カリン(ポケモン)

登録日:2010/02/02 Tue 12:35:08
更新日:2025/08/02 Sat 18:15:25
所要時間:約 4 分で読めます





あたくしが あいしているのは あくタイプの ポケモン!
ワイルドで タフな かんじ すてき でしょ?
それに とーっても つよいのよ あなた あいてに なるのかしら? 
がんばって あたくしを たのしませて ほしいものね じゃ はじめましょ!



カリンとは『ポケットモンスター』シリーズに登場するキャラクター。
初登場は『ポケットモンスター 金・銀』。



◆概要


『金・銀・クリスタル』『ハートゴールド・ソウルシルバー』におけるカントー地方ポケモンリーグ四天王の1人であり、最後の四人目を務める女性トレーナー
専門タイプは『金・銀』にて新たに追加されたあくタイプ

いかにも大人の色っぽいお姉さんという風貌で、
『金・銀・クリスタル』ではボディコン風の黒のワンピース姿。
『ハートゴールド・ソウルシルバー』では黄色のキャミソールにパンツルックに大きくイメチェンされた。
ヘソ出しルックかつ肩紐が仕事してない。

小悪魔系や高飛車系を思わせる見た目とは違い、聡明かつ落ち着いた性格の「大人」の女性。



◆ゲームでのカリン


手持ちポケモン

【金・銀・クリスタル】
  • ブラッキー ♂ Lv.42 だましうち/あやしいひかり/すなかけ/くろいまなざし
  • ラフレシア ♀ Lv.43 はなびらのまい/ようかいえき/しびれごな/つきのひかり
  • ヤミカラス ♀ Lv.44 だましうち/おいうち/でんこうせっか/ふきとばし
  • ゲンガー  ♀ Lv.45 したでなめる/のろい/うらみ/みちづれ
  • ヘルガー  ♀ Lv.47 かみくだく/おいうち/かえんほうしゃ/ほえる

【ハートゴールド・ソウルシルバー】
  • ブラッキー ♂ Lv.42 しっぺがえし/だましうち/あやしいひかり/かげぶんしん
  • ラフレシア ♀ Lv.43 はなびらのまい/ようかいえき/しびれごな/つきのひかり
  • ヤミカラス ♀ Lv.44 だましうち/ふいうち/ついばむ/ふきとばし
  • ゲンガー  ♀ Lv.45 したでなめる/きあいだま/うらみ/みちづれ
  • ヘルガー  ♀ Lv.47 あくのはどう/かみくだく/かえんほうしゃ/わるだくみ
    (オボンのみ)

2匹程あくタイプじゃないのも混ざってるが気にするな……。当時はあくタイプも少ないし、ニューラはともかく、バンギラスなんてだされたらそれはそれで物議を醸すことにもなるし。
この時点ではレベル的に切り札はヘルガー。

『金・銀・クリスタル』では当時初登場したあくタイプの使い手ということもあり、前情報が無いとエスパータイプで挑んだりしがちな初見キラー。一応非あくタイプの2匹はどくタイプなので有効ではあるが。
しかし全体的にあまり威力の高い技は使わず、先鋒のブラッキーが固くて厄介な事を除けば大した苦戦はしないだろう。戦闘前の台詞ではワイルドでタフと言っているが実際にタフなのはブラッキーだけなのは内緒。
かくとう・こおり・エスパー技が使えるポケモンがいると有利に戦える。
ヤミカラスはひこう技覚えておらず、ゲンガーもゴースト技がまさかの威力30の「したでなめる」なので、それぞれかくとうタイプやエスパータイプで戦っても問題ない。
ただし四天王は連戦になるので、彼女までに消耗し過ぎている可能性があるので注意が必要。
薬は多めに持ち込むように。


