超おどる メイド イン ワリオ
【ちょうおどる めいど いん わりお】
ジャンル
|
おどる瞬間アクション
|

|
対応機種
|
Nintendo Switch
|
発売元
|
任天堂
|
開発元
|
任天堂 インテリジェントシステムズ
|
発売日
|
2023年11月3日
|
定価
|
5,400円
|
プレイ人数
|
1~4人
|
セーブデータ
|
1個
|
レーティング
|
CERO:A(全年齢対象)
|
判定
|
バカゲー
|
ポイント
|
Wii版『おどる』の後継作 Joy-Con2本持ちで臨場感アップ 良くも悪くも『おどる』に忠実
|
ワリオシリーズリンク
|
概要
初代『ワリオランド』が発売されてから30周年となる節目に発売された『メイド イン ワリオ』シリーズの一作。
Wiiで発売された『おどる メイド イン ワリオ』(以下『おどる』)の方向性を引き継いだ作品であり、同じくSwitchで発売された前作『おすそわける メイド イン ワリオ』(以下「前作」)とは異なり、Joy-Con2本持ちの体感型のプチゲームが特徴となっている。
ストーリー
ワリオカンパニーの社員旅行で南国リゾート「バリオモロ島」を訪れたワリオたち。
その島では200種類以上のプチゲームやクセの強いボスゲームが待ち受けていました。
(公式サイトより抜粋)
特徴
-
基本的なルールはこれまでのメイドインワリオシリーズと同様。
-
ストーリーモードでは次々登場するプチゲームをクリアし、ボスゲームを突破することが目標。
-
ステージクリア後は、エンドレスで続くプチゲームとボスゲームをライフがなくなるまでどれだけクリアできるかを競う。
-
Joy-Conが2セットあれば、前作同様の協力プレイも可能となっている。
-
3人以上で遊べるパーティモードも存在。こちらはいわゆる1つのJoy-Conをおすそわけしてプレイするため、Joy-Conが2セットあれば最大4人で遊べる。
-
前作と異なり、プチゲームはJoy-Con2本持ちからの特定の所作によってクリアしていくことになる。
-
作中ではJoy-Conは「カマエ石」と呼ばれ、プチゲーム毎に決められた体勢(「カマエ」)で挑戦するすることになる。
-
『おどる』でいうところの「作法棒」と「作法」に相当する。プチゲームが始まる直前には当該プチゲームで取るべき「カマエ」が表示されるのも同様。
-
新たな「カマエ」が登場するときは『おどる』と同様「カマエ」についての
無駄に壮大な解説がなされる。カタコトの日本語であった『おどる』の解説と比べると流ちょうな
無駄に美声な
日本語ボイスであることからシュールさは減少……と思わせつつ、突然ラップや寸劇を始めたりとこちらもこちらではっちゃけた要素は相変わらず。
-
基本的なストーリーモードの流れはこれまでと同様であり、初回クリアまではボスゲーム突破でクリア。2回目以降はボスゲームの度にプチゲームの難易度やスピードが上がっていく中で、ライフ0までに到達したプチゲーム数を競うことになる。
-
2人協力プレイについては、基本的に交互にプチゲームをプレイするスタイルに変更されており、1P→2Pと交互にプチゲームをプレイする。
-
一方のプレイヤーがプチゲームに失敗した場合、もう片方のプレイヤーが同じプチゲームに挑戦することになり、成功した場合はミスによるライフ減少が帳消しとなる「レスキューチャレンジ」のシステムが取り入れられている(レスキューチャレンジが発動した場合はもう一方のプレイヤーがプレイする際に進行数は増えない)。
-
プチゲームの中には、2人同時に挑戦するタイプのものも存在する。どちらかがミスすると失敗となるものが多く、性質上「レスキューチャレンジ」が使えないため、全体的に難易度は高い。なお、ボスゲームは全て2人同時挑戦タイプである。
-
ストーリーモードをクリアすると「マッスルエクササイズ」と、2人プレイ専用の「いきぴったり」、「カラクリかわりばんこ」、「ふたりたいせん」が追加される。
-
「マッスルエクササイズ」は『おどる』のクライゴアステージを彷彿とさせるが、運動量が増えている。ここで一定スコアを出すと従来のエンドレスタワーに相当する「ごちゃまぜ」、「ゲキムズ」、「スリリング」がそれぞれ追加される(いずれも1つずつ規定スコアを達成する必要あり)。
-
またストーリーモード内ではないが、ストーリーモードをクリアすると2人プレイ専用の「まねしてミラー」が登場する。こちらは1人が画面を見ながら動作を行い、その動作を見てもう一方のプレイヤーがJoy-Con操作をしてプチゲームをクリアしていく特殊なルールとなっている。
