Deadly Premonition 2: A Blessing In Disguise

【でっどりーぷりもにしょんつー あ ぶれっしんぐ いん でぃすがいず】

ジャンル アクションアドベンチャー
対応機種 Nintendo Switch
Windows(Steam)
発売元 【Switch】トイボックス
【Win】Rising Star Games
開発元 トイボックス
White Owls
ナウプロダクション
発売日 【Switch】2020年7月10日
【Win】2022年6月11日
定価 【Switch】6,800円(税抜)
【Win】4,100円
レーティング CERO:D(17才以上対象)
備考 パッケージ版は海外のみ
判定 バカゲー
ポイント 改善されたUI
ブレないキャラクター
続編として完璧なストーリー
ボリューム低下と水増し感あり
変わらぬグラフィック
Deadly Premonitionシリーズ
Red Seeds Profile / Deadly Premonition2


ザック、いつもの概要だ

賛否が割れ過ぎてギネス記録にも認定されたカルト的アクションADV『Red Seeds Profile』の10年越しの続編。
監督・脚本は前作に続いてSWERY(末弘秀孝)が務め、氏が主宰するWhite Owlsが開発に携わっている。
一方で開発は前作のアクセスゲームズからナウプロダクションに切り替わった*1

『Deadly Premonition』は前作の海外版タイトル。前作が海外で熱狂的なファンを生んだことから日本でも完全版からこのタイトルを冠するようになっており、
Switch移植版『Deadly Premonition Origins』を以って日本でもタイトルが『Deadly Premonition』で統一されている。
サブタイトルの「A Blessing in Disguise」の意味は「姿を変えた天の恵み」。転じて「マイナスのように見えるが実はプラスであるもの」を指す。
これが意味するものとは…?


さあ、今度のストーリーを始めようか、ザック

2018年12月31日。ニューオーリンズの田舎町「ル・カレ」で氷漬けの少女の遺体が発見された。
それから88時間後。FBI捜査官のアリヤ・ディヴィス、サイモン・ジョーンズはある男を尋ねるべく、ボストンの古びたアパートを訪れた。
男の名はフランシス・ザック・モーガン。嘗てFBI捜査官として数々の難事件を解決した人物だ。
しかし今の彼にその面影は無く、死人のようにやつれ、理解に苦しむ振る舞いと話術で周囲を煙に巻くばかりだった。
アリヤは14年前、ザックが解決したという事件を再調査していると語る。
今更、何を? と訝しむザックだが、アリヤの口から出た「Red Tree」という言葉に興味を示す。
そして9年前にザック達の運命を変えた「グリーンベイル」の事件(前作)とその事件が繋がっている事を聞くと、
彼は14年前のル・カレで遭遇した出来事について語り出した。
それはまだ、ザックが「ヨーク」と共に居た頃の記憶…。

ザック、特徴だ。勿論分かっているだろう?

