タップスケーターズ
【たっぷすけーたーず】
ジャンル
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アクション
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対応機種
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Nintendo Switch
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メディア
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ダウンロード専売
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発売元
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Forever Entertainment
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開発元
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Digital Melody
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配信開始日
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2021年10月21日
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定価
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500円
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プレイ人数
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1~2人
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セーブデータ
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1箇所・オートセーブ方式
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レーティング
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IARC:3+
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判定
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なし
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ポイント
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ひたすらに下へとジャンプしていくスケートアクション ほぼ1ボタン操作で遊べる分かりやすさ 無駄に厳しいステージノルマ
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概要
ポーランドのメーカーであるDigital Melody開発によるダウンロード専売ソフト。スマートフォン向けのアプリゲームとしても配信されている。
同社定番のカジュアルゲームの一作であり、スケーターを操作してひたすらに下の地形へとジャンプしていくという設定。
ゲームルール
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ゲームモードについて
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本作では「キャリアモード」「VSモード」「エンドレスモード」の各モードが用意されている。各モードの詳細は下記参照の事。
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ステージルール
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全モード共通で「タイミング良くスケーターを下の地形へとジャンプ(落下)させていく」という行動の繰り返しを行う形となる。
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スケーターのいる地形は坂道となっており、必ず左右どちらかの位置へと強制移動が行われる。スクロールは下方向のみで進行し、上側への後戻りはできない。
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地形には「固定障害物」「絶え間なく進行し続けるお邪魔スケーター達」といったものが頻繁に配置されており、それらにスケーターが接触すると即ミスとなる。
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地形には「コイン」や「ノルマアイテム」といったアイテムも配置されており、スケーターに接触させると取得となる。
コインはストックしておくと後に新規スケーターやアップグレードの購入へと使用できる。ノルマアイテムはステージクリアに必須なアイテム。
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原則としてスケーターの操作はジャンプのみだが、ごく一部の地形の下にジャンプしている間は空中での移動制御が行える。
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ステージ構造は全モード共通でプレイのたびに変化が生じる。またステージが進むにつれテンポが徐々に高速化し、生き残るのが困難になってくる。
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操作体系
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メインはジャンプによる1ボタンが操作対象だが、一部のジャンプ中においてはアナログスティック等左右で空中移動制御を行う。
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VSモード以外ではSwitch本体によるタッチ&スライド操作にも対応している。タッチでスケーターのジャンプ、スライドで空中移動制御を行う。
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選択スケーターとランクについて
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それまでに取得したコインを消費し、新たにプレイヤーとして使用できるスケーターの購入ができる。
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スケーターは全部で18キャラおり、各モードで好きなものを使用できる。どのスケーターを使用しても外見が変わるだけで性能差はない。
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同じくコインを消費しスケーターの自宅の家具をアップグレードする事で、「ランク」の上昇スピードを速める事ができる。
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ランクはゲームプレイ中において自動的に上がり続けるため、特にステージの攻略を意識する必要はない。7種類の家具×4段階までのアップグレードが可能。
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キャリアモードにおける一部ステージを解禁するためには一定数のランクが必要。またランクを上げるとコイン取得時におけるストックが倍増する。
ゲームモード
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キャリアモード
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数あるステージを順々に攻略していく1人プレイモード。全50ステージのセレクト制。
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各ステージに定められたノルマを達成すればクリア。クリア条件はステージによって異なり、先のステージになるにつれノルマのハードルが厳しくなる。
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ノルマには「ジャンプした地形数」「ノルマアイテムの取得数」「ライバルスケーターより先にゴールに到達」「泥棒スケーターを捕まえる」の4タイプがあり。
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先のステージをプレイするには前のものをクリアする必要があるほか、ステージによってはランクが特定数に達していないとプレイできないものも存在。
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VSモード
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左右二分割で同時プレイを行い勝敗を競う2人プレイ対戦モード。全26ステージのセレクト制。
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選択できるステージはキャリアモードからの流用だが、ノルマは「ジャンプした地形数」と「ノルマアイテムの取得数」のみ。
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ノルマを達成したプレイヤーが勝者となり、途中でミスしたプレイヤーはステージから離脱し敗者となる。それ以外のルールはキャリアモードに準ずる。
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エンドレスモード
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ミスするまでステージが進行し続ける1人プレイモード。ステージは1つのみ。
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ミス後はそれまでにジャンプした地形の数が表示され、最も高い数はハイスコアとして記録される。またこのモードはインターネットランキングにも対応。
評価点
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簡単操作とテンポの良さ
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基本操作は1ボタンのみというシンプルさで、これ以上ない位に分かりやすい操作でプレイできるお手軽さあり。
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とりあえずは「障害物等にぶつかる前にタイミング良くボタンを押す」とさえ認識すれば問題なく、前知識がなくともすぐに入り込める。
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同社のカジュアルゲーム全般にいえる事だが、大掛かりな演出やウエイトは全くなく、さくさくと事が進むテンポの良さがある。
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ファンキーなBGMとスケーターの数々
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BGMはファンキーなストリート風の楽曲が流され、ゆるい雰囲気のグラフィックとの調和性は高い。メイン楽曲が1曲しかないのが物足りないところ。
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使用できるスケーターの種類はなかなかに多彩。割とまともなスケーターらしい容姿のものから「相撲取り」「原始人」といった場違いな面子もいる。
問題点
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ゲームとしての単調さと難しさ
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評価点の裏返しとなるが、やはり1ボタンでジャンプを繰り返していくだけという作業感は否めず、早期にゲームが飽きやすい。
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ステージクリアやハイスコアを目指す楽しみやテンポの良さに魅力を見出せないと、ただ単調なゲームとして認識されかねないシンプルな内容でしかない。
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同社のカジュアルゲームにありがちな「すんなりと入り込めるお手軽さはあるが長期プレイとなると…」という問題点はどうしても目に付いてしまう。
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移動制御が効かない上に障害物等がみっちりと配置されている影響で、いとも簡単に即ミスしてしまいがちなのが厄介。
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ステージを続けるとテンポ上昇により、さらに難易度が増してくるのがきつい。ステージ構造のランダム性も含むため、運がないとどうしようもない局面もある。
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無駄に厳しいステージノルマ
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キャリアモード及びVSモードにおけるステージのノルマが無駄に厳しく、まともにクリアさせてくれる気が感じられない。
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初期のステージ位であればノルマは抑えられているが、中盤ステージあたりからゲームバランスを考慮していないかのような無茶なノルマが出てくる。
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並のプレイではノルマアイテム30個取得するだけでも大変なのに、中盤ではノルマ50個以上のステージが登場し、終盤はノルマ300個まで達する。
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一見ではステージ数が多いように思えるが、実際のところは4タイプのノルマが使い回されるだけの水増しでしかない。
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そのノルマのハードルを段階的に上げて、いかにも多種多様なステージ数に見せかけているのがバレバレである。この辺も飽きやすさに繋がる要因といえる。
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一応は「ステージによって背景が変わる」「ノルマアイテムの絵柄がステージによって異なる」といった外見上の変化はある点は評価できるが…。
総評
同社のカジュアルゲームらしく、「簡単操作と分かりやすいルールでテンポ良くプレイできる」という作風は健在で、対戦プレイにも対応しているのも嬉しい。
一方でゲームとしての単調さや、露骨に難易度を上げてボリュームをごまかしている感は大きく、悪い意味でのカジュアルゲームらしさも目に付く。
最終更新:2022年05月05日 16:34