バランスさがし
【ばらんすさがし】
| ジャンル | パズル |  | 
| 対応機種 | Nintendo Switch | 
| メディア | ダウンロード専売ソフト | 
| 発売元 | Forever Entertainment(日本版) Wastelands Interactive(海外版)
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| 開発元 | Digital Melody | 
| 配信開始日 | 2019年8月1日 | 
| 定価 | 500円 | 
| プレイ人数 | 1~2人 | 
| セーブデータ | 1箇所・オートセーブ方式 | 
| レーティング | CERO:A(全年齢対象) | 
| 判定 | なし | 
| ポイント | シンプルな横視線のバランスゲーム 分かりやすいルールと豊富なモード数
 微調整の利きにくい操作性
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概要
ポーランドのDigital Melody開発によるバランスパズルゲーム。
元はiOS/Androidで発売された『Find The Balance』の日本語ローカライズ版。
横視線固定によるバランスゲームで、小難しい要素はほとんどないシンプルな内容なのが特徴的。
モバイル端末以外ではWindows(Steam)版も原題(『Find The Balance』)で配信されているがここではSwitch版を扱う。
ゲームルール
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ゲームモードについて
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本作ではシングルプレイヤーが4モード、マルチプレイヤーが3モード用意されている。すべて初めから選択可能。各モードのルールは下記参照の事。
 
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ステージルール
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どのモードにおいても、「アイテムを操作して台座の上に置いていく」という点は共通している。
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アイテムは形状や大きさが異なり、それらをどの順番からどの位置にどういう置き方をするかという計画性や操作テクニックが非常に重要となる。
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ステージには重力の概念があり、アイテムは重力に従って下方向へと落下する。バランス崩壊によりアイテムが画面下に接してしまうと重大なペナルティ。
 
 
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操作体系
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コントローラー及びSwitch本体の両操作に対応。主な操作は操作中のアイテムを画面内に置いていくというもの。
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モードによってはアイテム選択式とアイテム落下式に分けられる。前者は自由にアイテムが置けるが、後者は落ちゲー感覚でアイテムを操作する必要あり。
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アイテムが置ける範囲は「台座やすでに置かれたアイテムと重なっていない」場所に限る。操作中のアイテムは紐で吊るされており、置いた後に切り離しがされる。
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操作中のアイテムは置く前に左右360度回転が行え、どのように回転させるかによってアイテムのバランス感覚が異なってくる。
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アイテム選択式のモードにおいては、複数のアイテムから操作したいものを選択できる。誤って操作したくないアイテムを選択してしまってもキャンセル可能。
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アイテム落下式のモードにおいては、操作中に異なるアイテムへの切り替えが行える。切り替えなかった側のアイテムは次の操作アイテムへと引き継がれる。
 
 
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工具について
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各モードにおいて操作アイテムの紐を切る工具を好きなものから選択できる。どの工具を選んでも特に性能差はない。
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ゲームプレイ中に特定条件満たすと、選べる工具の種類が増える。全38種類あり。また、マルチプレイヤーの各モードにおいてはプレイヤー別での工具も選択できる。
 
 
ゲームモード
シングルプレイは1人プレイ、マルチプレイは2人対戦プレイ専用。
シングルプレイ(ステージ)
同じステージを3回連続でゲームオーバーすると、正解の乗せ方が示されたヒントを確認できる。確認したからといって星獲得数の影響はない。
ステージにおける選択アイテムの数や形状は固定であり、運の要因は一切関わらない。また、選択アイテムの数はステージによって異なる。
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クラシック
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アイテムすべてを台座に乗せていくモード。全88ステージ構成のアイテム選択式。
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アイテム全部を台座に乗せ切り、数秒のカウント後までにバランスをキープすればクリア。逆に操作アイテムを画面下に落としてしまうとゲームオーバー。
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中盤ステージから特殊なアイテムである起爆アイテムが登場。起爆アイテムの乗せ方を誤ると爆発後のゲームオーバーとなってしまう。
 
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クリア時間に応じて3段階の星ランクがステージ別で記録される。星3つ獲得には30秒以内でクリアする必要あり。
 
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スター
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クラシックの派生ルールといえるモード。全51ステージ構成のアイテム選択式。
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基本的なルールはクラシックと同じだが、背景に3つの星が表示されており、クリア時にアイテムと星を接触させる必要がある。
 
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クリア時に接触した星の数によって、3段階の星ランクがステージ別で記録される。クリアしても星が1つも接触していなければゲームオーバー扱いとなる。
 