ゲーム内容

  • 今作のストーリーは2019年の現代と2005年の過去を交互に体験していく。過去パートでは前作(2010年)よりも過去の事件が描かれ、現代パートでは前作のその後が描かれる*2
    • 現代パートでは基本的にはアリヤ・ディヴィスの視点でザックを尋問する形で進み、そこからザックが過去を回想する事で過去パートに移行する。
      • 基本は部屋のオブジェクトを調べつつ、それを足掛かりに尋問していく。アリヤ自身を操作する場面も僅かながら存在するが、方向転換はできず決まったルートを前進するのみ。
    • 過去パートはメインパート。前作同様、主人公ヨークを操作するが、やはりプレイヤーはザックとしてあくまでヨークの相棒という形で物語を追っていく。
      • ザックの正体は前作終盤で明かされており、本作はオープニングから既にザックが登場している通り最初からその流れで進むが、過去パートのザックはあくまで前作同様にプレイヤーがその立場に立つ事になる。
    • 前作同様、ストーリーは複数のエピソードに区切られているが今回は細かいチャプター分けは無く、現代パートがエピソードのプロローグ、過去パートが本編という形になる。
      • 今回はストーリーの目標はほぼ全て「クエスト」として分けられており、メインクエストをこなしていく事で進行する。他にも前作のサイドミッションにあたるサイドクエストが多数存在する他、保安官事務所の掲示板で何度でも受けられるフリークエストも用意されている。
  • 今回の舞台はルイジアナ州ニューオーリンズ付近で、ミシシッピ川沿いの小さな田舎町「ル・カレ」。前作のグリーンベイルと違って居住区や施設が山で隔てられたりはしておらず、整い過ぎなほどの正方形の形になっている。
    • やはり各所にはサブイベントやミニゲームがあり、更に今回は素材アイテムの収集が追加されている。また、雑魚敵となる野生動物(狼やアリゲーター)もうろついている他、アイテムを吊り下げたUFOがそこかしこに浮かんでいる。
    • 前作同様、事件のキーとなる場所は異世界「常世」と化しており、異形のモンスターが徘徊するダンジョンとなっている。クリアした常世でも、再度進入する事は可能。
    • 時間経過の概念も前作同様で、店の営業時間に影響する。今回も深夜0時から早朝6時まではやはり町全体が常世化し、敵が出現するようになる。室内は現世のままなのも同じ。今回は常世化した町でこなすサイドクエストも存在する。
  • 戦闘システムは変わらないが、今回は近接武器が廃止されており、街中で発砲出来る関係で銃器もゴム弾*3を放つ「Mr.アリゲーター」のみとなっている。
    • 常世では不思議な力によってヨークの腕が銃と融合した「精神銃」を使い(弾は通常通りゴム弾を消費する)、ロックオンショットが可能になる。但し、ロックオンショットを撃つと集中力が低下する。集中力は時間経過かコーヒーなどの飲み物を飲むと回復する。
  • 空腹度、眠気度もやはり存在し、時間と共に減少する。眠気度は0になると空腹度の減少が早くなり、空腹度が0になるとライフが減少するようになる。前者は睡眠や眠気覚ましのアイテムで、後者は食事や食料アイテムで回復する事ができる
    • 髭の伸び、服の汚れもまた同様でだらしない恰好では手当が下がるので、髭は洗面台で剃り、服はクリーニングに出すか汚れ取りのアイテムを使って解消する。しかし今回は常世には髭剃り台とスーツケースは無いのでどちらもホテルの自室でしか行えない。あった事がツッコミ所だったが。
    • また、日にちが経つと主人公が悪臭を放ち、迷惑がられるようになるのでシャワーを浴びる事も忘れてはならない。消臭アイテムでもある程度は解消できる。
  • 主人公の行動で手当てが増減するのは前作同様だが、今回はチャプターや1日の終了を待たず即時支払いor差し引きが行われる。
  • 町の移動はスケートボードで行う。屋内ならいつでも使用可能。
    • 使用中は前作の運転時と同様、ヨークが話を振ってくる事があり、左スティックを押すと会話ができる(と言うか一方的に熱弁される)。
    • スケボーには耐久度があり、無くなると乗れなくなる。修理はスケボーマニアの女子高生に頼めばやってくれる。
  • 「呪具」の登場。
    • いわゆる装備品であり、ネックレスや人形など怪しげなアイテムを装備する事で銃やパラメーターを強化できる。中にはスケボーの性能を上げたりミニゲームで有利になると言った効果も。
      • ちなみにこれらは主人公自身が装備するのではなく、自室にある祭壇に祀る事で効果を発揮する。そして祭壇を増築することで装備枠が増えていく。
    • 呪具は専門の店で作成する。作成には素材が必要で、マップのあちこちに落ちているものや、野生動物などの雑魚敵が落とすものを集める。また、手持ちの呪具の強化も可能。
  • 集中力を消費して「ヴィジョン」を使う事により、アイテムや証拠の場所を把握することができる。把握したアイテムの場所はミニマップにも表示される。
    • 現場の調査の時は幾つかの選択肢から調べる対象を選ぶのだが、ここでヴィジョンを使うとどれが有力な手掛かりなのかが分かる。
    • ヴィジョンはヨークのみならずアリヤも使用可能で、尋問に有効なオブジェクトを調べる事ができる。
  • 助手的存在として捜査中はヒロインのパトリシア(愛称・パティ)が同行する。ポストやごみ箱などに隠されたアイテムがあると指さして教えてくれることも。
    • 夜9時になると帰宅し、翌朝ホテルの前に現れる。或いはストーリーが進むとに強制的に合流する。
    • スケボーに乗ると姿が消え、降りるとその場に現れるので置いてきぼりを気にせず乗って良い。一緒に乗ってるのだろうか?
  • 今回は「ウンガン」という謎の骸骨紳士から受ける神託(オラクル)を手掛かりに捜査を進める。
    • 神託の内容はやたら遠回しで謎かけじみているので分かりにくい*4が、ヨークが大体は推理してくれる。ザックであるプレイヤーはヨークのヒントを元に次の目的地を指示する。