評価点
-
改善されたプチゲーム群
-
『おどる』ではWiiリモコンでポインティングを行いボタンを押すなど、「おどる」というタイトルに反して「おどっている」感じに欠ける点が多かったが、本作ではJoy-Con2本持ちになったこともあり、全身をくまなく動かすことを求められるプチゲームが大半となっている。
-
ボタンを押すプチゲームも存在するが、数はそれ程多くない、かつ開始時にボタンを使うかどうかが表示されるため、基本的には体感で動けば何とかなるようになっている。
-
本シリーズの魅力の一つでもあるが最近欠乏しつつあったシュールさも「ぞうきんの代わりにパンツや地図を絞る『ぞうきんしぼり』」や「マッチョマンの取っている正しいポーズを選ぶ『マッスルロード』」など目白押しとなっている。
-
単純な動きだけでなく、Joy-ConのモーションIRカメラを用いたプチゲームもあり、Joy-Conの機能はフル活用されている。カマエが混じるステージではカマエの種類によって取るべきポーズが大きく違うため緊張感を否応なく高めてくれる。
-
「カマエ石」を途中で手放すべきプチゲームも『おどる』で同様のプチゲームが「バンジージャンプ」1つのみだったのに対しかなり多くなっている。なお、ボタンを押すプチゲームと同様「テバナシの印」として手放すべきプチゲームかどうかが表示されるため、この表示がなければ手放す必要が無いと一目で分かるようになっている。
-
『おどる』の後継といっていい作品だが、プチゲームは多少似ていたとしても明らかに同じプチゲームといっていい程のものはなく、プレイ済みの人であっても新鮮な気持ちで遊ぶことができるだろう。
-
一貫性のあるストーリー
-
『おどる』はストーリーに一貫性がなかったが、本作ではワリオカンパニーの社員旅行で訪れた「バリオモロ島」でリゾートを楽しみながら様々な出来事に巻き込まれることで首尾一貫している。
-
また、オープニングでの伏線はちゃんとエンディングで回収される。
-
舞台がいつのものダイヤモンドシティではなく南国リゾートなのも新鮮となっている。
-
前作ではパートボイスだったが、再びフルボイスとなっている。
-
好評な要素も『おどる』から引き継がれている
-
各ステージには『おどる』同様サブタイトルが付いているほか、前述通り各カマエの解説も健在。
-
最初のワリオステージも、原住民に追いかけられるという『おどる』を彷彿させるものである。
-
ニンテンドー関連のプチゲームは相変わらずの高クオリティで再現度も前作よりさらにパワーアップしており、FC時代系のゲームは勿論、『ファイアーエムブレム エンゲージ』『あつ森』など、令和以降に発売された作品も登場している。ボスゲームは『スーパーマリオ64DS』。しかもレベル2では、あの隠しルートまで原作再現されている拘りっぷり。
-
据え置き機ならではの多人数で遊べるパーティーゲームも豊富。
-
そして、ラストのボスゲームは本作のタイトルをしっかりと回収してくれている。
-
復活の儀式
-
本作ではステージを初回クリアするまでの間にライフが0になると復活の儀式が行われる。
-
復活の儀式では指定された「せいなるポーズ」を3秒間とることが出来れば成功でありライフ4で復活できる。一方、ポーズを取るのに失敗した場合は復活できずゲームオーバーとなる。
-
2人協力プレイの際は両方が成功しなければならない。……とはいえ、ポーズそのものの判定はそれ程シビアではないため、真面目に挑戦すればまず失敗してしまうことはない。
-
「せいなるポーズ」についても本シリーズの例に漏れず、明らかにヘンテコなポーズを取らされることもあり、複数名でプレイしていれば盛り上がること間違いなしだろう。
-
「せいなるポーズ」についてもコレクション要素となっており、ミュージアムで自由に閲覧できるようになる。ステージクリア後は「復活の儀式」として登場することはなくなるが、ボスゲーム後に毎回ポーズが挟まるため、一度もゲームオーバーせずにクリアした場合でもコレクションは可能。なお、ボスゲーム後のポーズについてはやってもやらなくても自由であり、特にメリットもデメリットもない。
賛否両論点
2人協力プレイの仕様
-
2人協力プレイは基本的に交互にプレイし、交互にプレイする場合は「レスキューチャレンジ」のシステムが適用されるため、前作のように2人でプレイすると難易度が上がるだけであるといった問題は一見解消したように思われる。