リメイク版の『HG・SS』でも使うポケモンとレベルは変わらないが、技が大幅に改善されており全体的な決定力が上がっている。

特にヘルガーは特攻を二段階上げる「わるだくみ」を使ってくるので注意が必要。
下手すればヘルガー一匹に全滅しかねない。
ゲンガーは相性補完に優れた「きあいだま」を使ってくる。ゴースト技は何故か「したでなめる」のままなのでエスパータイプかゴーストタイプの方が有利。また、倒し損ねると「みちづれ」を使われるので高威力技で一撃で仕留めたいところ。
ブラッキーも相変わらず硬い上に「かげぶんしん」を積んでくるので注意。


彼女を倒せばチャンピオンワタルに挑戦出来る。


+ ポケモンスタジアム 金銀
【ポケモンスタジアム 金銀(表)】
  • ブラッキー ♀(せんせいのツメ
  • ウツボット ♀(はっかのみ) 
  • ヤミカラス ♂(にがいきのみ)
  • ブーバー  ♂(なし)
  • ゲンガー  ♂(まひなおしのみ)
  • ラフレシア ♀(こおったきのみ)

【ポケモンスタジアム 金銀(裏)】
  • ブラッキー ♂(きあいのハチマキ)
  • ペルシアン ♂(ひかりのこな)
  • ヤミカラス ♂(ピントレンズ)
  • ヤドラン  ♀(せんせいのツメ)
  • ムウマ   ♀(ふしぎなきのみ)
  • マルマイン (おうじゃのしるし)

表のブーバーが持ち物なしなのはミスでなく、「どろぼう」を使うための空き枠。
当時は特性もなかったため「どろぼう」を防ぐことができず、地味に厄介だった。
しかし自力で持ち物を消失させる手立てもなかったため、何を取らせるか考えて動けば対処は容易。
手持ちの多くに表では「メロメロ」、裏では「いばる」を覚えさせており、こちらの行動を妨げる戦法をとる。
なお、スタジアム金銀の「いばる」は「しんぴのまもり」や「みがわり」に対して使うと攻撃力を2段階上げるがこんらんはさせられないという相手を助けるだけの行動になってしまう。
まともにぶつかると厄介だが対策を知っていればボーナスステージに等しい。
ペルシアン、ヤドラン、マルマインとやはりあくタイプではないがペルシアンについては『サン・ムーン』のアローラのすがたで実際にあくタイプに変更されている。


【ハートゴールド・ソウルシルバー(強化後)】
  • マニューラ ♀ Lv.62 つじぎり/れいとうパンチ/けたぐり/こおりのつぶて
  • ミカルゲ  ♀ Lv.62 ふいうち/あやしいひかり/のろい/いたみわけ
  • アブソル  ♀ Lv.62 つじぎり/サイコカッター/ほろびのうた/みきり
  • ヘルガー  ♀ Lv.63 あくのはどう/かえんほうしゃ/ヘドロばくだん/わるだくみ
  • ドンカラス ♀ Lv.64 ふいうち/ドリルくちばし/でんじは/ふきとばし
  • ブラッキー ♂ Lv.64 しっぺがえし/ふいうち/あやしいひかり/のろい
    (オボンのみ)

非あくタイプであったラフレシアとゲンガーがリストラされ、マニューラ・ミカルゲ・アブソルが新たに追加。更にヤミカラスがドンカラスに進化している。
その結果、メンバー全員があくタイプとなった。
レベルや持ち物の『オボンのみ』から考えると切り札はヘルガーからブラッキーに変更された様子。

全体的にうざったい技が増えた強敵。
ヘルガーとブラッキーはそれぞれ「わるだくみ」「のろい」で積んでくるため油断してると乙。
ミカルゲは「のろい」+「いたみわけ」のコンボや持ち前の耐久+「あやしいひかり」での泥沼、さらには特性の『プレッシャー』でPP削り。
それに加えて高火力のマニューラ・アブソル・ドンカラス。
弱点を突いて短期決戦を挑まないと大変な事になりやすい。幸いミカルゲとブラッキー以外は低耐久であるので弱点を突けば一撃で倒しやすい。
一方で弱点が無いミカルゲと高耐久のブラッキーはかなりの曲者。この2匹の対策に「ちょうはつ」が欲しいところ。