世界観

  • 前作同様、アメリカの片田舎が舞台だが、屋外は名有りキャラ以外無人だった前作と違ってモブNPCも多数歩いており、よりリアルになっている。
    • 前作の北部の山中にある田舎に対し、今回は南部の日差しが照り付ける田舎。美しい自然に囲まれた開放的な舞台で、バカンス気分を味わえる。
      • 特に食事はケイジャン料理、クレオール料理*5と言った土地柄の料理が事細かに解説され、登場人物も熱く語ってくれるので思わず食欲をそそるほどに雰囲気が出ている。
    • スケボーが移動手段となった事で、日差しを浴びながらスーツ姿で駆け抜けるのもなかなか爽快である。そしてシュール。
    • 現実で同2005年にアメリカを襲った大型ハリケーン「カトリーナ」についても作中で触れられており、本作のストーリーでも影響を与えた事になっている。
  • 穏やかで平和な田舎が舞台だが、やがて見えてくる暗部、猟奇殺人、そして「向こう側」の世界と言った特異な世界観は前作譲りであり、公式トレーラーでも謳われている「ミステリースリラー」に違わない作風は受け継がれている。
    • オープニングムービーは怪しげな映像を挟みつつ主人公が赤い空間を漂う緩やかな構図だが、終盤から一気にサイケデリック且つエキセントリックな衝撃が走り、主題歌「Deep South」の曲調も相俟って本シリーズの真の世界観の片鱗を感じ取れる作りになっている。
+ オープニング
  • 今回はアメリカ南部という舞台の関係上、上述した呪具やウンガンなどブードゥー教的な要素が取り入れられている*6
    • 常世のおどろおどろしさは同じだが、正に亡霊と呼ぶべき不気味な存在だった前作の「シャドウ」に対し、本作の敵はブードゥー風の怪しい呪術的装飾を施した怪人達である。ホラー感は薄れているが、前作とはまた違う異様な雰囲気が漂う異界となっている。

評価点?バカゲー要素?両方だよ。なあ、ザック

驚愕のストーリー

  • 前作に続き、やはり今回もストーリーは予想のつかない展開の連続である。謎だらけの冒頭から始まり、過去と現在が交錯することで少しずつ真実が明らかになっていくが、一つ真実が分かれば別の謎が姿を見せるというように、物語は二転三転する。
    • 事件の全容がなかなか見えてこなかった前作と違って、今回は最初の事件自体はすぐに犯人が明らかになる。しかしそこから別の事件へと発展し、やがて町を包む闇が見えてくる。そして前作のタイトルにもなっていた「赤い種子(Red Seeds)」によって意外な繋がりが見え始め、それら「死の兆候(Deadly Premonition)」は現在にて収束し、一つの結末へと向かって行く。
  • 数々の伏線が回収され、謎が解き明かされていく後半から終盤はまたも怒涛の展開であり、遣る瀬無い結末を想起させる流れながらクライマックスもまたどんでん返しに次ぐどんでん返しが待ち受けている。前作のエンディングは綺麗にまとまりつつも切ないものだったが、今作は希望を感じさせる明るく後味の良いラストであり、クリア時にはカタルシスを得られるだろう。
    • 主人公自身に深く関わる事件だった前作に比べると衝撃は弱いかもしれないが、今回もまた主人公達を取り巻く因縁が関係しており、前作から続く主人公の物語にとっても真の完結を迎える事になる。
    • ラストシーンの会話自体も良いのだが、画面に同時に表示されているチャットのやり取りは(全文英語だが)読み解いてみるとこれまた粋な演出になっていることが分かる。リアルタイムで読み解くのは英語に堪能な人でなければ厳しいと思われるので、Switchのスクリーンショット機能を駆使して翻訳してみよう。
  • 前作で綺麗にまとまっていたため蛇足になるのではと懸念していたファンもいたが、そこはストーリーに関しては文句なく評価されているSWERY氏。「完璧な続編」と見事に絶賛された。
    • 前作がその後の新展開を作り辛い終わり方だった中、メインの舞台を過去に移す事で捜査パートを違和感無く描き*7、尚且つただの前日譚では終わらずしっかり前作の未来も描き切っているのは実に見事な手法である。

魅力的な登場人物

  • 主人公ヨークの頭脳明晰さ、B級映画オタクぶり、変人ぶりは全くブレておらず(時系列的には前作の過去だが)、喋り出したら止まらない饒舌さも前作譲り。悪く言えば変人揃いのル・カレにおいても彼の存在感は際立っている。
    • 勿論、奇妙な面ばかり描かれる訳ではなく、鮮やかな推理で事件の真相を解き明かしたり、悪事を正当化する犯人に毅然と言い放つなど、決める時はしっかり決める点も前作譲りである。
  • 他のキャラもメイン、サブ問わず個性的。
    • 当初は年齢不相応に聡明で大人びたパトリシアや優秀だが頑固で性格がきついアリヤと言った頭のいい女性陣の存在感が強いが、後半になると寧ろ、娘のパトリシアより頭が回らず大人げないメルヴィン、アリヤに振り回されるジョーンズと言った頼りなさげな男性陣の方が思いがけない形でストーリーを動かすのも意表を突く。そして、すっかり変わってしまったザックも終盤には…。
    • ル・カレの住人もとにかく個性が強い。たった1人でホテルを切り盛りする三重人格のホテルマン。街中でもテンガロンハットとブリーフ一丁変態バーテンダー。ボウリング中毒で店のたった1つのレーンを10年も占有している老婦人(つまり他の誰もボウリングを出来ない)と、一癖も二癖もある人々ばかり。
    • 神託を授けるウンガンもかなりの曲者。正体は最後まで不明で、言ってる事も回りくどいが何だかんだでいつもヨーク達を導いてくれ、最後の神託もその意味を理解してから思い返すと感慨深いものになっている。

