本ゲームでは不定期(基本月1回)にアップデートが行われており、本項目の内容が必ずしも最新の内容に対応しているとは限りません。
アップデートによる内容の更新はリアルタイムに編集せず、最低1ヶ月後よりある程度まとまってから編集して下さい。
GITADORA GALAXY WAVE GuitarFreaks / DrumMania
【ぎたどら ぎゃらくしーうぇーぶ ぎたーふりーくす/どらむまにあ】
概要
GITADORAシリーズにモデルチェンジしてから9回目となるオンラインリニューアルアップデート。
今作のキャッチコピーは『It's time to X-th festival』、
デザインテーマは「煌めくスターが集まり銀河から届けられる音楽番組」、メインキャラクター、ひまわり*パンチのデザインコンセプトは『Y2K』となっている。
システム関連
今作では多くのシステム変更が行われた。
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ハイスピード倍率の細分化
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従来の0.5刻みから0.25刻みで調整出来るようになった。
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FAST/SLOW差分の可視化
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判定差分表示の際に、FAST/SLOWの文字併記されるタイプが追加され、視覚的にタイミングのズレが分かりやすくなった。
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また、リザルト画面でもそれぞれの数が確認できるようになっている。
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PREMIUM FREEにクイックリトライが追加
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前作からユーザーから要望の多かった機能で、PREMIUM FREE時にHELPボタンと>>(右)ボタンの長押しで、楽曲選択を戻らずリトライ出来るようになった。
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選曲時間のさらなる延長
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前作でも90カウントとBEMANI機種の中では長い部類に入っているが、今作では全ステージで99カウントに延長された。
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選曲ジャンプ機能の追加
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選曲中にテンキー8か5(GFDM共通)もしくはGuitarFreaksはPを押しながらRかG、Drummaniaはレフトペダルもしくはバスペダルのどちらか一方(設定でどちらにするか切り替え可)を踏みながらハイタムかロータムを叩くことで、レベルフォルダではレベル0.1刻み、その他のフォルダでは10曲分一気に移動可能になった。
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ギタドチケット
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今作から追加された新システム。PASELIで購入することで追加機能が使用できる。基本的に1枚10円で、機能によって2~14枚必要。
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機能としてはPREMIUM ENCORE楽曲を通常ステージで選曲可能にしたり、通常2ステージ扱いのロング曲を1ステージ扱いにできるなどと用途が多く、アップデートで機能追加も行われている。
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スタンダードスタート以上の場合、1クレジットに1枚無条件で付与されるが、IIDXのVディスクとは異なり次クレジット以降に持ち越せない。
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エキサイトゲージ関連の追加機能
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オプションに「RISKY GAUGE」が追加。エキサイトゲージが無くなった時点でステージが終了するようになる。
つまり、HIGH-VOLTAGE以前の仕様に戻すためのオプションと言える。
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ENCORE STAGE・PREMIUM ENCORE STAGEはこれをONにした場合と同じ動きになるように仕様変更された
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RANDOM+、SUPER RANDOM+の実装
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稼働途中のアップデートにてGuitarFreaksにのみ追加。物理的に困難な譜面の抑止として従来のRANDOM類に掛かっていた変化制限がほとんど撤廃されたオプション。
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RからPレーンの激しい往復や、R+YやR+B+YといったXGシリーズ以降出てこなかった配置が頻繁に降ってくる。
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配置が複雑になるため上級者向けのオプションだが、このオプション縛りで虹ネームに到達したプレーヤーも確認されている。
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DX解禁チャレンジによる新たな未解禁曲救済手段
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前作ではDELUXEモードという楽曲解禁が出来るモードが存在していたが今作では廃止され、各モードで選択できるDX解禁チャレンジという常駐イベントになった。
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解禁曲を指定した上で、任意の楽曲をクリアするとゲージが溜まっていき満タンになると解禁。その際ギタドチケットを使うとゲージの貯まりが早くなる。
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DELUXEモードとは逆に解禁対象曲以外をプレーすることになるため、他の解禁イベントと同時進行で進められるようになった。
