クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ 炎のカスカベランナー!!
【くれよんしんちゃん あらしをよぶ ほのおのかすかべらんなー】
ジャンル
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ジャンプアクション
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対応機種
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Nintendo Switch Windows(Steam)
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発売元
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ブシロード
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開発元
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ブシロードゲームズ
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発売日
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【Switch】2020年3月18日 【Win】2022年10月18日
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定価
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1,200円
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プレイ人数
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1人
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レーティング
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CERO:A(全年齢対象)
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備考
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ダウンロード専売
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判定
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良作
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ポイント
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シンプルな操作 多彩なコスプレとキャラクターが登場
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クレヨンしんちゃんシリーズ
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概要
自動で走るしんのすけをジャンプさせてステージを攻略するジャンプアクションゲーム。
スマートフォンアプリとして2014年4月25日から配信されていたものを移植した作品となっている。なお、スマホ版は2024年6月30日をもってサービス終了している。
移植にあたって基本無料から買い切りに変更されており、課金要素は変更されている。
おはなし
カスカベの街に異変が?お菓子が街中あふれかえって
飴玉、ドーナツ、ケーキ、そしてチョコビも取り放題!
しんのすけも、たまらず外に飛び出すと
なぞの飛行物体がお菓子をまき散らして飛んでいた。
「あれは、きっとうわさのチョコビ星人のUFOなんだゾ。チョコビ星からオラを迎えに来たんだゾ」
こうしてしんのすけとUFOの追いかけっこが始まった!
※App Storeでの紹介文より引用
特徴
ゲームシステム
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元がスマホ用ゲームであるため、ゲーム性や操作は非常にシンプルである。
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しんのすけは自動で走り続けるため、必要な操作は対応するボタンを押すか画面をタッチすることでしんのすけをジャンプさせるのみ。
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ジャンプは基本的に2回まで可能で、ジャンプを駆使して敵や落とし穴を避けて進む必要がある。
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また、ジャンプするときにボタンを離さずに押し続けるとスピンが発動する。
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スピードゲージがあり、スコアを獲得していくことでスピードが上がっていく。
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ゴールはなく、ミスするまで走り続けてスコアを伸ばしていくシステム。
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スマホ版になかった要素として『ステージ』がある。
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ノーマルステージ(28ステージ)と映画ステージ(30ステージ)の計58ステージがある。ステージによって背景や地形、登場する敵キャラが変わる。
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各ステージ毎に目標スコアが3つあり、それぞれ達成することで報酬を獲得できる。
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各ステージ毎にガチャがあり、それぞれ獲得できるコスプレが異なる。
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ステージを開放するためには、1つ目の目標スコアの達成と一定数のコスプレの獲得が必要となる。
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敵には、踏むか頭突きで倒せるピーマンやにんじんなどの野菜や、画面右から飛んでくるタマネギ、地面から噴き出すガス、黒い雲がある。
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『ファイヤーゲージ』は、スコアの獲得で溜まっていく。100%ためると『ファイヤーモード』に突入する。
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ファイヤーモード中は専用のコースに入る。おかしが大量に配置されておりスコアを伸ばすチャンスとなる。
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ファイヤーモード中は無敵で、敵に当たるだけで倒せるようになり、落とし穴もないためミスする心配がない。
おかし・アイテム
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ステージ上にはおかしが配置されており、取るとスコアが増える。また、敵を倒した際には「チョコビ」が出ることがあり、これもスコアを獲得できる。
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まとまって配置されたおかしをすべて取ると、パーフェクトボーナスとして獲得スコアが増加する。
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このほかステージ上には、おともの解放・育成に使える「メダル」、スマホ版では課金で入手できるアイテムだった「きんのたま」も配置されている。
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ステージ上には攻略を有利に進めるアイテムが配置されている。
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高速かつ無敵で敵をなぎ倒して進む「ペンシルロケット」、落とし穴を塞ぐ「はしご」、巨大化と無敵の効果がある「ぎゅうにゅう」、おかしを指導で吸い寄せる「じしゃく」、スピードゲージが上がる「カレー」などがある。いずれも時間経過で効果が切れる。
コスプレ・おとも