改善されたUI

  • 前作はユーザーインターフェースが最悪と言っても良く、他の長所を潰してしまうほどだったが、本作は多くが改善されている。
  • 町の探索では車には乗れなくなったが、スケボーは屋外ならいつでも使用可能。無論、ガソリンの心配など無いし、耐久度はあるもののそうすぐには壊れない。初期状態でもそこそこのスピードが出る上、強化すると自動車並の速さで走れる。操作も車の運転より格段に楽。
    • ファストトラベルも、前作では面倒なサイドミッションを消化する必要があったが、今回は簡単に利用可能になる。
  • 近接武器が無くなったが、その分銃器の挙動が改善(と言うか標準的になった)されており、使いやすくなった。
    • 照準は当然ながら常に画面中央に来るようになり、格段に狙いやすくなっている。敵が銃撃ではなかなか怯まなかった点については耐久力を下げる(=銃撃で簡単に倒せる)形になっている。
    • 構えを解いてしばらくすると勝手にホルスターにしまうのは相変わらずだが、構えは一瞬なのでさほど問題ではない。
  • 前作で雰囲気を重視するあまりテンポや利便性を損ねていたシステムも改善されている。
    • メニュー画面は奇抜さは残しつつシンプルにまとめており、使いやすくなっている。
    • マップに関してはメニュー画面でのマップの向きは常に固定。町の全体を見渡せるまでズームアウト可能。マーカー設置可能と、前作の問題点は悉く解消されている。
    • アイテム取得の際にも、前作ではその都度画面が暗転してアイコンが表示されていたが、本作は画面端にテキストが出るのみでゲームを停止する事なく取得が可能になり、テンポが良くなった。

自由度も据え置き

  • 前作同様、各地ではサイドクエストやお遊び要素が用意されており、捜査に役立つものが貰えたり、本編だけでは分からない住民達の一面を垣間見る事等ができる。
    • ミニゲームはボーリング、スケボーレース、水切りなどがあり、好成績を出すとアイテムが貰える。なぜ1人で勝手にやってる水切りで貰えるのか突っ込んではいけない。
      • エアボートに乗って目的に向かうだけなのに、何故か途中に的があり、射撃ゲームをやらされるというのもツッコミ所である。
  • トロフィー・実績にあたる「スタンプ」が400も用意されている。クエストの達成、○○を何回倒したなど事細かに条件が存在し、集める楽しみがある。コンプリートを目指すとなると膨大なやり込みを求められる。
    • 中には「(市民の車の)防犯ブザーを○回鳴らした」「車に○回轢かれた」なんてものすらある。何やってんの特別捜査官。

その他

  • 様々な行動で報奨が貰えたり、罰金を払わされたりなど、前作に続いて取れる行動が豊富。
    • 射撃を上手く決めたり身だしなみを整えるだけでも報奨が貰える。逆に罰金は、歩行者に暴行したり営業妨害などは勿論のこと、睡眠不足ですら取られる事も。しかも罰金も前述のスタンプに関わっているので、集めるなら時には積極的に迷惑行為に勤しむ必要もある。
    • 日焼けが可能であり、一部店舗は日焼けした客が割引になるというサービスもある。
  • 悪臭状態になると周りにハエが飛び回るようになり、髭も放っておけばだらしなく伸びる。そんな状態で臨むイベントシーンはシリアスぶち壊しで思わず笑ってしまう。
  • 前作同様、主人公の語る映画ネタを始めとして様々なオマージュが盛り込まれている。前作のリスペクト元とされるドラマ『ツイン・ピークス』のオマージュは前作ほど露骨ではなくなった…と見せかけて更に濃くなっている面も。
    • そもそも霊的存在の神託に従って捜査している時点で常軌を逸しているが、これも『ツイン・ピークス』オマージュと思われる。
  • 装備品が「怪しさ満点の祭壇に呪具を祀って力を得る」という点もぶっ飛んでいる。しかも店で作った呪具は、店の祭壇から自室の祭壇に転送していると言う。
    • バイオハザード』などでお馴染みのアイテムボックスも言ってしまえば転送なのだが、それを作中ではっきり明言するのも珍しい。

