Aliens vs. Predator

【えいりあんず ばーさす ぷれでたー】

ジャンル FPS
対応機種 Windows 95/98
Mac OS X
発売元 Fox Interactive
エレクトロニック・アーツ・ビクター(日本発売版)
Rebellion Developments(Steam版)
開発元 Rebellion Developments
発売日 1999年4月30日
1999年6月11日(日本)
2000年3月28日(GOLD EDITION)
2010年1月15日(Classic 2000)
定価 498円(Steam)
$5.99(GOG.com)
配信 Steam/GOGにてオンライン販売中(Classic 2000)
判定 良作
ポイント 3DFPSになった『AVP』
3種族ごとに差別化されたゲームプレイ
ボリュームはやや少なめ
Alien vs. Predatorシリーズ


概要

1994年から『AVP』のFPSシリーズを複数手掛けたRebellion Developmentsによって開発され、Fox Interactive(20世紀フォックスのゲーム部門)によって1999年に発売されたFPS。高低差の無いダンジョンマップと2Dスプライトを採用していたAtari Jaguarの前作『Alien vs. Predator(1994)』から大幅に進化し、複雑で三次元的なマップ構造と立体的なキャラクターを採用、グラフィック部分や音響部分も強化され、前作同様に両映画の持つホラーテイストを落とし込みつつもより軽快なゲームプレイを実現している。

20世紀フォックスとの複雑な権利関係が絡んだ問題により一時期絶版状態となっていたが、リブート作である『Aliens vs. Predator (2010)』の発売直前の2010年1月15日に『Aliens vs. Predator Classic 2000』と改題してSteam/GOGでの販売を開始、容易にプレイできるようになった。*1
『Classic 2000』発売に当たっては内容はそのままにコントローラー操作への対応やオンラインマルチの最適化がされており、2000年代初期の作品ながら快適にプレイすることができる。


ストーリー

エイリアン編

起源も定かではない、巨大な神殿。襲われた海兵隊の放つスマートガンの爆音に気付き、一匹のゼノモーフが目を覚ます。下の階層へと進んだゼノモーフは、神殿の上階へと海兵隊が調査に訪れていること、神殿の解析のために研究所が建てられていることを知る。

エイリアンの収容に失敗した海兵隊は宇宙船フェラルコ号へ乗り込んで脱出を図るが、間一髪で乗り込んだゼノモーフは乗員を殲滅、メインコンピュータを破壊して自爆装置を作動させ、脱出ポッドに乗り込み難を逃れる。

自動航行していた脱出ポッドは近隣の宇宙基地へと収容されるが、異質な生命反応を検知した海兵隊、そして血の匂いを嗅ぎ付けた二人のプレデター*2がゼノモーフに襲い掛かる。

植民地海兵隊編

映画『エイリアン2』での惨劇(植民地基地爆発事件)から10年後の惑星LV-426。派遣した海兵隊の全滅を重く見た植民地海兵隊は、大規模な兵力を投入して再び調査を敢行、スペースジョッキーの宇宙船を発見し、その宇宙船を取り囲むように基地を建造していた。

スペースジョッキーやゼノモーフから多くの情報を得た研究所だったが、杜撰な管理体制が祟りフェイスハガーが脱走、ゼノモーフが誕生し、完全な収容違反へと陥る。

多くの人間が殺害されるか寄生され、研究所は壊滅。数少ない生存者の一人であるアンダーソン二等兵はぎりぎりのところでゼノモーフを退けて研究所から脱出し、原子炉の冷却装置を停止させる。

メルトダウンによって宇宙船研究所ごとゼノモーフたちを吹き飛ばし、巻き込まれる直前にドロップシップで脱出したアンダーソン。しかし、辿り着いた先のUSSオドベヌス宇宙基地は、極秘裏にゼノモーフを生物兵器化するウェイランド・ユタニ社の拠点としての顔を持っていた。

アンダーソンはユタニ社に裏切られ、ただ一人実験生物の暴走したオドベヌス基地で戦うことに。基地にはLV-426から回収され改造された「ゼノボーグ」、捕獲されたプレデターにエイリアンを寄生させた「プレデリアン」などの生物兵器、そしてそれらの供給源となっていた「エイリアンクイーン」が待ち構えていた。

