味楽る!ミミカDS
【みらくるみみかでぃーえす】
| ジャンル | お料理アドベンチャー |  
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| 対応機種 | ニンテンドーDS | 
| メディア | DSカード | 
| 発売元 | カルチャーブレーン | 
| 開発元 | ゆめのすけプロジェクト | 
| 発売日 | 2009年1月22日 | 
| 定価 | 4,536円(税込) | 
| プレイ人数 | 1人 | 
| レーティング | CERO:A(全年齢対象) | 
| セーブデータ | 2個 | 
| 判定 | なし | 
| ポイント | オリジナルストーリーで展開される ボリューム不足感は気になる
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| NHK関連作品リンク | 
 
概要
NHK教育テレビで放送されていた春日あかね原作の食育番組『味楽る!ミミカ』のゲーム化作品。
登場人物や設定は原作どおりであるが、ストーリーはオリジナルとなっている。
システム
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ストーリー、じゆうにおりょうり、つうしんプレイ、おりょうりのレシピの4コーナーから構成される。
ストーリー
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七本からなる虹色のスプーンをあつめることが目標。
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舞台となる味楽来(みらくる)市から好きな場所を選んで移動し、ストーリーの目標を達成していく。
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いける場所は、自分の部屋、学園、自習室、姫野家、公園、ミラクルストリート、ケイコ先生のアトリエ、王子食堂など。ストーリーに応じて一時的に追加される場所もある。
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時間制限などはなく、好きな行き先に行くことができるが、シナリオ上必要な場所を選んで移動しないと物語が先に進まないなど、実質一本道。
 
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料理を作らなくては成らない場面に面するとタッチペンを用いたミニゲームモードに移行する。ある程度のノルマを達成できればクリアとなり、できないとクリアするまでやり直しとなる。
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自分の部屋に入ったとき、あるいは料理のミニゲームをやり終えたタイミングでシナリオの進捗をセーブできる。
    
    
        | + | ミニゲームの内容を一部紹介 | 
下ごしらえ
DS下画面に青いラインが引かれる。この青いラインに落ちてきた「包丁」のマークをタッチすると食材を段々と切っていく。制限時間内にすべての食材を裁ききればクリア。
 
こねる・包む
サランラップでおにぎりを丸めたり、ハンバーグの生地を丸めるときに出てくるミニゲーム。
矢印が表示されるので、それを正確になぞることでおにぎりや生地が整形されていく。
 
いためる・揚げる
ハンバーグやコロッケを調理する。適切なタイミングでフライパンから取り出さないと焦げてしまう。
料理によっては途中で出てくる矢印をなぞることでひっくり返したりする必要がある。
 
ゆでる
適切なタイミングで終了ボタンを押し、ゆでる工程を終わらせるゲーム。
麺を鍋でゆでている場合、麺を菜箸でほぐすように指示される場合がある。
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その他モード
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じゆうにおりょうり
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本編で出てきたミニゲームのみを遊べるモード。
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本編よりも評価が辛口になっており、満点評価をもらうにはほぼ完璧にミニゲームをこなさなくてはならない。失敗したところで特にデメリットはない。
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最初は3種類しか料理が作れないが、ストーリーを進めたり、じゆうにおりょうりの料理を作り続けることで作れる料理の種類が増えていく。
 
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おりょうりレシピ
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番組に出てきた料理(全22種)のレシピが載っている。
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料理の材料および手順をページに分けて紹介。「戻る」「送る」で閲覧可能。ゲーム性は特に無い。
 
評価点
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料理ミニゲーム時にアニメーションがある
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食材がまな板の上で段々と細切れにされて行ったり、ボウルでかき混ぜられたり、フライパンでいためられて狐色に変化したり、ときちんと料理されている工程がアニメーションで表記される。
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さすがに本物の食材さながらのグラフィックではないものの、料理をひとつの動きとして表現することには成功している。
 
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キャラゲーとして
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主人公のミミカ、王子真之介、チャン・リンリン、若旦那、あがりちゃん、パン子、アジマル先生、ケイコ先生と、基本的な登場人物はすべて登場する。
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ボイスが吹き込まれている場面が多い。
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関係ない所に寄り道した場合はボイスなしの場合が多いが、それ以外のメインシナリオはほぼフルボイス。主人公のミミカ以外にもボイスがあてられている。
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ボイスにはおみむらまゆこ氏をはじめ、宇垣秀成氏や青山桐子氏、城雅子氏に宮田幸季氏、堀勝之祐氏など。
 
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原作を知ってるとニヤリとできるファンサービスも随所にある。
 
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実用ソフトの一面
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原作番組に登場した料理のレシピを一覧できる。さほど難しい技術を求める料理は載せていないので、小さな子供が保護者とともに料理を学ぶきっかけにはもってこいと思われる。
 
賛否両論点
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ゲームオーバーが特に無い
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関係の無い場所にいったり、料理がうまく作れなかったところでゲームオーバーにはならない。正しい場所にたどり着いたり、きちんと料理ができるまでやり直しさせられるゲームシステムである。
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子供向けとしてみれば良い調整といえるが、ゲームとしてはやや作業的か。
 
問題点
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町中を無駄に散歩させられる
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ストーリーモードの起伏がほぼない。大抵必要な食材を集めるか、おいしい料理のためのアイデアを思いつくまで、舞台となる町をあてもなく彷徨う必要がある。ハズレの場所を選ぶとミミカが「違う場所に行きましょう」といったコメントをするだけなので、ハズレを選んだときの発見も特に無い。
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行きたい場所を選ぶと、それにあわせてミミカのアイコンが町中を移動するのだが、この動きが遅い。
 
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矢印をなぞるミニゲームがやりづらい
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画面に出てくる矢印をかなり忠実になぞらないと反応してくれないことが多い。制限時間がきつめに設定されていたりすると、こねる・包む工程がある料理をノーミスでこなすのが難しい。
 
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ボリューム
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ストーリーモードのボリュームはあまりない。本編(10分アニメ)が5話分用意されているといったイメージ。サブイベントもまったく無い。
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その他モードも資料集といったところなので、ゲームとしての存在感は弱い。
 
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悪役から漂う小物臭
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子供向けの作品なので内容にあまりツッコミを入れても仕方ないかもしれないが、ストーリーに出てくる悪役の行動理念が割りとしょうもない。ミミカの所属する学級に対してとある理由から逆恨みをし、最終的に学園の宝物を盗難して「返してほしくば」という触れ込みで無理難題を吹っかける始末。
 
総評
味楽る!ミミカの世界観、設定はそのままでオリジナルストーリーを楽しみつつ、料理を作っていくミニゲーム集である。
作業的で短いストーリーはネックだが、実際に味楽る!ミミカに登場した料理のレシピをまとめて掲載するなど実用ソフトの一面もある。
最終更新:2023年08月15日 14:48