ザック、残念ながら不満点も少なくないようだ

キャラクター関連

  • ヒロインのパトリシアは10歳(2005年時点)の子供ながら大人顔負けの博識で話術も巧み且つ、精神年齢も非常に高い。誰が相手でも物怖じしないばかりか、バラバラ死体を見ても「ドラマで見慣れてる」と言い切るほど肝が据わっている。
    • それだけに普段はやたら人を小馬鹿にした態度を取り、とにかく神経を逆なでする。こちら(ヨーク)の発言にはいちいち捻くれた返事を返すし、好きなドラマ以外は平気で貶す。
    • どれだけ言われても言い負かされる事もキレる事も無いヨークとのやり取りは見所だし、ヨークの変人ぶりに辟易させられる一幕や純粋に微笑ましい会話もあるが、逆に言えばヨークだから平常運転で対応できるという訳であり、彼以外ならげんこつの一発でも喰らわせてやりたくなってもおかしくない。
    • 無論、終始そうという訳ではなく、パトリシア自身の重い境遇が明かされるストーリー後半以降は印象も大分変わってくる。最終章では24歳になったパトリシアが登場するが、生意気さは消え失せてヒロインと呼ぶに相応しいキャラになっており、ラストバトル~エンディングでの姿を見れば最終的な印象も間違いなく良いまま終わるだろう。
      • しかし中盤までの生意気ぶりは相当なものなので、かなり人を選びかねないのも確か。つまり大人になってからの方がいい子である。
    • また、後半に一度だけヨークと共に常世に巻き込まれるシーンがあるのだが、周囲や敵の異常ぶりに何の反応も示さない。前作ヒロインのエミリーの場合、初めてシャドウに遭遇した時は相応の反応は見せていたのだが。
      • リアクション自体が無いため、バラバラ死体の時のように「平然としてる」と言うよりは描写が欠けているだけの模様*8
  • ル・カレの住人も良い意味でも個性的だが、悪い意味でも個性的。自分のルールを絶対に曲げず、それを他人に押し付ける者が少なからず居るからである。
    • 三重人格のホテルマン、ボーリング中毒の老婦人、教会の神父はその個性が後述する冗長さに直結している。特に神父は軽く殺意すら覚えるかもしれない。しかしヨークは相手が悪党でもない限り、悪い個性を含めて全て尊重してしまうので、どんなに無茶苦茶でも彼らに逆らうことは許されない。

ボリュームの低下

  • サイドクエストは豊富だがメインストーリー自体は短めで、前作と比べても早く終わる。
    • エピソード数も前作はプロローグを含めて8もあったのに対し、今作はたったの4。無論、エピソード毎の長さは一定ではないし、前作も後半ほど1つのエピソードが短くなってはいたが、それにしても本作の事件はかなり早く片が付く*9。後半の展開も怒涛な反面、やや駆け足気味。
    • プレイ時間自体はそれなりに掛かるが、その大半は後述するような本筋に関係ないお遣いイベントである。
  • 常世に突入する回数は少ない。常世化する建物はラストダンジョン含めて僅か3つで、あとは屋外の短い通り道が2回ほど常世化する程度。にも拘らずどの常世も内装は同じで違うのは構造と出現する敵だけ。更にこれと言ったギミックも無いのでどこもやる事は同じである。
    • 雑魚敵の種類も野生動物を除くと僅か3体しかいない。前作の這いずりシャドウのような中ボスや、レインコートキラーのような象徴的な敵役も存在しない。
      • 前作は雑魚敵は基本シャドウのみで、武器などでバリエーションを付けていた。対して本作の雑魚3種類は全くの別タイプになっているのだが、やはりこの手のゲームとしては少な過ぎである。
    • 終盤までボスがいなかった前作に対し、今作は最初の常世から意表を突くボスが登場するのだが、常世自体が少ないのでボスの数は前作と殆ど変わらない。
    • ラスボスも、展開自体は盛り上がるしストーリー的にも黒幕且つ最大の敵なのだが、前作での大掛かりなラストバトルに比べるとかなりこじんまりした戦いである。
      • 直前のボスからの連戦とは言え、三種類の怪物形態に変異した前作に対して今作では人間形態だけで終わってしまうのも物足りない。また、その最期も設定の割にあっけない。
      • ちなみに直前のボスは二形態あるので戦闘回数自体が少ない訳ではないが、第二形態はかなりシュールな姿でクライマックス感が出ているかは微妙な所。寧ろ第一形態の方がボスらしい。
  • マップは「9km四方」とはあるが、大半は何もない地域か立ち入り禁止区域で、ル・カレの町はほんの一部でしかない。その為、移動は楽になったが前作よりもかなりスケールが縮小している。
    • 町を形作る正方形の中だけを見ると3km四方あるか無いかという程度。町以外で行ける場所はごく一部のシーンで立ち入るダンジョン扱いだったり、地主の屋敷まで何もない一本道が4~5km続くだけ。これで「9km四方に及ぶ広大な町」は宣伝詐欺である。
    • 町も整備された平坦な道ばかりなので起伏には乏しい。確かに前作は8km四方をフルに使った所為で無駄に広く、道も入り組んでいたので移動が大変だったが、今作は楽になり過ぎて逆に物足りない印象に。
    • スケールの縮小化に伴ってか、町の名有りの住人も前作に比べて少ない。
  • 前作同様、マップにはサイドクエストの発生場所などは表示されないので、時間帯毎に住民たちに積極的に話し掛け回らないとイベントが体験出来ない。また、前作ではマップで誰がどこにいるかは確認でき、サイドミッションもどの期間に誰から受けられるかは開示されていたのだが、本作はそれすらなくなってしまっており、かなり面倒くささが増す事態になっている。その為、せっかくの豊富なサイドクエストを殆どやらないままクリアしてしまい、ただでさえ少ないボリュームを余計に少なく感じてしまう事も。
    • 今回は設定上仕方ないのだが、前作にあったようなエンディング前に自由に町を探索できるチャプターは存在しない*10。幸い、前作に続いてクリア済みエピソードの再挑戦が可能だが、今回は各エピソードの現代パートか過去パートかからしか選択できないのでサイドクエスト回収がやや面倒に。
  • 前作の「トレーディングカード収集」「ストーリーに関係ないダンジョン」「釣り」「天候の変化」「息を止めて敵の察知を逃れる」と言った要素も廃止されている。
    • 食糧アイテムもクッキーやキャンディなどの菓子程度しか残っておらず、料理は店で食べるしかない。前作でアイテム使用時に出ていた「○○で食べた」などの個性的なメッセージも削除。
  • 呪具と引き換えに近接武器と拳銃以外の銃器が廃止され、カスタマイズ要素が生まれた一方で戦闘スタイルが狭まった。一応、銃で殴ったりパンチを繰り出すことは出来るが、箱を壊す程度にしか使えない。
    • 前作は銃器が役立たずで近接武器ばかり便利、ボス以外は壊れないレンチ一強、簡単に無限弾銃が手に入るなどと問題点が多かったが、それしても今回はシンプルイズベストが過ぎるのではないか。

