Lines Frenzy
【らいんず ふれんじー】
ジャンル
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パズル
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対応機種
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Nintendo Switch
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メディア
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ダウンロード専売
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発売・開発元
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Baltoro Games
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配信開始日
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2021年8月19日
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定価
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640円(税込)
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プレイ人数
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1~2人
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セーブデータ
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1箇所・オートセーブ方式
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レーティング
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IARC:3+
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判定
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なし
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ポイント
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六角形型マスによるライン繋ぎパズル ステージ数はなかなかに豊富 操作性にかなりの難あり
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概要
ポーランドに拠点を置くインディーズメーカーであるBaltoro GamesからリリースされたNintendo Switch専用ダウンロードソフト。
ジャンルはライン繋ぎ系のパズルゲーム。すべてのマスがハチの巣をイメージした六角形型となっているのが特徴。
ゲームルール
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ゲームの流れ
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全432ステージの問題を順々にクリアしていく。ステージセレクト対応。同時2人対戦プレイも行える。
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問題の解き方
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複数存在する対となる同色のソケットをラインで繋ぎ、ステージ内に設置されたマス集合体すべてを隙間なくラインで繋ぐとクリア。
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ソケットの種類やマス集合体の数はステージによって異なる。六角形マスの形に沿った上下左右もしくは斜め引きのライン繋ぎが可能。
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「ライン同士の重複繋ぎ」「交差通路以外でラインが交わる繋ぎ」といった操作をするとミス扱いとなり、操作解除と共に後述のランクが減少するペナルティ。
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ステージによっては以下の特殊な仕掛けが登場。さらには「指定操作回数以内」「制限時間以内」のクリア条件もあり、達成できないとゲームオーバーとなる。
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ステージクリア後は最大3段階のランクがステージ別で記録される。ランクは操作ミスをすると減少するが、最低でも1ランクの獲得は保証される。
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特殊な仕掛け一覧
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壁
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マスの周囲に設置された壁。壁側へのライン繋ぎが封じされる制限がかかる。
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交差通路
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マスの一種の通路。通常ではラインの交差繋ぎはNGだが、この通路においては2~3回までの交差繋ぎが行える。
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ただし「同じ方向の交差繋ぎ」「同色ソケットによる複数交差繋ぎ」「交差通路に行き止まりが発生している」状態では操作が受け付けない。
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万能ソケット
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マスの一種のソケット。何かの通常ソケットとのライン繋ぎが可能だが、万能ソケット側からの繋ぎは行えない制限あり。
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万能ソケットがあるステージは必ず単色のみの通常ソケットも配置されており、実質的には「万能⇔単色」の繋ぎ合わせでないとクリアできない。
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操作体系
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Switch本体のスライド、もしくはアナログスティック等でライン引きを行う。基本はそれだけの操作である。
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ポーズやステージリセット等はコントローラーの+ボタンでしか効かないため、スライド操作であってもJoy-conの本体装着はほぼ必須。
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アチーブメントについて
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ゲーム中にとある条件を満たすとアチーブメントが獲得できる。全15種類。すべてのアチーブメントを獲得すると1枚のイラストが完成する。
評価点
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パズルゲームとしての分かりやすさとボリュームの多さ
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「ソケット同士のラインを繋げてマスを埋める」という単純明快なルールで分かりやすい。
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長いウエイトや演出は皆無で、下記の操作性の問題もあるが、基本的にはハイテンポでステージクリアができやすい小気味良さが感じられる内容。
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総432ものステージがあり、同系統のパズルゲームの中でもボリュームはなかなかに高い部類。
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ステージによっては「3種類の仕掛けが絡む」「制限時間等の発生」といった変則ルールもあり、プレイが単調に感じにくい変化性も含まれる。
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カラフルかつ癒し系な雰囲気のハチの巣空間
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グラフィックやBGMは癒し系な雰囲気でありながら、その中でカラフルなライン繋ぎが描かれる対比表現が味わい深い。
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またハチの巣をイメージしたマス集合体にも独特な雰囲気があり、独自のグラフィックセンスを持った作品といえる。
問題点
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ストレスフルな難あり操作性
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「一度繋げたラインのロックがかからない」というライン繋ぎパズルとしてあるまじき仕様なのがまず大問題。
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"他のラインを繋げている"最中に"繋げていた前のライン"へと接触すると、問答無用で前のラインが切断されてしまい、クリアランクが削られる。
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しかもこのラインの切れ方が極めて敏感で、他のゲームであれば猶予がある接触ですらも容赦ない。これに後述の件が加わる事でストレスがさらに増す。
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スライド操作でないとまともなライン繋ぎが行えず、コントローラー側の操作はほぼ絶望的。
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アナログスティックは操作感知がガバガバすぎてゲームにならないレベル。十字ボタン側では比較的まともな操作性だが入力にはかなりのコツが必要。
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スライドの操作にも問題があり、スライド中にプレイヤーの指が画面に隠れてしまい、どのマスにラインを繋げているのかが掴みにくい現象が多発。
そこに先述の敏感なライン切れが容赦なく発生するため、正確に操作したつもりでも操作ミスが高頻度で起きる。
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ただラインを繋げるだけの操作体系なのに、ここまで操作ミスを誘発させるストレスフル仕様にする必要があるのだろうか。
総評
ライン繋ぎパズルとしては十分なクオリティとボリュームがあり、その完成度は決して低くはなく、むしろ価格以上の素質は十分に持っている一作である。
しかし操作性があまりにもストレスフルであり、快適さという意味で大きく株を落としているのが残念。本作のプレイは多少のストレスを覚悟すべきだろう。
最終更新:2023年07月30日 15:48