【まかいせんきでぃすがいあしっくす】
ジャンル | シミュレーションRPG | ![]() |
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対応機種 |
プレイステーション4 Nintendo Switch |
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メディア |
【PS4】BD-ROM 1枚 【Switch】ゲームカード 1枚 |
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発売・開発元 | 日本一ソフトウェア | ||
発売日 | 2021年1月28日 | ||
定価 |
通常版:7,920円 初回限定版:11,220円 |
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レーティング | CERO:C(15才以上対象) | ||
判定 | シリーズファンから不評 | ||
魔界戦記ディスガイアシリーズ |
数多の世界を世界を破壊してまわる恐ろしき厄災”破壊神”。
強大な力を持ち、誰にも倒すことができず、
このままでは全ての世界が滅びかねない。ゾンビの”ゼット”は
死ねば死ぬほど強くなる転移魔術【超転生】を繰り返し、
破壊神に挑み続ける。
(魔界戦記ディスガイア6 公式サイトより引用)
やり込みSRPGである『魔界戦記ディスガイアシリーズ』の第7弾(*1)(外伝作やスマホ作品を除く)。シリーズ初の2ハード同時発売となっている。
本作のテーマは「超転生」となっており、最弱のゾンビであるゼットが超転生を繰り返し、強大な敵である破壊神に挑む流れとなっている。
本シリーズでは転生がシステムに組み込まれており、ストーリーの一部に転生が関わってくる事はこれまでもあったものの、転生をメインテーマとしたのはシリーズにおいては初となる。
スタッフからは本作の開発をするにあたってディスガイアを買わないプレイヤーの声をリサーチし、「時間がかかる」「面倒くさそう」という先入観の払拭を目指したという旨が語られており、実際本作は初心者にもプレイしやすいような設計がされている。
また、『ディスガイア』シリーズのプレイヤー中でもシリーズらしさの象徴でもある超大ダメージを体験出来るまでやり込んでいるプレイヤーが少数派であるという分析から、ストーリークリア時点でも大ダメージを味わえるようなバランスにしたと公式インタビューで語られている。
このように、初心者を始め多くのプレイヤーにディスガイアらしさを味わってもらおうという思惑の下に発売された本作。
だが、シリーズファンからは「やり込みが簡易化してしまった」「『ディスガイア』らしくなくなってしまった」という落胆の声が多く聞かれる結果となってしまった。
発売からおよそ3ヶ月経った4月29日に「超越者の次元アップデート」が実装され、これにより旧作レベルのやり込みが出来るようになったものの遅きに失したという意見が多い。
発売直後の不具合(バグ)が多いのはシリーズではある意味お約束であるが、現在では概ね重大な不具合は修正されている。
自動戦闘・自動周回
ドリンクバー
悪業指南
超転生
レベルの上限が9999万になった
キャラが3D化した
その他の変更点
廃止された要素が多い
手抜きと思われる要素も多い
+ | 後日談の内容 |
味方キャラが大幅に減った
動作がカクつく
バランス調整不足と思われる要素が少なからずある
かゆいところに手が届かないUI
前作と比べ低ボリューム、高価格となったDLC
不具合が多い
+ | 大きな不具合の一覧 |
+ | 超越者の次元アップデートによって改善済みの要素一覧 |
自動戦闘・自動周回
レベルやステータスの上限が増えた点
ディスガイアらしからぬ王道のストーリー
+ | ストーリー詳細 |
3D化された、可愛く動くキャラクター
全体的に優しい仕様になっている
『ディスガイア』シリーズも第7弾とマンネリが懸念される中で「面倒くさいというイメージの払拭」と「『ディスガイア』らしさを多くのプレイヤーに体験してもらう」ということをコンセプトとして掲げられた本作であるが、
蓋を開けたらコンセプト達成の為に各種要素や実ボリューム、そしてディスガイアらしいやり込みを削ぐという本末転倒な有様となっており、多くのファンから失望される結果に終わってしまった。
目玉である超転生を始めとする要素は、それ自体を活用するまでに暗黒議会などの手間暇を度々挟まねばならず、場合によってはレベリングそれ自体よりも億劫となる事さえある。
追加された自動戦闘・自動周回は利便性こそ高いものの、皮肉にもその利便性によって本作が抱えていた「相対的に面倒」な部分を強く印象付けてしまったのだ。
ただし掲げたコンセプトに「限って」評価するならば、難しい要素を極力カットすると共に、大きいダメージやパラメータを比較的容易に体験可能なデザインには仕上がっている。
自動戦闘を使えば、自身がほとんど関与する必要もなくクリアまで進めていけるだろう。
…そのようなゲームの遊び方が本当に楽しいかはまた別の問題であるが。
総じて、掲げたコンセプトが歴代ファンの期待するディスガイア像と乖離していた。これこそが本作に惨憺たる評価をもたらした最大の原因であろう。
*1 シリーズ作品の中に『ディスガイア D2』があり、これがシリーズ第5弾に相当する。
*2 移動力の高い盗賊に、敵を動かす技を覚える拳を装備させ、アイテム界で活躍するといった実用的運用から、幼い女の子である魔法使いに斧を装備させ、戦士顔負けのパワーアタッカーにするといった趣味全開の運用まで様々
*3 『1』と『2』以降で全体的にキャラデザインが変わっており、現在のキャラはいずれも『2』以降の登場キャラといって良い。
*4 入手出来る経験値やお金が増えるアイテム
*5 そればかりか、上手く使えば固有キャラを複数運用可能というメリットもある。
*6 HP/SPのエキスそのものの節約もそうだが、エキス使用に膨大なヘルが必要となってくるという仕様の為に、ヘルの節約手段としてイワシエキス配合の効果が重要となってくる。
*7 スキル強化に伴う消費SP上昇と、転生による最大SP減少が原因で、超転生前には使用できた特殊技が使用できなくなる事があるため、その救済措置となっている。