Mermaid Castle
【まーめいど きゃっする】
ジャンル
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アクション
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対応機種
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Nintendo Switch
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メディア
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ダウンロード専売
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発売・開発元
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IceTorch
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配信開始日
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2021年7月8日
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定価
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589円
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プレイ人数
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1人
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セーブデータ
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1箇所・オートセーブ方式
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レーティング
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IARC:3+
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判定
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なし
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ポイント
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マーメイドを操る海中アクション 難易度はほどほど・ボリュームは控えめ 意味を成していないマーメイドの使い分け
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概要
ポーランドのディベロッパーであるIceTorchからリリースされたNintendo Switch専用ダウンロードソフト。
ジャンルは横視線によるスクロールアクションで、敵やトラップからの回避を重心としたゲーム性なのが特徴。
サメ集団の悪事で破壊された城から脱出したマーメイド3人が、城内から奪われた財宝の奪還と城の復旧を目指しつつもサメ退治に向かうという設定。
ゲームルール
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ゲームの流れ
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8ワールド×4ステージを順重に攻略していく。一度プレイしたものはステージセレクトが可能。
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やり込みの目安的な演出として、それまで集めたコイン(下記)の数に応じて破壊された城が徐々に復旧される。完全復旧には3200枚のコインが必要。
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操作体系
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海中を舞台に3人のマーメイドを切り替えながら操作していく。
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アナログスティックで前後斜め8方向移動兼前後の向き調整。ダッシュボタンでマーメイドの向きへと一時的なダッシュ。
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攻撃ボタンでマーメイドの向きにパール攻撃を放つ。攻撃にはパールのストックが必要(下記)。ステージによっては攻撃そのものが廃されている場合あり。
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切り替えボタンで使用中のマーメイドを切り替える。各マーメイドは移動速度に若干の差異あり。またステージセレクト内でも同様の切り替えが可能。
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アイテムについて
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各ステージには100枚の「コイン」が配置されており、集めていくとステージクリア後に上記の城の復旧が進められる。
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コインはそのまま放置されているほかにも、「規則的に動き回っている」「敵を倒すと出現」「宝箱に大量に入っている」などの場合がある。
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大方のステージには「パール」が定期配置されており、取得及びストックしていくと敵を倒せるパール攻撃として使用できる。
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パールは主に「貝」に触れることで取得でき、時間経過で何度でも同じ貝からパールが増殖する。宝箱からでも取得可能。最大ストックは20発。
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その他にも以下のアイテムが存在し、攻略する上での手助けとなる。
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開いた「宝箱」に触れると大量のコインやパールが取得できる。一部の宝箱はあらかじめ「鍵」を取得しないと開かないものがある。
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「仲間の魚」に触れるとマーメイド付近にまとわり付き、ダメージを受けても魚の消滅と引き換えに無効化できる効果。複数ストック可能。
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「ハート」を取得すると1UPもしくはライフ全快の効果。ただし残機数とライフがすでに最大の状態ではハートに触れても素通りしてしまう。
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ステージクリアとミス条件について
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ステージ右奥にあるゴールポイントまでマーメイドを進ませればクリア。スクロールの移動範囲は全ステージ共通では左右のみ。
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最終ステージ(ワールド8-4)はボス戦で、定期的に襲い掛かるラスボスにパール攻撃を数回当てないと右スクロールに進めない。
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クリア後はステージ中に取得したコインの総数(最大100枚)とクリアランク(3段階)の記録がなされる。最高ランクの獲得はコイン99枚以上取得の必要あり。
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ゲージ式ライフと3つの残機制を採用しており、共に失うとゲームオーバー。ステージを終えるとライフ及び残機が全快している。
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マーメイドが敵やトラップに触れるとダメージによるライフ消費。ステージ内には複数のチェックポイントがあり、ミス後は通過後からの再開となる。
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ゲームの関係上通路を塞ぐ壁が頻繁に配置されているが、触れてもダメージは受けない。また網に触れると一時的に移動速度が低下する。
評価点
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さっぱりとした遊びやすさ
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基本は8方向移動とパール攻撃の操作のみという簡単操作で、アクションゲームとしての遊びやすさは申し分なし。
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全体的な難易度はさほど高くはなく、各ステージの構造も手短で終わる事がほとんど。チェックポイントやハートの配置数も多めでゲームオーバーになりにくい。
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オープニングとエンディング以外でのイベントシーンはほぼなく、短めなステージ構造の件もあり、ゲームテンポの面でも快適な部類に属する。
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とはいえステージによっては敵やトラップの配置密度が高い場面もあり、下記の無敵時間皆無の件もあり、地味にクリアが難しい局面も多々ある。
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グラフィックとBGMの雰囲気の良さ
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海中で泳いでいる雰囲気が上手く表現されたグラフィックと壮大感のあるBGMのクオリティはなかなかに高い。各ワールドのステージ背景もそれなりに豊富。
問題点
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拭えない控えめボリューム
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総合的なボリュームは高いとはいえず、腕前次第では2時間以内でオールクリアできてしまう。
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評価点の裏返しとなってしまうが手短にクリアできてしまうステージが32つしかないので、必然的にオールクリアまでの道のりが短くなる。
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各ステージの難易度も高くないため、攻略に手こずらないのであれば大方3分もあればステージクリア可能。格別にクリア困難なステージは特に見当たらず。
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ダメージ後の無敵時間がない
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マーメイドがダメージを受けても無敵時間が発生しないため、状況次第では即ミス同然に連鎖ダメージとなりやすい。
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ダメージ中でも目立つエフェクトが発生しないため、ダメージを受けている実感が沸きにくいのも難点。幸いにも単体のダメージ数は控えめで抑えられている。
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マーメイドの使い分けの意味がない
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移動速度の差異はあるものの、このキャラならではというマーメイドの性能差が図られていない。
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そのため「マーメイドを使い分けて色んな難関を超えていく」という楽しみが行えない。実質は単なる趣味的な操作キャラ選択でしかない。
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イベントスキップができない
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最初ステージ(ワールド1-1)のプレイ前に必ず長めのオープニングが入るのだが、このイベントがスキップできない。
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とはいえこのステージは簡単に最高ランクが達成できるチュートリアルの一面があるため、そう何回もプレイするような理由付けはない。
総評
カジュアル感覚で遊ぶ分には適任な出来であり、細かな問題点はあるものの目立った欠陥も見当たらない一作。
ただボリューム的にはあまりにもさっぱりとオールクリアできてしまう節があり、良くも悪くもカジュアルさを押し出した内容といえる。
最終更新:2021年12月27日 16:08