超人(キン肉マン)

登録日:2025/01/17 Fri 21:26:51
更新日:2025/05/04 Sun 14:43:06
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神は自分のかたちに超人をつくられた。

神は超人が世界を支配し、愛し、発展できるよう
祝福を与えた。

(学研の図鑑『キン肉マン 超人』より)



超人」とは
  1. 漫画キン肉マン』および『キン肉マンⅡ世(以下『Ⅱ世』表記)』に登場する生命体。
  2. 同作TVアニメ『完璧超人始祖(パーフェクト・オリジン)編』第1シーズンのエンディングテーマ曲(歌:宮野真守)。
本項目では(1)としての超人について記載する。



【概要】

読んで字の如く「人間を超越した力を持つヒト型生命体」の総称。
概念として一番近いのはアメコミで言う「スーパーヒーロー」あるいは「スーパーヴィラン」。
また、ギリシャ神話などで語られる半神というのも近しい所で、実際に存在自体が出身地の神話・宗教儀礼に由来する者や、現在の超人/人間にとっては“神”と呼んでも差し支えの無い逸話を残した超人までもが存在する。

現在でこそ格闘漫画らしい見た目・能力を持つキャラが多いが、ギャグ漫画路線だった最初期は『ウルトラマン』をはじめとする特撮ヒーローのパロディ的存在で怪獣・宇宙人の退治が主な仕事だったため、超人の能力も巨大化や光線技・飛行能力といったそれっぽいものが基本だった。
【超人オリンピック編】以降は、プロレスラー(超人格闘技者)としての描写がメインとなる。

なお学研では超人オリンピック編以前の怪獣・宇宙人も超人の部類に含まれている。


【特徴】

長時間走っても息切れすらしなかったり、空を飛んだり、新幹線クラスの質量・速度を持つ物体を体一つで押しとどめるなど、文字通り人間離れをした身体能力を持つ。
また、傷の治りが速く、前の試合の消耗度合いによっては数時間のクールダウンで別の超人に挑むことも可能。

超人は宇宙のかなたのオメガ・ケンタウリ星系から太陽系第3番惑星・地球まで幅広く生息しており、
と、非常に多様な特徴・能力を有する。
主役のキン肉マンからして地球ではない星の出自で、類例の異星超人も少なくないのだが、彼らを含めほとんどの超人には現実の地球にある国家が「出身国/出場国」として設定されている。

生まれ方も多様で、普通の生物のように生殖で次世代を残すだけでなく、何らかの無機物のようなものから生じたり、超人の神や他の超人や人間または怪人・怪獣などの手で創造されたり、超人でない生物が試練や儀式などにより転生することで誕生する模様。
人間との異種交配も可能で*1、続編の『II世』ではテリーマンの息子のテリー・ザ・キッドロビンマスクの息子のケビンマスクなど、超人と人間のハーフも登場。
いわゆる伝説超人世代でもウォーズマンは本人の回顧録形式の読み切りで「父は超人レスラーで(ウォーズマンが生まれるよりも前に)後天的に機械化、母は人間」と描写された*2

普通の人間に比べると繁殖率が低いというか、簡単に血統が拡がっていくようなことも無いらしく、歴史ある超人の家は直系が粛々と次世代を残し、単独で存在しているような超人はその個人が長生きするのみ──という描写となっている。
例えば、ロビン王朝(ダイナスティ)に傍流は確認されていない──そしておそらくは、「存在しない」と記載しても正しい──し、テリー一族は代々の土地を自分達だけで守っているとテリーマンやキッドがはっきり述べている*3
そして、この二つの一族は、共に現当主が普通の人間の女性を妻に迎え入れているのだが、両家いずれも生まれたのは超人である父親の遺伝子のみを色濃く残した超人であった。
これは、他の超人の家でも条件が同じだろう。
──そういう意味では、やはり“一族”と括られるほどに数が増えたキン肉族や、かつてのバッファロー一族が特別で、超人界の中でも特に権威を誇り、実際にリーダーシップを握ったというのも納得できる話なのかもしれない。

なお、近年のオトコ臭さと女性キャラの影の薄さで存在しないと勘違いされがちだが、女性の超人もちゃんといる。
ただやはり、主に活躍している男性超人に比べると実力差・体格差があまりにも違い過ぎる事から、現実の女子プロレスに比べると、女子超人レスラーの人口は少ない模様。
実際、確認されているだけでもキン肉小百合は6万パワー、ビビンバは10万パワーっぽっちしかない。*4
当時はまだ未熟だったとはいえ、9倍以上も超人強度の差があるスグルに娘を刺客として差し向けたホルモン・ヤーキの腐れ外道っぷりが窺い知れるだろう。
後述の『超人一等祭』みたいな男女混同競技でもない限り、男子の超人に入り交じって戦う……なんて事は滅多にないようである。
それでも参戦できるのはよっぽどの無謀なねーちゃんか実力ある、負けん気の強い女性超人と言えるだろう。
もしかしたら本編で描かれていない所で、超人オリンピックにも女子の部みたいな大会があったりするのかもしれない。

実は超人から神になる方法も存在するらしいが現時点では詳細は不明。

また、特殊な体質や外的要因でもなければ年齢の取り方や寿命は意外にも普通の人間に近く、『Ⅱ世』では先代主人公のスグルですら(激戦続きによるダメージでほかのアイドル超人メンバーよりも早まった、というフォローはされていたが)加齢による老化で事実上の引退を余儀なくされており、リング復帰時も『無印』48の殺人技がメインウェポンだった時期のような派手なファイトはできない様子であった。
万太郎がどこまで往年の名選手としてのスグルを知っている・察しているかはこの時点ですでに回によって可変だったけど。

