スーパー ウイロー ディメイク
【すーぱー ういろー でぃめいく】
ジャンル
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アクション
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対応機種
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Nintendo Switch Windows(Steam) XboxOne |
メディア
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ダウンロード専売
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発売元
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【Switch】Shinyuden 【Win】lightUP 【One/XSX/XSS】Ratalaika Games
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開発元
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lightUP
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配信開始日
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【Switch】2020年6月4日 【Win】2020年7月31日 【One/XSX/XSS】2019年7月31日
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定価
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【Switch】500円 【Win】520円 【One/XSX/XSS】500円
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プレイ人数
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1人
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セーブデータ
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1箇所・オートセーブ方式
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レーティング
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CERO:A(全年齢対象) / IARC 3+
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判定
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なし
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ポイント
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ゆるい雰囲気の横スクロールアクション 軽快操作でさくさくプレイ 最大の鬼門は「滑る床」
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概要
海外メーカーであるlightUP開発によるダウンロードソフト。同社がかつて開発した『WILOO』のリメイク作品。海外では他のCS機でも配信されている。
ジャンルはオーソドックスな横スクロールアクション。何者かにさらわれた動物を救うため、2人の主人公が黒幕を倒しに行くというストーリー設定。
ゲームルール
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ゲームの流れ
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全5ワールド×10ステージを順々に攻略していく。MAP表示によるステージセレクト方式。
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ゲーム開始前に「イージー」「ノーマル」「ハード」の3段階からの難易度を選択できる。難易度の変更はデータを初期化しない限りは不可。
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各ワールドのステージ1~9は通常ステージ、ステージ10はボスステージで構成される。最後のボスを倒せばオールクリア。
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各ワールドの合間には2回の神経衰弱ゲームが挟まれ、プレイ結果によって何かのスーツ等が取得できる。
真剣衰弱をプレイするには特定数のビッグコインが必要。一度プレイした真剣衰弱は結果に関係なく二度とプレイできなくなる。
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オプション画面で主人公を男の子か女の子のどちらかに切り替えが可能だが、両者の性能差は特になし。また先述で手に入れたスーツはオプションで使用する。
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操作体系
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主人公のメイン操作は移動とジャンプが中心。ウシスーツ装備限定で専用ボタンを使用するが、それに関しては下記にて。
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アナログスティック等で左右移動を行い、ダッシュボタン押しっぱなしでダッシュ移動。ジャンプボタンとの組み合わせで地形落下や"はしご"へのしがみつき。
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ジャンプボタンでジャンプを行い、二段ジャンプも可能。基本的な攻撃手段はジャンプからの踏み付けが主となる。
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主人公が水中にいる間はアナログスティック等とジャンプの組み合わせで泳ぐ操作。泳いでいる間は水圧の抵抗を受け、特有のクセが発生しやすい。
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コインとスーツについて
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ステージ内には「コイン」と「ビッグコイン」というアイテムが通常ステージ限定で配置されている。
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コインは広範囲に多数配置されており、同一ステージにおいて何度でも取得できる。取得するたびにカウントがされるが、何の意味があるのかは不明。
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ビッグコインは3つずつ配置されているが、一度取得したビッグコインは二度と出現しない。これも取得するたびにカウントがされる。
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パワーアップアイテムとして4種類の「スーツ」がたまに配置されており、取得する事でそのスーツを装備して様々な効果を得られる。
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各スーツの効果は以下を参照の事。全スーツ共通の特性として、一度だけダメージを受けても装備スーツの消滅と引き換えにミスを防いでくれる。
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スーツの種類一覧
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アルマジロスーツ
