この記事ではダウンロード専売ソフト『フォクシーランド』とその続編『フォクシーランド2』を紹介しています。共に判定は「なし」となります。
フォクシーランド
【ふぉくしーらんど】
| ジャンル | アクション |  | 
| 対応機種 | Windows/Mac OS X/Linux(Steam) Xbox One
 Nintendo Switch
 プレイステーション・ヴィータ
 プレイステーション4
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| メディア | ダウンロード専売ソフト | 
| 発売元 | ラタライカゲームス 【Win】OraMonkey
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| 開発元 | BUG-Studio | 
| 配信開始日 | 【Win】2017年10月17日 【One】2019年11月27日
 【Switch】2019年11月28日
 【PSV/PS4】2019年12月3日
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| 定価 | 500円 【Win】298円
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| プレイ人数 | 1人 | 
| セーブデータ | 1箇所・オートセーブ方式 | 
| レーティング | CERO:A(全年齢対象) | 
| 判定 | なし | 
| ポイント | キツネが主役の手短横アクション 低難易度でさくさくクリア
 ボリューム的にはかなりの小粒感
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概要
ロシアの首都であるモスクワを拠点としているインディーデベロッパー、BUG-Studio開発によるマルチプラットフォームのダウンロードソフト。
CS機全般のパブリッシャーはラタライカゲームスが担当。
ジャンルはスタンダードな横スクロールアクションゲーム。ステージ構造が非常に短く、短時間でステージ攻略が行えるのが特徴。
デート中に突然さらわれた恋人「ジェニー」を救出するため、キツネの「フォックス」が冒険するというストーリー設定。
ゲームルール
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ゲームの流れ
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全36ステージを順にクリアしていく。一度プレイしたものはステージセレクトが可能。オールクリア後は難易度高めのおまけ3ステージもプレイできる。
 
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操作体系
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フォックスの移動とジャンプのみというシンプルな操作体系となっている。
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アナログスティック等左右で左右移動。同じく下でしゃがみ。ジャンプボタンの組み合わせで地形から降りたり、はしご等の昇り降りも行える。
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ジャンプボタンでジャンプが行え、二段ジャンプも可能。ジャンプ中の移動制御はできるがジャンプ力は常時一定。敵はジャンプ後の踏み付けのみで倒せる。
 
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一部ステージには「切り替えスイッチ」が配置されており、フォックスが触れるたびにON/OFFの切り替えと同時に周囲の地形等に変化が起きる。
 
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チェリーと買い物について
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各ステージには「チェリー」というアイテムが頻繁に出現し、それを獲得及びストックしておくと後述の買い物に利用できる。
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チェリーはそのまま放置されているほかにも、敵を倒すとばらまかれる。また、フォックスがダメージをうけるとストック減少と共に周囲にチェリーをばらまく。
 
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ストックしたチェリーと引き換えにフォックスに装備できる「アクセサリー」が購入できる。
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装備できるアクセサリーは1種類のみで、再度購入の必要はない。性能変化が発生する事は一切なく、単にフォックスの外見が変わるだけである。
 
 
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ステージクリアとミス条件について
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ステージ内にあるアイテム「宝石」をすべて回収し、ゴールにあたる「扉」へ到達すればクリア。制限時間等は定められていない。
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3つのライフ制ですべて失うとゲームオーバー。敵やトゲに触れると1つ消費だが、岩などの即死トラップの接触は即ミスとなる。途中コンティニューは不可。
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クリア後は成績に応じて0~3つの「星ランク」がステージ別に記録される。ランクの変動はステージ中に獲得したチェリーの数が絡んでくる。
 
評価点
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低難易度でさくさくクリア
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各ステージの構造が非常に短い上に、アクションゲームとしての総合的な難易度は低くさくさくとクリアできやすい。
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強いていえば「敵の動きが結構早い」「先の見え辛い初見殺しがある」といった局面もあるが、少しやり込めば難なく突破できる程度のもの。
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星3つクリアの基準も甘めに設定されており、よほどの急ぎ足でもない限りは多少のチェリーの取りこぼしがあっても軽々と達成できる。
 
 
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16bit風の自然グラフィックとBGM
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緑あふれる自然な外観が美しい16bit風に描かれたグラフィックと、それに合ったBGMはなかなかのクオリティ。フォックスを筆頭としたキャラも可愛らしい。
 
問題点
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拭えないボリューム不足感
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総ステージはすべてかき集めても40にも満たず、それなりの腕前があればあっけない位にオールクリアができてしまう。
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低難易度かつ短いステージ構造の件も相まって、良くも悪くも手応えのあるプレイは期待できない。オールクリアまでのプレイ時間は1~2時間位と推測される。
 
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全ステージの星3つオールクリアを達成してしまうと、後は買い物によるアクセサリー買占めしかやることがなくなる。なお、アクセサリーの売価が地味に高い。
 
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謎の上書き不具合
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同一ステージを高ランククリアした後に低ランククリアすると、低ランク側の記録が上書きされてしまう不具合がある。
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すなわち、高ランクの記録を維持したければそのステージの再プレイが封印されてしまう。あまりにも馬鹿げた不具合である。
 
