限界! 山積みバトル
【げんかい やまつみばとる】
| ジャンル | パズル |  | 
| 対応機種 | Newニンテンドー3DS | 
| メディア | ダウンロード専売 | 
| 発売元 | スターサイン | 
| 開発元 | シムス | 
| 配信開始日 | 2017年2月1日 | 
| 定価 | 400円 | 
| プレイ人数 | 1~2人 | 
| セーブデータ | 1箇所・オートセーブ方式 | 
| レーティング | CERO:A(全年齢対象) | 
| 判定 | なし | 
| ポイント | おもちゃを落としていくバランスゲーム 運の強さと操作の利きにくさ
 無常にも穴場へと転落するおもちゃたち
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概要
スターサイン発売、シムス開発によるNewニンテンドー3DS専用のダウンロードソフト。
ジャンルとしては上から様々なモノを落として、それらを積んでいくバランスゲームに該当。ただし一部には積んでいたモノを崩していくゲーム性もある。
ゲームルール
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基本ルール
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3Dで表現された「台座」から落としたい箇所をタッチし、そこから何かしらの「おもちゃ」を落としていく。
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台座に乗ったおもちゃは当然その場に留まるが、あまりにも乗せ方のバランスが悪いと崩れてしまう。これをどう対処していくかが本作の課題となる。
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ほとんどの台座の側面にはストッパー的なものがなく、おもちゃが側面側にもれると穴場に落ちてしまう。一度穴場に落としたおもちゃを再生する術はない。
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おもちゃには色々な種類があり、何が落ちるかは原則としてランダムとなる。ただし、ミッションモードの一部ステージは落ちるおもちゃが固定される。
 
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モードによって目的は大幅に異なる。詳しくは下記を参照にされたし。
 
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操作体系
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主にタッチを中心とした操作体系となる。
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落としたい台座の位置をタッチするとポインタ表示がされ、そこにおもちゃを落とす。素早く2回連続タッチで高速落下。タッチを行わないでいると自動で落下する。
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画面右上にあるアイコンをタッチするとアイテムを使用する。また、スライドパッドなどでアングルの位置の切り替えが行える。
 
 
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テーマとアイテムについて
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おもちゃは3つのテーマが存在し、モード及びステージによって落ちてくるおもちゃの顔ぶれが変わってくる。
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おもちゃの形は様々なものがあり、台座への置きやすさに影響を及ぼす。ただし一部例外を除き、同じステージに別のテーマのおもちゃが混ざる事はない。
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おもちゃには通常サイズのものの他に、その大きさゆえに他のおもちゃの配置を邪魔しやすい「巨大おもちゃ」も時折登場する。
 
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ミッション及び対戦モードでは最大3回までの「アイテム」が使用できる。
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主にミッションモードはプレイヤーを助けてくれる機能、対戦モードでは相手を妨害する機能となる。
 
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以下、登場するテーマとアイテムの種類を表記する。
 
    
    
        | + | テーマ・アイテム一覧 | 
| テーマ |  
| 車 | 「一般車」「パトカー」「救急車」「トラック」のおもちゃ。3テーマの中では最もバランスがとりやすい形状をしている。 巨大おもちゃは全面球体の「バスケットボール」。
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| 電車 | 「一両電車」「二両電車」のおもちゃ。細身で横長い形状をしている。二両電車は2つのおもちゃとしてカウントされる。 巨大おもちゃは一両編成の巨大版である「巨大電車」。
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| ぬいぐるみ | 「犬」「猫」「うさぎ」のおもちゃ。大きめかつ丸っこい形状をしており、バランスが非常にとりにくい。 巨大おもちゃは他のぬいぐるみ以上にでかくてアンバランスな「パンダ」。
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| アイテム(ミッションモード) |  
| ハイスピード | 10秒間おもちゃの落下速度が速くなる。不要なおもちゃに当てて弾いていくのに有効。 |  
| ふわふわ | 10秒間おもちゃの落下速度が遅くなる。落下後の衝突を抑えられる効果がある。 |  
| くっつき | 7秒間台座に接するおもちゃ全般に粘着効果が付く。ただし、時間が終わると粘着効果が失われてしまう。 |  
| ミニミニ | 10秒間落ちるおもちゃが小型化する。ただし、巨大おもちゃには効果がない。 |  
| タイムストップ | 制限時間系のステージ限定アイテム。10秒間制限時間が停止する効果で、事実上の制限時間延長となる。 |  
| アイテム(対戦モード) |  
| スーパーデカおもちゃ | 対戦相手側の台座のどこかに「巨大おもちゃの超巨大版」を落下させる。超巨大版は落ち次第すぐに消滅する。 |  | 
ゲームモード
本作では3つのモードが用意されている。最初からすべてのモードを選択可能だが、ミッションモードは前のステージをクリアしないと先のプレイができない。
ミッションモード
ステージクリア制の1人プレイモード。全40ステージ。
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ゲームルール
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各ステージに定められたクリア条件を目指していく。
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クリア条件は大きく分けて「指定数のおもちゃを積む」「指定数のおもちゃを穴場に落とす」「おもちゃを指定の高さまで積む」といったものがある。
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各ステージにはおもちゃを落とせる回数制限、もしくは制限時間のどちらかがあり、それらが尽きてもクリアできないとゲームオーバーとなる。
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クリア条件を満たすと「5秒カウント」がされ、カウント後までおもちゃが不動であればステージクリア。カウント中にハプニングが起きるとそのままステージ継続。
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各ステージにおける台座の形・テーマ・アイテムはすべて固定されており変更不可。また、開始前からあらかじめおもちゃが複数配置されているステージもある。
 
