はたらくヒト
【はたらくひと】
|
ジャンル
|
お仕事アクションバラエティー
|
|
|
対応機種
|
Wii
|
|
発売元
|
ハドソン
|
|
開発元
|
ハドソン・ウィル
|
|
発売日
|
2008年11月27日
|
|
定価
|
5,040円(税込)
|
|
プレイ人数
|
1~2人
|
|
レーティング
|
CERO:A(全年齢対象)
|
|
判定
|
バカゲー
|
|
ポイント
|
職業をテーマにしたミニゲーム集 ギャグ満載のストーリー
|
概要
様々な職業をモチーフにしたミニゲームを50種類収録したミニゲーム集。「マリオパーティ8」も手がけているハドソン・ウィルが開発、ハドソンが販売している。
ゲームモード
-
はたらくヒト劇場
-
このゲームのメインとなる1人用ストーリーモード。
-
隕石衝突の危機に際した主人公らが通販番組で売っている隕石を撃退するアイテムを購入するために、お仕事(ミニゲーム)をこなしてお金を貯めていく。
-
お仕事バトル
-
対戦プレイができる2人用モード。
-
ルニィ・レニィ・とうちゃん・かあちゃん・じいちゃん・ばあちゃんの6人の中からキャラクター選択可能。
-
フリーバトル・目標金額・合計金額・勝利数の4つのルールが存在する。
-
お仕事体験会
-
はたらくヒト劇場で解放されたお仕事をすることが可能。いわゆるフリープレイ。
おバカな点(はたらくヒト劇場)
-
まず「巨大隕石の衝突による地球滅亡の危機に、通販番組で購入したアイテムで立ち向かう」という物語の設定そのものが奇抜である。
-
飛来する物体は最初こそ「巨大隕石」だが、物語を進めるにつれ「指入りラーメン」や「アフロ」など突飛なものになっていく。それに対するキャラクターたちの反応も見どころ。
-
また、それらの物体を撃退する方法に関しても「じいちゃんがプロゴルファー猿風にゴルフボールを打ってぶつける」「ラジコンで月を動かしてぶつける」などといったシュールなもの。
-
撃退することができないまま衝突の日を迎えた場合は、予算の関係でびんぼっちゃまスタイルのヒーロー姿となったじいちゃんがその場を凌いでくれる。
-
その場合、ゲーム内の日にちで2週間主人公のグラフィックが物体にちなんだものに変化する。
-
例えば上記の「指入りラーメン」の場合は頭からラーメンを被った姿に、「アフロ」の場合はアフロにサングラス姿になる。
-
ストーリーは劇画調のパートも存在し、本筋のバカバカしさがより際立つようになっている。
-
4チャンネルある通販番組はそれぞれ四種四様のクセ強めなキャラクターが出演している。
-
主人公のダッシュがやたら速い。表情は変わらないため非常にシュール。
評価点
-
豊富なミニゲームの数
-
玉石混淆ではあるものの、50種類ものミニゲームで遊べるというのは大きな魅力。
-
何度もプレイすることで高い難易度にも挑戦できるようになるためやり甲斐がある。
-
良好なBGM
-
本作の雰囲気とマッチしていて、耳に残るものになっている。
-
シナリオの質
-
作風は後述の通り賛否が分かれているものの、(受け入れられれば)しっかり楽しめる出来である。
-
ストーリー性ははっきり言って乏しいが、この手の作品にありがちな上滑りした雰囲気は基本的になく、クスッと笑えるようなものに仕上がっている。
賛否両論点
-
シナリオの方向性
-
本作のシナリオは「コロコロ」作品のような児童向けのギャグテイストになっているが、そのバカバカしさを楽しめるか否かで真っ二つに評価が分かれてしまっている。
-
「働く」ということをフィーチャーしたゲームにもかかわらずストーリーではさして重要にならない(通販番組でアイテムを購入するための手段に過ぎない)ため、拍子抜けした人もいた模様。
問題点
-
一部ミニゲームの操作性
-
Wiiリモコンを「ひねる」「振る」といった動かして遊ぶものは思うように反応しないことが多い。クリアすることすら難しいものもいくつか存在する。
-
調整不足のバランス(はたらくヒト劇場)
-
ミニゲームは稼げるもの・稼げないものの差が激しい。その上操作性に難がなくゲームとして完成度の高いものが前者に固まっているため、豊富なミニゲームの数に反してその数種類にプレイが偏ってしまいがち。
-
ミニゲームごとにランクの設定があり、同じミニゲームでお金を稼げば稼ぐほどランクが上がってさらに稼げるようになる(単価が上がる)仕様も拍車をかける。
-
1日に遊べるミニゲームはランダムにピックアップされた9つのうちから選択しなければならないため、ミニゲームが増えるにつれやりたいミニゲームの融通がきかない場面も増える。偏りは緩和されるが、当然効率が悪くなるためストレス要素と化す。
-
単調なゲーム性
-
難易度の変化や通販番組でのアイテム購入によるミニゲーム増加・コレクション要素など飽きさせない工夫はされているものの、結局はミニゲームをプレイ→貯めたお金でアイテム購入の繰り返し。
-
ミニゲームを一通り遊び尽くした後はお金のためにひたすら働き続けるという現実さながらの義務感に襲われることとなる。
総評
練り込み不足な部分が少なくなく、フルプライスの作品としては薄いと言わざるを得ないが、50種類もの職業をモチーフにしたミニゲームで遊べることは大きな魅力であり、「コロコロ」的なノリも相俟って気軽に楽しめる作品となっている。
最終更新:2025年05月16日 18:27