また、高火力とは言ったものの技の威力の関係で瞬間火力は直前のシバと比べると劣っており、弱点を突かれなければ一撃で倒されることはあまりないので高耐久のポケモンで受けて返す戦法もアリ。



【名言】

彼女を語るうえで忘れてはいけないのが戦闘終了後に確認できるセリフである。


つよいポケモン よわいポケモン そんなの ひとのかって
ほんとうにつよいトレーナーなら じぶんのすきなポケモンでかてるよう がんばるべき


とてもあくタイプ使いの口から出たとは思えない、むしろ僧侶や賢者のような達観した台詞である。
シロナとは気が合うに違いないだろう。

ポケモンはそもそもビデオゲームのキャラクターであり、ポケモンの強さとはプレイヤーがポケモンを評価する基準の1つでしかないのである。

みんなも単純な強さや流行から、それまでのお気に入りポケモンをほっぽり出して好きでもない強ポケだの厨ポケだので固めてしまう時期があっただろう。
また、上級者では個体値や、わざ遺伝等にこだわり過ぎて、最早産む機械のような悲惨な一生を送ってしまっているポケモンや、
捕まえられただけでほったらかしにされているポケモンもいるだろう。
そんな時にこの言葉を思い出してほしい。

時にはボックスの中で出番を待つポケモンたちで勝ちにいける手段を模索するのも楽しいだろう。
大好きなポケモン達で勝利を掴んだ時の喜びはまさに極上である。


ただし「すきなポケモンで かてるようがんばるべき」という点にはやや賛否両論が見られる。
真剣勝負のレート戦に挑む場合、どうしても能力の高いポケモンが求められるため、好きなポケモンだけで勝つというのは現実問題として難しいことが多い。大好きなポケモンであるからこそ、活躍させるのが難しい環境では使いたくないといった状況も十分に考えられる。

TCGファンデッキの話にも通じるが、本当に好きなポケモンを使用するのはストーリー攻略や友人同士での気軽な対戦にとどめるなど、ある程度の割り切りが必要かもしれない。

強いポケモンを使って純粋に勝利を追求することもポケモンの楽しみ方の1つである。強いポケモンとは環境に合致した能力を持つポケモンと言い換えることができ、そのようなポケモンを使うことは勝利へのアプローチとして最も的確である。

間違ってもガチプレイヤーを批判するのにこのセリフを引き合いに出すべきではないだろう。なぜならガチプレイヤーもまた対戦の場でポケモンを楽しんでいるからである。

要は目的と手段を混同せず、自分の中での線引きをしっかりと付けることが大切ということ。「ガチ対戦では対戦用のポケモンを使う」「好きなポケモンの環境での強みを見つけて使う」「負けてもいいからとにかく好きなポケモンを使う」など、プレイヤーにとって色々と好みはあるはずなので自分のスタンスを明確にするべきであろう。

もちろん対戦で活躍できるポケモンを好きになることができたらそれに越したことはない。


なお『オメガルビー・アルファサファイア』では(バトル施設の攻略についてだが)「本当に強いトレーナーなら好きなポケモンではなく、勝てるポケモンを選ぶ覚悟が必要になるときもあるじゃろうな」と言う、全く真逆の言葉を残すNPCまで登場した。

両者の言葉はしばしば議論の火種になるが、どちらも間違っているわけではないので、冷静に受け止めよう。強かろうが弱かろうがすべてのポケモンは同じ世界に暮らすキャラクターなのである。