なお超人や怪獣以外の生き物に対しては無敵かというと、猪や鮫などの殺傷力の高い生物相手はそれなりに注意が必要なようだ。
弱い超人だと熊にやられたりすることも。

【超人界の歴史】

1.超人の誕生

太古の昔、天上界の神々は超人という種を創造した。

神々の似姿であった超人は、同じく似姿である人間を含む動物の中でも抜きん出た能力を誇り、その力で繁栄を成し遂げていく様子を神々も微笑ましく見守っていた。

しかし、超人界が発展していくにつれ、超人たちの間にも人間と同じような対立・格差が生じ始めた。
やがて彼らは自分たちに与えられた能力を支配と搾取と私欲のため用いるようになり、地上は混迷を極めた。

2.下天せしは「慈悲の神」

この惨状を嘆いた調和の神を筆頭とする神の一派はついに下界へ干渉することを決意。
超人にとって致命的な毒となる「カピラリア七光線」を照射して全ての超人を根絶させ、 一度世界をリセットするという決定を下す。

だが、ここで待ったをかけたのが、神々の中でも「調和の神」と比肩する実力・発言力を有する「慈悲の神」であった。
彼は「今もなお絶望の世界を変えようと努力する、能力・人格に優れた超人は救うべき」と主張する。
本来なら神が超人に直接関わるのは禁じられた行為だが、「それならば自分も神の座を降りて超人となり、彼らを完璧な存在へと鍛え上げてみせる」とまで言い放った「慈悲の神」の覚悟は本物だった。

「神とは完璧でなければならない」という信念から「超人を創ったことが過ちではなかったと証明してみせたい」と誓う彼は、神の名を捨て、超人「ザ・マン」と名乗り、自ら定める「素質」にふさわしい者の選出を行った。
こうして、ザ・マンと、彼の下で精神と肉体を「完璧」に鍛え上げた10人の超人は、自分たちを指して「神の怒りに触れない完璧なる種=完璧(パーフェクト)超人」を名乗ったのである。

3.始まりの11人と完璧超人の黎明

約束通り、11人はカピラリア七光線の照射から生き残った。
このカピラリア大災害の後、地上に自分たちを祖とする新たなる世代の超人が広がっていく中で彼らは『完璧超人始祖(パーフェクト・オリジン)』と名乗るようになった。

超人という種を守るため、地上に降りた高潔なる師と同じ使命に殉じることを、彼の弟子となった10人の完璧超人も決めた。
彼らは、覚悟の上で神の奇跡たる不老不死の祝福を受けると、超人という種の成熟を見守り、後押ししてゆくことを固く誓い合った。

始祖(オリジン)たちは今で言うイタリアにあたる土地に『完璧の塔(トゥール・パルフェ)』を建設し、鍛錬に励む日々を送った。
また、始祖(オリジン)の系譜を継いで地上に広がった完璧超人はザ・マンの偉業を讃え、その姿を模した『完璧の巨像(パーフェクト・ジャイアント)』を建造。
各地に次々と巨像が建てられ、ザ・マンに自分たちの修練の成果を披露するかのように像の下で超人レスリングの試合が繰り広げられた。

4.朱に交われば種にあらず

カピラリア大災害を経て、世界は長らく平穏を保っていた。
しかしある時、絶滅したはずの下等超人の生き残りが地上に出現。彼らは完璧超人や天上界の神々さえも知らなかった、カピラリア七光線を防ぐ素材で作られた『許されざる世界樹(アンフォーギブン・ユグドラシル)』に避難し、大災害を生き延びていたのだった。

完璧超人を虐げ、「自分たちには神など要らない」と驕り、完璧の巨像(パーフェクト・ジャイアント)を引き倒す彼らの愚行は目に余るものだった。
漆式(セブンス)・ガンマンを筆頭に「粛清すべき」という意見が始祖(オリジン)の中でも噴出したが、ザ・マンは「彼らの生存はむしろ喜ばしい」と寛大に受け入れ、同時に自分たちが新たな神々あるいは天使となることで超人界の秩序の維持、そして彼らの種としての成熟を望んだ。

一方でザ・マンは、完璧超人のレベルの低下を非常に恐れた。
未熟な下等超人と交流することで感化され、完璧さが失われて堕落することを懸念した始祖(オリジン)は、接触を避けるため地下に潜ることを選択。
後に超人墓場と呼ばれる島、『聖なる完璧の山(モン=サン=パルフェ)』を現在のスカンジナビア半島と北極海の間に築き、新たな拠点とした。
これに伴い、完璧超人始祖(パーフェクト・オリジン)の存在の痕跡を地上から消す必要が生じたため、完璧の塔(トゥール・パルフェ)は解体され、各地の巨像もザ・マンの命を受けた捌式(エイス)・シングマンの手で泣く泣く破壊されていった。

また、完璧の塔(トゥール・パルフェ)解体の直前には拾式(テンス)・サイコマンが『マグネット・パワー』を発見し、ザ・マンから研究を一任されるが、この力が活用されるのはもう少し後の時代になってからである。

5.血の粛清

身を移した後もしばらく「下等超人の動きを見守り、成熟を望む」という始祖(オリジン)の方針は変わらなかった。
しかし、下等超人は自らを律するどころかますます増長し、弱者をいたぶる強者がのさばる、大災害以前と何も変わらない状態に逆戻りしてしまう。