-
しかしながら、実際には、プチゲームの内3,4回に1度くらいの割合で2人同時プレイを要求されるプチゲームが出現し、このタイプのプチゲームは片方が失敗するとプチゲーム全体がミスとなるケースが多く、結果として前作同様2人同時プレイのプチゲームは1人プレイと比べると難易度が上がるだけであるケースが多い。
-
特にボスゲームは全て2人同時プレイタイプであるため、プレイスキルに差があると、道中は上手いプレイヤーがカバーしたとしてもボスゲームで片方がミスを繰り返しクリアできないケースが普通に起こりうる。
-
とはいえ、一部のプチゲームは2人同時プレイならではとなる、互いに異なる操作を担当したり、どちらかのみが指定した操作をしたりといった具合に2人同時プレイを上手く活かした仕様にアレンジされており、単純にプレイヤーが2人になり2人ともが成功しなければいけないプチゲームは(ボスゲーム以外は)少なめである。
問題点
『おどる』から引き継いでいる問題点
-
『おどる』同様開始時に「カマエ」が表示されるため、プチゲームのテンポが若干悪いのは共通。
-
更に本作ではカマエが「シュッポッポ」1種類しか存在しない最初のワリオステージでも毎回カマエが表示されるためより悪化したといえる。
-
やりこみ要素の薄さ
-
本作では「せいなるポーズ」の追加により多少緩和されたが、それだけでは物足りない。
-
ポーズ自体、ゲームオーバーとボスゲーム後にしか出現しないので、(システム上仕方ないとはいえ)収集には作業感が強くなってしまう。慣れてくればすぐにはゲームオーバーにならないため前者には時間がかかり、後者もボスゲーム到達にはやはり時間がかかってしまう。
-
『おどる』の「さほうでん」にあたる「ミュージアム」でプチゲームのハイスコアが記録されないのもそのまま。
-
Joy-Conの持ち替え
-
モーションIRカメラを用いるカマエ「ミギテウツシ」は認識させるためのコツが必要であるため、慣れるまでは失敗しやすい。また、左側のJoy-Conは手放すことが前提となるため、プチゲームが終わった後元に戻すのにも時間が掛かり、次のプチゲームに支障を来すことも。
-
意図しない持ち方での操作
-
センサーの精密化や両手持ちのお陰で数は減ったものの、腰に手を当てる「オオイバリ」と手をダランと下げる「キヲツケ」、手を前に突き出す「カタモミ」と太ももにJoy-Conを当てる「シコフミ」など互換のきくカマエは依然として残っている。
-
カマエの統一性のなさ
-
スポーツマンのジミーに弓引くようなポーズの「アーチャー」、くノ一のカット&アナに忍者刀のような「ニンジャ」とキャラに合ったカマエもあるにはあるが、頭脳派のオービュロンにキン肉マンの肉のカーテンのような姿勢を取る「ゴウワン」とやはり違和感あるカマエも。
新たな問題点
-
全体的な難易度の上昇
-
電流に触れずにゴールに辿り着く「ビリビリめいろ」や肉が焼けたタイミングで裏返す「にくやきロボット」など少々精密な動きを要求されるものもある。
-
上述の通り「ミギテウツシ」はモーションIRカメラに手を映すというものだが、しっかり認識されるように映すには持ち方などにコツがいる。
-
「きんあつめダンジョン」はボスゲームで精密な動きを要求されるにもかかわらず1回ミスするだけで即アウトという厳しい仕様となっている。
-
最初のステージのボスはレベル1からいきなりフェイントを仕掛けてくる。もちろん1回ミスするだけで即失敗。
総評
良くも悪くも『おどる』のリブートという感じである。改善された点もあるが、問題点も多くを引き継いでしまっているのが惜しい所。だがプレイ済みの人は懐かしさがこみ上げてくる事間違いなしだろう。
前述通りJoy-Conをフル活用した1人用ゲームは貴重なので、Switchでガッツリ体感ゲームを遊びたいという人にはオススメ。
余談
-
テレビCMは千鳥の2人がプレイし、プチゲームに突っ込むというもの。
-
ノブ氏は『ゴージャス』以来の起用となり、今回は顔出し。大悟氏は今回が初起用である。
-
Youtubeなどで動画配信者が本作をプレイしている動画が投稿されているが、案の定というべきか現実での実際の動きを撮影したりVTuberのアバターに実際の動きが反映されているものが多い。彼らのヘンテコな動きは見る価値有りかもしれない。
最終更新:2025年01月22日 00:58