プレデター編

エリア52米軍基地。ジャングルの奥地に位置する植民地海兵隊の警備する厳重な施設に、一匹のプレデターが侵入する。彼の目的は米軍に拿捕されたプレデターの宇宙船を回収し、捕獲された仲間に「名誉ある死」を与えることだった。

仲間の体から垂れた蛍光色の血液を辿り船を発見したプレデターは、研究所の奥へと進む途中で海兵隊の妨害に遭い全ての通路をロックされる。脱出すべくダクトを伝いセキュリティコンソールを全て破壊したプレデターだったが、その結果ゼノモーフの檻も含めた全てのドアが解放。脱走したゼノモーフは次々と職員を襲い、研究所はパニックに陥る。

襲い掛かるゼノモーフを退け先に進んだプレデターは、その奥で実験台としてエイリアンの苗床にされた仲間を発見する。出現した「プレデリアン」を始末したプレデターは自身の船に乗り込み、研究所の爆発から間一髪で脱出する。

後始末を終え無事脱出したプレデターは、休む間もなく『エイリアン3』の舞台である宇宙の流刑惑星フィオリーナ161へ向かう。フィオリーナ161ではその数多くの囚人たちを利用し、ウェイランド・ユタニ社によるゼノモーフ研究プロジェクトが進んでいたのだった。



ゲームシステム

  • 各種族、各エピソードごとに個別に選択して遊ぶ方式となっており、難易度は「トレーニング」「リアリスティック」「ディレクターズカット」の三段階。
    • それぞれエピソード開始時に「その前の章でクリアした難易度まで」が選択可能。例えば難易度リアリスティックであるエピソードをクリアした場合、その次のエピソードはトレーニングとリアリスティックが選択でき、ディレクターズカットは選択できない。
    • エピソードごとにセーブ可能な回数が限られており、難易度が上がるにつれてその上限も下がっていく。
    • メインエピソードを全てクリアすることで他の種族のエピソードもその種族でプレイ可能になるが、一部は難易度リアリスティックでのクリアが解禁条件となるなどやり込み要素扱いとなっている。
  • 基本的な操作はマウスルック+WASDというスタンダードなFPS操作に準じているが、三種族ごとに独自の操作とそれを駆使するマップ構造が採用されている。

エイリアン

  • 一番独特な挙動をするプレイヤーキャラクター。HP表示は画面下の青い光。最大の特徴は「壁張り付き」であり、Ctrlキーを押している間重力を気にせず壁面を容易に登ることが可能。滑るような移動速度や上下がわからなくなりがちなのも相まって慣れないと非常に難しいが、落下によるダメージがないためシステムを理解できれば途端に獰猛なハンターと化す。
    • また、壁張り付きを駆使する前提で天井にオブジェクトが吊るされていたり、ジャンプでは届かない高さに通気口があったりと三種の中では一番マップが複雑。このため他の二種族と比較しても異質なゲームプレイとなっている。
    • この他暗視スコープ的な性能を持つ『エコーロケーション』視点、人間の心理状態が色で分かる機能、死体を攻撃(捕食)することでHPが回復する*3機能などが存在。機動力が高い反面、武器は己の尻尾と腕のみであり、銃器を所持した海兵隊相手に正面切って立ち向かうと即座に死亡する。映画『エイリアン』同様に、一人ひとり着実に暗殺していくのが基本となっている。
  • 攻撃方法は連続で敵を切り裂く爪攻撃と、素早く尾を突き立てる尻尾攻撃の二つ。尻尾攻撃は連発できないものの、溜め動作を行うことでより高い威力で敵を攻撃できる。
  • 相手の頭部に狙いを定めて攻撃すると、インナーマウスで相手の頭を破壊する必殺技「ヘッドバイト」を繰り出せる。成功すればHP回復が可能なため、積極的に狙っていくことでより上手く立ち回ることが出来る。

アメリカ合衆国植民地海兵隊

  • 一番オーソドックスなプレイヤーキャラクター。HP表示は数字。一般的なFPSキャラクターと同じくスマートガン、パルスライフルといった複数の武器を持ち換えられる。特にこれといった特徴はないが、唯一の独自システムとして一度に置ける数は限られるものの無限にフレアを投げられる機能が存在する。暗い部屋をフレアで照らしつつ進み、映画『エイリアン2』同様に、暗がりから襲い掛かる大量のエイリアンを銃火器で次々と倒していくのが基本となっている。