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ステージクリアするとクリア時間に応じて3段階の星マークがされ、ステージごとに記録される。
 
フリープレイモード
スコアアタック制の1人プレイモード。全10ステージ。
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ゲームルール
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制限時間120秒までにどれだけのおもちゃを台座に積めるかを競う。
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ステージセレクト後に3つのテーマのどれかを選択できる。また、このモードではヘルプ機能は使用できない。
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制限時間経過後はすぐにステージは終わらず、ミッションモードと同じ感覚で3秒カウントがされる。そのため、正確にいえば123秒の制限時間となる。
 
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ステージを終えると詰んだおもちゃの総数がスコアとして記録される。記録対象はステージだけでなくテーマ別でもされる。
 
対戦モード
CPU戦もしくはローカル通信による対戦ができる1~2人プレイモード。全5ステージ。CPU戦は強さの設定ができる。
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ゲームルール
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制限時間120秒までにプレイヤー側の台座に多くのおもちゃを積めるかを競う。
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こちらもステージセレクト後に3つのテーマのどれかを選択できる。このモードで使用できるアイテムはスーパーデカおもちゃ3回分のみ。
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制限時間経過後と3秒カウントを終えるとステージ終了。終了時点でおもちゃを多く積んでいた側の勝利となる。
 
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対戦特化のモードなので成績の記録は行われない。
 
評価点
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直感的に分かりやすい積みゲー
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「実物のおもちゃを上から落としていく」イメージでプレイでき、直感的に感覚が分かりやすい。
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基本的にワンタッチでおもちゃを落とすだけの操作で、小難しい要素はほぼない。とりあえずはそれっぽく落として試行錯誤を繰り返していけば感覚が掴めてくる。
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ミッションモードではクレーンゲームにおける「景品(おもちゃ)を他の景品にぶつけて出口(穴場)へと落とす」ような攻略を要するステージもある。
 
 
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それなりのモードとステージ数
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3つのモードと総計50以上のステージが収録されており、価格の割にはそこそこのボリュームがある。
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ミッションモードは詰め将棋的な攻略が試されるステージが多く、どう操作するかという楽しみあり。もっとも、問題点の件で素直に評価できるものではないが…。
 
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テーマによっておもちゃの顔ぶれが異なるというシステムはなかなかにユニークである。
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車と電車のおもちゃ感は上手く表現されており、ぬいぐるみの面子が非常に可愛い。単なる外見の違いだけではなく、その形が攻略に深く関わるのも凝っている。
 
 
問題点
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運の依存が強い
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プレイヤーが行える落下操作が台座のどの位置に落とすかという調整のみで、それ以外の環境が運に依存されやすい。
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「次に落とせるおもちゃは何か」「おもちゃが落ちる角度」といった環境はすべてランダムなため、同じ操作をしても落ち方が安定しないのが当たり前状態。
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ミッションモードのステージは限られた制限時間(操作回数)とアイテムの中で操作を行わなければならず、運が悪いとクリアがかすりもしない有様となる。
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結果、「上手く落ちてくれ」と祈りながらのプレイとなる。ある意味クレーンゲーム的なワクワク感があるが、戦略性という意味での雑さは否めない。
 
 
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台座の小ささと難ありな操作性
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全編通して台座が小さいステージが数多いので、おもちゃを落とす範囲がおのずと限られてくる。
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運依存の強さも相まって、どう緻密に操作しようがクリア(好成績)に繋がる保証はない。よって、大雑把な操作であっても結果に差が出にくくなっている。
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台座の側面はほぼ穴場なので、おもちゃを少し積むだけでも外側へと漏れて穴場へと転落する。そのため、フリープレイモードではスコアが似たり寄ったりになりがち。
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フリープレイ及び対戦モードでは下手におもちゃを落とすよりも、ある程度落とした後に放置した方が好成績に繋がりやすく、制限時間制の意味がいまいち薄い。
 
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落下操作が非常に暴発しやすく、無駄な操作ミスを繰り返してしまいがち。
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タッチの操作間隔が短いと後のタッチが予約操作として扱われるらしく、その分の操作が勝手に行われ続ける。そのため、タッチの連打は非常に危険。
 
 
総評
この手のバランスゲームとしてのゲームバランスは正直悪く、首を傾げたくなるような結果に陥りやすい微妙さが目立つ一作。
バランスゲームとしての体裁は保っており、運依存の強さなどに目をつぶれば楽しめる内容ではあるが、総合的なゲームとしての作り込みの甘さは否定できない。
最終更新:2022年06月22日 16:11