シングルプレイ(エンドレス)
出現・選択アイテムはすべてランダムで決定されるため、腕前だけでなく運の要因も絡んでくる。
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オートフォール
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延々と降ってくるアイテムをゲームオーバーになるまで台座に乗せていくモード。アイテム落下式。
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台座に3つアイテムを乗せるたびに、乗せたアイテムが粘着固定された状態で台座が少し下へとずれる。この台座は画面下に触れてもペナルティはない。
 
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ゲームオーバー後はそれまでに乗せたアイテムの数が記録される。
 
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エンドレス
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オートフォールの派生ルールといえるモード。5つからのアイテム選択式。
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基本的なルールはオートフォールと同じだが、アイテム選択式である点が異なる。乗せた選択アイテムは消費されるが、乗せた分の数が随時補給される。
 
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ゲームオーバー後はそれまでに乗せたアイテムの数が記録される。
 
マルチプレイ
ハイスピードとオートフォールVSは画面の左右二分割でお互いのプレイヤーが操作する形となる。
シングルプレイ(エンドレス)同様、すべてのモードにおける出現・選択アイテムはランダムで決定される。
シェアバトルとオートフォールVSはアイテムを台座へと3つ乗せるたびに台座が下にずれる。
シェアバトルにおいて消費された選択アイテムは、随時補給されるためアイテムが枯渇する心配はない。
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シェアバトル
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お互いのプレイヤーが交互に操作し、相手を失敗させるまでの勝負を競うモード。5つからのアイテム選択式。
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相手の操作アイテムが画面下に落ちると一本先取、先に三本先取をした者が勝者となる。
 
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ハイスピード
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8つのアイテムを台座に乗せていくモード。8つからのアイテム選択式。
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先に8つのアイテムを台座に乗せ切るか、相手の操作アイテムが画面下に落ちると一本先取、先に三本先取した者が勝者となる。
 
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オートフォールVS
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シングルプレイにおけるオートフォールの対戦プレイ版といえるモード。アイテム落下式。
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相手の操作アイテムが画面下に落ちると一本先取、先に三本先取をした者が勝者となる。
 
評価点
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単純明快で分かりやすいバランスゲーム
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アイテムを題材に乗せるだけという単純明快さであり、バランスゲームとして非常に分かりやすいルールとなっている。
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とりあえずは「積み木感覚でアイテムを置いてバランスを保つ」とさえ認識すれば問題はない。操作体系もこれ以上にない位にシンプルで遊びやすい。
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一方でアイテムの形状を把握した上で、角度調整やどの位置で切り離すかといった緻密な計画性も必要となる。この操作の駆け引きが本作の面白みといえる。
 
 
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モード数が非常に豊富
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すべて合わせて7モードも用意されており、1人から2人対戦まで幅広いプレイスタイルが楽しめる。
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シングルプレイ(ステージクリア)の各モードは程よい難易度で、一見では無理そうなステージでも必ずクリアさせてくれる構造となっている。
 ヒント機能があるため、攻略に詰まる心配が薄いのは嬉しい配慮だが、どういう操作でアイテムを置いていくのかはプレイヤーの手探りで行う必要あり。
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シングルプレイ(エンドレス)は常識的な範囲でのランダム性と操作テクニックとの絡み具合が絶妙で、何度でもプレイしたくなる熱中度を持つ。
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マルチプレイにおける対戦バリエーションも色々なものがあり、ちょっとしたパーティゲームとして楽しめる一面も持っている。
 
 
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アイテムや工具の数々も豊富
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アイテムの種類が非常に豊富で、刺々しいものから丸っこいものまで多種多様なアイテムをどう置いていくかという楽しみが詰まっている。
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単なる演出の一環に過ぎないものの、アイテムの紐を切る工具の種類も豊富。明らかに切断性能のないものもあるが、深く気にしてはいけないのだろう。
 
問題点
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操作の微調整が効きにくい
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操作の微調整が効きにくく、場合によっては思いもよらぬミスを連発しやすい。
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ほんの些細な操作の差でも生死が決まる本作においては、神経質な位に操作しないと好成績へと繋がりにくい。良くいえば緊張感満載な操作性といえるが…。
 
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アイテム落下式における落下速度が異様に速く、まともな操作ができないままにアイテムが落ち切ってしまう状況にも遭遇しがち。
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そのため、オートフォール(VS含む)の難易度が他のモードに比べても一回り難しく、バランスのとり方云々以前に運がないとどうしようもない事も多々ある。
 
 
総評
シンプルながらも完成度の高いバランスゲームであり、モード数が多数なため販売価格以上のボリューム感も持っている。
ゲーム性や外観に地味と思える一面はあれど、素朴な雰囲気でバランスゲームがプレイできるという意味では魅力ありな一作。
最終更新:2021年08月30日 16:34