Shiro
【しろ】
| ジャンル | アクション |  | 
| 対応機種 | Windows(Steam) Xbox One
 Nintendo Switch
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| メディア | ダウンロード専売 | 
| 発売元 | 【Win】Game Dynasty 【One】Xitilon
 【Switch】TERNOX→Valkyrie Initiative
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| 開発元 | Game Dynasty | 
| 配信開始日 | 【Win】2020年11月7日 【One】2021年9月28日
 【Switch】2021年11月25日
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| 定価 | 【Win】520円→1,200円(税込) 【One】580円(税込)
 【Switch】590円(税込)
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| プレイ人数 | 1人 | 
| セーブデータ | 1箇所・オートセーブ方式 | 
| レーティング | 【One/Switch】IARC:7+ | 
| 備考 | 日本語非対応 2022年9月22日にSwitch版は配信停止
 (2023年10月13日に配信元を変更して配信再開)
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| 判定 | なし | 
| ポイント | さらわれた妹を助けにいく横スクロールアクション テンポの良さと絶妙な難易度
 エンディング後の打ち切り感
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概要
ロシアのインディーズメーカーであるGame Dynasty開発によるダウンロードソフト。多機種発売だが発売元はハードによって異なる。
ジャンルは全編通して横スクロールアクションが中心となるが、ゲーム序盤では横スクロールシューティングも挟まれる。
世界中を旅する双子の姉「ホロ」が悪の魔女にさらわれた妹「シロ」を助けるために敵を追う設定。軽いキャラ同士の文章会話が含まれるが日本語には対応していない。
ゲームルール
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ゲームの流れ
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複数のステージを順々に進んでいき、捕らえられたシロを救出すればオールクリア。
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ステージは完全一本道で進行し、画面の切り替わり後は前のステージへと後戻りする事はできない。なお本作には一貫してステージクリア表示はない。
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一部のステージでは「鍵のかかった扉」が通路を塞いでいる場面があり、扉を解除するにはアイテムの「鍵」を先に取得しておく必要がある。
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ゲーム序盤では横スクロールシューティングから始まり、シロの救出劇はシューティングを終えた後の横スクロールアクションへと続いていく。
 
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ゲームを一時中断して後に続きから再開する機能はあるが、ステージセレクトは行えない。オールクリアしてもデータの引継ぎは一切行われず。
 
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操作体系
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アクションパートにおいては主に移動・ジャンプ・剣攻撃を駆使してホロを操作していく。
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アナログスティック等左右で左右移動。ローリングボタンで前方へとローリング。ジャンプボタンでジャンプ。攻撃ボタンで剣攻撃を行う。
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壁に対してジャンプすると1回だけ壁ジャンプが行え、向いの壁に対してジャンプする三角飛びも行える。両者共に併用可能。
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ステージの至る所には「緑の文字」と「赤い文字」が配置されており、ホロが文字に接した状態でジャンプボタンを押すと文字の中へと吸収される。
 
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ホロが文字に吸収された後はジャンプボタンで方向アイコンの向きへと方向ジャンプが行える。
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緑の文字の場合は縦横4方向のいずれかに方向ジャンプを行い、赤い文字の場合は360度方向のいずれかに方向ジャンプを行う。
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緑の文字はプレイヤー自身の操作で方向ジャンプできるが、赤い文字は自動に動く方向アイコンのタイミングを見計らって操作しなければならない。
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吸収された後にジャンプボタンを押さないでいると、強制的に文字から出されてしまう。よって悠長な吸収待ちはミスへの死亡フラグと化しやすい。
 
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シューティングパートではアナログスティック等で飛行艦の8方向移動、ショットボタン押しっぱなしで前方にショットを撃つ操作。
 
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ミス条件について
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アクションパートにおいてはホロが敵やトゲに触れると即ミス。ミス後は少し前の地点からの戻り復活。残機の概念はなく何度でも復活可能。
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シューティングパートにおいては3ポイントのライフ制で、すべてのライフを失うと最初からのやり直しとなる。
 
評価点
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テンポの良さと絶妙な難易度
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全体的にゲームテンポは非常に軽快で、待たされる事なくさくさくと攻略できる小気味良さがある。
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原則一本道進行なため行先に迷う心配はほぼなく、ただ目先の道を進んでいけばいい分かりやすさ。無駄に足止めを食らうような回り道は全くない。
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ミス後は少し戻されるだけでやり直しの負担が極力控えられており、テンポの良さも相まってモチベーションが下がる事なくゲームに集中できやすい。
 
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古典的な「死んで覚える」タイプの、難しいながも理不尽さを感じさせない難易度の絶妙さも評価に値する。
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少しでも操作を誤るとミスしてしまうシビアさではあるものの、何回もやり直せば確実に先へと進めるゲームバランス。操作性の劣悪さ運が絡む要因は一切ない。
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数々の操作や2種類の文字による方向ジャンプを臨機応変に使い分けていく面白みがあり、アクションゲームでありながらパズルチックなゲーム性も含まれている。
 
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敵や仕掛けの数はあまり多くないものの、パターンを組み替えてマンネリを感じさせない工夫がなされているのも見事。
 
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滑らかアニメーションとアジアンな雰囲気
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赤ずきんと赤マントを着たホロが滑らかなアニメーションで動き回る様がスタイリッシュ。剣攻撃や落下中のモーションなど数々の動きも凝っている。
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世界観としては和と中華を合わせたようなアジアンテイスト溢れる雰囲気で、その中に洋風寄りな外観のホロが動き回る様が味わい深い。
 
問題点
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日本語非対応
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軽いとはいえキャラ同士の文章会話が発生するため、日本語非対応なのが残念なところ。
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もっとも会話自体は中学~高校生レベルの英語力があれば理解できやすい(英語表示の場合)。なお本作の対応言語は英語とロシア語となっている。
 
 
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エンディング後の打ち切り感
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オールクリアをしても打ち切りのようなあっけない終わり方な上に、クリアの結果表示やデータの引継ぎが全くされない。
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特に盛り上がるような展開もなく終わり、やり込みの目安となる結果表示やおまけ的なサプライズもなく、クリア後の見返りというものがまるでない。
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オールクリア後は最初からゲームをやり直す事しか行えず、「スピードランを目指す」「好きなステージから再開する」といったプレイもできない。
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せっかくシューティングパートを導入しているにもかかわらず、序盤で発生したっきりで以後のシューティングがないのはもったいない気も…。
 
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総合的なボリュームは良くいえばコンパクトに収まった価格相当なもの。オールクリアまでの推定時間は約2時間ほど。
 
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どの機種のバージョンでも内容に違いはないのだが、2023年9月にSteam版のみ価格帯が当時の倍以上に改定されている。
総評
アクションゲームとしての完成度はなかなかに高く、スピーディなテンポに乗りながら絶妙な難易度加減で先に進んでいくのが楽しい一作。
それだけに「一旦オールクリアしてしまうとそれで終わり」という打ち切り感は非常にもったいなく、その辺の詰めが甘さも残る出来なのが残念。
最終更新:2023年10月14日 15:15