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その他の変更点
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お気に入りフォルダの数が3つに増加。上位モード特典ではなく、どのモードでも使用可能。
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ファーストレーン表示機能の追加。IIDXやjubeatのように最初のノーツがどのレーンに降ってくるかが楽曲開始前に表示されるようになった。
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クリアランプの表示が一新され、未クリアは灰色、クリアは水色、フルコンボは金色、EXCELLENTは虹色になった。また選択している難易度ごとに表示されるようになった。
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ビジュアル面
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「音楽番組」をテーマにしているだけあり、前作から一転して明るく華やかなデザインになった。
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背景には音楽番組によくある大型背景モニターや階段などの意匠が見られる。
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また、システムボイスも男性に交代。司会者をイメージしたのか、明るくテンション高めな声になっている。
楽曲について
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有名楽曲に関して
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カバー楽曲では「アイドル」と「KING」が収録。IIDX EDITIONを基にしながらもギターを強調したサウンドとなっている。
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「エゴロック」と「強風オールバック」は動画サイトで有名になった楽曲とあってムービーも収録されているためか、透過100%でプレーするユーザーも多い。
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バンド色の薄いこれらの楽曲に対し、稼働前には「ギタドラらしくない版権曲のチョイス」との意見もあったが、後のアップデートで「爆裂パニエさん / tricot」「攻撃的国民的音楽 / 八十八ヶ所巡礼」「ノクチルカ / 神使轟く、激情の如く。」といったバンド色の強い楽曲も収録された。
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アニソンでは「ぼっち・ざ・ろっく!」の主題歌「青春コンプレックス」が収録。バンドがテーマの人気アニメ主題歌とあって、当機種への収録希望の声も多く、念願が叶ったとユーザーからは好評。
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またアップデートでアニメ「ガールズバンドクライ」の主題歌「雑踏、僕らの街」を、アニメPVと共に追加収録。こちらもバンドがテーマの人気アニメ主題歌であり、「青春コンプレックス」との揃い踏みにも驚きの声が上がった。
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コナミオリジナル曲に関して
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BEMANI楽曲では「打打打打打打打打打打」と「虹の先に何があるか」、GITADORA版アレンジでは「Far East Nightbird」と「ABSOLUTE」が移植。
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特にABSOLUTEはロックアレンジがポップン9に収録されていることから、長年ユーザーから移植が待ち望まれていた楽曲でもあって大変喜ばれていた。
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初代GUITARFREAKS稼働からちょうど25年となる2024年3月15日には、NEX+AGE稼働中に定年退職した泉陸奥彦が新曲「HYPER JET WIND」を外部提供、普段とは異なり15日0時丁度にサプライズ公開された予告動画もあって、SNSでトレンド入りやBEMANIシリーズに関わっているアーティストがRPするなど、大変話題性のある収録となった。
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ユーザーは「ならdrummania25周年記念もあるのでは?」と期待を寄せていたが、
期待通り初代drummania稼働から25周年となる2024年7月21日には、初代drummania収録曲である「waza」のあさきによるリアレンジ、「Waza Anniversary Edition」が収録。HYPER JET WINDと同じく0時ちょうどに告知動画が公開され、こちらも話題になった。
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同社のタイアップではひなビタ♪から「イマココ!この瞬間」、パワフルプロ野球2024-2025からは主題歌である「RELAY」が収録。
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一部有名楽曲の譜面変更
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既存の一部有名楽曲の譜面が変更された。
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変更の傾向としては「BASIC譜面の簡略化」「EXTREME譜面を強化、もしくはそのままMASTER譜面に昇格させ、EXTREME譜面を新規作成」という内容になっている。
イベント
届けて! GALAXY WAVE!!
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今作のサブタイトルを冠したイベント。前作のあげてけ!FUZZ-UP!!と同じく楽曲をクリアする度にGALAXE WAVEが加算され、規定ポイントに達すると楽曲が解禁される。
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貯まり方には規則性があり、それを意識すれば効率よく解禁出来るようになっているが、第2弾ではポイントが貯まるロジックが複雑すぎて「解禁を意識しなくてもいつの間にか解禁できる」とまで言われていた。
超聴力!!/超視力!! ギタドラドン!!!
