恐怖の脳トレー心霊画像でアハ活脳活間違い探しホラーゲームー

【きょうふののうとれ しんれいがぞうであはかつのうかつまちがいさがしほらーげーむ】

ジャンル 間違い探し
対応機種 Nintendo Switch
発売・開発元 MASK
発売日 2023年10月19日
定価 420円(税込)
プレイ人数 1人
レーティング IARC:12+(12歳以上対象)
判定 クソゲー
ポイント あまりにも難易度が低すぎる間違い探し
ホラーとしても微妙


概要

低価格の脳トレ系ゲームを多く打ち出している「MASK」による間違い探しゲーム。
ホラー調のイラストに隠された3つの間違いを見つけ出す、というだけの至極シンプルなゲームである。ステージ数は全30。
間違い探しというのは、長く歴史が積み上げられてきた遊びの一つであり、今更名作が生まれる余地はほぼないが、逆に完成されきったシステムゆえに特別クソゲーになりうる要素もないはずだったが……。

なお、ニンテンドーストアでは『心霊画像でアハ活脳活間違い探しホラーゲーム』のサブタイトルまで正式名称に含まれているが、ホーム画面などでは『恐怖の脳トレ』としか表示されない。

問題点

  • まずはこの画像を見てほしい。そして、とりあえず間違いを見つけてもらいたい。
+ 一応ネタバレ注意

  • おそらくほとんどの人は10秒以内に3つの間違いをコンプリートできたものと思われる。 そして本作最大の問題点は、ゲームの根幹を成す間違い探しのクオリティがゲーム全編を通して上の画像レベルであることである
    • とにかく、間違い探しのクオリティが低いったらなく、隠す気がまるでない極めて雑な間違いばかり。大体軽く一回り眺めてみれば、速攻でクリアできてしまうステージがほとんど。 もはや間違い探しとして成立していないレベル
      • 極稀に、見つけづらい間違いもないことはないが、ゲーム全体を通して数えられるレベル。そもそもテーマが「ホラー」であるため、間違いがある場所も大体ホラーの定番系が多く予想も立てやすい。
    • 一応ヒント機能が用意されているが、 ヒントというレベルではない直球の答え を示してしまうため、ただでさえ低い難易度がさらに下がる。「間違いがある範囲を絞って表示させる」などの遠回しなヒントにはできなかったものか。
    • 制限時間や誤答ペナルティもない。「脳トレ」というタイトルの割に、「クリア時にIQが表示される」のようなご褒美要素も一切なし。雑誌の間違い探しを解くのとほとんど変わらない。
    • 「低年齢向けに簡単に作られているのでは?」と思われるかもしれないが、本作は12歳以上対象のれっきとした大人向けゲームである。ゲーム内にふりがなもほとんどないし、「脳トレ」というテーマからしても基本的には大人向けの作品と考えるべきだろう。
  • 間違い探しを抜きにしても、イラストの質が低い。
    • 全体的に塗りが雑で、輪郭もいい加減。そもそも「ホラー」を謳っている割には妙に漫画チックであり、あまり恐怖感を感じさせる絵面ではない。
      • 各イラストのバックストーリーのようなものも説明されず、「恐怖の脳トレ」という大層なタイトルに反して、恐怖を煽る演出に乏しい。
      • BGMは禍々しいが、正解時のジングルが妙に明るくて雰囲気にマッチしていない。
  • システムが微妙に不親切。
    • 「カーソルを間違いまで移動→決定→正解か不正解か判定→イラストに戻る」の一連の流れが妙に手間取る。ものすごく遅いわけではないが、ゲーム中何度も繰り返すアクションなので気になるところ。
    • 間違いは必ず下のイラストで見つけないとならない。これ自体は他の間違い探しゲームでもよくあるが、なぜか上のイラストまでカーソルを動かせてしまう。そして、上のイラストではたとえ間違いをクリックしても不正解判定になる。この内容はゲーム中に説明がなく不親切。

評価点

  • 特にこれと言って見当たらない。
    • 定価の安さに対して全30問と、一見ボリュームはそれなりであるが、間違い探し雑誌は500円前後で70問以上収録されていることもザラである。ゲームと書籍なので正確な比較はできないとはいえ、ものすごい大ボリュームとは言えないのは確かだろう。
      • 無料間違い探しアプリの動画で突っ込みまくって数十万再生を連発できるような超人気YouTuberには向いているかもしれない(実際そういう動画も人気がある)が、それならそもそも無料アプリを使えばいいのである。

総評

MASK自体は、低価格ながらそこそこしっかりした脳トレ系ゲームを多く出しており、評価自体は悪くない会社である。
実際のところ、本作以外にも『間違い探し挑戦状』や『絶景写真で間違い探し』などの間違い探しゲームを出しており、本作はそのシステムを流用して作られた一作である。
しかし、他の間違い探しゲームは、難易度・イラストのクオリティともに本作よりは遥かにまともな仕上がりとなっており、システムが同じだけに比較すると余計本作の酷さが浮き彫りになってしまう。
「イラストのクオリティ」というほぼ一点のみでクソゲーとなったある意味稀有な一作。

余談

  • ニンテンドーストアでのタイトルは、よく見るとサブタイトルの前後についているのがダッシュ(―)ではなく長音符(ー)になっている。ここではこの部分もストア表記にならったページ名としている。
  • 脳トレ的な観点で言えば、瞬間的にワーキングメモリを使い続けることこそが間違い探しをやる上での1番重要なポイントで、本作のような簡単過ぎる内容でも繰り返せば一応脳の活性化に繋がる…らしい。

タグ:

クソゲー
最終更新:2024年06月30日 18:58