ゴールデンタイム Vivid Memories
【ごーるでんたいむ びびっど めもりーず】
ジャンル
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キャンパスライフアドベンチャー
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対応機種
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プレイステーション・ヴィータ
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発売元
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角川ゲームス
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開発元
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キャトルコール
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発売日
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2014年3月27日
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定価
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パッケージ版:5,980円(税別) ダウンロード版:5,476円(税別) 限定版:9,980円(税別)
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レーティング
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通常版:CERO:C(15歳以上対象) 限定版:CERO:D(17歳以上対象)
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判定
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なし
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ポイント
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キャラゲーとしてのシナリオは良質 スキップが遅く、独自システムはノーヒント
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電撃文庫シリーズリンク
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概要
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竹宮ゆゆこ箸のライトノベル『ゴールデンタイム』のテレビアニメ版を踏襲したアドベンチャーゲーム。
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『とらドラ・ポータブル!』のシナリオスタッフが参加していると告知されたが、ゲーム部分の開発元はガイズウェアではなく、『アークザラッド 精霊の黄昏』等を手掛けたキャトルコールが担当。
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本作はキャラゲーなので、基本的に原作やアニメ版を知っていることが前提となるが、原作の最初から始まることもあり原作やアニメ版を知らなくても一応は楽しむことができる。
特徴
基本的には選択肢を選び、キャラ同士の会話を読み進めるのがメインのアドベンチャーゲーム。
要所要所に「GT(Gethering Topics)イベント」や「ツーショット会話」という要素が挟まれ、それによってヒロイン達との親密度が変化する。
そこからルートやエンディングが変化するという流れとなる。
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物語は原作・アニメ同様、多田万里が大学一年生の入学式に向かう時点から始まる。
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シナリオ前半は原作シナリオを多少アレンジした形となり、「サークル活動(映研)」と「アルバイト」のどちらに重点を置くかでシナリオが大きく分岐する。
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条件を満たすことで原作同様「おまけん」に入るルートが解禁される。
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エンディングは17種類存在し、ヒロインと結ばれるエンドや、脇役と結ばれるエンド、中には男性陣と親密な関係になるエンドも存在する。
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MAPイベント
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いわゆる移動画面。キャンパスでは、様々なタイミングでMAPイベントが発生する。親密度を上げたいキャラがどこにいるのか一目でわかる。
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GatheringTopicsイベント
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居酒屋における「飲み会」を再現したイベントで、要所要所で発生する。リアルタイムに流れる会話の中から、
特定のキーワード
(赤い文字で表現)を3つまでストックできる。
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主人公の意見が求められたときに、その3つのキーワードから盛り上がりそうなものを選ぶ。
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盛り下がるキーワードを2回連続で選択するとイベントは強制終了となる。
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同じ選択肢を3つ揃えて成功すると「フィーバー」が発生する。
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ツーショット会話
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ヒロインとツーショットで進む会話で、要所要所で発生する。
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話題を選択してから、それについての会話内容を選択。
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選択した内容によってヒロインの反応が変わり、親密度も上昇させることが可能。
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ヒロインの反応については「通常」「喜び」「怒り」「悲しみ」の4つで表現される。実際の表情の変化でもわかるが、左上に表示されるアイコンでも確認可能。
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このモードでは「Realize2D」という特殊な3D画像で表現されている。
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フローチャート
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シナリオルートや進行の確認が行える。メニュー画面からいつでも確認可能。
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相関図
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キャラクターの人間関係や親密度を、デフォルメされた3Dで描かれたキャラクター達の動きと親密度アイコンで確認できる。
ミニゲーム
本編とは別にミニゲームが3種類収録されている。息抜きに最適か。
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「VJスラッシュ 脳内戦姫ノ剣閃」
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強制横スクロールで、襲い掛かる三次元キャラたちをタイミング良く攻撃で蹴散らしていくもの。
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撃退するごとに溜まっていくビーストゲージが100%になると、ビーストモードが発動する。
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ビスケット
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ビスケットは、ミッション開始前にハートの最大数を増やす、ビーストモードの時間を延ばすといった効果を得るために使うもの。
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ビスケットはマップ内で拾ったり、敵を撃退したりすることで手に入る。
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「着せ替えバブル」
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ミッション形式のパズルゲーム。『パズルボブル』のようなミニゲーム。
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様々な色の玉を下から打ち上げて同じ色同士繋げて消していく。
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「青を20個消す」などといった各ミッションをクリアすることで、画面右側のキャラクターイラストの前を覆う巨大バブルが破裂し、衣装が段々と着せ変えられていく。
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キャラクターは本作に登場する様々な女性キャラが起用されている。『とらドラ!』のキャラも登場する。
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お助けキャラ
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香子・リンダ・千波の3キャラがお助けキャラでミッション前に1人選ぶ。各キャラに設定された色のバブルを消すことで“お助けゲージ”が溜まっていき、MAXになると特殊スキルを発動することができる。
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香子はバブルを大量に破裂させる、リンダはバブルを上に押し戻す、千波はバブルが一定時間降下しなくなるという効果を持つ。
