ロー・オブ・リベンジ
【ろー おぶ りべんじ】
ジャンル
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アクション
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対応機種
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Nintendo Switch プレイステーション4 プレイステーション5 Xbox Series X/S
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メディア
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ダウンロード専売
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発売元
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ラタライカゲームス
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開発元
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SEEP
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配信開始日
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2022年9月23日
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定価
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【Switch/XSX】500円(税込) 【PS4/PS5】550円(税込)
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プレイ人数
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1人
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セーブデータ
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1箇所・オートセーブ方式
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レーティング
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IARC:7+
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判定
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なし
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ポイント
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『ラスタンサーガ』風の横スクロールアクション 硬派ながらも良質なゲームバランス 無難な出来だがやり込み要素に乏しい
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概要
イタリアのデベロッパーであるSEEPが開発したダウンロード専売ソフト。発売はスペインのラタライカゲームスが担当。機種によって販売価格が少し異なる。
ジャンルは横スクロールアクションで、日本のゲームでいうところの『ラスタンサーガ』と似た雰囲気を醸し出している。
バーバリアンである「キール」が悪の権化「レオムハン」の怒りを止めにいくという設定。従来の勧善懲悪ものとはまた違った結末が待つ。
ゲームルール
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ゲームの流れ
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全10ステージを順々に攻略していく。ゲームを止めた後にセーブポイントからの再開は行えるが、ステージセレクトには非対応。
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ステージ中にはキールを強化してくれる装備が手に入るイベントが要所で入り、その後は新たな操作や期間限定操作が行える。
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ゲーム開始前にイージーモードがプレイできたり、作中におけるハイスコア記録がされる機能付き(ネームエントリー非対応)。
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操作体系
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主に移動とジャンプ及び攻撃でキールを操作する。上記の通り、一部の操作は途中から行える形となる。
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アナログスティック等左右で左右移動。スティック下でしゃがみ。"はしご"に近づいてスティック上下で昇り降り(攻撃不可)。ジャンプボタンでジャンプ。
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攻撃ボタンで接近専用の剣攻撃。攻撃ボタン+アナログステック等上で飛び道具の魔法攻撃。後者は6回の使用制限あり。
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ダッシュボタンでキール前方へと一時的なダッシュ。ジャンプ中でも使用可能。ダッシュ後は一定時間経過しないと出せなくなる制限あり。
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期間限定として「水中を泳ぐ」「空中を浮遊する」「魔法攻撃やダッシュが出し放題になる」といった操作が発生する。一定区間を進むと操作消失。
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一部ステージではドラゴンが自機の縦スクロールシューティングが挟まれる。アナログスティック等で8方向移動。攻撃ボタン押しっぱなしで前方ショット。
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ステージクリアとミス条件について
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キールが画面の奥まで進み切るとステージクリア。ステージによっては途中ボスが出現する場合があり、当然倒さないと進めない。
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ステージ途中には複数のセーブポイントが配置されており、触れると自動セーブが行われるほかにライフと魔法攻撃回数が全快する(効力は1回のみ)。
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ステージ内には定期的に通行を拒む壁があり、「中ボス的な敵を倒す」「鍵的なアイテムを入手する」といった手順で壁が解除される局面がある。
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ゲージによるライフ制を採用しており、敵接触等で7回ダメージでミス。また落とし穴転落や即死トラップに触れると即ミス。
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ミス後はライフと魔法攻撃回数が全快した状態でセーブポイントからの再開。残機の概念はないが、ミス回数は画面右へとカウントされ続ける。
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エンディングについて
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本作は6種類のマルチエンディング形式を採用している。エンディングのランクはオールクリアまでのミス回数が関わる。
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一度達成したエンディングは下位のエンディングを含めエンディングリストで再鑑賞可能。もっとも良いランクのエンディングはミス10回以下が条件。
評価点
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硬派ながらも良質なゲームバランス
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「剣をメインに攻撃しながら先に進む」という非常に硬派な操作を行う形となるが、そのゲームバランスは非常に良質。
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敵や落とし穴等の配置が絶妙で、プレイヤーの操作が確実にプレイの上達に繋がっていく。操作性は基本良好で操りやすく、理不尽な運が絡む要因はほぼない。
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硬派なアクションゲームらしい難しめな難易度だが、ミスしてもセーブポイントからの再開で済む。まさに「死んで覚えていけ」的な優しくも媚びなき難易度。
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一方でミス回数がエンディングのランクに結び付くため、上位プレイを目指すとなるとかなり難しい難易度と化す手強さも含まれる。
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硬派なるレトロファンタジーなグラフィック
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グラフィックは8bitライクなレトロファンタジーそのものな外観で、この辺も良い意味での硬派な雰囲気を漂わせる。
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全体的にダーク一色な世界観であり、半裸マッチョなキールや生理的にグロい敵が多めなのも、どことなく『ラスタンサーガ』を彷彿とさせる。
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新たな装備を入手するたびにキールの全身絵に装備が付くカットが発生し、操作中のキールにもそれが反映されるという強化演出があるのが凝っている。
問題点
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ステージセレクトができない不便さ
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ステージセレクト機能が存在せず、「プレイしたいステージからの再開」といった行為ができない。
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それに加えてセーブデータが1箇所しかないため、プレイ中のデータを初期化しないと前のステージからのプレイができなくなるのは不便といわざるを得ない。
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豊富とはいえないやり込み要素
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エンディングを達成してもエンディングリストが埋まる以外でのおまけはなく、やり込み要素はあまり豊富とはいえない。
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一応はハイスコアの記録はあるが、そもそもスコア稼ぎを重視した作風でもないため、高値を目指したくなる程のやり込みにはなっていない。
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また各エンディングは一枚絵と簡素の解説が表示されるだけのもので、上位のエンディングでもあっさりすぎて達成感を覚えにくいものでしかない。
総評
アクションゲームとしては難しめながらも上質なゲームバランスで、価格を考慮すれば無難に楽しめる出来といえる。
そこまで深くやり込める内容とはいえないものの、『ラスタンサーガ』風の硬派な横スクロールアクションとしての完成度はなかなかに高い一作。
余談
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実は簡単に最上位のエンディングへと到達できる裏技的方法が存在する。
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ネタバレ注意
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ラスボス戦直前まで進み、最後のセーブポイントでセーブを行う。その後は一旦ゲームをリセットし、初めからゲームをやり直す。
ミス回数が0回になっているのを確認した後に再びリセットし、セーブポイントから再開するとミス0回の状態でラスボス戦に挑めてしまう。
ただし初めからゲームをプレイした状態でセーブポイントに触れてしまうと、データが上書きされてしまいラスボス戦がなかった事になるため注意。
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最終更新:2024年12月17日 20:38