ジャンピングジョー & フレンズ

【じゃんぴんぐじょー あんど ふれんず】

ジャンル アクション
対応機種 Windows(Steam)
Nintendo Switch
メディア ダウンロード専売ソフト
発売・開発元 Vixa Games
配信開始日 【Win】2020年5月8日
【Switch】2021年3月12日
定価 【Win】310円
【Switch】250円
プレイ人数 1~4人
セーブデータ 1箇所・オートセーブ方式
レーティング IARC:3+
判定 なし
ポイント シンプル操作のジャンピングアクション
多彩なプレイヤーキャラの数々
良くも悪くもカジュアル趣向


概要

ポーランドのインディーデベロッパーであるVixa Gamesから発売されたダウンロード専売ソフト。海外でのタイトル(原題)は『Jumping Joe! Friends Edition』。

ジャンルは横視線上スクロールのジャンピングアクション。謎の四角い顔の生物たちを操作し、ひたすらに地形の上へとジャンプしていく設定。


ゲームルール

  • モードについて
    • 本作では「アーケードモード」「マルチプレイヤー」「レースモード」「ヒーローモード」の4モードが収録されている。
      • 各モードのルールは下記を参照の事。レースモードとヒーローモードのプレイは初回ではプレイできず、特定条件を満たす必要あり。
      • 全モードにいえる事として「地形やアイテムなどの配置はすべてランダム」「スクロールは上方向のみ」「時間経過で下からマグマが迫る」点が挙げられる。
    • 全モード共に以下の状況に陥ってしまうとプレイヤーキャラのミスとなる。
      • 「敵やトラップに触れる」とライフの1ポイントダメージ、ライフが0になるとミス。ライフ数はプレイ中のモードやプレイヤーキャラの状況によって異なる*1
      • 「地形のない場所へとジャンプしてしまう」「マグマに飲み込まれる」とライフに関係なく即ミスとなる。
  • 操作体系
    • 全モード共通でプレイヤーキャラをひたすらに上方向へとジャンプさせて地形に乗せていく操作を行う形となる。
      • 基本となる操作体系は「左斜めへのジャンプ」と「右斜めへのジャンプ」のみ。使用頻度は少ないが、1人プレイのモードでは専用ボタンを使用する事もある。
  • プレイヤーキャラについて
    • 1人プレイのモードにおいては全8キャラからプレイヤーキャラを選択できる。
      • ほとんどのプレイヤーキャラは購入制で、それまでに獲得したダイヤとの引き換えで使用できるようになる。後発のキャラになるほどに売価が高い。
      • 各キャラには何かしらの性能差*2あり、それぞれに使い勝手が異なる。さらにはダイヤ消費によるキャラ性能の1~2段階のバージョンアップも行える。
    • マルチプレイヤーは各プレイヤー別で42キャラのキャラを選択できる。初めから全キャラが選択可能で、キャラ別の性能差はない。
  • アイテムについて
    • 各モードのプレイ中は何かしらの以下のアイテムが出現する。
      • その他のアイテムはアーケードモードとヒーローモードのみに出現。ただし、葉っぱアイテムに関してはマルチプレイヤーでも出現する。
+ アイテム一覧
ダイヤ
全モードにおいて出現する通貨アイテムで、獲得するたびに溜まり続ける。プレイヤーキャラやバージョンアップの購入などに必要。
アーケードモードでは先の距離に進むにつれ、1アイテムにおける獲得数が段階的に増す。ヒーローモードでは序盤から獲得数が非常に高くなっている。
その他のアイテム
一定時間、周囲にある地形全体にダイヤが配置され続ける効果。
磁石 一定時間、周囲にあるダイヤがプレイヤーキャラ側へと自動回収される効果。
ロケット ブーストにより一定距離の間、上昇ワープが発生する効果。どれ程の距離をワープするかはランダムな模様。
爆弾 画面全域にいる敵とトラップを消し去る効果。
帽子 ライフが1ポイント回復する効果。
葉っぱ 一定時間、画面表示がズームインする効果。周囲が見えにくくなるだけの実質マイナスアイテム。
おみくじ ミス後に抽選できるおみくじ。複数ストック可能。抽選後は何かの特典*3が発生し、次回のプレイにおいて即効力が発揮される。
復活 厳密にはアイテムではなく、おみくじ限定の特典。通常ではミスするとモード終了だが、この特典を当てると例外的にその場復活できる。