これには長らく希望を抱いて耐え続けてきたザ・マンもついに絶望し、「下等はどんなに時が流れても下等」と結論付けて下等超人を見限った。

そしてザ・マンは許されざる世界樹(アンフォーギブン・ユグドラシル)に下等超人の強者を集め、始祖(オリジン)一同による血みどろの虐殺を決行。
かつて神と呼ばれた男が慈悲深き指導者「ザ・マン」を棄て、破壊(スクラップ)(&)創造(ビルド)の怪物「超人閻魔」に変貌した瞬間であった。

この虐殺と同時期、当時の地上の支配者として栄耀栄華を誇っていた、現在で言うオメガ・ケンタウリ星系人(オメガの民)の祖先が、神々の側から見た無法と諸悪の根源として注目を浴びる。

実は、始祖(オリジン)にとっての真の敵は超人滅亡を望む神々であった。同じ方を向いているようで始祖(オリジン)と神々の意図することは正反対であり、ザ・マンは二度目のカピラリア大災害を阻止するため始祖(オリジン)によるオメガの民の粛清を実施。
それでも殲滅までは行わず、ザ・マンは文明の抹消・宗家の者の追放という名目でオメガの民を宇宙の辺境へ送り、神の怒りから遠ざけようと試みたが、彼の意図がオメガの民に伝わることはなく、現代まで続く禍根を生む結果になってしまった。

6.超人墓場の成立

下等超人が愚行を戒めた大粛清の後、聖なる完璧の山(モン=サン=パルフェ)、もとい超人墓場は特別な役割を担った。
惑星を通して、魂の循環すら自在にする禁断の力へと昇華したマグネット・パワーによる、この世で死んだ超人の魂の管理である。

超人墓場に送られた死亡超人は、完璧超人の使い魔たる「墓守鬼」の監視のもとで過酷な労働を強いられる。
そんな労働を耐え抜き、なおかつ超人閻魔の厳しい審査をパスした者……すなわち、超人閻魔の意に適った超人だけが現世への復帰を許される。

これこそが超人閻魔の言う「下等超人の監視と管理」であり、世界の秩序を守る天使を自負するまでになった彼らの理想の果てでもあった。

当初の目的であった「超人を完璧な存在に育て上げる」という理念は、とうの昔に形骸化していた。
神であった自分を越えてゆけるほど完璧な超人が誕生することを望めなくなった超人閻魔は、再びの超人滅亡を回避するべく自らの手での管理に乗り出したのである。

これは、理想を抱いて神から降りたはずの男と、その男に見出された10人の超人があまりにも完璧すぎる(・・・)存在となってしまい、同じ域に到達する超人が数億年もの時を経てなお現れなかったという事実の裏返しでもあった。
同志として迎えたはずの一般完璧超人ですらそうであり、故に始祖(オリジン)無量大数軍(ラージナンバーズ)以下の完璧超人とも基本的に接触を避け続けた。

7.金と銀の離脱

そんな超人閻魔の思想と超人墓場というシステムに対し、最初に反発したのが壱式(ファースト)・ゴールドマンだった。
己の都合を超人界全体に押し付けるだけでは飽き足らず、魂の有り方をも管理する超人閻魔と、それを見ぬふりをする同志たちにゴールドマンは疑問を持っていた。
彼らを見限り「下等にしか分かり得ない力」を求めて墓場を離れたゴールドマンは、地上に道場『ゴールデンキャッスル(金閣寺)』を築き、そこで自分が見定めた下等超人を直接指導する道を選ぶ。

皮肉なことに、その姿勢はかつてザ・マンであった頃の超人閻魔と同じものであった。

ゴールドマンの出奔後、その実の弟でもある弐式(セカンド)・シルバーマンも「ゴールドマンを超人墓場に連れ戻せ」という閻魔とサイコマンの頼みを引き受けて後を追ったのだが……
結局のところ、師の変節を悲しみ、やり直してほしいと望んでいたのはシルバーマンも同じだった。
それでいて、性急にすぎる兄のやり方にもついていけなかった彼は、別の価値観の模索のため、自分の道場『シルバーキャッスル(銀閣寺)』で下等超人を指導し始めた。

やがて、兄弟が育てた超人たちは、それぞれ後の世における悪魔超人・正義超人のルーツとなった。

さらに時が経ち、覇道を是とするゴールドマンと、それを止めようとするシルバーマンは互いの理念のすれ違いから深刻な対立に陥る。
両陣営の争いを問題視した超人閻魔と始祖(オリジン)は、陸式(シックス)・ジャスティスマンを派遣して仲裁を試みた。

だが、方法論こそ相容れなかったものの二人はすでに超人という種が潜在的に持つ「神越え」の可能性に希望を見出しており、神こそがこの世の絶対的存在だとする始祖(オリジン)たちの思想と大きくかけ離れていた。
万に一つも墓場には戻らないとする、二人の堅い意思を汲み取ったジャスティスマンは、止むを得ず闘いの行く末を最後まで見届けた。

後世、ジャスティスマンと一連の出来事は『天上兄弟ゲンカ』の伝承としてキン肉星の神話に語り継がれ、相打ちとなった兄弟のマスクはキン肉族の祖先に拾われ彼らの繁栄の礎となった。