プレデター

  • リストブレード、プラズマキャスター、スマートディスク、スピアガンといったおなじみの武装と高い運動能力・耐久性を兼ね備えた、エイリアンと海兵隊の中間的な能力を持つプレイヤーキャラクター。HP表示はプレデター数字。不可視状態になれるクローキングデバイスや赤外線や暗視などの切り替えが可能なバイザーといった映画『プレデター』『プレデター2』に登場した要素も再現されており、プレイヤーはこれらを駆使して海兵隊の暗殺やエイリアンとの戦闘をこなしていく。
    • バイザー以外のガジェットは画面右の青いエネルギー表示と連動しており、クローキングデバイスや各種武器、回復薬といった各種装置を利用するごとに減っていく。特にステルスとなるクローキングの燃費は悪く、あまり無駄遣いはできない。放置していると自動回復するほか、道中に配置してある青く光る装置を取得することで、エネルギーを回復させることが可能。
    • プラズマキャスターはそのままでは2・3発程度当てなければ倒せないが、右クリックによるチャージを行った後に発射することで一撃必殺の武器へと変化する。ただし発射間隔と燃費は悪く、複数の敵に囲まれた状態など連続して発射したほうがよい場合もある。また、リストブレードも溜め攻撃が可能。
    • 「エイリアン編」「海兵隊編」で敵として登場するプレデターは、上述のプラズマキャスターやクローキングの利用に加えてダウン時に映画「プレデター」同様に自爆装置を作動させる。ただし映画と違いカウントダウンなしに即起爆させるため、装置の設定前に息の根を止めなければ爆発に巻き込まれて即死する。

評価点

映画シリーズへのリスペクトに溢れた内容

  • 本作は2004年の映画『AVP』公開以前の作品であり、モチーフとなった映画は『エイリアン』『エイリアン2』『エイリアン3』、そして『プレデター』『プレデター2』の5本。これらにコミックで登場した「プレデリアン」やオリジナルクリーチャーを取り入れつつ、世界観のミックスを試みている。
    • あらすじを見れば分かるとおり、エイリアン編はゼノモーフ側から見た映画『エイリアン』、海兵隊編は10年後の『エイリアン2』、プレデター編は『プレデター』同様のジャングル編、そして『エイリアン3』の前日譚としてのフィオリーナ161編、そして『プレデター2』での種族描写をモチーフにした決闘編と三種族のキャンペーンはどれも映画シリーズをベースとしたストーリーとなっている。
    • エイリアン編に登場する宇宙船の造形は廊下から「マザー」、脱出艇含めその多くが『エイリアン』のノストロモ号と同一であったり、モーショントラッカーの音に怯えつつ薄暗い廊下を進み、襲い掛かる大量のゼノモーフを吹き飛ばし続ける海兵隊編は映画『エイリアン2』で描かれた惑星LV-426での戦いと瓜二つであったり、プレデター編の流刑惑星も『エイリアン3』で見慣れた風景が登場したりと、映画ファンにはたまらない描写のオンパレード。雰囲気もよく再現されており、景観に乏しい同一のマップが続いた前作と比較して圧倒的に原作ファン向けの内容へと進化している。
  • 種族間の特徴を生かした差別化もしっかりとしており、それぞれのゲームプレイは大幅に異なる。慣れは必要だが、映画の一部に入り込んだかのように動けるリスペクト溢れるゲームプレイは多くの『AVP』ファンから評価された。

キーレスポンスの良さ

  • どのキャラも入力に対して機敏に動く。ホラー要素も強めでありながらアクション性も高く、対戦プレイなどでもストレスは少ない。

充実したオンラインマルチ

  • 共闘してエイリアンを殲滅するPVEや、3種族のどれかに分かれて殺し合うデスマッチがプレイ可能。サーバーでなくホストを介して遊ぶ方式なので、友人を誘って共にエイリアン狩りを楽しむことも出来る。
    • オンライン用マップもネタの宝庫。エイリアン2の植民地惑星やノストロモ号の降下地点、現代オフィス、『プレデター2』に登場したロサンゼルス地下鉄やプレデターが食料調達に利用していた精肉工場までも登場している。