冗長なストーリー進行

  • 短いストーリーを誤魔化すかのように、無駄としか思えないお遣いイベントがメインストーリーに挿入されたり、強引な理由で日を跨がされ、ストーリーをスムーズに進められない。
    • 序盤からして、目的が妨害されるので夜を待って裏工作をする→翌日、裏工作が功を奏し、目的を達成すると夜明けに殺人現場に行くように指示される、という展開がある。一晩掛けてやっと目的を果たすや否や、また一晩待たされるのである。この所為で最初の常世に入れるのは最速でも3日目。前作の自由時間同様、サイドクエストなどに充てて充実させろという事なのかもしれないが、今回は露骨と言わざるを得ない。
    • 前作も日を跨ぐシーンはあったが、適切に捜査を切り上げたり、翌日以降の予定を立てるなど説得力のある流れになっていた。それに比べると今回の捜査は神託に委ねている所為もあってか、かなり適当である。時間の縛りは緩くなったが、緩過ぎとも言える。
  • 特に酷いのがエピソード2の教会でのイベント。
    + 主は求めておられる…
    • 重要参考人を見かけ、追いかけようとしたら神父に捕まって有無を言わさず3つの缶詰を持って来るように命じられる。しかも理由も明かさず、ただ「主は求めておられる」の一点張り。公務執行妨害ではないか。
    • 無視すればいいのにパトリシアには従うように言われ、ヨークは捜査を投げ出して律義に付き合う。周囲の住人も「ああ、なるほど…」などとまるで恒例行事のような反応を示すが、何の意味があるのかは教えてくれない。
      • 3つの缶詰のうち2つはすぐに手に入るのだが、1つはなんと「月曜日でなければ店に出さない」という代物であり、この為に最悪1週間も捜査が止められてしまう*11。どう考えてもそこまでして付き合う義理など無いはずなのだが。
    • やっと缶を集めて持っていくと、今度は別のアイテムを3種類、一定数ずつ持って来るように言われる。勿論、理由など教えない。
      • その1種類だけはイベントで手に入れるのだが、ここもここでホテルマンの3つの人格全てにたらい回しにされる。尚、他2種類は入手がランダムの素材アイテム。
    • そしてどうにか素材を持ってくると、なんと缶詰の中身は全部捨て、その空き缶を使って太鼓を作るためだったことが判明。何日も待ってまで特別な缶詰を手に入れる必要性など無かったのである。勿論、本当に「主が求めて」いた訳も無い。
      • どうやら神父は住民1人1人に手作りの楽器を作って渡しているそうだが、この楽器もどきが後のキーアイテムになる…なんて事はない*12。楽器が完成した時の神父の顔もプレイヤーを苛立たせる。
      • 挙句、散々真面目に話を聞くように言っていたパトリシアは終わった後に「大人の真剣な遊びに付き合ってあげてるだけ」などと宣う。つまり何日も掛けて住民の電波とからかいに振り回されるだけのイベントであり、プレイ時間の引き延ばし以外何でもない。最後は流石のヨークもうんざりした様子で溜息を吐くが、プレイヤーも大体同じ表情になっている事請け合い。
    • 尚、イベント開始時に逃した重要参考人は夜のバーで普通に会える。しかしイベントが終わるまで話し掛けられない。律義にも程がある。
  • サイドクエストでも面倒なものが幾つかある。これも住民の悪い個性が出ている。
    • ヨークの自室でシャワーを浴びようとすると調子が悪いので修理するクエストが発生するのだが、その為にホテルマンの3つの人格全ての頼みを聞いてホテル中のバルブをチェックしなければならない。彼らは時間によって人格が変わるのでタイミングが悪いと日を跨ぐ必要すらある。上記のイベントと言い、三重人格はプレイ時間の引き延ばしの為の設定なのでは?
      • これが終わるまでシャワーが使えないので、その所為でハエをたからせてしまう事も。しかも個々の人格に相談させられたのは「修理業者を呼ぶのが面倒くさかったからヨークに修理させた」という酷い理由である。
    • ダイナーでは特製料理の材料を3つ取ってくるのだが、うち2つは場所を教えてくれるのに最後の1つの在り処は完全にノーヒント。台詞が抜け落ちたかのように何の情報も寄こさず、ヨークも質問したりはしない。
      • しかもその食材はその辺で拾えるものではなく、全く関連性の無いサイドクエストの報酬である。しかしその情報すら無いので、大半のプレイヤーはまず宛ても無く町を探し回り、無駄な時間を過ごすだろう。せめて貴重品だということぐらいは教えて欲しいものである。
  • このようにやたらと日を跨がされるが、時間の進み方は前作同様遅めなのでひたすら時間潰しのタバコを吸わざるを得ない。捜査官の肺が心配である。
    • また、スタンプには「ル・カレ滞在365日」なんて気の遠くなるものもあるので、取得を目指すならやっぱりタバコをひたすら吸わされる。
      • スタンプには他にも「○○を100回達成」と言ったものが少なくないので、そういったものは収集が作業じみている。ゲームオーバー100回なんてスタンプすらある。

