ジャングルウォーズ

【じゃんぐるうぉーず】

ジャンル RPG
対応機種 ゲームボーイ
メディア 2MBitROMカートリッジ
発売元 ポニーキャニオン
開発元 アトリエ ドゥーブル
発売日 1991年6月21日
定価 4,800円(税3%別)
プレイ人数 1人
セーブデータ 3個
判定 良作

概要

ファミコン神拳のメンバーの一人で、メタルマックスなどを手がけたキム皇こときむらはじめ氏がゲームデザインとシナリオを務めたゲームボーイ用RPG。
監修のさくまあきら氏、キャラクターデザインの土井孝幸氏、ロゴデザインの榎本一夫氏など、桃太郎シリーズに関わる人たちも制作に参加している。

コマンド選択式のオーソドックスなRPGであるが、ジャングルを舞台とした本作ならではの要素も多数取り入れられており、桃太郎伝説の影響を受けている部分もいくつか見られる。

ストーリー

人間と動物が共存する平和なジャングルに突然現れ、脅迫、誘拐など悪逆の限りを尽くす密猟組織「ゴート団」。
ジャングルの平和を守るジャングルパパ(以下、パパ)はいつものように息子であるジャングルボーイ(以下、ボーイ)と共にジャングルの見回りに出かけるが、ゴート団の策略にはまり、囚われてしまう。
パパの機転により間一髪のところで難を逃れたボーイは、パパを救出し、ジャングルに平和を取り戻すべく、旅に出るのであった。

キャラクター

  • パーティメンバー
    戦士系のボーイ、魔法使い系のミオ、気まぐれ行動役のサスケの3人*1で固定。最初はボーイ1人だけだが、他の2人は序盤のイベントで加入する。
  • ボーイ*2
    主人公である少年。スタート地点の村も彼の名前と同じ。
  • ミオ
    占いオババの孫娘。ある村で母親を看病していたが、父親を探すために旅への同行を申し出る。
  • サスケ
    メガネをかけ、ズボンをはいている子猿。ガールフレンドであるリラがゴート団にさらわれた。
  • その他主な登場人物
  • パパ
    ボーイの父親で、ジャングルの英雄と呼ばれている。ゴート団の罠にはまり、囚われの身になる。
  • 占いオババ
    ミオの祖母。ボーイの村の近くに住んでおり、様々な助言を与えてくれる。また、ミオがレベルアップしたとき、新しい呪文を教えてくれる。
  • カーマック・ゴート
    ゴート団の首領である人間。娘にボーイの村を襲い、パパをさらったアピーニ・ゴートらがいる。

ゲームシステム

戦闘システム

  • 戦闘は基本的にランダムエンカウント*3で、ドラクエのようなコマンド選択式。
    • ボーイとミオは行動を選び、攻撃対象を選んで戦う。通常攻撃で対象がいなくなった場合は自動的に目標を変えて攻撃してくれるが、ミオの呪文は対象がいなくなると不発に終わる。
    • サスケは「おまかせ」で行動する。敵に木の実を投げつけてダメージを与えたり、サルの仲間たちを呼び出して攻撃させたりなどするが、いきなり転ぶなどの無駄行動も多い。
      • 木の実でHPを回復してほしいときはサスケに指示することもできる。また、サスケ自身の判断で木の実を使ってくれることもある。
    • 防御する場合は「そのほか」から「ぼうぎょ」を選択する。気まぐれ行動が基本のサスケも防御の指示には従ってくれる。
    • 戦闘から逃走する場合は「そのほか」から「にげる」を選択する。3人別々に「にげる」コマンドを選択することができ、誰か1人でも成功したら逃走できる。
    • 全員のコマンドを入力し終えたら「よしいくぞう!」と表示され、ここでAボタンを押したら敵味方が行動を開始する。この段階でBボタンを押すとコマンド選択に戻ることができる。
    • 敵が全滅したら勝利。倒した敵からは経験値とゴールドを、逃亡した敵からはゴールドのみを得ることができる。
    • ボーイのHPが0になって気絶すると、他の2人が戦闘可能であっても敗北となる。敗北した場合、最後に立ち寄った病院に送られ、治療費という名目で所持金を半額没収されるが、ゲームの進行状況は維持される。
  • 経験値を一定量稼ぐとレベルアップする。
    • 経験値は戦闘に勝利すれば手に入る他、ボスを改心させるなどイベントをクリアすることでも入手できる。
    • 序盤で手に入る「ちからのゆびわ」を持っていればレベルアップ時にHP、MPが全快する。誰か一人が持っているだけで3人全員に効果が及ぶ。
    • ミオは一定のレベルに達すると占いオババから新しい呪文を教えてもらえる。その際、呪文の名称の他に呪文の効果や消費MPも説明してくれる。
    • 次のレベルに必要な経験値は村などにある病院で「けんさ」することで教えてもらえる。
  • サスケが戦闘に使う木の実はフィールド上の草むらでサスケに探させることによって入手できる。*4何も見つからないこともあるが、一度探したら別の草むらに移動しないと再び探すことができない。
  • 木の実は全部で14種類あり、各種類毎に9個まで持てる。投げつけて敵にダメージを与えたり、味方に使ってHPや状態異常を回復させたりする。中には唐辛子のようにダメージ+休み効果を与えるものや、マタタビのようにネコ科の敵に対してのみ効果を発揮するものもある。

