【でっどりーぷりもにしょんつー あ ぶれっしんぐ いん でぃすがいず】
ジャンル | アクションアドベンチャー | ![]() |
対応機種 |
Nintendo Switch Windows(Steam) |
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発売元 |
【Switch】トイボックス 【Win】Rising Star Games |
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開発元 |
トイボックス White Owls ナウプロダクション |
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発売日 |
【Switch】2020年7月10日 【Win】2022年6月11日 |
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定価 |
【Switch】6,800円(税抜) 【Win】4,100円 |
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レーティング | CERO:D(17才以上対象) | |
備考 | パッケージ版は海外のみ | |
判定 | バカゲー | |
ポイント |
改善されたUI ブレないキャラクター 続編として完璧なストーリー ボリューム低下と水増し感あり 変わらぬグラフィック |
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Deadly Premonitionシリーズ
Red Seeds Profile / Deadly Premonition2 |
賛否が割れ過ぎてギネス記録にも認定されたカルト的アクションADV『Red Seeds Profile』の10年越しの続編。
監督・脚本は前作に続いてSWERY(末弘秀孝)が務め、氏が主宰するWhite Owlsが開発に携わっている。
一方で開発は前作のアクセスゲームズからナウプロダクションに切り替わった(*1)。
『Deadly Premonition』は前作の海外版タイトル。前作が海外で熱狂的なファンを生んだことから日本でも完全版からこのタイトルを冠するようになっており、
Switch移植版『Deadly Premonition Origins』を以って日本でもタイトルが『Deadly Premonition』で統一されている。
サブタイトルの「A Blessing in Disguise」の意味は「姿を変えた天の恵み」。転じて「マイナスのように見えるが実はプラスであるもの」を指す。
これが意味するものとは…?
2018年12月31日。ニューオーリンズの田舎町「ル・カレ」で氷漬けの少女の遺体が発見された。 それから88時間後。FBI捜査官のアリヤ・ディヴィス、サイモン・ジョーンズはある男を尋ねるべく、ボストンの古びたアパートを訪れた。 男の名はフランシス・ザック・モーガン。嘗てFBI捜査官として数々の難事件を解決した人物だ。 しかし今の彼にその面影は無く、死人のようにやつれ、理解に苦しむ振る舞いと話術で周囲を煙に巻くばかりだった。 アリヤは14年前、ザックが解決したという事件を再調査していると語る。 今更、何を? と訝しむザックだが、アリヤの口から出た「Red Tree」という言葉に興味を示す。 そして9年前にザック達の運命を変えた「グリーンベイル」の事件(前作)とその事件が繋がっている事を聞くと、 彼は14年前のル・カレで遭遇した出来事について語り出した。 それはまだ、ザックが「ヨーク」と共に居た頃の記憶…。
ゲーム内容
世界観
+ | オープニング |
驚愕のストーリー
魅力的な登場人物
改善されたUI
自由度も据え置き
その他
キャラクター関連
ボリュームの低下
冗長なストーリー進行
+ | 主は求めておられる… |
バグ
その他
現実と非現実が入り混じったミステリー、二転三転するストーリー、真面目な話のはずなのに笑ってしまう要素の数々と、
前作の作風は間違いなく受け継いでおり、UIも全体的に使いやすくなった事でゲームとしては快適なプレイが可能となった。
しかし様々な点を刷新したが故に新たに生じた問題や前作とは別のベクトルのストレス要因も増え、ボリュームを始めとする前作からの劣化も見られる。
結果として前作の正統進化とは素直に言えず、今作も人を選ぶゲームになっているのは否めないが、
またザックとしてヨークと共に個性的な田舎町の捜査をしたい、怪奇な事件を追いたい前作ファンならプレイして損は無いだろう。
作品そのものに興味を持った人は、出来れば前作からプレイする事をお勧めする。幸い、Switch移植版が出ているため、続けてのプレイは容易である。
*1 アクセスゲームズは元々SWERY氏が取締役を務めていた会社で、氏は『D4: Dark Dreams Don't Die』開発後に病気の療養を経て退社。その後、White Owlsを立ち上げた。
*2 前作はエピローグにて数十年後が描かれていたので、その間のエピソードとなる。
*3 但し、''狼やワニを殺せる''だけの威力はある。
*4 最初の神託からして「10人の乙女を倒せ」だの「定まらないゼロ」だの。前者はボーリングの事で比較的分かり易いが、後者は「定まらない」=「温度は摂氏と華氏で違う」、ゼロ=「摂氏0度は華氏で約-18度」、つまり冷凍庫のある場所。ずっとこんな調子である。
*5 どちらもルイジアナ州を中心とする料理スタイル。作中では両者の違いについても熱弁される。
*6 ウンガンは本来はブードゥーを取り仕切る神官の事。
*7 SWERY氏も嘗ては続編を作るなら前日譚になる旨を語っていた。
*8 常世内で話しかけても普段通りの会話が起こるだけ。これは寧ろ設定ミスと思われる。
*9 その割に後半には「いよいよ大詰めだ」と言った旨の台詞が何度か出てくるが、前作プレイ済みの人は恐らく「え、もう!?」と思う事だろう。
*10 ル・カレの日々はあくまで2005年の出来事であり、全てに決着が付くのは2019年の現在。14年も経っているのだからラスボス戦後に同じ状況下で探索する事など当然不可能である。
*11 順調にプレイしているとこのイベントが起こるのは大体水曜日頃。
*12 一応、終盤にチラッと登場するが、それだけ。
*13 本来なら飲食店で食事中の状態。話しかけると「この店は」などと言い出す。いや、外ですけど。
*14 攻撃や回避行動などが一定確率でキャンセルされてしまう。重症化すると「麻痺」になり、確実に行動に失敗するのでほぼ何も出来なくなる。
*15 公式サイトにも戦闘については全く書かれておらず、おまけと捉えている節もある。