Journey To The Blue Mountain
【じゃーにー とぅ ざ ぶるー まうんてん】
ジャンル
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アクション
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対応機種
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Nintendo Switch
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メディア
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ダウンロード専売
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発売・開発元
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Nerd Games
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配信開始日
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2022年12月31日
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定価
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400円(税込)
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プレイ人数
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1人
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セーブデータ
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1箇所・オートセーブ方式
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レーティング
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IARC:3+
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判定
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クソゲー
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ポイント
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青い羽根を目指す横スクロールアクション 迷路コピペの虚無ステージ集 あっけない虚無エンディング
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概要
オーストラリアのシドニーに拠点を置くNerd Gamesからリリースされたダウンロード専売ソフト。
ジャンルは迷路風の横スクロールアクション。主人公がお供の鳥と一緒に青い羽根を探す旅に出るという設定。
ゲームルール
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全16ステージ構成。ステージはMAPから選択する形式だが、一度クリアしたステージは二度と選択できず。16枚の青い羽根をすべて獲得するとエンディング。
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ステージ内には白い羽根と青い羽根というアイテムがあり、前者は100個集めると1UP、後者はステージクリアとなる。共に獲得数がストックされる。
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アナログスティック等で主人公の左右移動。ジャンプボタンでジャンプ。直接的な攻撃手段はないが、一部の敵に対して踏みつけすると一時的に気絶させる。
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主人公が敵やその攻撃、及びトゲに触れると即ミスだが、一部には数発の耐性がある。お供の鳥が主人公の近くで浮遊しているが、特にゲーム的な意味はない模様。
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残機制でミス後はステージ最初からのやり直し。残機が尽きてもゲームオーバーにはならず、MAP画面に戻されるのみ。
問題点
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迷路コピペの虚無ステージ集
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先のステージに進んでも同じような敵や地形等が繰り返されるだけで、アクションゲームとしてのバリエーションは大分薄い。
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敵等の種類はステージ序盤で出尽くし、後は似たものがひたすらに使い回される。敵や地形の組み合わせを変えてバリーションを持たせる工夫もほぼない。
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ステージが無駄に迷いやすい構造である場面が多く、プレイヤーを足止めさせる気満々なのも厄介なところ。
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散々迷わせた挙句、その先はただの行き止まりだったという局面も頻繁に存在。そうなってしまうと後戻りの手間を食らうハメになる。
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一方でスタート地点のすぐ近くに場所に青い羽根が配置されているステージもあり、迷わせたいのか手短にクリアさせたいのかがいまいち分からない。
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プレイ時間は推定で2時間もかからないであろう短さであり、本作における時間消費は迷路と下記のミスの件に集中している。
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主人公のミスのしやすさ
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画面内の視認性が悪く、移動中に突発的なミスを食らいやすいのも厄介な問題点。
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「見えない敵に触れてミス」「ジャンプ後に見えないトゲに触れてミス」という劣悪さ。ある意味、死にゲーの王道といえる仕様ではあるが…。
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こういうミスしやすい環境であるにもかかわらず、ミス後はステージ最初からのやり直し。クリア寸前でミスしようものなら、へこむ事請け合いである。
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残機が意味を成していない
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ミス後はステージ最初からのやり直しとなってしまい、残機制である意味が全くない。
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本作にはチェックポイント等のミスの負担を和らげるものが一切なく、ただステージ最初からやり直すだけ。残機の恩恵というものが全く感じられない。
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それでいて残機が尽きても、そのままステージを再開できてしまうため、残機があろうがなかろうがプレイヤーの置かれる状況は同じである。
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あっけない虚無エンディング
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オールクリアしても非常にあっけないエンディングでゲームが終了し、クリアの達成感というものがまるでない。
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明確にやり込むような目的もなく、青い羽根をすべて集めてもあってないようなエンディングのみで済まされる清々しいまでの虚無っぷり。
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エンディングを迎えてしまうとステージがプレイできなくなり、エンディングの再鑑賞も行えない。こうなるとデータの初期化をするしかない。
評価点
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アクションとしての体裁は保っている
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横スクロールアクションとしての体裁は保っており、あからさまな致命的欠陥は特に見受けられず。
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青い羽根を取得するだけというシンプルなクリア目的で、完成度の面はともかく、遊びやすさという意味では決して悪いものではない。
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ジャンプが若干暴発しやすい面もあるが、操作性自体は割とまともな部類。微小のロードが入るものの、ゲームテンポに関しても割と快適。
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グラフィックの雰囲気も悪くない
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16bit風の陰のあるグラフィックには独特の味わいがあり、どことなく懐かしい雰囲気を漂わせている。
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「主人公と鳥が羽根を求め、様々な舞台でアクションする」という設定は魅力的ではあるものの、いかんせん作中でその設定が全く描けていないのが残念。
総評
アクションゲームとしては遊べないほどの欠陥はないが、ゲームとしての作りがあまりにもやっつけすぎて面白みが感じられない一作。
いくら400円の安価とはいえ、このクオリティで商業ゲームとして発売するには厳しいものがある。せめてもう一手間の作り込みがあれば話が変わってくるが…。
最終更新:2023年06月01日 15:15