戦闘以外のシステム

  • ボーイたちが冒険する舞台は、大きく分けてジャングルのフィールドとダンジョン、そして都会の3種類がある。
    • このうち、冒険の中盤で行くことになる都会では一切敵が出現しない。*5一定の時期以降であればいつでも都会へ行けるが、都会とジャングルを往来するには空港から飛行機(運賃1000ゴールド)に乗るか、港から船(運賃500ゴールド)に乗る必要がある。都会でのみ売られている強力なアイテムもある。
  • アイテムはボーイとミオの2人だけが所持できる。そのため、サスケは武器や防具を装備することができない。1人につき所持できる数は装備中のものも含めて14個。必要でないものは村などにある預かり所に行けば有料で預かってくれる。
  • 序盤のイベントクリア報酬である「テンのふえ」を使うと、一度行ったことのある町や村、および特定のダンジョンに移動することができる。ただし、都会にいる間やダンジョンの中では使っても効果が無い。
  • セーブは戦闘中以外であれば場所を問わずいつでもできる。スタートボタンを押し、「きろくしますか?」の問いかけに対して「いいよ」を選べばセーブ完了。

評価点

  • かゆいところに手が届くシステムの数々
    • 基本的なコマンドの使い方や、RPG初心者にありがちな失敗である「装備品は装備して初めて意味をなす」ことを自然な形で学べる。
      • ゲーム開始直後、ボーイは自分の部屋にいるのだが、そのまま外に出ようとすると、入口をふさいでいるパパに「パンツぐらいはいてきなさい」と怒られる。また、宝箱を調べてぬののパンツを取っても、 裸の 装備しないままだと「持っているだけではダメだ」と言われて部屋から出られず、装備することで初めて外に出られるようになる。
        この一連の流れにより、人との話し方、宝箱の調べ方、装備のしかたといった基本的なコマンドの使い方が学べるようになっている。
    • 戦闘中以外であればいつでもセーブができるので、長丁場のダンジョンを攻略しているときでも中断できる。そのため、GB本体の電池が切れそうになったときでも対処がしやすい。
    • 戦闘でもプレイヤーに優しいシステムが多い。
      • 戦闘時、全員のコマンドを入力し終えたときに「よしいくぞう!」と確認が入るので、パーティ最後の者のコマンドを間違えても入力をやり直せる。
      • 通常攻撃時に狙った敵が倒されたり逃亡したりでいなくなったときでも、自動的にターゲットを変更して攻撃してくれるので、無駄な行動が起きにくい。
      • HPが少なくなるとおまかせ行動のサスケが自動で木の実を使ってくれるが、この行動によってギリギリ踏みとどまり、気絶を免れることも多々ある。
      • 「ちからのゆびわ」を持っていればレベルアップしたときにHP、MPが全快する。残り経験値を計算してボスの直前でレベルアップによる全快を狙うなど、戦略に組み込むことも可能。
      • レベルアップしたミオが新しい呪文を覚えるとき、占いオババから呪文の説明をしてもらえるのも嬉しい。この当時の多くのRPGでは覚えた呪文名は表示されても、効果やコストの説明は取扱説明書や攻略本などを見ないとわからないものが多かった。
    • 「テンのふえ」がドラクエでいうキメラの翼の役割を果たしており、都会やダンジョン内部では効果がないことを差し引いてもノーコストで何度でも使えるのが便利。
      • 仮に強敵だらけの地帯で全滅し、仲間たちの治療代すら払えない状況に陥っても、この笛で序盤の村へ移動することによって立て直しの手がかりにすることができる。また、調べるだけで全快する泉の水がある村へ行けばタダで回復できるので、宿代を節約したいときにも使える。