目標表示

  • 英字のみだが目標表示システムが存在。プレイヤーは今目指すべき行動を理解して進めることが出来る。

ゴア表現

  • ローポリかつラグドール未実装ながら演出は良好。頭を捕食すれば血を流しながら倒れ、引っかけば腕が飛ぶ。エイリアン編では死体損壊によって体力回復も可能なため、ゴア描写を実感しやすい。
    • 攻撃を食らって吹っ飛び酸を撒き散らすエイリアン、プラズマキャスターで狙撃され上半身が吹っ飛ぶ海兵隊など、どの種族においてもゴア表現は当時としてはきちんと作られている。どちらもゲーム性に関わる演出であり、作品を漂うホラー的な演出の強化にも貢献している。

賛否両論点

設定ミス

  • 海兵隊キャンペーンのイントロにおいて、「2145-ハドリーズホープ事件(エイリアン2)の10年後」という表示が現れる。しかし、エイリアン2の公式時系列は2179年であり、その10年後とすれば2189年が正しい。イントロを鵜呑みにすると「『エイリアン2』の34年前にLV-426には完璧な殖民が為され、スペースジョッキーの船を囲んで研究が進められていた」ということに。
    • 海外のAVP時系列でもこの表記は混乱の種となっていたが、現在では誤記として2189年説が定着している。

操作が難しい

  • 海兵隊はともかくとしてエイリアン・プレデターの操作はやや複雑すぎるきらいがある。エイリアンはその操作が、プレデターはそのガジェット数が難易度を上げており、慣れるまでは非常に難しい。

破壊可能オブジェクトが分かりづらい

  • 一部ステージでは破壊可能オブジェクトを破壊することでパズルを解く場所が存在する。これらは強調されるわけでもなく周りの地形と同じテクスチャで表示されるため、構造を理解しなければよくわからない箇所がエイリアン編などに登場する。

やや弱体化気味なプレデター

  • 対人戦のバランスをそのままキャンペーンに持ち込んでおり、またマップが広いわけでもなく狭い通路で出会い頭に戦闘に発展する箇所も多いため、木々を伝い背後に忍び寄りプラズマキャスターで頭を吹き飛ばすような映画的なプレイを想像していると肩透かしを食らう。ただしプラズマキャスターで胴体が吹っ飛ぶなど武器の威力は高く、特性さえ理解すれば相手より有利に立ち回るのは可能。
    • その種族性ゆえにストーリー中にもあまり頻繁に登場したりはせず、地形もエイリアンシリーズに登場したものが多め。このため出番は少ないものの、プレデリアンが登場するなど印象的なキャラクターにはなっている。

エピソードごとに所持武器がリセットされる

  • 詰み防止のため、各エピソード開始時の装備・残弾数は固定となっている。最初から最後まで素手のエイリアン編、装備数は変化せず残弾も時間回復のプレデター編ではあまり関係がなく、装備と弾薬を周りからを拾わなければならない海兵隊編のみ関係してくる仕様。
    • 海兵隊パート中盤では新たな敵と共に大型ロケット砲「SADAR」や巨大ガトリング砲といった強力な兵器が入手できるが、たとえ大事に温存していてもそのエピソードが終われば次のエピソードではまたパルスライフル一挺で放り出されることになる。結局SADARとガトリング砲はシングルキャンペーンではほぼ「オドベヌス基地」1エピソードしか出番がなく、当然の如くラスボス戦に持ち込むこともできない。
    • ゼノモーフの無限湧きに耐えられず詰むことが多いが故の、救済仕様としての装備固定システムだが、リセットしなくていいものまでリセットしてしまった結果これら一部武器の出番がほぼない。幸い、「SADARを使わなければ倒せない敵」が登場するわけではないためバランスが壊れているわけではないが。

問題点

短い

  • シングルプレイキャンペーンは3種族ごとに異なるエピソード制を採用しているが、エイリアンが5つ、プレデターと海兵隊が6つのみ、合計17ステージとなっている。展開には面白みはあるがややボリュームには欠けており、遊びつくしたプレイヤーには不満点となった。
    • 最低難易度の海兵隊のスピードラン記録は驚きの9分21秒。スピードラン最高記録集計サイトであるSpeedrun,comにおいてはどのエピソードも2分以内のクリア記録が存在している。不親切な謎解きや戦闘に長時間苦戦することはあるが、やり方が分かってしまうと今度はボリュームの少なさが目に付く。
    • クリア後の隠し要素も「種族を変えてシングルキャンペーンをプレイできる」というもののみ。水増し感が否めない。

