Fly O’Clock VS エディション
【ふらいおくろっく ばーさす えでぃしょん】
ジャンル
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アクション
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対応機種
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Nintendo Switch
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メディア
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ダウンロード専売ソフト
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発売元
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Forever Entertainment
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開発元
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Digital Melody
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配信開始日
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2020年4月9日
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定価
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200円
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プレイ人数
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1~4人
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セーブデータ
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1箇所・オートセーブ方式
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レーティング
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CERO:A(全年齢対象)
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判定
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なし
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ポイント
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腕時計の針をジャンプで避けるゲーム これ以上ない位の簡単操作 良くも悪くも非常にシンプル
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概要
Forever Entertainment発売、Digital Melody開発によるNintendo Switch専用のダウンロードソフト。
初出はスマートフォン向けアプリソフト『Fly O’Clock』として配信され、後にSteam版『Fly O’Clock』を経てSwitch版として移植された。
ジャンルとしては腕時計の針をジャンプで避けまくるカジュアルアクションゲームに該当。大雑把な解説だが本当にそういうゲームである。
ゲームルール
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基本ルール
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腕時計の中にいる使用キャラをジャンプ操作して2本の動く針をひたすらに避けていく。原則としてそれだけである。
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針は必ず時計回りに動き、お互いの移動速度に大きな差が発生する。よって、状況によっては1本だけを避けるか2本同時に避けるかといった見極めが必要となる。
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使用キャラが針に触れてしまうと重大なペナルティ。ジャンプをするたびにカウントが1回ずつされ、この回数が各モードにおけるスコアとして表示される。
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操作体系
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操作はジャンプのみで、メニュー等の選択決定以外の操作は全編通して存在しない。コントローラー側とSwitch本体側の両方に対応。
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ボタンもしくはタッチで使用キャラが腕時計の右上・右下・左下・左上のどこかに反時計回りでジャンプ移動する。ジャンプ後の着地位置は必ず固定となる。
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すなわち、「時計回りで動く針を反時計回りのジャンプ移動で避ける」という形で使用キャラを操作する流れになる。
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キャラクターセレクトについて
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本作では総計16種類のプレイヤーキャラが存在し、各モードにて好きなキャラを使用できる。
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キャラ別の性能差はないので、好みの範囲で好きなキャラを使用すればいい。また、キャラのランダム選択や頭部のアクセサリー装備も行える。
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各モードをプレイし終えるたびにプレイに応じた「経験値」が獲得でき、特定まで達すると使用できるキャラが増える。使用キャラは全16種類。
モード別のルール
本作では2つのモード(うち1つは1人プレイと対戦プレイに分かれる)が用意されている。
各モードはプレイするたびにランダムで腕時計の背景と針の外観が変化する。
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クラシックモード
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クリア目的がなく、ゲームオーバーになるまで針を避けまくっていくモード。1人プレイ専用。
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針は時間経過で段々と移動速度が高速化していき、段々と避けるのが厳しくなってくる。針に触れると即ゲームオーバーで、コンティニューは一切不可。
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2~4人プレイでこのモードをプレイすると、同時対戦法方式のルールへと変更される。
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相手側が針に触れると1回先取となり、先にステージ3回分を先取した者が勝利となる。相手を妨害できる要因はないため、純粋な持久戦になりやすい。
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プレイ人数を問わず、より多くのジャンプ回数を達成するとハイスコアの記録がされる。
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レースモード
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4人同時対戦プレイに特化したモード。1~4人のプレイが可能で、プレイしない分のキャラはCPUが担当する。
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目標のジャンプ回数を設定した後にゲームスタート。ジャンプをすべて達成したプレイヤーが勝者となる。使用キャラが針に触れると一時的に気絶するペナルティ。
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相手との勝敗と関係なしに、ジャンプ回数の設定別でプレイヤーのクリア記録がなされる。
評価点
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超簡単な操作とシンプルなルール
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ゲームとしてはシンプルの極みのような内容であり、ジャンプ1つで針を避けていくだけという簡単操作でプレイできる。
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「縄跳びをジャンプする」感覚でプレイが行え、複雑な要因は微塵もない。使用キャラと針と位置を考えてボタン(タッチ)を押していくだけ。
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あまりにもシンプルすぎる節もあるが、テンポ良く針を避けるという単純明快さに多少なりとも熱中度はあり、決して味のないゲームとはいいきれない。
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ちまちまとした登場キャラが可愛い
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本作に登場する使用キャラは腕時計の中に迷い込んだ生物という設定であり、各キャラがちまちまと可愛らしい。
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キャラの面子はそこそこ多彩で、虫系・哺乳類系・謎の生物系と様々。なお、クラシックモードにおいて針に触れると、緑色の血を流しながら倒れる微グロ演出がある。
問題点
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ゲームとしての地味さと飽きやすさ
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評価点の裏返しになってしまうが、やはりというかゲームとしての飽きやすさや地味さは否めない。
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ひたすらに針をジャンプしていくだけのゲームでしかないので、その作業的な熱中度に楽しみを見いだせないと虚無感しか残らない可能性は高いと思われる。
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同社の『ティンバーマン VS エディション』のような「忙しい操作で勢いのある面白さ」も感じにくく、全編通してプレイが地味になりやすい。
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隠しキャラをすべて解禁するまでに相当回のプレイを行わないのも地味に辛い。
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隠しキャラの数は『ティンバーマン』に比べると少数だが、1キャラを解禁するまでの必要経験値が長くされているため、結果的に総解禁までの手間がかかる。
総評
販売価格はかなり安くてお手軽にプレイできる反面、それ相当のボリュームとゲームとしての飽きやすさはどうしても目についてしまう。
ゲームとしては良くも悪くもシンプル趣向であり、あくまでもカジュアルゲームとして割り切ってプレイする意識が必要となるだろう。
最終更新:2020年11月14日 04:23