Rangerdog
【れんじゃーどっぐ】
ジャンル
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シューティング
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対応機種
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Windows/Mac OS/Linux(Steam) Nintendo Switch
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メディア
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ダウンロード専売
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発売元
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Hanaji Games
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開発元
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ooegames
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配信開始日
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2021年6月17日
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定価
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【PC】620円 【Switch】600円
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プレイ人数
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1人
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セーブデータ
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1箇所・オートセーブ方式
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レーティング
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IARC:3+
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判定
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なし
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ポイント
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犬が自機の横スクロールシューティング 初心者から上級者までに対応 『パロディウス』のオマージュ満載
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概要
東京のインディーズパブリッシャーであるHanaji Gamesからリリースされたダウンロード専売ソフト。漫画家の大江しんいちろう氏による開発作。
ジャンルは横スクロールシューティング。開発ツールはシューティングビルダー。レンジャー犬3匹が宇宙を救うという設定だが、作中におけるストーリー描写はほぼない。
ゲームルール
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難易度とキャラセレクトについて
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本作では「イージー」「ノーマル」「ハード」の難易度が初めから選択できる。全難易度共に7ステージ構成。
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オプションとして1~9機までの残機設定が行えるほか、今までに到達したステージ内であればステージセレクトも行える。
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操作できる自機キャラとして「RIKU」「KOTETSU」「MARU」の選択も行える。各キャラには明確なる性能差あり。コンティニュー後の選択し直しも可能。
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操作体系
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アナログスティック等で自機の8方向移動。ショットボタン押しっぱなしでメインショットとミサイルを撃つ(オートショット)。ボンバーボタンでボンバー発射。
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アイテムについて
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特定の編成もしくは単体の敵を倒すと強化アイテムが登場。他には放置される形でのアイテムも登場。
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強化アイテムはショットを撃ち込む事で様々な種類へと変化する。メインショット及びミサイルのパワーアップ状況とボンバーストックは画面下に表示。
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アイテム一覧
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強化アイテム
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ショットA
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メインショットをAかBのどちらかに切り替える。同じアイテムを連続取得するとRIKUとMARUは3段階、KOTETSUは5段階までのパワーアップが可能。 アイテム未取得時におけるメインショットは簡易な1方向ショットで、どのキャラも同じ性能。
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ショットB
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ミサイルA
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ミサイルをAかBのどちらかに切り替える。同じアイテムを連続取得するとRIKUとMARUは3段階、KOTETSUは5段階までのパワーアップが可能。 アイテム未取得時はミサイルそのものが撃てない。
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ミサイルB
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スピードアップ
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自機の移動速度を上げる。
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オプション
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自機と共にメインショットとミサイルを撃ってくれるオプションを4体まで付ける。 RIKUはサイド、MARUはトレースのオプション方式。KOTETSUはオプションがなく、このアイテムも出現しない。
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ボンバー
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ボンバーストックを1つ増やす。最大3つまでのストックが可能。ボンバーを発射すると画面全域に攻撃し、その間の自機は無敵となる。
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バリア
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自機周りに4回までのダメージを防ぐバリアを付ける。
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放置アイテム
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1UP
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自機を1機増やす。なおスコアエクシテンドによる1UPは存在せず。
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コイン
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ステージ4限定で登場。スコアアップの効果でそのステージ限定でのストックが可能。ボスの撃破はコインストックが深く関わる。
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ダイヤモンド
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最終ステージ限定で登場。大きなスコアアップの効果。
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ステージクリアとミス条件について
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各ステージの奥に待ち構えるボスを倒せばクリア。ステージ6はボスが複数存在。ボスによっては特殊な攻撃をしないとダメージをあたえられないものがいる。
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自機が敵やその攻撃、壁に衝突するとダメージによる一発ミス。ミス後はその場復活で大幅なパワーダウンのペナルティ(ボンバーストックは在留)。
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コンティニューは9回まで可能で、そのステージ最初からのやり直し。ゲームを終えると全難易度一括でベスト5までの記録がなされる(ネームエントリー対応)。
評価点
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様々なプレイヤーに対応した完成度の高さ
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初心者から上級者まで様々なプレイヤーに対応した内容で、シューティングとしての完成度はなかなかに高い。
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ノーマル以下の難易度は低めで、一定の腕前があればアドリブでもオールクリアは難しくない。一方でハードは敵の攻撃が激しく、相当な腕前を要する。
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各ステージの構造は短めで、全体的にさくさくとクリアができやすい。バリアとボンバーの両方が装備できるので、多少のピンチでは致命傷になりにくい。
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3匹の自機に明確な性能差があるため、それぞれのキャラを使っていく楽しみあり。ゲームルールには記さなかったが、実は隠された難易度も存在。
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『パロディウス』の徹底オマージュ
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本作はずばり『パロディウスシリーズ』のそれをオマージュした内容でもあり、徹底的な再現度がなされている。
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「ステージ冒頭の編成敵の出現」⇒「背景と共にステージのメインがスタート」⇒「ステージ奥に弱点表示と共にボス出現」といった流れはほぼ一致。
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「高速地帯(ステージ4)」⇒「巨大戦艦戦(ステージ5)」⇒「ボスラッシュ(ステージ6)」⇒「最終要塞戦(最終ステージ)」のお約束も再現。
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敵の行動パターンや配置箇所にも類似性が多く、『パロディウスシリーズ』に触れたプレイヤーならば懐かしさを感じさせる作りとなっている。
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可愛らしいキャラと個性的なステージ
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自機である犬3匹が非常に可愛らしく、各ステージの敵キャラも同じく可愛らしいデザインで描かれる。
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グラフィックはすべて16bit風のドット絵で、犬3匹たちを筆頭としたキャラがちょこまかと動く様が非常にコミカル。BGMに関してもどことなくコナミチック。
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敵の種類も「寿司系」「ワニ系」「工事現場系」など多種多様。最終ステージはある意味犬のライバル的なイメージのあの動物が務める。
問題点
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パワーアップに関する問題点
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ミスすると大幅にパワーダウンした状態で途中復活となるため、状況と難易度によっては極端な苦戦に陥りやすい。
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特にステージ4の高速地帯ではスピードアップがないと切り抜け困難なため、連鎖ミスの危険性が高まる。さらにはボスもパワーアップなしではきつい。
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強化アイテムが『ツインビーシリーズ』同様の撃ち込み式なため、先述同様、撃ち込む余裕もないままに欲しいアイテムを逃してしまいがち。
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これもステージ4にありがちで、高速スクロールの中でアイテムを回収するのは至難の業。後発のアイテムは結構な回数を撃ち込まないと出現しにくいのも厄介。
総評
純粋にシューティングとしてみるとややあっさり気味ではあるものの、価格を考慮すれば普通に楽しめる一作。
初心者かた上級者まで様々なプレイヤーに対応しており、無難に遊べるシューティングであるのは間違いないだろう。
最終更新:2022年05月10日 10:47