 
総評
アクションゲームとしてはごく平凡な出来であり、クソゲーというほど酷いものでもなければ格別褒められる点も見当たらない微妙な一作。
安価販売なので贅沢はいえない節もあるが、他の同価格帯のアクションゲームと比べてもいまいちパッとしない内容としかいい様がない。
フォクシーランド2
【ふぉくしーらんどつー】
| ジャンル | アクション |  | 
| 対応機種 | Windows(Steam) Xbox One
 Nintendo Switch
 プレイステーション・ヴィータ
 プレイステーション4
 | 
| メディア | ダウンロード専売ソフト | 
| 発売元 | ラタライカゲームス 【Win】OraMonkey
 | 
| 開発元 | BUG-Studio | 
| 配信開始日 | 【Win】2019年4月17日 【One】2020年1月22日
 【Switch/PSV/PS4】2020年1月23日
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| 定価 | 610円 【Win】620円
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| プレイ人数 | 1~2人 | 
| セーブデータ | 1箇所・オートセーブ方式 | 
| レーティング | CERO:A(全年齢対象) | 
| 判定 | なし | 
| ポイント | キツネが主役の手短横アクション続編 難易度は全体的に高騰気味
 ボリュームの小粒感は相変わらず
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概要(2)
『フォクシーランド』(以下:前作)の続編。配信機種や販売・開発元は前作と同じ。
ジャンルは前作同様の横スクロールアクションゲーム。本作では2人同時プレイが可能となっている。
ウルフ兄弟にさらわれた息子たちを救出するため、夫婦のキツネ「フォックス(1P)」と「ジェニー(2P)」が活躍するというストーリー設定。
ゲームルール(2)
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ゲームの流れ
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本作はMAPによるステージセレクト方式を採用している。全3ワールド40ステージ構成。
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原則として一本道のステージ進行となるが、とある場所では難易度高めの隠しステージへと分岐する場合あり。なお、隠しステージは触れなくともオールクリア可能。
 
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前作でいうところのアクセサリーの購入及び装備は存在しない。それに伴い、チェリーの存在意義が大きく変更されている(下記)。
 
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操作体系
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大方前作と同じ感覚の操作体系だが、本作からの新操作も追加されている。ここでは新操作のみを表記する。
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ジャンプ中に操作キャラを壁に接触させるとしがみつきの動作となり、この状態でジャンプすると三角飛びが行える。三角飛びからの二段ジャンプも可能。
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攻撃ボタンでチェリーのストック消費を引き換えに、前方へとチェリーを投げる。チェリーは攻撃手段だけでなく、ビッグコインに当てて回収する効果もある。
 
 
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アイテムについて
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本作には大きく分けて3種類のアイテムが存在する。
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ステージ内には定期的に「コイン」が配置されており、ステージクリア後において回収したコインの応じた残機追加のボーナスがされる。
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各ステージには「ビッグコイン」が3箇所配置されている。一度回収したビッグコインは二度と出現せず、MAPに回収総数が記録される。
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「チェリー」を回収しておくと最大4つまでストックされ、チェリーを投げて攻撃等の手段として使用できる。チェリーは時間経過で無限に回収可能。
 
 
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ステージクリアとミス条件について
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ゴールにあたる「扉」へ到達すればクリア。なお、前作でいうところの宝石は存在しない。
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各ワールドの最後のステージにはボスが待ち構えており、これを撃破しないと扉へと到達できない。制限時間が定められていない点に関しては前作と同じ。
 
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操作キャラが敵やその攻撃に触れると一撃ミスのほか、落とし穴転落やトラップに触れても同様のミス。
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ステージ中には「チェックポイント」があり、触れた後にミスするとそこからの再開となる。ただし、ボスのいるステージにはチェックポイントはない。
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前作とは違いライフ制は廃止され、その代わりに初期5ポイントの残機制となった。残機が尽きるとゲームオーバーだが、コンティニューは無制限に可能。
 
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2人同時プレイの場合、片方の操作キャラがミスしても、もう片方の操作キャラのみでステージが続行される。
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操作キャラ両者がミスすると残機が1ポイント消費。チェックポイントに触れるとミスした側の操作キャラが復活できる。
 
 
評価点(2)
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クリアのやり応えが若干増した
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ライフ廃止による一撃ミスになった影響で、前作に比べると全体的な難易度は高騰している。
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敵やトラップなどの行動パターンにトリッキーなものが多く、前作と同じ感覚でプレイすると思わぬ苦戦に遭遇しやすい傾向にある。
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一方でステージ構造は前作同様、非常に短いので繰り返しプレイで慣れていけば余裕をもってクリアできる難易度に留まっている。
 
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単にクリアするだけでなくビッグコインの回収というやり込み要素もあるため、前作よりも遊べる範囲が少しだけ増えたのは嬉しい。
 
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安定の外観とイベントの強化
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グラフィックとBGMに関しては前作と同じ評価点が当てはまる。外観上ではあまり変化がないものの、細かい部分で前作との差別化が図られている部分あり。
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前作はほぼノンイベントだったが、本作では軽いイベントシーンが追加された。イベント自体は手短なので、ゲームテンポが削がれる心配は少ない。
 
問題点(2)
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相変わらずのボリューム不足感
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ステージの総数は前作と大差なくステージ構造が短いため、その気になれば短期にオールクリアできてしまう点は前作と変わらず。
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難易度上昇やビッグコイン回収といった要因もあるが、総合的にいえば前作とほとんどボリュームが変わっていない。プレイ時間は2時間程度と推測される。
 
 
総評(2)
前作と比べるとパワーアップしている部分もあるものの、根本的な完成度やボリュームは前作と大差はなく、良くも悪くも軽いアクションゲームといった印象。
本格的なものを求めないのであれば遊べる内容ではあるが、やはり他の同価格帯のアクションゲームと比べると微妙さは拭えない。
最終更新:2024年08月20日 00:00