レッツ! スプラト! 間違い探し

【れっつ すぷらと まちがいさがし】

ジャンル 間違い探し
対応機種 ニンテンドー3DS
メディア ダウンロード専売ソフト
発売元 レイニーフロッグ
開発元 Lightwood Games
配信開始日 2016年11月30日
定価 400円
プレイ人数 1~4人
セーブデータ 1箇所・オートセーブ方式
レーティング CERO:A(全年齢対象)
判定 なし
ポイント スプラット演出を含む間違い探しゲーム
4種類のモードと複数人対戦プレイ対応
良くいえば遊びやすく、悪くいえばプレイが淡泊


概要

ニンテンドー3DSのダウンロードソフトの常連メーカーであるレイニーフロッグが配信した一作。開発はロジック系パズルゲームに関わる事が多いLightwood Gamesが担当。

ジャンルとしてはスタンダードな間違い探しゲームに該当。総計160枚を実写イラストを収録。ゲーム中にはスプラット*1な演出が多く含まれる。


ゲームルール

基本ルール

  • 上画面と下画面にステージとして同じイラストが表示されるので、それらを見比べて間違いを回答するのが目標となる。
    • 下画面の間違いと思われし箇所をタッチすれば回答となる。ワンタッチで回答となるため、円を囲むような操作は必要ない。
    • 下画面の「リバースアイコン」をタッチすれば下画面と上画面のイラストを入れ替える事ができる。同様に「虫眼鏡アイコン」をタッチすればヒントが使用可能。
    • ステージの出題イラストはランダムで選ばれる。さらにはプレイをする度にイラストの間違い箇所が変化するため、あらかじめ間違いを覚えて回答をするの不可能。
    • 間違いを回答する度にスコア獲得となり、ステージクリアが早ければさらなるスコアが入る。ただし、カジュアルモードと対戦プレイにはスコアの概念はない。
  • 4種類のモードをどれかを自由に選択でき、それぞれ若干のルールが異なる。さらには、最大4人までの対戦プレイにも対応している*2

ヒント機能について

  • 1人プレイ時の大方のモードでは、上記の操作で回答の位置を1箇所だけ教えてくれる「ヒント」が使用できる。
    • ヒントの使用回数は無制限だが、一度使用するとしばらくの間は使用不可となる。そのため、無暗なヒントの使用は後々に自身の首を絞める結果となりやすい。
  • ルールの性質上、チャレンジモードや対戦プレイにおいてはヒントは使用できない。

ゲームモード

カジュアルモードと対戦プレイ以外のモードはそれぞれのハイスコアが記録される(ベスト1のみ・ネームエントリー非対応)。
各対戦プレイには制限時間・スコア・ヒント機能・ミス回答によるペナルティは存在せず、誰かが回答を終えないと先のステージへ進めない。

クラシックモード

  • 制限時間以内に3箇所の間違いを当てていくモード。
    • 間違いをすべて探し当てるとステージクリアの後に、制限時間が全快した後に次のステージへと進む。ステージを進めると段々と制限時間が短くなってくる。
    • 間違いではない箇所にタッチをしてしまうと、ミス回答のペナルティとして制限時間が少し減ってしまう。制限時間が0になるとゲームオーバー。
  • 対戦プレイでは2人の場合は間違い3箇所、3~4人の場合は2箇所を回答すると1ポイント獲得となり、複数のステージにおいて先に5ポイント獲得した者が勝者となる。

カジュアルモード

  • 制限時間なしで3箇所の間違いを当てていくモード。
    • プレイスタイルはクラシックと同様だが、ゲームオーバーになる要因はない。すなわち、プレイヤーがゲームを止めるまでプレイが続けられる。
  • 対戦プレイはチームとして順々にステージを攻略していく。そのため、正確にいえば対戦ではなく協力プレイとなる。

チャレンジモード

  • 5秒以内に1箇所の間違いを当てていくモード。
    • 間違いが1箇所しかないので、回答をした時点でステージクリアとなり、即次ステージへと進む。各ステージの制限時間は5秒固定となる。
  • 対戦プレイでは先にステージ5回(ポイント)分の回答をした者が勝者となる。

ミラーモード

  • 制限時間以内に3箇所の間違いを当てていくもう一つのモード。
    • ルールとしてはクラシックモードを同一だが、上下画面のイラストが上下対称となっており見極めがし辛くなっている。
  • 対戦プレイはイラストが上下対称である事を除けば、クラシックモードと同じルールとなる。

評価点

  • 間違い探しゲームとしての安定感
    • 上下画面のイラストを見比べて間違いを見つけていくだけのルールで、前知識がなくともプレイできる安定感は非常に強い。
      • ステージ中で行う主な操作は「間違い探してワンタッチ」のみ。操作性に悩まされる要因は皆無であり、ゲーム慣れしていない人でも容易にプレイ可能。
      • DS系ハードと間違い探しゲームの相性は非常に高い。本作もその例に漏れず、快適な環境で間違い探しに没頭できる。
      • ゲームテンポは極めて軽快で全くといっていい程にウエイトは発生しない。少し時間の空いた時にさくっとプレイしたい場合に適任なゲームである。
  • 多彩な問題数とスプラット演出
    • 総計160枚の実写イラストが収録されており、価格の割にはボリューム感がある。
      • 同じイラストの問題でも間違い箇所が変わるので、繰り返しのプレイでもゲームが飽きにくい。これはパズル雑誌にはない特性といえる。
      • イラストはカラフルかつポップな絵柄の割合が非常に多い傾向がある。実写でありながらどことなく二次元的な絵柄で間違い探しができるのも本作特有といえる。
    • ゲームタイトルでも示す通り、本作にはスプラットな演出が多く含まれている。
      • 間違いを回答すると絵の具の着色がされる表現があり、「間違いを塗りつぶしている」感があってなかなかにユニークである。
      • 制限時間表示が「チューブから絵の具が伸びてくる」形となっている。さらにはタイトル画面や一部イラストにも絵の具が関わる絵柄が含まれている。

問題点

  • プレイが淡泊になりやすい
    • 原則としてハイスコア狙いに特化した間違い探しなので、ゲームとしては若干の淡泊さを感じる内容でもある。
      • コレクションや称号獲得などのやり込み要素はなく、がっつりとプレイするにはモチベーションが続きにくい。良くも悪くもライト趣向な作風である。
      • リバースモードによるイラストの上下反転以外での変則的プレイモードがないため、バラエティに富んだ間違い探しを求めると物足りなさを覚える。
  • イラスト単体でのプレイが行えない
    • イラストを個別で選んでプレイもしくは鑑賞ができる機能が搭載されていない。
      • 他の間違い探しゲームでは大方搭載されているだけに、この辺は明らかに見劣りする。魅力的なイラストが多いだけに残念なところ。

総評

間違い探しゲームとしての安定感は強く、誰にでも簡単操作かつハイテンポでプレイできるライト趣向な一作。
一方でやり込み要素はほとんど搭載されておらず、プレイのバリエーションは決して豊富とはいえないが、ゲーム上の大きな不備も特に見受けられないため大きなストレスを感じさせられることもない。価格相当の暇潰しゲームとしての価値はあるだろう。

最終更新:2020年08月19日 13:53

*1 広域的な意味としては「塗れたものが壁などに叩きつけられる様」となるが、本作においては絵の具がペチャっと塗られるような意味合いとなる。有名どころでいえば『スプラトゥーン』のペンキ着色と非常に近い。

*2 対戦プレイはダウンロードプレイとローカルプレイの両方に対応。前者は誰かの本体に本ソフトが1本あればプレイ可能。本体は当然ながらプレイ人数分が必要。