剣と骨
【けんとほね】
ジャンル
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アクション
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対応機種
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Windows(Steam) Nintendo Switch Xbox One
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メディア
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ダウンロード専売
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発売元
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【Win】SEEP 【Switch/XSX】RedDeerGames
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開発元
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SEEP
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配信開始日
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【Win】2021年3月1日 【Switch】2022年2月3日 【One】2022年5月27日
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定価
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【Win】520円(税込) 【Switch】899円(税込み) 【One】580円(税込)
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プレイ人数
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1人
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セーブデータ
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1箇所・オートセーブ方式
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レーティング
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【Switch】IARC:3+ 【One】IARC:7+
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備考
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日本語非対応
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判定
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なし
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ポイント
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レトロ風ダークファンタジー ステージ構造が非常に短い 良くも悪くもあっさり風味
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概要
イタリアのデベロッパーであるSEEPが開発したダウンロード専売ソフト。CS版の発売はポーランドのRedDeerGames。原題は『Swords & Bones』。
ジャンルはスタンダードな横スクロールアクション。各ステージの構造が極端に短い事が多く、テンポが重視されたゲーム内容となっている。
英雄「名も無き剣士」がヴェスタス王国を支配した魔界に戦いを挑むという設定。簡易なストーリー描写はあるものの、日本語には非対応。
ゲームルール
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ゲームの流れ
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全50ステージ(5ワールド×10ステージ)を順々に攻略していく。一度プレイしたステージであればそこからの再開が可能。
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各ワールドにおけるほとんどのステージは通常戦、最後のステージはボス戦となっている。またステージをプレイする前にいつでもショップを利用できる。
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本作には隠された延長戦があり、表面上の全ワールドをオールクリアしても不完全なエンディングを迎えてしまう。延長戦に関してはネタバレにつき割愛。
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操作体系
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「移動」「ジャンプ」「剣攻撃」「魔法攻撃」で名も無き剣士を操作していく。
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アナログスティック等で左右移動。一部地形にいる状態では下に降りる。ジャンプボタンでジャンプ。とある装備を購入していれば二段ジャンプもできる。
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剣ボタンで剣攻撃。回数制限はないがリーチが短い。とある装備をすると通常では破壊できない壁を剣で壊せる性能も付く。
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魔法ボタンで魔法攻撃。利便性が高いが回数制限あり。使用には装備の購入が必要。4種類の魔法があり、ステージ開始前に使いたい魔法を選択できる。
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アイテムについて
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ボス戦以外のステージでは必ず「聖杯」がどこかに隠されており、取得するとステージセレクト画面へと登録される。
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大方のステージではとある装備がないと取得できない場所に聖杯が配置されているため、取れないと思った場合は一旦は無視するのも手といえる。
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聖杯はステージクリアの影響を受けないコレクターズアイテムに過ぎないが、本作の真相に到達するためには無視できない課題でもある。
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その他のアイテムとしては「コイン」「ライフポーション」「マジックポーション」「鍵」などのアイテムも随所に登場する。
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それぞれ「通貨としてショップで利用できる」「ライフ1ポイント回復」「魔法攻撃回数回復」「鍵のかかった宝箱を開ける(複数ストック可能)」の効果。
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ステージクリアとミス条件について
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通常戦は「奥にあるゴールポイントに到達」、ボス戦は「すぐさまに登場するボスを倒す」とステージクリア。
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初期3ポイントのライフ制で敵やその攻撃・トラップ等に触れると1ポイントダメージ。即死トラップ接触で即ミス。ミス後はステージ最初からのリトライ。
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ショップについて
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ショップを利用する事で装備等を購入して名も無き剣士の強化が行える。
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強化をしないと進めない地形や倒し辛い敵もあるため、定期的な利用が推奨される。購入後は自動装備で永続するため買い直しの必要はない。
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主な品揃えは「二段ジャンプや魔法攻撃の新操作」「最大ライフ数や魔法攻撃回数を増やす」「鍵のストック購入」などがある。
評価点
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さくさくテンポで攻略できる
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概要でも述べた通り、本作のステージ構造は極端に短い事が多く、ステージクリアがとんとん拍子でできやすい傾向にある。
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流石に中盤~後半ワールドのステージはやや長くなるが、全体的に一口サイズなステージ構造で済まされる。間延びというものが微塵も感じられない。
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難易度的には油断しているとミスしやすい局面はあるものの、おおむね良好なゲームバランス。装備強化をすれば難易度を抑えられる場面も多い。
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操作性に関しても上質で、軽々と剣士を操作できる小気味良さ。操作自体も特別複雑なものでもないため、アクションゲーム初心者でも入り込みやすい。
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レトロでダークファンタジーな雰囲気
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グラフィックの色使いは全体的に暗く、それでいて16bit時代の粗いドットで描かれたレトロ風ダークファンタジーな世界観で統一されている。
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グラフィックの書き込みはまずまず上質であり、レトロ感はあっても古臭さを感じさせない。イベントで表示される絵か落書き気味なのはご愛敬(?)。
問題点
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ボリュームの小粒さ
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評価点の裏返しとなってしまうが、やはり一口サイズのステージ50回(+延長戦)しか遊べる範囲がないため、短時間でオールクリアできてしまう。
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難易度自体もそう高くはないため、アクションゲームに慣れているプレイヤーであれば2時間もあれば完全制覇できる可能性も考えられる。
総評
アクションゲームとしては良くも悪くもあっさり風味で、遊びやすい反面、熱が冷めやすい奥の浅さも目に付いてしまう一作。
大きなものを求めないのであれば無難に遊べるアクションゲームであり、その完成度は決して低いものではない。
最終更新:2023年05月12日 01:45