    • 冒険の中で手に入る重要アイテムはいくつかあるが、その多くは用が済んだら持ち物から無くなるようになっている。
      • このため、重要アイテムで持ち物の枠が圧迫される、ということがほとんど起きない。預かり所を使う場合でも、預かり料は1点につき5ゴールドと格安である。
  • バリエーション豊かな敵とその行動
    • 本作の敵は主に動物たちであるが、その種類も様々。グラフィックもGBの白黒画面ながらよく描き込まれている。また同じ姿をした敵やいわゆる差分のみ敵がほぼ無く、それぞれ完全に異なるグラフィックになっている*6
    • さらに敵の通常攻撃ひとつを取っても、「噛み付いてくる」「飛びかかってくる」「ツメで引っかいてくる」「確実に先制攻撃をする」など、それぞれの動物らしい行動で攻撃してくるので、攻撃メッセージを見ているだけでも楽しい。
      • 体当たりしてきたときは、「体当たりはとても痛い」と出て反動ダメージを受けることもある。
    • 特殊攻撃に至っては、突然穴を掘ってこちら側を穴にはめて休み状態にしたり、「羊が一匹、羊が二匹…」と言って催眠攻撃を仕掛けてきたりなど、バリエーションが豊富である。
    • 経験値が極端に少ない代わりに得られるゴールドが多い敵、すぐ逃げる代わりに倒すと経験値を大量に得られる敵など、敵の強さ=経験値やゴールドの多さとは限らないので、レベリングやゴールド稼ぎにうってつけの敵を探す楽しみもある。
  • ハートフルなストーリーとゲームデザイン
    • ゴート団はジャングルの人々や動物たちに対して悪逆非道を働いてはいるが、本編の中で人や動物が殺害されるような描写は一切無い。
    • そしてボーイたちが戦うのも、敵を「やっつける」のではなく、「懲らしめる」ためである。戦闘に勝利すると倒した敵たちは降参し、謝罪した上でジャングルへ帰っていく。*7
      • それを反映してか、店などで手に入るボーイ用の武器も「ぼうきれ」「おもちゃのかたな」などで、剣や槍など血を見るような武器はほとんど登場しない。さらに、使うことで敵に一定ダメージを与えられる「おはじき」「メンコ」などの消費アイテムや、誰かが持っているだけで銃撃を高確率で無効化する「スーパーじしゃく」といったアイテムも登場する。
    • 人の生死や血を見るような描写など何かと殺伐とした雰囲気になりがちなRPGで、本作はそういった要素を排しており、このあたりが桃太郎伝説の影響を受けた部分だと言われている。
  • あちこちに散りばめられた小ネタ
    • 占いオババに後ろから話しかけると、「占いは裏からじゃ答えられんぞ! ウラ無いって言うじゃろ」とダジャレをかます。*8
    • あちこちの看板を調べると情報を得られるが、後ろから調べると看板の裏側が表示されるだけで読むことができない。
    • 都会では休日出勤しているサラリーマンがぼやいていたり、学校で授業中にこっそりゲームをしている生徒がいたり、本作に先行して発売されたOVAなどを宣伝している者がいたりなど、ネタは豊富。
    • バカゲーと言うほどぶっ飛んではいないが、このような小ネタはあちこちにあるので、ぜひ冒険に関係ないところにも寄り道して話を聞いてみてほしい。
  • 冒険を盛り上げるBGMの数々
    • のどかな雰囲気の町BGM、軽快な感じのフィールドBGMや戦闘BGMなど、音楽面でも殺伐とした雰囲気を感じさせない。
    • その一方で、ラスボス戦は重厚で迫力のある曲となり、最終決戦を盛り上げてくれる。