一方で指導者二人を同時に失ったことは地上の超人界にとって大きな痛手となり、本来見込まれたであろう超人の種としての進歩が数万年単位で遅れる結果に繋がった。

8.そして現代へ

金銀兄弟が失われた後の超人界は数万年にも渡り発展と進化が停滞することとなり、結果的に超人閻魔の望む「行き過ぎないパワーバランス」が保たれ続けていた。
シルバーマン直系の子孫にして、あのゴールドマンをも越える潜在能力を秘めているとも評価される「究極のイレギュラー」・キン肉マンが現れるまでは……。

奇しくも金銀兄弟、ひいてはザ・マン自身から連なる系譜にあり「慈悲の心」を尊ぶキン肉王家出身のキン肉マンが内に秘め、また目に見える形で発現させた『火事場のクソ力(友情パワー)』。
この力は、自身の超人強度を神の領域へ達しかねないレベルにまで引き上げるだけでなく、何らかの形で彼と関わった超人にまでその力を伝播させる性質を持ち、それだけに超人閻魔の「理想」をたやすく揺るがしうるものであった。

火事場のクソ力(友情パワー)は、間違いなくかつて金銀兄弟が、そして理想に燃えていた頃のザ・マンと始祖(オリジン)が超人という種に追い求め、望んだ力であった。
完璧を極め神々に準じるまでとなった我々を越えてみせろ」と、望んだ可能性であった。

しかし、今の(・・)超人閻魔と始祖(オリジン)にとっては違った。
彼らは神をも脅かす力を得た「イレギュラー」の増加により、世界が大災害以前の混沌とした時代に逆戻りする懸念を抱く。
最早、彼らは超人が前に進むことを──超人の進化を一歩たりとも許せなかったのである。

そのため、超人閻魔は【キン肉星王位争奪編】でジ・オメガマンという強力な超人を送り出す。
この超人の本名そして正体は、先の粛清で地球から追放されたオメガ宗家の次男「オメガマン・ディクシア」。
マグネット・パワーの秘密を探り、また可能であれば超人閻魔を殺す刺客として完璧超人入りした人物であった。
手柄を立てれば無量大数軍(ラージナンバーズ)に編成すると持ち掛けられ、ディクシアは王位争奪戦に乗じてキン肉マン一味とそれに味方する完璧超人ネプチューンマンの抹殺を試みるが失敗。
超人閻魔の目論見が外れる一方で、ディクシアは死の間際にキン肉マンがオメガの民を救える可能性について希望を見出しており、両者にとって対照的な結末に終わった。

9.完璧・無量大数軍(パーフェクト・ラージナンバーズ)襲来

ディクシアを失っても、超人閻魔はなお諦めていなかった。

キン肉マンが正義超人全体のリーダーでもあるキン肉星の新大王に就任してから一年半後、正義・悪魔・完璧の代表らが締結した「三属性超人不可侵条約」。
これに目を付けた超人閻魔は、自ら無量大数軍(ラージナンバーズ)の一員「“完武”ストロング・ザ・武道」に扮して地球に向かい、条約破棄という大義名分の下、正義・悪魔超人連合軍(せい・あくドリームリーグ)を相手に、完璧なる秩序を保つための全面戦争を仕掛けるのであった……。


【超人属性】

超人はその思想と生まれた場所によって「正義」「悪魔」「完璧」のいずれかの属性に所属している。

『Ⅱ世』では「正義超人」「悪行超人」という分け方をされてしまっていたが、web連載開始以降は「残虐超人」も「正義超人」の中に組み入れた上で「正義」「悪魔」「完璧」も「派閥」ではなく「属性」であるとされると再定義され、生まれた土地や属性を名乗るに至るまでの過程からしてが違う、という扱いとなっている。

また作品としての『キン肉マン』『Ⅱ世』をプロレス団体とみなせば、これらは「陣営」「チーム」に相当するものともいえる。
悪魔や完璧が実際の団体でいうどれに相当するのかは(章によって描かれ方も作中設定としての動向も異なってくるため)判断は分かれるだろうが、正義超人が「善玉・ベビーフェイス」や「団体本隊」に相当するのは多くのファンが同意してくれるだろう。

正義超人

人類*5と世界の平和を守る超人たち。
キン肉王家、テリーマン、ロビンマスク、連載初期に名前が登場していたウルトラマン仮面ライダーなどが該当する。

主要な活動地域は普通の世界(宇宙)。
力で相手を屈服させるのではなく、闘いを通じて相手と理解しあうことを大義とする。
文字通り、正義のヒーローとして人々から広く愛され尊敬される存在であるのだが、かつてのキン肉マンやカナディアンマンのような不甲斐ない戦績が目立つ超人に対して心無い言葉を投げかける者も多く見られ、また正義超人であっても気に入らない人間や民度の低い人間を露骨に見下す者もいる。
……とはいえ、基本的に自分たちを守ってくれる上に超人レスリングという娯楽も提供してくれる正義超人の存在は大多数から受け入れられており、超人委員会も一般市民との交流の場としてのイベントを定期的に開いたりしている*6

全勢力の中でも一番の大所帯(というか一般超人=正義超人という扱い)ゆえに精神性は良くも悪くも個人次第となっており、
  • 幼い子供を奴隷のように扱い、むごたらしい暴行を加えることも辞さないヒガンテマン
  • 愛弟子が悪行超人の血筋であることを知るや正義超人の使命を優先して殺そうとしたパジャンゴ
  • 自分の実力を過信し、悪に堕ちたBUKIボーイ
  • 本来の使命を忘れて遊び呆け、あまつさえ未成年のくせに酒を飲んだり風俗店に行ったりしたキン肉万太郎
等々、時に悪魔・完璧超人以上の生々しい暗部を垣間見せる。
心に愛が無かったら、スーパーヒーローたり得ないのだ。