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超聴力では一瞬だけ聴こえるプレビュー音、超視力では隙間から見えるジャケットを基に楽曲をプレーしクリアすると得られるポイントを貯めて解禁を目指す。
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解禁曲に関してはBASIC譜面のみ無条件解禁されており、ポイントを一定数貯めれば残りの難易度が解放される。
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どちらも不正解なしで正解すると5pt、そこから不正解1回ごとに1pt減り、最小で3ptになる。不正解の場合は2pt。解禁に必要なポイントは弾によって異なる。また不正解ごとにプレビューの長さやジャケットの見える範囲が最大2回広がる。
超視力!! ギタドラドン!!! -東方編-
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2024年8月にはBEMANIと『東方Project』の公式コラボである『幻想郷音樂祭2024』が行われ、GITADORAでは「超視力ギタドラドン!東方編」が開催された。
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基本ルールは上記と同じだが原作に則って弾幕の隙間から見えるジャケットを当てたり、育成出来るキャラクターが東方シリーズからの登場だったりと、ウィットに富んだ内容となっている。
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ただし、第一弾のノルマに関して若干の問題点が存在する。詳しくは後述。
大放送あわせろチャンネル!GALAXY MUSIC PARADE!
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前作の「オールスターGIG!」と同系統のイベント。基本的な事項は前作の記事も参照。
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「バンドメンバーになるキャラクターを抽選で集め、そのキャラたちのチャームを元に算出されるポイント(VP)を貯めて解禁を進める」という基本的な流れはそのままだが、以下の点が変更された。
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バンドメンバーがイベント内全体で共通になった。
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レベル、成長タイプ、体力の概念が追加。
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レベルは、所持済みのバンドメンバーを再度獲得した際にレベルアップし、そのキャラの最大獲得VPが上昇する。
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成長タイプは、レベルアップの際の最大獲得VP増加曲線を示す。
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体力は、バンドに参加させていると減っていき、それに伴って獲得VPも減る。バンドから外すことで回復が可能。
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1プレーごとに抽選されるバンドメンバーが1人で固定になった。ただしギタドチケットを使用して2人もしくは3人の募集が可能。
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バンドメンバー編成におまかせ(自動編成)機能が追加。
評価点
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ユーザー目線の細やかな改善がなされたUIとシステム
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本作では多岐に渡るシステム面の改修が行われており、どれもユーザーに寄り添ったものであるため好評を得ている。
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ハイスピード細分化については、GITDORAシリーズは他の多くの機種とは違い、譜面のスクロールスピードがBPMに依存しないかつ全曲共通のため、より最適なスピードが選択できるようになったと好評。
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リザルト画面でのFAST/SLOW数の可視化についても、判定調整や高スキルの獲得のために長年実装が望まれており、歓迎された。
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RANDOM+、SUPER RANDOM+についても、ランダムオプションでの制約によって正規譜面のままになってしまうことを指す「ランダム無効」という用語が生まれるほどであったが、この状況を変えるオプションとして上級者から歓迎された。前作で登場した「月暈」などの新パターンの譜面に対する練習にもなると評された。
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また今作はアップデートによる追加の改良が多いのも特徴。例えばDrummaniaの選曲ジャンプ機能は後述のようにコンフィグが追加されたり、超視力ギタドラドンについても当初は正解のジャケットを表示するだけで、知識がない場合結局どの曲なのか分からなかったが、後に曲名・アーティスト名の表示が追加され、どの曲かハッキリ分かるようになったりと、素早く改良されることが多くなった。
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難易度改訂について
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前作で猛威を奮っていた『The Last Moment』Guitar-MASTERは8.95から9.92に、『シュボレアちゃん星の交信』Drum-MASTERは7.50から9.25に大きく調整された。他のFUZZ-UPで登場した曲も多数改訂されている。
前作がヒドかっただけとも言えるが
賛否両論点
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STANDARDモードの標準価格変更
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beatmania IIDX31 EPOLISでも同じ事が言えるが、増税等の影響を受けてSTANDARDモードの値段が上がっている。
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ただ、前述の仕様改善やオプション追加など、値上げ分に見合うシステム補強は行われていると見ているユーザーも多い。
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また、IIDXではPremium Freeモードも値上げされたが、本作のPremium Freeモード料金は据え置かれた。
