機種 | タイトル | 概要 | 判定 |
FC | 究極ハリキリスタジアム |
勝つほどに強くなる育成と、そのチームでの対戦、イベント盛りだくさんで一躍大ヒット。 シリーズ唯一のミリオンを記録 |
良 |
究極ハリキリスタジアム'88 選手新データバージョン | 初作そのままで選手データのみを1988年シーズン終了時ベースに入れ替えたもの。 | ||
究極ハリキリスタジアム平成元年版 |
2リーグ制による本格的ペナントや日本シリーズ導入も粗が多く更にはパスワード地獄。 当初は「シリーズ最終作」のはずだったがなかったことに。 |
ク | |
究極ハリキリスタジアムIII |
育成システムを廃止して自由度の高いエディットを搭載し、新しい楽しみ方を生み出した。 試合では必殺技が廃止されたのは残念。 |
良 | |
究極ハリキリ甲子園 |
高校野球バージョン。選手は当時のプロがそれぞれ母校の代表として登場。 必殺技も復活し、出場校もかなり豊富なラインナップ。 |
なし | |
SFC | スーパー究極ハリキリスタジアム |
スーパーファミコンに舞台を移しシリーズ初の実名化+音声合成。 育成システムが3作ぶりに復活。「サダ」コト定岡正二氏推薦作。 |
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スーパー究極ハリキリスタジアム2 | オールスターが追加。タイトーキャラのチームも登場。 | ||
AC | ハリキリオンライン プロ野球 | オンラインゲーム初のプロ野球ゲームという歴史的作品。 |
タイトーから発売された野球ゲームシリーズで通称『ハリスタ』。
野球ゲームブーム真っ只中の1988年に登場し、初作で堂々のミリオンセラーを達成したことで『ファミスタ(ナムコ)』『燃えプロ(ジャレコ)』とともに3大ファミコン野球シリーズに数えられる。(*1)
根本的な操作性はとっつきやすさのあるファミスタに倣っているが、選手育成やそれを用いた対戦、試合中にも乱闘など様々なイベントなどを盛り込み、更には初作では「ホームラン競争」を家庭用ゲームで初搭載したり「アイドル球団」などバラエティ路線で対向し、上記シリーズとの差別化を図り独自の人気を得た。
その一方でソフト売上では常にファミスタの後塵を拝していることや選手や球団の実名化が最も遅いという一面もある。
また、当時の野球ゲームは「マイナーチェンジで年次続編発売」というスタイルが恒例だったが、本シリーズはそのような形は最後まで取らなかった。同時に『ハリスタ』という愛称は当初から定着していたものの、それを正式なタイトルに据えるようなこともなかった(*2)。
野球ゲームブーム自体は1989年中期には目に見えて衰退し、年内のうちに終焉したこともあり、スーパーファミコンでのシリーズ作品こそ2つ発売されたものの人気を挽回するには至らずタイトー自身本シリーズを見限った節がある。
また1990年代中期以降コナミの『実況パワフルプロ野球シリーズ』が野球ゲーム市場で覇権を握ってからもファミコン時代ライバルだった上記2シリーズはプレイステーションなど次の世代のハードで新作を時折リリースして、その歴史をつないでいるが本シリーズは1994年の最終作以降は2005年にアーケードで『ハリキリオンライン プロ野球』が単発で登場したのみであり、シリーズ自身が既に過去のものとなっている。