正義超人内の勢力

正義超人界のリーダーと言われる「キン肉王家」、あらゆる超人の闘いを管理・裁定する「宇宙超人委員会」、超人の人権保護に取り組み、地球での活動を支援する「世界超人協会」の三つの組織が中枢機関として存在。
三権分立を行うことで互いに暴走しないよう監視し合う体制となっている。
また、キン肉マン ゼブラの回想に「正義超人協会」なる組織が登場しているが、入会金として90億~100億超人ドルもの大金が必要というどう見ても真っ当な組織とは思えない条件が課せられている。
ゼブラは愛馬キッドを犠牲にしてまで入会し、超人ボクシングのチャンピオンになったようだが、他の超人からの知名度が無かったので、上記の組織とは別の(しかも、どう考えてもあまり真っ当ではない)組織だと思われる。

  • アイドル超人
七人の悪魔超人によってバラバラにされたミートくんを救出すべく結集したのを機に、正義超人軍の中でも一軍と呼ばれうる実力・知名度を持つ超人たちがこう呼ばれるようになった。
キン肉マン、テリーマン、ロビンマスク、ウォーズマン、ラーメンマン(モンゴルマン)、ブロッケンJr.、ウルフマン、ジェロニモが主なメンバー。

  • 残虐超人
あくまでもクリーンなファイトが第一とされる正義超人の中にあって、残虐ファイトやリング上での殺戮を辞さない超人の総称。
基本的には正義超人内の勢力であり、プロレスで言うなら悪役(ヒール)といった所。ガチで殺人上等な危険な存在だが。
正義超人の祭典である超人オリンピックにも参加でき(現に作品初期から登場しているラーメンマンは元残虐超人で、その時点でも超人オリンピックに参加できた)、作中に登場する残虐超人のほとんどが正義側の残虐超人であるが、『Ⅱ世』の時代では残虐超人の大半が悪行超人と分類されている。
何故か「人間を襲う悪行超人」と「偉大なる伝説超人」を反復横跳びしてたカレクックみたいなのもいる。ベビーターン扱いなのかも?

  • 新世代正義超人(ニュージェネレーション)
『Ⅱ世』の時代において、悪行超人による悪事から人間たちを守るため活躍する正義超人の総称。
『キン肉マン』〜『Ⅱ世』までの20数年間は長らく平和な日々が続いたこともあり実戦経験の殆ど無い超人がほとんどだが、厳しい訓練や様々な経験を通して成長している。
なお、『キン肉マン』時代に活躍した超人たちは彼らと対比するため「伝説超人(レジェンド)」と呼ばれる。

  • ヘラクレス・ファクトリー
超人レスラー養成学校。正式名称は「正義超人養成大学校」または「正義超人格闘術大学校」。所在地はアンドロメダ星雲レッスル星。
満14歳以上の正義超人は入学が義務付けられており、そこで超人レスラーとしての訓練を4年間受け、訓練を終えた成績優秀者が地球へと派遣される栄誉を与えられる。
キン肉マンが大王に即位してからの28年間は世の中が平和だったため休校されていたが、『Ⅱ世』にて悪行超人の復活を受け再校した。
しかし新世代の戦力強化のための再校にも関わらず、入学は義務ではなく希望制で書類審査のみで入学者を選んでいたため、超人ですらないただのブタが紛れていたり、超人として優れた能力を持ちながらも家庭の事情で入学できなかった者がいたり、悪行超人が変装して潜り込んだり、本来守護対象である人間を見下すような超人も輩出するなど運営・管理体制は割とガバガバ

  • 一般超人
超人レスラー以外の職に就いている超人も、当然ながら多く存在する。
超人レスラーから医師に転身したドクター・ボンベ、キン肉マンの妻となったビビンバ、自分の体験談を書籍化して小銭を稼いだ小鹿ちゃんなど。
別れた妻とヨリを戻そうと元妻の家に通い詰めたせいでストーカー防止条例違反で逮捕されたヘナチョコマスク(仮名)なんて超人もいた。

  • 正統派超人
旧アニメ版【夢の超人タッグ編】に登場。
正義超人の中でもエリートとされる派閥で、長老・セメントスは孤児だったネプチューンマンの育ての親でもあった。
(旧アニメ時空のネプチューンマンはネプキンの甘言に乗り、セメントスと決別して完璧超人入りしたという設定)
セメントスは何気にキン消しにもなっている。さすが長老。

悪魔超人

首魁・悪魔将軍(ゴールドマン)に従い、「覇道(武力による支配)」を掲げる超人たち。
登場当初は現実世界における悪魔に該当する存在とされていたのだが、後になって色々と事情が変わってきた部分も多い。

主要な活動地域は悪魔将軍が築いた異次元空間「魔界」。
ちなみに魔界で何をしているのかと言えば、作中に主に登場する精鋭部隊に関しては仲良く共同合宿して修行の日々である。本当に「悪魔」超人でいいのか?
正義超人とは真逆に、ルール無用の極悪ファイトを好み、対戦相手を殺すまで勝ち名乗りを受けない、敗北した仲間や相手は直接に制裁・処刑するなど、非情な面が目立つ。
しかし仲間同士では強い信頼関係と結束が築かれてもいて、全力で戦った上での仲間の死には敬意を表し、原則として無抵抗な人間には危害を加えないというスタンスも正義超人と共通する。
自分たちを「嫌われ者、鼻つまみ者で結構」と嘯きつつも、自分を理解してくれた少年から送られた声援に命懸けで応えて散り、敬意を返した悪魔超人もいたほどだった。

