- 分類:短編小説
- 初出:「小説新潮スペシャル」1981年秋号
- 雑誌時挿絵:味戸ケイコ
- 収録短編集:『宵待草夜情』
あらすじ
大正九年の七月、私は三年ぶりに東京へ戻っていた。
結核を患い、ある理由から絵筆を断って死に場所を探している絵描きの本宮は、カフェ「入船亭」の女給・鈴子と出会う。同じ病で夫を亡くしたという鈴子は、「血は悲しい色」だと語る……。
登場人物
- 私(本宮)
- 結核を患い、ある理由から筆を断った絵描き。27歳。
- 土田鈴子
- カフェ「入船亭」の女給。本宮と同じ病で夫を亡くした寡婦。
- 照代
- カフェ「入船亭」の女給。鈴子の「秘密」を握っているという。
- 片山
- 商事会社の社員。妻を亡くしており、鈴子に惹かれる。
- 稲田
- 鋳物工場の息子。照代と恋仲だったが、鈴子に心を移す。
- 白河
解題
(スタブ)
各種ランキング順位
収録アンソロジー
- 二上洋一編『文学賞受賞・名作集成 第9巻 吉川英治文学新人賞篇』(2004年、リブリオ出版、大活字本)
関連作品
最終更新:2017年08月10日 13:12