状況説明が基本テキストのみ

  • 全体的にプレイヤーを案内するシステムが欠けている為、何をするべきなのか、何が起こっているのかはエピソードごとのあらすじと道中の目標表示、途中で入る音声などに留まる。これらの内容を把握しなければ何がなんだか分からないままひたすらエイリアンや海兵隊を倒して進むだけのゲームとなるため、発売当時から「ストーリーの奥行きが欠如している」として酷評されることもあった。

セーブが有限

  • 攻撃などが熾烈で難易度は高いが、セーブ回数は有限。緊張感の上昇には貢献しているものの、ごり押したい初心者にとってはやや不便。

熾烈すぎる海兵隊パート

  • 『エイリアン2』での演出を忠実に再現した結果、大量のゼノモーフが四方八方の暗がりから襲ってくる非常に難易度の高いエピソードと化している。それはそれで映画通りではあるのだが、機敏な動きのせいで武器が当てづらく、弾の供給もあまり多くない。
    • 海兵隊・プレデター両方でゼノモーフのみ固定配置ではなく一定時間ごとに無限にリスポーンしてくるが、エネルギーの自然回復が可能なプレデターに対して海兵隊は拾える弾数が有限。最適なルートを進まずに迷えば迷うほどクリアが厳しくなっていき、最終的に無限に湧くゼノモーフを処理しきれずに弾が枯渇して詰む。
    • 幸い個別エピソード制を採用しており、わざわざキャンペーンの最初からやり直す必要はない。しかし有限セーブも合わさり、進行中のエピソードを最初からやり直すことを強いられる場合も多い。

総評

『AVP』以前の映画『エイリアン』シリーズ、そして『プレデター2』以降のプレデター描写をもとに不気味かつ爽快なゲームプレイへ落とし込むことに成功した良作。キャンペーンのボリュームやバランスに一部難はあるものの、豊富に存在する映画を基にした小ネタなどはまさに『AVP』らしいものだと言える。
現在では「Classic 2000」としてSteamで販売されており、安価なため容易に購入することが可能。オンラインマルチなどもSteamに最適化されており、プレイの敷居は低い。映画『エイリアン』・『プレデター』ファンであれば、その内容には満足できるだろう。


余談

  • 本作発売の翌年に拡張パックである「Millennium Expansion Pack」が発売された。内容はシングルプレイとマルチプレイ用に9つのレベルが追加され、レベル内でのセーブ機能、海兵隊用の新しい武器も追加された。また、本編と拡張パックがセットになった『Aliens vs. Predator GOLD EDITION』も併せて発売されている。
  • 初期はプレイステーション版とセガサターン版が企画されていたが、開発途中で頓挫した。また、GBA版もUBISOFTによる移植版が発売予定となっていたがこちらも結局キャンセルされた。このため発売されたのはPC版のみとなっている。
  • 2001年には本作の続編としてMonolith Productionsによる『Aliens Versus Predator 2』が発売された*4。本作よりも更にオリジナル要素が強化されており、ベルトスクロール版『AVP』に登場した強化パワーローダーなども要素として追加されている。
    • その後の2010年には再びRebellionによる『Aliens vs. Predator』が発売。こちらは続編ではなくリブートとなっており、ストーリーはプレデターの神殿やウェイランドが登場するなど映画『AVP』を踏まえた内容へと変化している。
    • 『AVP2010』のついでで本作はインターネット配信において権利関係の更新が為されたが、『Aliens Versus Predator 2』は開発会社が違うため残念ながら権利関係の更新は行われず*5、現在も絶版となってしまっている。
最終更新:2023年11月27日 10:59

*1 ベースとなっているのは本編+拡張パックのバンドルである『Aliens vs. Predator GOLD EDITION』。

*2 難易度「トレーニング」では1体のみ

*3 ただし摂取できるのは有機生命体のみらしく、ユタニ社のアンドロイド相手には効果が無い

*4 パブリッシャーは前作とは異なり、当時Vivendi Gamesの子会社だったSierra On-Lineに変わっている。

*5 正確に言うとパブリッシャーとデベロッパーの権利関係が合併や買収等の影響により複雑化したことで、持っている権利が不完全だったりどこが完全に保有しているのかもわからない状態になっているのが実情となっている。