問題点

  • エンカウント率が高め。
    • 数歩どころか、一歩動いただけでエンカウントすることもある。レベリングの最中ならまだしも、目的地に急いでいる場合はこの高いエンカウント率がうっとうしく感じてしまう。一定歩数の間、ボーイより弱い敵および恐竜とのエンカウントを防いでくれるアイテム「たいまつ」を有効活用したい。
    • さらに一部の敵は戦闘終了後、フィールドに戻る前に突然襲いかかってくることがある。ギリギリの状態で勝利した場合は態勢を立て直す前にやられてしまうこともある。
  • 終盤に近づくにつれてサスケが紙耐久となってしまうこと。
    • アイテムが一切持てないので守備力を装備品で補うことができない。また、ボーイとミオの装備の一部には呪文のダメージを軽減する効果があるが、サスケはその恩恵にあずかれない。終盤、最大HPが400前後という状況で、敵の通常攻撃によって受けるダメージが他の2人と比べて約70も多いと聞けばどれだけ紙耐久かがわかるだろう。
    • 木の実はサスケだけが使えるので、呪文を使う敵に出会ったら最優先でミオがサスケにアナク(ドラクエで言うマホカンタ)をかけるなどして対策したい。
  • 命の実の使いどころが少ない。
    • 本作ではボーイが気絶した時点で敗北となるため、気絶状態から回復させる命の実は実質的にミオにしか使えない。当然サスケが気絶していたら使うことはできないが、上述の通り使って欲しいときに限ってサスケが気絶していることもけっこうある。
  • ラスボスが異常に強い。
    • ラスボスは第1形態と第2形態とがあるが、第1形態はそこまで強くないものの、第2形態が桁違いに強い。第1形態を軽々と倒したからといってそのまま第2形態に挑み、返り討ちにされてしまうことはザラである。
+ ラスボス・その強さ
  • ラスボス第2形態のHPは2500。これだけなら大したことがないようにも見えるが、この数値は第1形態の8倍以上で、次点となるボスの約5倍もある。さらに行動するごとにHPが自動で120回復する*9が、これについてはメッセージなどで全く言及されない。
  • 攻撃方法も通常攻撃や2連続パンチ、最強レベルの呪文、全体攻撃の炎、全体に高確率でしびれ状態を与える電撃攻撃と非常に手強い。特に電撃攻撃によるしびれは対策方法がなく、ターン経過による回復を待つしかない。当然のごとくラスボスには状態変化がほとんど効かない。
  • そのため、ミオとサスケでサポートしながらボーイが地道に攻撃していくことになるのだが、電撃攻撃で体勢が崩されると、なかなか回復できないまま押し切られてしまう危険性が高い。2回連続行動や一撃即死攻撃をしないのはまだ救いではある。
  • 呪文に関してはアナクをかけておくことで対策できると同時に、有効なダメージソースとなる。*10 また、ある装備品を使うことによって呪文を封じることもできる。ラスボスは呪文が封じられていようが、味方全員にアナクがかかっていようがお構いなしに呪文を使おうとするので、そこが付け入る隙となる。それに加えて、店売りのアイテム「つるりんオイル」をあらかじめ使っておけば物理攻撃が一定回数無効化されるので、守備力の低いサスケに使うなどしておくと安定するだろう。
  • とはいえ、かなわないと思ったら戻ってレベリングをし、木の実収集などの下準備をしてから再戦を挑むこともできる。第1形態と第2形態で連戦にはならないし、第2形態で負けたからといって第1形態からやり直しにはならないので、地道に鍛えればいつかは勝利できる。

総評

いつでもセーブできることによる遊びやすさ、殺伐とした雰囲気を全く感じさせないストーリーやゲームデザイン、様々な種類の敵が繰り出すバリエーション豊かな行動からくる戦闘の楽しさなど、どれを取ってもゲームボーイ初期のRPGとは思えないほど完成度が高い。
RPGにしてはほのぼのとした世界観ではあるが、レベルを上げて強くなり、装備品を買いそろえ、入念に下準備をして強敵に挑むというRPGの根底にある楽しさは十分に体験できる。ラスボスの異常な強さが若干目につくものの、それだけに勝利してエンディングを迎えたときの喜びもひとしおだろう。

現在はレトロゲームショップなどでよく売られているので、機会あれば是非とも手に取ってみてほしい良作RPGである。

その後の展開

  • 1993年3月19日に続編である『ジャングルウォーズ2~古代魔法アティモスの謎~』がスーパーファミコンで発売された。
  • 日本アニメーション制作のOVAが本作発売前の1991年2月に発売されている。

余談

  • 開発元の「アトリエドゥーブル」は後にテイチクより発売された『ザ・ラストバトル』の開発を手がけており、ゲームデザインのきむらはじめ氏、キャラクターデザインの土井孝幸氏などのスタッフも続投している。
  • 新規ゲーム開始時に主人公の名前を一文字も入力せずに始めることもできるが、そうすると名前が「こまった」になってしまう。
  • 本作では、カタカナの「リ」はひらがなの「り」で代用されている。例えば序盤の村「リンキー村」は「ンキー」、氷魔法「フリオ」は「フオ」と表記されている。ファミコンのドラクエでも見られたメモリ節約の工夫だろうか。
  • 開発元である「アトリエ ドゥーブル」と発売元である「ポニーキャニオン」がゲーム事業から撤退したため、プロジェクトEGGやバーチャルコンソール等での配信およびリメイクが難しくなっている。
+ タグ編集
  • タグ:
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最終更新:2022年06月14日 08:57

*1 正確には2人と1匹だが、本記事内ではサスケも1人と数える。

*2 ゲーム開始時に4文字までで名前をつける。ひらがな、カタカナ、数字、!、?が使える。

*3 道をふさいでいる敵やボスは話しかけることで戦闘に突入する。

*4 戦闘中のおまかせ行動で見つけてくることもある。また、一部の木の実はある場所で買うこともできる。

*5 都会の中に1か所だけ洞窟があり、そこでは敵が出現する。また、イベント戦闘が発生する建物も1か所だけある。

*6 例外は同じ姿をしているとされている一部のボス敵のみ

*7 ジャングルに住んでいないと思われる密猟者やハンターも同様に謝罪してジャングルに帰っていく。

*8 ただし初回のみ少額ではあるがゴールドをもらえる。

*9 しかも初期値を超えて回復する。

*10 ただし効果は永続ではないので、効果が解けたというメッセージを見逃さないように注意。