

*2 フレームレートが60fps固定可能になったほか、英語字幕が選択できるようになった。マップ内の看板などの日本語も英語化されている。