残虐非道の悪魔超人だが超人レスリングのルールは「悪魔道精神」に基づき守っており、場外乱闘や試合以外での戦闘描写は基本的に無い。
(他に、悪魔道精神には「覆面超人の覆面は剥がさない」なども含まれる)
もちろん、悪魔超人であれば悪魔将軍への忠誠は絶対である。

悪魔超人内の勢力

悪魔超人界は完全な縦割り社会で
  1. 悪魔将軍
  2. 悪魔六騎士
  3. 一般悪魔超人
という構造になっている。

  • 七人の悪魔超人
バッファローマンを筆頭に、ステカセキング、ブラックホール、ミスターカーメン、アトランティス、ザ・魔雲天(マウンテン)、スプリングマンからなる悪魔超人軍の独立部隊。作中、最初に登場した悪魔超人の一派である。
完璧超人始祖(パーフェクト・オリジン)編』で設定が補完され、正義超人(一般超人)界に悪魔超人の力を示すため送り込まれた刺客という扱いになった。

悪魔超人界きってのエリート集団であり、悪魔超人軍の最高幹部連。悪魔将軍からの直接指導(スパーリング)を受ける権利を持つほか、アシュラマンとサンシャインは悪魔将軍不在時の首領格として軍団の指揮を、スニゲーターは上で触れた「広い意味での一般悪魔超人」に対するコーチングを行うなど、役職のみならず実務としても悪魔超人陣営全体に携わっている。Vジャン版『Ⅱ世』ではこの時点で将軍不在時に筆頭格となるサンシャインが「他の超人属性との外交」を行っているシーンまで見られた。結局ラーメンマンともどもしょうもない煽りあいを始めてケンカになったが。

特にアシュラマンの一族は魔界の統治を悪魔将軍直々に任されており、正義超人界におけるキン肉王家に相当する立ち位置にある。
『新章』までに様々な理由から欠員が生じ、またバッファローマンやブラックホールなど役職なしのメンバーの躍進も見られるが、今のところ六騎士に追加で任ぜられる・あるいは「騎士代理として格上げ」といった手続きが取られたことはない*7。もしかしたら役職名だけではなく「ヒールレスラーとしてのチーム名」のニュアンスも持たされているのかもしれない。

  • 一般悪魔超人
特にこれといった役職の無い悪魔超人、または魔界の住民。プリプリマンやサムソン・ティーチャー、魔界の衛兵などが該当する。

  • 朱天超人
アニメ劇場版第5作『晴れ姿!正義超人』に登場。
悪魔将軍の先祖・朱天童子を筆頭に、江戸時代の日本を席巻していた悪魔超人の先祖たち。その設定から大魔王サタンの眷属疑惑が濃厚。

完璧超人

強さを磨き続ける超人たち。
「神の裁きから生き残らされた(・・・・・・・)超人をルーツに持つ自分たちこそ正統で上等な存在」と自負。故に他属性の超人を「下等超人」と呼び見下しており、基本的に妥協という選択肢はほぼ無い。
それどころか超人が守る対象であるはずの人間さえも「下衆人間」と呼んで見下す有様で、完璧超人内部からも「衰退している」という意見が出る原因の一つとなっている。
その成立過程は上述の 「超人界の歴史」 を参照のこと。

主要な活動地域は超人墓場(聖なる完璧の山(モン=サン=パルフェ))。ここは完璧超人の本拠地であると同時に、実は人間が言うところの地獄にも相当する。
この聖なる完璧の山(モン=サン=パルフェ)は現在の一般超人界には「よくわからないけど行けばすごい力が得られる幻の島」の噂として伝わっているらしく、更なる強さを求めて別属性の超人が訪れることもあるという。
事実、一応は地上=一般超人界から入れる入り口があるのだが、そこには「資格のある」超人のみを通す結界が施されており、相応の実力が無ければ途中で炎に巻かれて死んでしまうし、よしんば上陸できたとしてもその先で待つ番人に認められなければ完璧超人への転生は叶わない。

また、自分たちを正当な超人とするために厳しい「掟」を課している。
中でも「他の属性の超人に負ける」というのは完璧超人にとって万死に値する大罪であり、どれほど素質あふれる将来有望な完璧超人であってもその場で自害しなければならない。

完璧超人内の勢力

「完璧超人は強さが唯一の評価基準。完璧な強さの下にみな平等」という建前が掲げられているが、実際のところは悪魔超人界同様
  1. 超人閻魔(ザ・マン)
  2. 超人閻魔(ザ・マン)以外の完璧超人始祖(パーフェクト・オリジン)
  3. 完璧・無量大数軍(パーフェクト・ラージナンバーズ)/一般完璧超人
という厳然たる上下関係がある。