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「SADOU DEFENDER」
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こちらのバリケードに敵を到達させないように、方向キーで狙いを定めて近づいてくる敵を倒すゲーム。
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万里・柳澤・二次元くんの3人の中から1人を操作キャラ、2人をサポートキャラとして選択。
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操作キャラは居酒屋のテーブルで作ったバリケードが壊されないよう、おしぼりなどを敵に投げる。
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万里はバランス型、柳澤は3方向に攻撃を行う3WAY攻撃、二次元くんは敵を貫通する攻撃を行える。
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サポートキャラはスキルを発動できるキャラで、ゲージは時間経過で溜まる。
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万里は霊魂の力で敵を遅くする、柳澤はビキニパンツを使った強力な通常攻撃、二次元くんはVJを召喚して画面全体を攻撃が行える。
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茶道部に引きずりこもうとする部員たちにはいくつかの種類があり、それぞれにスピードやパワーなどが異なっている。
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一定数倒すとステージクリアとなる。
キャラクター
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多田万里
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主人公。高校の卒業式の少し後に、近所の橋から落下してそれ以前の記憶を失っている。
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原作にも登場する「霊魂の万里」も本作で語り部として登場している。
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加賀香子
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メインヒロイン。容姿もファッションも全てが完璧なお嬢様。…なのだが、完璧な外見とは裏腹に中身はかなり残念である面が見えてくる。
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リンダ
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本名は林田奈々。万里の高校時代の同級生だった。おまけん(日本祭事文化研究会)に所属している。
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岡千波
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映研に所属する万里の同級生。幼い声と高い社交性を持っている。
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柳澤光央
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主人公の親友の一人。香子から逃れるために現在の大学へ外部進学した。
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二次元くん
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主人公の親友の一人。本名は佐藤隆哉。「三次元の女性」に絶望し、二次元に生きることを宣言する。
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NANA先輩
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リンダの先輩で、万里の隣室の住人。万里が入院中に読んだ少女漫画『NANA』の大崎ナナに似ている。
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さおちゃん
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茶道部の二年生部員。本名不明。猛々しい性格で押しの強さが尋常でなく、万里たちからは敬遠されている。
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しーちゃん
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茶道部の二年生部員。本名不明。おっとりとした性格だがさおちゃん同様押しの強さが尋常でなく、万里たちからは敬遠されている。
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VJ
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二次元くんの作ったオリジナルキャラクター。ミニゲームとエンディング後のヒントコーナーに登場する。
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『二次元くんスペシャル』のキャラクターであるため、アニメにいなかったが、本作で『とらドラ!』の逢坂大河と同じ釘宮理恵氏の声が当てられている。
評価点
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テキスト面の品質は良質。
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原作者である竹宮ゆゆこ氏が全面監修を行なっているため、原作読者がプレイしても全く違和感を感じないシナリオとなっている。
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どのルートもおかしな展開はなく、恋愛模様も綺麗にまとまっており、原作で結ばれなかったヒロインとも結ばれるエンディングも自然な形となっている。
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基本は香子とリンダとのWヒロインという形だが、原作で主人公の恋愛からやや蚊帳の外だった千波も、十分にヒロインらしくしている。
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フローチャートがあるので、大まかなルートの分岐がわかりやすい。
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主人公含めたフルボイス仕様。
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VJをはじめとした外伝の『二次元くんスペシャル』のオリジナルキャラクターはアニメ未登場であったため、本作で初めて声がつけられた。
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グラフィックのクオリティは高い。
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立ち絵は大学舞台ということもあり、登場キャラの服が毎日異なるようになっている。その数は120着以上にも及ぶ。
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ラブコメではあるが、男性キャラ同士のCGもそこそこ多い。
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イベントCGの総数は75となっている。アルバムモードでは、キャラクター達によるボイスコメンタリーがCG1枚1枚についている。
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サウンドのクオリティも高く、サウンドテスト機能も実装。
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エンディングのスタッフロール曲は15バージョンもあり、エンディングごとに歌うキャラが違っていたりする。
問題点
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メッセージスキップが遅い。
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このゲームでは、1文字目を言うあたりでメッセージスキップするようになっているため、スキップの速度が低い。
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周回プレイを前提としているのに、テンポの悪い仕様になっている。
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「GTイベント」が面倒くさい。
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完全にノーヒント。失敗して会話を進めないと出ないキーワードもあり、全てのキーワードを集めるのはかなり大変。
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選択肢を3つ揃える「フィーバー」を狙うとなるととにかく総当りになりやすい。
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「ツーショット会話」が面倒くさい。
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これもノーヒントで、とにかく総当りになりやすい。
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聞くタイミングによっては同じ話題でも反応が全く異なったりする。
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失敗しても次の会話で好感度を上昇させるパターンもある。
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アニメで使われたBGMは使われていない。一応担当者はアニメと同じである。
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オープニングテーマ「Golden Time」は収録されているが……。
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一部に見るのに難易度が高いイベントCGがある。好感度の綿密な調整が必要。
総評
原作付きとはいえ、キャラゲーとしてのシナリオの完成度は良好で、ここから入っても十分楽しめる内容。
だが、1つのアドベンチャーゲームとして見ると、スキップの仕様や、独自システムがノーヒント等の疑問符の浮かぶ部分が見られるため、手放しに賞賛できる作品とは言えない。
最終更新:2024年09月01日 23:00