【まかいせんきでぃすがいあせぶん】
ジャンル | シミュレーションRPG | ![]() |
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対応機種 |
Nintendo Switch プレイステーション5 プレイステーション4 Windows(Steam) |
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メディア |
【Switch】ゲームカード 1枚 【PS5/PS4】BD-ROM 1枚 【Win】ダウンロード |
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発売・開発元 | 日本一ソフトウェア | ||
発売日 |
2023年1月26日 【Win】2023年10月4日 |
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定価 |
通常版: 7,678円 限定版: 10,978円 |
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レーティング | CERO:C(15才以上対象) | ||
判定 | 良作 | ||
魔界戦記ディスガイアシリーズ |
『日ノ本魔界群』
個性豊かな多数の魔界から構成されるその世界では、
多くの住人たちが、悪魔らしからぬ信念“武士道”に従っていた。しかし、それも今や昔。
魔提督オープナー率いる界軍の来航により、日ノ本は変わった。
そして日ノ本から、気高き武士たちは淘汰されていった……。これは、そんな誇りを失った世界の中で、
武士道に憧れる少女と、武士道嫌いの青年が、
互いの信念のために共闘していく物語である。
(魔界戦記ディスガイア7 公式サイトより引用)
やり込みSRPGである『魔界戦記ディスガイア』シリーズの第8弾(*1)(外伝作やスマホ作品を除く)であり、シリーズ20周年記念作品である。
前作の発売から1年半後である2022年8月に製作が発表され、ほぼ半年後である2023年1月26日に発売された。
前作である『6』がシリーズファンにとって不評であったことや、これまでシリーズのプロデューサーを務めていた日本一ソフトウェアの代表取締役社長である新川宗平氏が発表直前に代表取締役を一身上の都合により退任(*2)。
そのようなこともあり、本作の出来を不安視する声は多かったが、発表会の際には「『6』の評価が芳しくないこと」を意識した上で、「(シリーズの傑作といわれる)『5』をベースとしたバランス調整を行う」旨発表された。
結果的に、その言葉通り、ゲームバランスについては『5』をベースとした出来となっており、『6』のシステムについてはごく一部を除き本作には継承されていない。
アイテム転生
弩デカ魔ックス
神討(しんうち)モード
概要で述べた通り、ゲームバランスは『5』をベースとしているため、変更点については『5』を基準とした変更点を記載する。
『6』で削除された要素が基本的に復活した
自動戦闘に頼り切ることは出来なくなった
秀逸なストーリー
旧作までで使いにくかったシステムも改善された
プロフィールが自由記述できるようになった
アイテム界のレベル上げが容易になった。
「全部入り始めました」関連
武器技の種類数
ガ邪ポン
キャラ界がない
異様なまでのメインキャラ(特にピリリカ)優遇
アイテムの育成効率が低下した
キャラクターのステータスのカンストに時間がかかりすぎる
拠点エディットがない
魔チェンジがない
自動戦闘の一括実行で稼げない要素がある
単純上位互換の魔ビリティーがある
相変わらず動作がカクつく
『6』でのシリーズ価値の低下、そして発表直前の代表取締役社長の退任で出来が不安視される中で発売された本作であるが、蓋を開けてみると発表で語られた通り、『5』のシステムをベースに復活を遂げた作品と言える。
『6』同様の3D化をしつつ武器技の復活、キャラの大幅増と『5』までと同様にやり込み出来る作品である。
アイテム育成の不必要な非効率化、武器技が少ないといった気になる点は存在するものの、少なくとも『5』以前と同様多数の汎用キャラを自由にエディット出来る本作の仕様は概ね好評を持って受け止められており、ディスガイアシリーズの20周年を飾る上では十分な出来といえる。
*1 シリーズ作品の中に『ディスガイア D2』があり、これがシリーズ第5弾に相当する。
*2 正確には、本作がメディア向けの発表を行ったのが8月6日であるのに対し、退任は8月19日であるため、発表後ということになる。その後、一般ユーザ向けには8月23日に発表がされたため、一般ユーザ目線としては、退任後の発表ということになる。
*3 実用性だけなら攻撃回数の多いフジ、そのフジと組ませて爆発的な火力を得られるアオ、隣接するだけで必中・クリティカル確定のスイセン、出撃するだけで全員のパラメータを簡単に強化できるウェイヤスの方が高い
*4 旧作では固有イノセントの効果は1種類しか付与出来ず、当該アイテムで選択できる固有イノセントをアイテム界で入れ替えることは可能だったが、2個以上を同時にセットすることはできなかった
*5 また、そうでなくとも転生後は初代のアイテムと同じアイテムが候補の一つとして選ばれることは多い上、初代が候補として選ばれる可能性は高めなので、上記のような「剣を鍛えていたが候補に武器すらない」といったことが起きることはあまりない
*6 魔ビリティーとして、アイテム神を撃破した際にそのパラメータの一部を恒久的にキャラクターのパラメータボーナスとして加算できるものが存在し、上限値まで加算しようとすると数千回撃破しなければならないバランスとなっている。アイテム神のパラメータは強力なアイテムであればあるほど高くなるため強力なアイテムを利用することがセオリーとなる
*7 そもそも育成が終わる前に倒したとしても最強ボスを倒している以上はそれ以降の育成する目的なんて自己満足の域を出ないものなので正直育成する気が起きないのが大半だろう。
*8 なお、偶然かもしれないが、結果的にどちらも氷棲族が割を食っている。もちろん、汎用魔ビリティーは別クラスのものも利用出来るため、氷棲族の使い道がないというわけではないのだが。