  • 主流派(ニセ本隊)
作中、最初に登場した完璧超人。「主流派」という名称はネメシスの台詞から便宜的に引用したものである。
正義超人から完璧超人に転生したネプチューンマンと、その師ネプチューン・キングのタッグチーム「ヘル・ミッショネルズ」を筆頭に、およそ1000人もの完璧超人を抱える一大勢力……なのだが、その実態は完璧超人界を破門させられ、「自分たちこそ完璧超人軍の本隊」と勝手に名乗り、独断で動いていただけの集団だった。
ただしネプチューンマンが正義超人たちとの交流を経て「行き過ぎた個人主義と自害の掟を改めなければ完璧超人界に未来は無い」という思想を得るに至り、そんな彼の説得を受けて合流した完璧超人も多いらしく、現在では正しく主流派と呼ぶべき完璧超人の最大派閥となっている。
なおネプキンは超人墓場を追放されてから【夢の超人タッグ編】で地球に攻め込むまで「天上界にこもってひたすら鍛え続けていたのだ!」とか言っていたが、実際は宇宙の辺境を根城としていた模様。

完璧超人の真の本隊。全員が「完○」という異名を持ち、○の部分には「牙」「肉」「球」などその超人の特徴を表す漢字一文字が当てはめられる。
ストロング・ザ・武道(超人閻魔)に言わせれば「真の完璧(リアル・パーフェクト)超人」だけで構成された、一般完璧超人の中の最高戦力である。
超人閻魔直属の親衛隊という役割を持ち、その大任を全うするために超人閻魔から不老不死の祝福を与えられていた。
超人閻魔の掲げる価値観を守り通すに値する強者でなければ選ばれないため絶対数が非常に少なく、『完璧超人始祖(パーフェクト・オリジン)編』に登場する十余名が全メンバーであり、現在の方針では主流とはなり得ない集団でもある。

その他の超人勢力

運命の5王子/4王子

キン肉マンが持つ火事場のクソ力が宇宙に多大なる影響をもたらすことをよしとしなかった
「知性」「飛翔」「技巧」「強力」「残虐」をつかさどる5柱の超人の神「邪悪5神」たちによって仕向けられた、新たなるキン肉星の王位継承者候補たち。
メンバーはキン肉マン スーパー・フェニックス(知性)、キン肉マン マリポーサ(飛翔)、キン肉マン ビッグボディ(強力)、キン肉マン ゼブラ(技巧)、キン肉マン ソルジャー(残虐)の5人。
もとは5人ともキン肉星生まれの一般超人*8だったが、全員がスグルと同じ1960年4月1日同時刻に生まれており、病院にて起きた火災による赤子の取り違えを主張する邪悪5神達から力を与えられ、強大な戦闘能力を得て継承者候補としてスグルとのサバイバルマッチに臨んだ。
スーパー・フェニックスは旧シリーズのラスボスとして立ちはだかり、壮絶な最終決戦の末にスグルに敗れ死亡するも蘇生、改心により和解した。

なおソルジャーは本格参戦する前にある人物により倒された挙句成り代わられており、大抵は「ソルジャー」というともっぱらその成り代わった人物のことを指す。

そして現行シリーズでは、ソルジャー以外の4人がまさかの味方サイドとしての再登場を果たした。


悪行(あくぎょう)超人/犯罪超人

一般超人の中で悪事に手を染めた者の総称。
牧師様に倒されたボックマンやクッピン星で暴虐の限りを尽くしたタイラント一味、ウォーズマンのデモンストレーションに利用された死刑囚たち、ロビンマスクの過去編でイギリス全土を崩壊させようと企てていたギロチン・キング、カレクックの過去編で一般人に過剰な徴税を行い苦しめていたケンブリッジマンとその一味などが該当する。
また、悪行超人時代のキン骨マンは「怪人」とも呼ばれており、どうも設定が今以上に固まっていなかった初期の初期は以降のシリーズにおける正義超人が「超人」で、悪行超人が「怪人」という扱いだった節がある。

『Ⅱ世』においては、正義超人以外の超人勢力──もっと言えば敵キャラを指す総称として「悪行超人」の語が使用される。

20世紀の悪魔超人や完璧超人には彼らなりの信念やルールがあり、正義超人はともかく人間にはあまり手荒な真似はしない。
特に悪魔超人は、観客に対しては実際の悪役レスラー同様「笑いごとで済む程度の悪事」しか行わない(悪魔としてのアピールとして暴言を吐くなど)シーンが散見された。
が、『Ⅱ世』の時代の悪行超人は青年誌に掲載されたこともあってか割とガチで容赦の無い悪党であり、人間を生命の危険に晒すことも何とも思わない。

かつて正義超人に敗れた悪魔・完璧・残虐超人の残党が地下で手を組み結成した集団。
正義超人に復讐するために切磋琢磨し、地上侵攻に乗り出した彼らは、伝説超人(レジェンド)たちを蹂躙し、地上を再び恐怖で席巻した。

  • ノーリスペクト
かつてキン肉星の征服を企んだフォーク・ザ・ジャイアントハンゾウボーン・コールドら3名の悪行超人。
自分以外に敬意を抱かないことからこう呼ばれている。
名前の由来はプロレス団体「FMW」のヒール集団「チーム・ノー・リスペクト」から。

  • 最凶悪行超人軍団
『Ⅱ世』アニメ劇場版第2作『マッスル人参争奪!超人大戦争』に登場。
リーダーのバロン・マクシミリアン以下、幹部のザ・プロテクター、ダズル、エル・カエルーン、そして多数の雑兵という構成。
アニメ第1期では新世代正義超人(ニュージェネレーション)を抹殺するため、超人ワールドグランプリ予選終了後の祝賀会にニセ万太郎のオーバーボディを着て乱入。凛子・たまき・恵子の三人を人質に取って闘いを強要した。こちらは劇場版に登場した四人にプリプリマンとザ・犀暴愚(サイボーグ)を加えた六人編成。

時間超人

残虐超人から派生した超人の変種。頭部に生えた魔時角(まじかく)と呼ばれる時計の長針に似た角*9を折ることで生涯に一度のみタイムスリップすることができる能力を持つ。
フランスの軍神ことナポレオン・ボナパルトも時間超人の遠い祖先であり、ナポレオンの肖像画に描かれた三角帽子は頭の魔時角を隠すためのものだったという。

時間超人(新)

「調和の神」とは別のやり方で超人界の再編を図る「刻の神」が、封印されていた太古の超人製造法を復活させて生み出した使徒。大幹部である五大刻などが存在。
『Ⅱ世』の時間超人との詳しい関係はいまだ不透明だが……?

