DOOORS
【どあーず】
ジャンル
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脱出ゲーム
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対応機種
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ニンテンドー3DS
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メディア
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ダウンロード専売ソフト
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発売元
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PUMO
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開発元
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PUMO 58 WORKS
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配信開始日
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2014年12月3日配信開始 2017年4月6日配信停止
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定価
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500円
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プレイ人数
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1人
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セーブデータ
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1箇所・オートセーブ方式
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レーティング
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CERO:A(全年齢対象)
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判定
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なし
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ポイント
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ドア開きの謎解きゲーム 80ステージの部屋を収録 謎解きゲームとしては良くも悪くも普通
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概要
かつて存在したメーカーのPUMOが発売、PUMOと58 WORKSが共同開発を行ったニンテンドー3DSソフト。かつて存在した企業エプコットがスポンサーを務めている。
元は好評を博したスマートフォン向けのアプリゲームで、本作はその家庭用移植作にあたる。3DS版ではオリジナルの謎解きやスマホでは不可能だった操作が加えられている。
部屋の奥に配置されたドアを開けていくのが目的の主観視点による謎解きゲーム。特に明確なストーリー設定はなく、黙々と謎を解いていく事になる。
発売元のPUMOは2017年に倒産してしまい、それに伴い本作も配信停止となってしまった。よって、現在では本作を購入する事はできない。
ゲームルール
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ゲームの流れ
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ドアの中の部屋を舞台に謎を解いていき、その奥に配置された新たなドアを開けばクリアとなる。全80部屋(ステージ)構成。
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部屋の探索範囲は原則として下一画面分のみで、謎解きの仕掛けも単発である事が多い。ただし、ステージによっては微小のスクロールが発生する場合がある。
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謎解きの続きが先の部屋に関わる事はない。また、制限時間やトラップなどは存在せず、どうプレイしようがクリア不能になる心配もない。
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特定の部屋では何かしらの「アイテム」が入手できる。謎解きのためにどこかで使用する必要あり。
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アイテムは最大で5つまで所持でき、原則として使用回数は無制限。入手したアイテムは先の部屋においても使用できる。
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謎解き次第ではアイテムが消滅する事はあるが、それは用済みによる消滅という意味合いとなる。そのため、アイテム枯渇による詰みは発生しない。
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80の部屋すべてのドアを開けるとオールクリアとなる。一度プレイした部屋はステージセレクトで再挑戦が可能。
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操作体系
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本作における謎解きの操作は広範囲に及ぶ。何の操作をするのかは直接には示されないので、直感と謎解きで考える必要あり。
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使用する操作は主に「スライドパッド」「十字ボタン」「ABXYボタン」「タッチ・スライド関連」「本体の傾けや空け閉じ」がある。
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Lボタンを押しっぱなしにすると使用するアイテムの選択ができる。Rボタンを押すとメニュー画面に切り替わる。
評価点
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謎解きゲームとしての遊びやすさ
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各部屋の探索範囲が限定的な上にレイアウトがすっきりとしているので、謎解きゲームとしては非常に遊びやすい。
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謎解きの仕掛けはさほど複雑なものではなく、仕掛けの意味さえ分かれば数分程度でさっぱりとクリアできる。謎解きが長引く要因は皆無で、テンポ良くゲームが進む。
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専門知識が必要な謎解きはほとんどないため、初見でも十分にクリア可能な難易度となっている。計算力絡みの謎解きはあるが、小学生レベルの学力があれば十分なもの。
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ミステリアスとシュールを併せ持つ空間
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ゲームとしての雰囲気はミステリアス系である反面、時折シュールな現象に遭遇する場面もあり、謎の魅力を感じさせる。
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各部屋は特有の無機質感を持つデザインで描かれており、本作ならではの怪しさを漂わせる。なお、ホラーゲームでないので残酷・ビックリ系の演出は一切ない。
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とある部屋では何の脈絡もなくハゲ頭の腹巻親父が登場する。もちろん、謎解きを行う上で避けられない存在なのだが、彼が何者なのかは作中で語られない。
問題点
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謎解きのヒント機能がない
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ゲーム中において各部屋のヒントを示す機能がないので、謎解きに詰まると進行がストップする可能性がある。
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要オンライン環境であるがそれに対するフォローとして、YouTubeにてPUMO公式の全部屋のヒント動画が公開されている。この記事の執筆をしている現在でも視聴可能。
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クリアの延長線上のやり込みがない
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全部屋をオールクリアしてしまうと、それ以上のやり込める要素が全くない。
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ジャンルの関係上、クリアしてしまうと熱が冷めやすいという問題は致し方がないが、オールクリア後の特典や上級者向けのモードがないのは残念なところ。
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評価点の裏返しになってしまうが、各部屋のクリアは短時間で済む事が多い。そのため、総合的なボリュームでいえばあまり高いものとはいえない。
総評
謎解きゲームとしてはごく遊びやすい一作で、これといった大きな不備は特に見受けられない。謎解きゲームに慣れていない人でも比較的手を付けやすい内容だと思われる。
しかしその反面、本作ならではの特色や目新しさも少なく、「良くも悪くも普通の謎解きゲーム」といった印象がある。
最終更新:2020年07月23日 14:21