バグ

  • オープンワールドに付き物とは言え、本作もバグや設定ミスが散見される。
    • 名前付きのNPCは生活リズムに従って行動するのだが、どこかに滞在中にも拘わらず移動している事がある。空気椅子状態*13や直立不動のままで町を移動している怪奇現象を目撃する事も。
    • 夜の9時になるとパトリシアが自宅に帰るのだが、その際の「もうこんな時間」→「送ろうか?」→「1人で帰れる」→「夜は危険だから出ない方がいい」→「ザック、聞いたかい?」のやり取りが一度のみならず翌日以降も繰り返される。毎日同じ会話をする様子はひたすらシュール。
      • タバコで時間を潰しているうちに夜9時を過ぎると「パトリシアは家に帰りました」というアナウンスだけで済まされる。2回目以降はそれで良かっただろう。
    • 銃が構えられないなど、ボタンが一部反応しなくなる事がある。敵が目の前にいるのにこの状態になるとたまったものではない。

その他

  • ロードが長い。
    • 特に屋外に出る時はかなり待たされる。イベント時も長め。
      • ホテル内からファストトラベルのタクシーを呼ぶ事が出来るのだが、一旦外に出てから目的地を指定するので、外に出た時のロードと移動のロードの2回も挟む事に。
  • グラフィックは前作とほとんど変わっていない。
    • 前作の時点で時代不相応と言われたのに、それから10年経ってもほぼ同じである。最早、雰囲気重視で最初からクオリティは諦めていると思われる。
  • 戦闘の難易度はかなり低い。敵が全体的に弱く、常世では雑魚が銃弾や回復アイテムを大量に落とすため、リソース管理もほぼ無用。湯水の如く使っても大量に余るほどである。
    • 最も弱い「カピターノ」は銃弾2発、クリティカルが出れば一撃で倒せる。「パンタローネ」は背後からダメージが通りにくいので正面から撃てば2~3発で沈む。アリゲーターなどの野生動物の方が耐久力がある。評価点で上述したように、敵が硬い&怯まないという前作の問題への対処的な面もあったのだろうが…。
      • 流石にボスはライフが多く、こちらを翻弄するトリッキーな行動も仕掛けて来るが、全体的に連射が効いてしまうのでさほど苦労もしない。
      • また、銃弾もアイテムを1個拾うだけで50発も補充できるので、弾切れの心配などほぼ皆無と言っていい。
    • 無強化でも殆ど苦労しないので、サイドクエストをこなして強力な呪具を手に入れたり、必死に素材を集めて主人公を強化する必要性も薄く、自己満足の要素に近い。
    • 厄介なステータス異常として痙攣*14が存在するが、これも回復アイテムは普通に買えるので持っていれば恐れることはない。持っていない状態で敵に囲まれるとやや辛いが。
    • 普通にプレイするだけで報奨金がどんどん入るので金欠になる事はそうそう無い。
    • これらの為、苦労せずストーリーを進められるが、アクションゲームとしての歯ごたえは少ない。あくまで捜査、町の散策がメインなのだろうか*15
  • 前作プレイ済み前提の作りなので、未プレイでは付いていけない面も。
    • ラスボスが今作では説明がほぼ無いので前作をやっていないと誰だか分からず、急に出てきた変な奴が何故かラスボスになったという印象を与えがち。
    • 何より「ザック」に関しては冒頭から登場している通り壮大なネタバレを喰らう。先に本作に触れてしまうと前作最大の衝撃が殺されてしまうので注意。
      • また、ザックとヨークの本当の関係性などは今作ではあまり説明されないため、前作未プレイだと混乱を招きやすい。クライマックスでのパトリシアの態度も、前作をやっていればすぐに納得できるのだが、未プレイでは「何故?」と思っても仕方ない。
    • 勿論、その分前作プレイヤーへのサプライズは用意されているし、前作をやった上で迎えるラストは感動も大きい。
      • その為、先に前作をプレイしておく事が強く推奨される。前年のSwitch版発売はこれを見越しての意図もあると思われる。
  • リリース当初はフレームレートが著しく低下する問題があり、本作の評価を下げる大きな要因になっていた。現在はアップデートにより問題ない程度に改善されたが、なおカク付きは目立つ。