また、この発言の初出である『金・銀』当時にはなかったが、『ルビー・サファイア』以降はポケモンコンテストのようにバトル以外でポケモンを活躍させられる場が登場している。
バトルにおける強さによって四天王となった彼女の発言なのでそちらの方でばかり考えてしまうが、「好きなポケモンで勝てるようがんばる」とは何も「バトル」のことだけではない。アンノーンは第四世代のコンテストへの参加資格がないけど。
ジムリーダーであるミカンがコンテストにも参加するように、ポケモンとのつきあい方は一つにとどまらないのだ。


ところで、この名言の知名度の割にカリン姉さん自体の話題は驚く程少ない……。
こんな素敵なお姉さんなのに……。
原因としてはやはりアニメ未出演であることなどメディアへの露出の少なさだろう。

ただし、昨今は各世代満遍なくスポットが当てられるようになってきたこともあり、それに伴い彼女も取り上げられているので、この点は少しずつ改善されているといえる。


なお、彼女の名前の由来はマメ科シタン属の広葉樹またはバラ科ボケ目の落葉高木「カリン(花梨)」。
花言葉はマメ科・バラ科ともに「努力」「誘惑」「唯一の恋」。
そのものズバリである



◆漫画版におけるカリン


ポケットモンスターSPECIAL

ナツメ並にキャラが違う。

第3章で初登場。
11歳の頃に仮面の男に弟子入りし、イツキと共に「マスクド・チルドレン」として現れる。
一人称は「アタイ」。姉御口調で気性が荒く、シルバーブルーをためらいもなく殺そうとするなど残忍な性格で、文字通りの「悪女」にされてしまっている。
無論、上の名言もなし。

こんなのカリンさんじゃない…と嘆いた人も多いと思われる。

仮面の男の野望実現のためにウバメのもりの祠を守っていたが、サンダーファイヤーフリーザーを連れてきた図鑑所有者たちによって撃退される。
その後、かつて悪事に手を染めたシバキョウに誘われイツキと共に行動するようになる。

第9章では同胞のイツキや事件後に出会ったシバ、キョウと共にジョウト四天王として登場。
それまでの悪女っぷりがウソのようにサバサバした現代風の女性へと変化していた
やっぱり不評だったんだろうか。


穴久保版

金銀編で登場。
四天王としてレッド達の前に現れるが、原作の名言は何処へいったのか、
四天王が修業してんの知ってんの!」とこれはひどいとも言うべき迷言を残してしまっている。
ただし、キャラデザはいたって普通というか美人。



ポケモンマスターズ』でのカリン



バディポケモンはヘルガーで、タイプは「あく」。
レア度は☆5。
今回初めて声が付くこととなったが、中の人の影響で色気が倍増し。
さりげなく「柚」と「カリン」で柑橘系つながりである。狙ったのだろうか…。
特殊アタッカータイプで「バークアウト」で敵全体を攻撃しつつ特攻を下げれる。
バディーズわざ「好きなポケモンが放つあくのはどう」でメガヘルガーにメガシンカし、全体・単体両方に対応したアタッカーとなる。
反面メガシンカ前のままだと高難易度で火力不足に陥るので特攻サポートは必須。
ボードで状態異常やデバフ状態の相手へのダメージ増加もあるのでそれらも視野に入れたい。

BPで交換できるバディーズとしても実装され、こちらのバディポケモンはブラッキー。
意外にも物理アタッカータイプでスキル「あくチェンジ」であくタイプ化した高火力技「すてみタックル」を放てる。
ボードにも反動軽減や火力上昇など優秀なものが揃っている。
近い立場のライバルにトウヤ(ハロウィンコス)&グラエナがいるが、こちらは期間限定の☆5のためやや入手難易度が高いのと、優秀な物理サポーターである通常トウヤ&ダイケンキとの両立の点で違いがある。

イベントでは上述の名言が生まれるきっかけを知ることができるほか、イツキと共に今後のストーリーに関わってくることが示唆されている。




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最終更新:2025年08月02日 18:15