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多種多様なコスプレがあり、それぞれ異なるスキルを有している。
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コスプレはきんのたまを消費して回せるガチャで獲得することができる。
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ガチャで既に持っているコスプレを引くとコスプレのレベルが上がりスキルが強化される。上限はLv10。
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「ノーマル」「レア」「激レア」「ちょー激レア」の4段階のレアリティに分かれており、レアリティが高いものほどスキルが強力なものになる。
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コスプレはさまざまな職業や童話、2018年までの映画クレヨンしんちゃんがモチーフになっており、その数は179種類。
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「おとも」をつけることができる。
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おともはコスプレと同じく、つけることでさまざまな効果が得られる。
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おともの解放とレベルアップはメダルを消費して行う。上限はLv99。
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「ノーマル」「レア」「激レア」「スペシャル」の4段階のレアリティがある。
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「スペシャル」はアニメや映画で関わりのあるキャラクターのコンビとなっており、スキルも2人分あり、種類によってはさらにスキルが追加される。
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その分入手も難しく、コンビの2人のレベルを上げてからメダルを払うか、多くのきんのたまを消費する必要がある。
おうえんスキル
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おとなキャラ(ひろし・みさえ・アクション仮面)がいろんなスキルでしんのすけをサポートしてくれる。ただし、効果時間は短く、時間が切れると帰ってしまう。ミミ子曰く、「おとなもいろいろ大変」らしい。
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おうえんスキルはステージの目標スコアの達成で獲得できる。
へんしん
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最高スコアに惜しくも届かずにミスした場合、きんのたま10個を消費して、あらかじめへんしん待機に設定していたコスプレで復活して、最高スコアの更新を狙えるようになる。ただし一部のスキルが発動しない制約もある。
その他の仕様
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プレイヤーランクがあり、上げることでメダルがもらえるほか、スコアボーナスが増える。
評価点
シンプルな操作
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プレイヤーの操作はジャンプだけであり、非常に覚えやすい。
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しかしながら、ステージを進めると敵や落とし穴の配置も厄介になっていくためスリル満点である。
多彩なコスプレ
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しんのすけのコスプレは種類が豊富で、モチーフも多種多様なため、収集しがいがある。
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現実の動物や職業をモチーフとした衣装のほか、原作の衣装、キャラクターのコスプレや映画モチーフの衣装まで用意されている。
豊富なファンサービス
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映画のステージやコスプレ、おともは『ヘンダーランドの大冒険』から2018年の『爆盛!カンフーボーイズ~拉麺大乱~』まで網羅している。
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おともとしてアニメ版のキャラクターが多く登場しているほか、映画からも主要キャラクターやアニメ版のキャラクターの衣装違いが多く登場している。クレしんのファンにとってはたまらない要素となっている。
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ステージの背景もアニメや映画の舞台がしっかり描写されている。
バリエーション豊かなボイス
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矢島晶子氏が演じるしんのすけのボイスが豊富であり、プレイ中は何かをするたびにボイスを聴くことができる。
問題点
育成を極めるのに時間がかかる
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普通にステージを開放するだけなら時間はかからないが、コスプレ・おともの収集、レベル上げには時間がかかる。
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コスプレはガチャでランダムに出てくるだけで狙ったコスプレを引き当てるのは難しい。多くのコスプレをレベル10まで上げようとすると多くの時間が必要となる。
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おとものレベル上げもかなりの苦行となる。
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メダルはステージをプレイするだけではほとんど手に入らないため、きんのたまとの引き換えが手っ取り早いが、きんのたま200個が500,000メダルであり、高レベルになると1レベル上げるために十数万ものメダルを要求されるため、レベルをMAXまで上げるためには根気強く周回をやり続ける必要がある。
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全ステージ開放、目標スコアの達成はおとものレベルを無理に上げなくても達成できるため、おとものレベル上げ自体がエンドコンテンツのようなものである。
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メダルはランクを上げることでも獲得できるが、ランクによらずもらえる量は5000で固定であるためかなり渋い。
その他の問題点
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プレイ中のBGMは通常時とファイヤーモード中の2種類のみなのでプレイし続けていると聴き飽きがちになる。
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BGM・効果音はオンオフの設定はできるが音量の設定ができない。
総評
シンプルな操作でありながら難易度は高く、何度でも挑戦したくなるようなゲーム性となっている。
アニメや映画をリスペクトした要素も充実しているため、クレヨンしんちゃんのファンにもおすすめな作品に仕上がっている。
余談
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2020年3月26日には、スマホ版の続編として『クレヨンしんちゃん ちょ~嵐を呼ぶ 炎のカスカベランナー!!Z』がリリースされた。
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こちらはステージが立体的になっており、奥へと進んでいくゲームになっている。本作と異なり縦画面でプレイするためか、移植は行われていない。
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『嵐を呼ぶ 炎のカスカベランナー!!』と同じく2024年6月30日をもってサービス終了した。
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子供向けの内容にもかかわらず後発でSteamに配信されており、衝撃を受けたSteamユーザーもいたようである。
最終更新:2024年11月18日 19:34