Sophia's World

【そふぃあず わーるど】

ジャンル アクション
対応機種 Nintendo Switch
メディア ダウンロード専売
発売・開発元 Asylum Square Interactive
配信開始日 2021年10月7日
定価 999円(税込)
プレイ人数 1人
セーブデータ 1箇所・オートセーブ方式
レーティング IARC:3+
判定 なし
ポイント ほんわかムードのゆるい横スクロールアクション
難易度はかなり控えめ
ステージバリエーションの乏しさ


概要

ドイツ南西部の小都市であるアルピルスバッハを拠点に活動するAsylum Square Interactiveからリリースされたダウンロード専売ソフト。
元はスマートフォン向けのアプリゲームやWebゲームとしてリリースされた同名ゲームだが、ここでは扱わないものとする。

ジャンルは横スクロールアクションで、探検服の女の子「ソフィア」を操作してゴールを目指していく設定。


ゲームルール

  • ゲームの流れ
    • 全72ステージ(3ワールド×24ステージ)を順々に攻略していく。ステージセレクト制。
  • 操作体系
    • アナログスティック等でソフィアの左右移動。ジャンプボタンでジャンプ。それ以外の操作は特に存在しない。
    • ジャンプで敵の踏み付けが行えるが、一時的な気絶にするだけで完全に倒す事はできない。またブロックに対して上からジャンプすると何かが起きる*1
    • ステージによっては「触れると高いジャンプが行えるキノコ」「踏むとすぐに消滅する床」などがあり、これらを有効活用しないと先へ進めない。
  • ステージクリアとミス条件について
    • ソフィアをステージのどこかにいる動物のいる位置にまで進ませればクリア。制限時間や残機の概念はない。
      • ステージ内にはアイテムの「コイン」が至る所に配置されており、クリア後は取得したコイン枚数に応じて3段階の星マークがステージ別で記録される。
        コインの総数はステージによってピンキリで、最高ランクの星マーク獲得はすべてのコインを回収する必要あり。
    • ソフィアが踏み付けていない敵やトゲに触れるか、落とし穴へと転落するとミス。
      • ほとんどのステージにはチェックポイントが数ヶ所あり、触れた後にミスするとそこからの再開。チェックポイントに触れていない場合はステージ最初から。
      • ミスをしても取得したコインはそのまま取得扱いとなる。また踏みつけた敵や一部地形の状態もそのままだが、それ以外の仕掛けの状態はリセットされている。

評価点

  • 優しい難易度で遊びやすい
    • 総合的な難易度は大分控えめで、アクションゲームが苦手なプレイヤーでも容易くクリアできやすい。
      • 敵配置などのミス要因が極めて少なく、ステージ構造自体も短い事もあって、1ステージあたりのクリアは初見でも数分程度で達成できやすい。
      • 移動とジャンプのみのシンプル操作で操作性自体も原則良好。制限時間がなくミスしてもやり直しの負担が少ないため、プレイのストレスは感じにくい。
      • 原則として難易度控えめだが、一部のステージでは地味にシビアなジャンプ加減を要求され、全コイン回収クリアはほどほどに手こずる局面もあり。
  • ほんわかムードのゆるい雰囲気
    • ゲーム中の雰囲気はひたすらにゆるく、ほんわかムードの中でソフィアを操作する様が癒される。BGMに関しても優しい雰囲気の楽曲が流される。

問題点

  • ステージバリエーションの乏しさ
    • 全72ステージと一見では多そうに思えるボリュームだが、ステージバリエーションに乏しくゲームが単調になりがち。
      • 評価点の裏返しとなってしまうが、全体的に短期でクリアできやすいため、アクションゲームとしてのやり応えややり込みという面ではかなり薄口である。
      • 敵や仕掛けの種類も数えるほどにしかおらず、先のステージに進んでも新鮮味というものがほぼなく、盛り上がりもないままにオールクリアを迎えてしまう。
  • ミス必須のコイン配置
    • 一部のステージでは明らかにミス前提の箇所にコインが配置*2されている場面があり、ノーミスによる最高ランクのクリアができない。
      • もっともミスしてもコイン取得が継続されたままの復活で済むので深刻な問題ではない。開発の不具合なのかそういう仕様なのかは不明。

総評

良くいえばプレイヤーを選ばない低難易度の王道アクションゲームであり、小難しいルール抜きでさくさくとプレイできるテンポの良さが魅力。
しかしやり応え・やり込みといえる面白みはほとんどなく、悪い意味で薄口なアクションゲームとしての一面も大きい一作。


余談

  • ゲームデザインに『スーパーマリオブラザーズ』を意識したと思われし類似性を匂わす内容となっている。
    • 特に「ブロックを上からジャンプして破壊したりコインを出現させる」といった操作は完全に一致している。ブロックの形も『スーパーマリオ』のほぼコピー。
最終更新:2022年03月20日 20:33

*1 「ブロックの破壊」「コインが最大3枚まで取得できる」「台座となるブロックの出現」など。

*2 「コイン取得中に床が崩れて落とし穴やトゲへと転落」「落とし穴の下部にコイン配置」など。