Disease -ディジーズ-
【でぃじーず】
| ジャンル | ホラーアドベンチャー |  | 
| 対応機種 | Nintendo Switch | 
| メディア | ダウンロード | 
| 発売元 | D3パブリッシャー | 
| 開発元 | オペラハウス | 
| 発売日 | 2018年7月5日 | 
| 定価 | 800円(税8%込) | 
| プレイ人数 | 1~2人 | 
| レーティング | CERO:C(15歳以上対象) | 
| セーブデータ | 1個 | 
| 判定 | なし | 
| ポイント | 独特な主人公の視点 怖い雰囲気下でアイテム探し
 | 
 
概要
医師免許を剥奪された主人公の視点になり、荒れ果てた廃病院で医療品といったアイテムを探す内容。
主人公は定期的に幻覚をみるため、廃病院はいろいろな様相へと変わっていく。
- 
ルール
- 
制限時間内に、画面右下のノートが示すリストにあるアイテムを見つけきる、あるいはノートの指示を達成するとパズルの「面」クリアとなる。
- 
制限時間は画面左上のゲージで表記される。
 
- 
システム
- 
ボタン操作とタッチ操作の2つに対応。
- 
怪しい場所にカーソルを合わせてAボタン、あるいはタッチすることで調べることができる。
- 
カーソルは「手」と「猫じゃらし」の2種類あり。Yボタンかタッチパネル長押しで切り替える。
- 
「手」のカーソル時のみ、あるいは「猫じゃらし」のカーソル時にのみ見つけられるアイテムが存在する。
- 
制限時間内にリストにあるアイテムを見つけきれないとゲームオーバー。
- 
またステージによっては、特定の物体を調べることで制限時間が減ったり、手順を間違うと一発でゲームオーバーとなるペナルティがつく場合もある。
 
- 
全8章
- 
1~7章まではそれぞれ4面の探し物パズルが用意されている。
- 
8章は分岐式。1~7章に隠された「人形」「文字が書かれた羊皮紙のようなもの」を見つけきる、8章に登場するとある人物に話しかけ続けることで複数のエンディングを体験できる。
- 
ベストなエンディングにたどり着くために何の条件が不足しているのかは8章の面をクリアした際に教えてくれる。
 
- 
2人プレイ
- 
ジョイコンをおすそ分けする形式で2人プレイができる。
 
評価点
- 
独特の怖い雰囲気
- 
パズル面では、現実の廃病院と主人公の幻覚が織り成す不思議な2つの世界から成り立つ。
- 
廃病院、ひいては主人公の幻覚で変貌した廃病院はよく描きこまれている。
 
- 
主人公の独特の視点
- 
自分の幻覚を異常だと知りつつも、その症状から完全には逃れ切れていない主人公の述懐でストーリーが進む。
- 
主人公には幻覚を見てしまうわりには、非常に鋭い切り口で物事を見据えるといった2面性があるのも特徴的。
- 
8章で廃病院で起きた事件について真相が明らかになるが、それまでの主人公の手記にはかなりの読み応えがある。
 
賛否両論点
- 
ホラー演出の不足
- 
あくまで廃墟の雰囲気がやや怖い程度。主人公が定期的に見る妙に鮮やかな幻覚がかえって不気味に感じられる場合もあるが。
- 
制限時間がなくなっているときに心臓が拍動するような音がして焦燥感を煽ってくる程度。ゲームオーバーの演出は非常に淡白。
- 
ホラー演出に特化しすぎても探し物に集中できなかったかもしれないので、好みが分かれる範囲と思われる。
- 
不気味なグラフィックがあらわになり、ギョっと驚くことはあるかもしれないが本当にその程度のことしか起こらない。
 
問題点
- 
本作でできる内容は控えめ
- 
値段相応とはいえるが、本作でやれることは世界観に浸るか物を探すの2通りのみ。
- 
ストーリーもこれといってあるわけではない。8章で廃病院でおきた事件について急展開的に判明する程度。
 
- 
幻覚を見ているパート
- 
ゲーム製作陣の意図した演出だろうが、主人公が幻覚を見ているパートのノートの指示が抽象的過ぎる。
- 
見つけるべきアイテムリストが雑な線の集まりだったりして、何を探すべきなのか分からないケースがある。
- 
ひどいと何のアイテムを見つけるべきかの指示すら下されず、ただ「患者を治療しろ」という指令が下されるだけの場合も多い。
 
- 
覚えゲーとしての側面
- 
アイテムが隠れている場所は固定でランダム性はないので、2周目にプレイした場合の楽しみは激減する。
- 
オブジェクトを調べるだけなら、当てずっぽうに何かを選び続けても良い場合もあるが、基本触ってはいけない物体も用意されている。
- 
見るからに怪しい物体は触らないほうが良いという傾向はあるが、ただの刃物に触っただけで大幅に制限時間が減るといったこともあり覚えゲーとしての側面が強い。
 
 
総評
驚かしのギミック等はなく、廃墟で繰り広げられるジワジワくるタイプのホラーである。やれることはアイテム探しと単純なためゲーム性自体はあまり期待できない。主人公の独特な視点で語られる病院での出来事を雰囲気で楽しむタイプのゲームといったところか。
最終更新:2022年05月15日 15:10