ゲームモード

  • アーケードモード
    • 1人プレイ専用。エンドレスでどれだけの距離を登るかを競うメインモード。
      • ミスするとそこでモード終了となり、スタートからの到達距離が記録される。記録対象は使用キャラ別と総合キャラでベスト3まで記録される。
      • 先の距離に進むにつれ難易度が徐々に上昇していくため、生き残りが困難となってくる。なお、復活アイテム獲得以外での途中復活はできない。
      • 専用ボタンを押すとモードの序盤に一度だけ、ダイヤの消費と引き換えにロケットアイテムの効果が発動できる。ただし、序盤を超えてしまうと発動できない。
  • マルチプレイヤー
    • 2~4人プレイ専用。画面分割による同時対戦を行うモード。
      • 最後までミスせず生き残れば一本先取となり、一定数の勝利回数を行ったプレイヤーが勝者となる。
      • 勝利回数などの細かい設定はオプションで変更可能。設定によっては「一定距離まで先に登りきる」という先取条件も加わる。
  • レースモード
    • 1人プレイ専用。難易度が他の1人プレイのモードよりも低く、スピードランに特化したモード。
      • このモードでは敵やトラップ及びほとんどのアイテムは登場せず、登場するのは地形とダイヤのみ。また、難易度の変動も全く発生しない。
      • どのキャラを使用しても記録は共通で、記録対象はミスまでの「一定距離に到達した時間」が複数区間ごとに記録される点が他の1人プレイのモードとは異なる。
  • ヒーローモード
    • 1人プレイ専用。アーケードモードの最上級者向けといえるモード。
      • 根本的なルールや記録対象はアーケードモードと全く同じ。難易度が序盤から凶悪状態で、常に難易度MAXでのプレイとなる。

評価点

  • シンプル操作のジャンピングアクション
    • 「左右ジャンプのみで地形を登っていくだけ」というシンプルな操作で、良い意味でのカジュアル感が満載である。
      • 有名どころで例えるならば「ミスタードリラー』の上昇版」というべき内容であり、ただひたすらに地形へとジャンプするだけという分かりやすさ。
      • 一方で敵やトラップを的確に回避しつつもテンポ良く操作しなければならない腕前も必要で、単にシンプルなだけの内容にとどまっていない。
      • アーケードモードにおける段階的な難易度上昇や地形配置等のランダム性もあり、極力プレイが単調になりにくい作り込みも見受けられる。
      • ロケットアイテム取得後における豪快な音と共にブーストジャンプを行っていく様など、ゲームを盛り上げる演出もところかしこにちりばめられている。
    • ゲーム中におけるウエイトはほぼなく、さくさくとゲームが進行できる点も純粋に評価できる部分といえる。
  • 四角いキャラがシュール可愛い
    • 使用できるキャラは全員四角い顔のゆるキャラ感が満載で、独特のシュールな可愛さを持っている。
      • 総計42ものキャラが登場するため顔ぶれはなかなかに豪華。これだけのキャラがいるにもかかわらず似たようなデザインがほとんどいないのも嬉しい。

問題点

  • ゲームとしての飽きやすさ
    • 評価点で述べた作り込みもされてはいるものの、元がカジュアル趣向なゲームなので飽きやすさはどうしても否めない。
      • 本当ひたすらにジャンプをしていくだけに過ぎず、明確な意味でのクリア目的もないため、ある程度プレイを繰り返すと早い段階からマンネリを覚えてしまう。
      • モード数が多く用意されているが、元が軽い内容なのでボリューム的には小粒といわざるを得ない。もちろん販売価格を考慮すれば贅沢はいえないが…。
  • 1人プレイモードにおけるキャラ制限
    • マルチプレイヤーでは42ものキャラが選べるのに、1人プレイのモードでは8キャラしか選べないのが寂しい。
      • 42キャラ全員の性能差を図るのは無理かあるという理由だと思われるが、せっかく多くのキャラが用意されているのに使用できないのはもったいない気も…。

総評

とっつきやすさや遊びやすさという意味では優秀なジャンピングアクションであり、パーティプレイとしての一面も持ち合わせた一作。
良くも悪くもカジュアル趣向なゲームでもあるので、軽くプレイするには楽しい反面、がっつり系を求めるのはあまりお勧めできるものではない点は注意。

最終更新:2023年03月01日 00:05

*1 最小は1ポイント(1ダメージで即ミス)、最大は4ポイントのライフ値あり。

*2 「初期のライフ値が他キャラよりも高い」「ダイヤを獲得するたびに専用ゲージが溜まり、専用ボタンでゲージ消費と引き換えに特殊行動ができる」など。ただし、レースモードではどのキャラを使用しても性能差はない。

*3 「ダイヤの大量獲得」「復活アイテム獲得」「おみくじの再獲得」など多数あり。