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ダッシュボタンでローリングを行い、体当たりで通常の敵を倒す事ができる。
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ウシスーツ
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専用ボタンで飛び道具である角攻撃を行い、通常の敵を倒す事ができる。
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ビースーツ
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多段ジャンプが行える。ただしジャンプ時間に制限があるため、無限のジャンプ入力は行えない。
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カメスーツ
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水中にいる間、水圧の抵抗を受けることなくアナログスティック等だけで泳げる。
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ステージクリアとミス条件について
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通常ステージはステージ奥にあるゴールに到達すれば、ボスステージはすぐに出現するボスを倒すとステージクリア。
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同じステージを再度プレイすると、ビッグコイン以外のアイテムがすべて復活している。これはミス後の復活時においても同様。
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敵やその攻撃に接触したり、落とし穴に転落すると共に即ミスとなる。イージーとノーマルは残機無制限、ハードは1ミスで即ゲームオーバー。
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通常ステージ限定で途中に配置されているチェックポイントに接触すると、ビッグコインの取得状況はそのままでそこからの再開ができる。
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同一ステージにてミスを繰り返すと、救済処置としてウシスーツが装備された状態で復活できる。ミスするたびに何度でも救済処置が発生。
評価点
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さくさくとした遊びやすさ
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各ステージの構造が短め、かつ特別に足止めを食らう場面はほぼなく、アップテンポでさくさくとプレイできる。
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問題点の件もあるが大方の難易度はさほど高くない。ハード以外は何度でもやり直しがきくため、オールクリアまでの道のりは割と容易い。
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原則として操作性に大きな問題はなく、軽快な操作でアクションが行える。この手のゲームにありがちな、ミスすると戦況が不利になるハンディがない点も親切。
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ゆるいノリのグラフィックとBGM
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グラフィックは8~16ビットゲーム機を彷彿とさせるレトロなもので、全体的に漂うゆるい雰囲気も相まって独特の味わいあり。BGMに関してもゆるい楽曲がメイン。
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主人公のちょこまかと動く可愛らしいリアクションも見所。スーツによる動物のコスプレで動き回る主人公もこれまた愛おしい。
問題点
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滑る床の恐怖
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本作における最大の鬼門は「滑る床」といってよく、この床が出現するステージ全般の難易度が高い傾向にある。
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主人公が滑る床に足を着くと移動制御が困難なほどに滑る性質があり、近場にいた敵に激突したり落とし穴に転落したりで死亡フラグと化すのはお約束。
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滑る床ステージはワールド2全般とワールド5の大半の通常ステージに登場し、つるつると滑る操作のし辛さで苦戦を強いられる事となる。
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逆にいえば滑る床が絡まないステージは全体的に低難易度で、難易度の高低差が極端に激しい。
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とはいえワールド5全般は敵や落とし穴の配置が激しいため元の難易度自体が高く、滑る床のないステージであってもそれなりにクリアが難しい。
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ボスステージは全体的にボスが弱く、通常ステージよりもあっけなくクリアできやすい。ボスの攻撃パターンが単調かつ避けやすいのが大きな要因。
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敵と仕掛けの種類が少ない
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通常敵や仕掛けの種類が全編通して数える位にしか出現せず、ステージバリエーションはお世辞にも高いとはいえない。
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一応は滑る床や水中による操作感覚の変化を含ませる事で、バリエーションに繋げようとする試みは見られる。またボスは全員異なる顔ぶれである。
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存在意義が分からないコイン
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ステージ中に大量配置されているコインに何の効果があるのかが不明で、その存在意義がいまいち分からない。
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同じステージ内であっても何度でも取得できるためやり込みの目安にはならず、コインを消費させる概念もないため無意味に溜まる一方である。
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一方でビッグコインは「各ステージに3つ限定配置され、取得後は二度と入手不可」「真剣衰弱のプレイに必要」といった理由で存在意義はある。
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難易度変更ができない
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プレイ中の難易度変更ができず、変更するにはデータを初期化するしか方法がない。
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せっかくオールクリアしてもわざわざ初期化しないと難易度変更ができないため、それまでのプレイ結果を水に流さないといけないのが辛いところ。
総評
難易度的に若干いびつな面はあるものの、良い意味でレトロで遊びやすい王道アクションゲームといえる一作。
ボリューム的には価格相当でまとまった価格帯の同ジャンルと比べると小粒だが、そういうものと割り切って遊ぶ分には適任な内容といえる。
最終更新:2021年12月14日 16:21