また総評を語り合おうじゃないか。ザック

現実と非現実が入り混じったミステリー、二転三転するストーリー、真面目な話のはずなのに笑ってしまう要素の数々と、
前作の作風は間違いなく受け継いでおり、UIも全体的に使いやすくなった事でゲームとしては快適なプレイが可能となった。
しかし様々な点を刷新したが故に新たに生じた問題や前作とは別のベクトルのストレス要因も増え、ボリュームを始めとする前作からの劣化も見られる。
結果として前作の正統進化とは素直に言えず、今作も人を選ぶゲームになっているのは否めないが、
またザックとしてヨークと共に個性的な田舎町の捜査をしたい、怪奇な事件を追いたい前作ファンならプレイして損は無いだろう。
作品そのものに興味を持った人は、出来れば前作からプレイする事をお勧めする。幸い、Switch移植版が出ているため、続けてのプレイは容易である。


余談だろう?ザック。勿論忘れていないさ

  • 日本版はダウンロード専売だが、海外ではパッケージ版も発売されている。
    • こちらも表示言語を日本語に設定することは可能。
  • 本作のタイトルロゴは2種類あり、サムネイルにもある1行のものは「DEADLY」の「L」を「2」に見立てている。
  • 2022年6月12日配信の「Future Games Show June 2022」内でパブリッシャーのRising Star Gamesは本作のWindows版をSteamで配信開始したことを発表。前作とは異なり今作のWindows版は日本語対応となっている。
    • 配信開始当初、Steamの販売ページでは日本語非対応となっており、「Win版はまた日本語抜きか?」と疑われたものの、SWERY氏が「Deadly Premonition2ですが、日本語対応しております。と、いうかそもそも日本語で作って英語にローカライズされた作品です。Steamページの設定ミスのようです。ご迷惑をおかけして申し訳ございません。」とTwitterで謝罪している(ツイート)。
    • Win版はSwitch版で問題視されていたフレームレートも60fps以上に対応しており、ローディングもかなり短くスムーズに終わる。ただし、キーボード・マウス非対応でコントローラー必須となっている。
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最終更新:2024年01月02日 16:24

*1 アクセスゲームズは元々SWERY氏が取締役を務めていた会社で、氏は『D4: Dark Dreams Don't Die』開発後に病気の療養を経て退社。その後、White Owlsを立ち上げた。

*2 前作はエピローグにて数十年後が描かれていたので、その間のエピソードとなる。

*3 但し、''狼やワニを殺せる''だけの威力はある。

*4 最初の神託からして「10人の乙女を倒せ」だの「定まらないゼロ」だの。前者はボーリングの事で比較的分かり易いが、後者は「定まらない」=「温度は摂氏と華氏で違う」、ゼロ=「摂氏0度は華氏で約-18度」、つまり冷凍庫のある場所。ずっとこんな調子である。

*5 どちらもルイジアナ州を中心とする料理スタイル。作中では両者の違いについても熱弁される。

*6 ウンガンは本来はブードゥーを取り仕切る神官の事。

*7 SWERY氏も嘗ては続編を作るなら前日譚になる旨を語っていた。

*8 常世内で話しかけても普段通りの会話が起こるだけ。これは寧ろ設定ミスと思われる。

*9 その割に後半には「いよいよ大詰めだ」と言った旨の台詞が何度か出てくるが、前作プレイ済みの人は恐らく「え、もう!?」と思う事だろう。

*10 ル・カレの日々はあくまで2005年の出来事であり、全てに決着が付くのは2019年の現在。14年も経っているのだからラスボス戦後に同じ状況下で探索する事など当然不可能である。

*11 順調にプレイしているとこのイベントが起こるのは大体水曜日頃。

*12 一応、終盤にチラッと登場するが、それだけ。

*13 本来なら飲食店で食事中の状態。話しかけると「この店は」などと言い出す。いや、外ですけど。

*14 攻撃や回避行動などが一定確率でキャンセルされてしまう。重症化すると「麻痺」になり、確実に行動に失敗するのでほぼ何も出来なくなる。

*15 公式サイトにも戦闘については全く書かれておらず、おまけと捉えている節もある。