フィンガン
【ふぃんがん】
ジャンル
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シューティング
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対応機種
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Nintendo Switch
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メディア
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ダウンロード専売
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発売元
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Gamuzumi
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開発元
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Pixelteriyaki
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配信開始日
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2022年3月24日
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定価
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500円(税込)
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プレイ人数
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1人
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セーブデータ
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1箇所・オートセーブ方式
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レーティング
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IARC:16+
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判定
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怪作
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ポイント
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ボス戦オンリーの脱衣シューティング 萌えどころ皆無な独創的な世界観 シューティングとしては価格相当
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概要
『サクラシリーズ』などのお色気ゲームを中心にリリースを行うGamuzumiが発売、Pixelteriyaki開発によるダウンロード専売ソフト。
ジャンルは固定画面のボス戦専用横視線シューティングで、ほとんどのステージでは「ボスにダメージをあたえるとパーツが脱げる」脱衣演出がある。
見るだけで誰もが興奮する指型の秘密兵器「フィンガン」が地球侵略を企む女性怪獣に戦いを挑む設定。なお女性ではない怪獣もいる。
Steamにおいて配信されている成人指定バージョンは本ページでは扱わない。
ゲームルール
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ゲームの流れ
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全14ステージを順々にプレイしていく。一度プレイしたものはステージセレクト可能。ゲームに対するチュートリアルも行える。
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ステージクリアをする度にギャラリーでお色気イラストが鑑賞できる(21枚・女性キャラのみ)。イラストには「ドット絵」と「美化した絵」の2タイプあり。
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自機であるフィンガン及びパワーアップで付くミニガンとバリアの容姿を複数のものから選択できる(性能の変化はなし)。
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ゲーム中にとある条件を満たすと8種類のアチーブメントが獲得できる。
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操作体系
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アナログスティック等でフィンガンの8方向移動。ミニガンとバリアのある状態ではフィンガン周りに付きまとう。
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ショットボタン押しっぱなしでフィンガンの向きへとショットを撃つ。方向転換ボタンでフィンガンの向きを「右側⇔左側」へと切り替える。
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ステージクリアとミス条件について
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すぐさまに登場するボスを撃破すればステージクリア。雑魚にあたる敵は登場しないが、一部ボスは破壊可能な弾を出してくる。
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ボスに一定ダメージをあたえるとパワーアップや1UPのアイテムが出現する。またスコアアップのコインが出現する場合もある(共に自動回収)。
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パワーアップは最大8段階。パワーアップをするとフィンガン自身のパワーアップのほかに「ミニガン」と「バリア」が各2体まで付く。
ミニガンはフィンガンと共にショットを撃ってくれる性能。バリアはショット発射に加え、触れた敵弾をかき消してくれる性能。
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初期及び最大3ポイントのライフ制。敵や敵弾接触で1ポイントダメージ。ライフが尽きるとゲームオーバー。1UPの取得でライフ回復。
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コンティニューはそのステージ最初からのやり直しで、パワーアップはほぼ初期化されてしまう。またコンティニューするたびに回数のカウントがされる。
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コンティニューもしくはステージセレクト後の再開においては、ダメージを1回だけ防ぐシールドが付いた状態で始められる。
評価点
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さっぱりとした遊びやすさ
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ボス戦オンリーという割り切った内容で、難易度もそう難しくはないため、さっぱりとした遊びやすさがある。
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ボスが巨大であるが故に攻撃が避け辛いという一面はあるが、攻撃パターンが規則的かつ攻撃の前兆が示されるため、ボス撃破は割と容易い。
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14体(ステージ)のボスはすべて別物で使い回しはなく、攻撃パターンも全員差別化されており、さっぱりながらも多彩な一面を見せる。
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耳に残る良曲BGM
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BGMは底抜けに明るくて熱い楽曲メインであり、耳に残る良曲揃い。作中の世界観との調和も不思議と合っている。
問題点
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価格相当なボリュームの小粒さ
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短いボス戦が14回行われるだけのゲームでしかないため、オールクリアまでの道のりはそう長くない。
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ノーミス計算で30分もあればオールクリアできるほどで、それ以上に遊べる範囲が見当たらず。せいぜいアチーブメントの全達成位しかやり込める要素がない。
怪作ポイント
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萌えどころ皆無な独創的の世界観
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作中の世界観が非常に独創的であり、特殊な感性の持ち主でもない限りは萌えやお色気方面の期待はできない。
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「やたらと明るい色彩」「初期のファミコンソフト並みにチープなグラフィック」「上記の耳に残るBGM」が否が応でも目と耳にこびりつく。
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そして女性怪獣が全員「横長にふとましい」「なぜか濃いドヤ顔」「エロいというよりお下劣な脱衣演出」という異様さ。
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ステージによっては「お神輿マッチョ」「寿司と並ぶドMポーズのおっさん」「上にキノコが生えた足」などの
誰得な怪獣も挟まれる。
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怪獣の動きが妙にカクカクで、明らかに生物的におかしい動作をするものが多い。中には他の生物とキメラ融合しているヤバい女性怪獣もいる。
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世界観があまりにもぶっとびすぎていて、自機が指という設定は些細な突っ込みでしかない。本作の世界観に常識というものを求めるのは野暮といえる。
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以上の理由から「脱衣シューティングではなく、頭が変な感覚へと陥るシューティング」といった方が正しい作品である。
総評
シューティングとしては遊べなくはないがあっさりと終わってしまう内容であり、まさに価格相当な出来。
むしろ本作の醍醐味はその独創的な世界観にあり、ネタという意味でのインパクトはなかなかに高い一作といえる。
余談
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本作と同じく指が自機の横視線シューティングとして『Freedom Finger』という作品がある。Switchを含む複数のプラットフォームで配信。
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こっちも本作に負けず劣らずの独創的な世界観であり、本作とはまた違ったベクトルでの怪作として一部プレイヤーから支持されている模様。
最終更新:2023年02月13日 15:43