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GALAXY MUSIC PARADEについて
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キャラ要素が強化され、新規メンバーも多数登場、一部キャラは獲得ポイントが上方修正された。
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前作で分かりにくいとされたチャーム説明は、キャライメージを付けつつも説明はしっかりなされるよう修正された。また、最大VPが説明文から独立しパラメーターとして表示されるように改良された。
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一方でレベル・成長・体力といった要素が追加されたことによりシステムが複雑化。ただし自動編成や補正によって深く考えずともそれなりのポイントは得られるようになっている。
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解禁面については、有用なメンバーを組み合わせると非常に高いポイントが獲得できる一方、メンバーが揃わない内は獲得ポイントも伸び悩む。必要ポイントの引き上げと合わさり、解禁はやや重めになったと言える。
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結局前作で指摘された『 良いメンバーが集まるかの運ゲー&リセマラゲー+そのチャームを活かせるかの実力ゲー 』な状態はあまり改善されていない。
問題点
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専用ムービーのないPREMIUM ENCORE楽曲
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やはり本作でもPREMIUM ENCORE楽曲は専用ムービーが無く演出も汎用である為、依然として不満の声が大きい。
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難易度の高いギタドラドン
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1000を超える楽曲から候補を絞り込まねばならず、当然総当たりで何とかなる物ではない。その為、機種に対する知識が薄かったり、新規ユーザーには敷居が高いものとなってしまっている。
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超視力に関してはタイトルが書いてないジャケットも多く、フルヒントで見えたとしても曲の特定が難しい場合もある。
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ジャケット/プレビュー以外の手がかりは無いため、何となく分かったとしても曲名・アーティスト名・バージョンのいずれかが思い出せないと探すのが困難なのも難易度を上げてしまっている。
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ギタドラドン東方編第一弾のノルマに関して
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通常のギタドラドンと違い、原作の弾幕を模した事もあってか視認面での難易度が高くなっている。その上、解禁ノルマも100pt/160ptと非常に重くなっており、ユーザーから批判を受けた。
もしこれが原作に則って495や500がノルマだったら…
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その事もあって第二弾では60pt/100ptと大幅に緩和された。
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選曲ジャンプ機能の有用具合
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上述の選曲ジャンプ機能だが、稼働初期においては両ペダルを同時に踏んでいるときに発動するようになっていたため、DrumManiaにおいてはレフトペダルに足を置いたまま意図しないタイミングで発動してしまうケースが多く見られ、稼働直後にはバグだと誤認するユーザーも多数居た。
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後のアップデートで機能のキーコンフィグが追加され、どのペダルを踏んで発動させるかor発動させないが設定できるようになった。
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また、両ペダルが同時に踏まれていれば発動しないように変更された。
総評
FUZZ-UPで示された方向性を継承し、ユーザー目線の改善が多数行われた。
中でも長年手の入っていなかったオプション面に手が入ったのはユーザーから大いに歓迎された。
楽曲面でも人気有名楽曲の追加や泉氏のサプライズ参加がユーザーを沸かせた。
値上げ、解禁の重さなどのマイナス要素はあるものの評価点は多く、
近年停滞が続いていたGITDORAシリーズ久々の快作と言えるだろう。
余談
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GITADORA新筐体「-ARENA MODEL-」のロケテスト
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2024年8月末に公式アカウントからGITADORA新筐体のロケテストの告知が発表され、多くのギタドラプレイヤーが驚きを隠せなかった。
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当初は筐体の参考画像も無く、IIDX最新作のロケテストからロゴが使い回された事もあってか、コンマイクオリティやガセネタと誤認されていた。しかし、ロケテスト会場に関する説明文から開催の確信を得たユーザーも存在していた。
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公式が想定した耐用年数を越しており、パーツ交換が間に合わず撤去が進んでいる為か、このタイミングでの筐体刷新は妥当と言えよう。
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画面は3枚+1構成になっており、中央は従来と同じ演奏画面、左右側はSOUND VOLTEXのクルーに近く、(ロケテスト時点では)左はギター演奏の璃音、右はドラム演奏の響香のLive2Dキャラが表示、タッチパネルではオプションや選曲が可能になっている。
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新筐体だが、ロケテストではバージョンタイトルが現行と同じく『GALAXY WAVE』のまま。ただし、『GITADORA』のロゴ部分が従来と異なる新規デザインに一新されている。
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ロケテストで初出しされた先行楽曲も登場したが、それらは後に稼働中の通常筐体やコナステ版へ順次移植されている。
最終更新:2025年01月08日 23:24