その他

主にアニメオリジナル及び劇場版オリジナルの超人たちをご紹介。

アニメオリジナル【ザ・サイコー超人の挑戦編】に登場。
スプリーム星雲・デーモン星を支配する超人種族で、自分たちの強さを全宇宙に知らしめるべく正義超人の打倒を狙う。

アニメオリジナル【地獄の極悪超人編】に登場。
闇の超人格闘技界のトップ集団。キンモク星に伝わる正義の剣を手に入れ、全宇宙支配を企む。

  • 宇宙地下プロレス連盟
アニメ劇場版第1作『奪われたチャンピオンベルト』に登場。
メトロ星に基地を持つ悪の超人集団。アメラグ超人・反則超人・忍者超人など、豊富な人材を有し、さらには宇宙怪獣をも飼いならす。
作品初期のヒーローパロディギャグ路線を強く尊重していた旧アニメ版らしい連中。

  • ブラック軍団
アニメ劇場版第2作『大暴れ!正義超人』に登場。
総統ブラック・エンペラーに率いられ、キン肉王家と敵対するホルモン・ヤーキやシシカバ・ブーと結託して正義超人の打倒を狙う。
アイドル超人だけでなくナチグロンや五分刈のダンナまでが名前を知っていた、悪の超人業界の中でも有数の強豪組織。

  • 古代超人
アニメ劇場版第3作『正義超人vs古代超人』に登場。
「宇宙の悪の支配者」「宇宙の大魔王」を名乗るサタンキングに率いられ、ヒマラヤの中腹にあるサタンタワーを根城に全宇宙支配を企む。
「悪魔将軍も悪魔六騎士も彼らの手下でしかない」らしいが……この手の「アニオリキャラ>原作キャラ」という待遇は当時のアニオリあるあるなのであまり気にしないでおこう。

  • 宇宙かくれ超人
アニメ劇場版第4作『逆襲!宇宙かくれ超人』に登場。
劇場版前作までで競合する悪の超人勢力が軒並み滅んだのを機に、正義超人打倒のため動き出した。
首魁はハイドラキング。自前の部下に加えアシュラマン、サンシャイン、ブラックホールをも蘇生・改造して従えているが、どれもデザインが微妙

  • 地下鉄超人
アニメ劇場版第6作『ニューヨーク危機一髪!』に登場。
ニューヨークの地下鉄内で悪事を働いている超人たち。一応、復活した悪魔将軍の手下のようだが、悪魔超人と同一の立場なのかは微妙。
悪魔将軍の技?「サブウェイ・クラッシュ」により地下鉄内に落とされたキン肉マンを数の暴力で襲うが手も足も出ず蹴散らされ、すごすごと逃げ去っていった。
ボスのみキン消し化されており、超人強度は200万パワーとのこと。とてもそうは思えないけどね
こんな連中がのさばっているニューヨークの地下鉄の治安は大丈夫なのだろうか。

アニメ劇場版第7作『正義超人vs戦士超人』に登場。
ビッグ・シンジョウに率いられ、インモラ島の七重の塔を根城に全宇宙支配を企む。
実はネプチューンマンも元戦士超人の一員で、ビッグ・シンジョウと指導者の座を争った過去を持つ。この手の急に生えてきた設定も当時のアニオリあるあるなのであまり気にしないでおこう。

  • ウコン一族
アニメ劇場版全作に登場。数多の人材が悪の超人勢力に所属している、筋金入りの悪行超人一族。
第1作のウコン、第2作の大ウコンはそれなりに貫禄のある悪党として描かれていたが、以降はキン肉マンに名前を「ウンコ」と間違えられ、ひたすらバカにされるというお決まりのギャグをやるためだけの存在に成り下がった。当時の良い子たちは毎度挟まるこの演出をどう思っていたのか……
なお、第3作から第6作で声優を担当しているのはなんと原作者・ゆでたまごのお二人。


【関連用語】

超人レスリング

超人同士による格闘試合。もともと作者がプロレス好きだったため序盤のギャグ編の頃からちょくちょく登場していたが、それが人気となったことから【超人オリンピック編】以降の作品の基本路線となった。

宇宙超人委員会だけが試合を仕切るのを認められているようで、特に『完璧超人始祖編』以降はどんな無体な登場をした悪役でも、委員会が試合のレフェリングを任せるよう言ってくると「好きにしろ」程度で承認してくれる。
ちなみにレフェリーは初期はリング内で裁定を行っていたが、後期になると戦闘に巻き込まれないようにリング外から裁定するようになった。
実際巻き込んだ奴もいたし……。

  • ルール
基本的に時間無制限一本勝負で、決着はギブアップかKOまたは死亡
カウントは基本3カウントフォール、リングアウト時の20カウント経過。
ほぼプロレスと似ているが割とハチャメチャで、流血沙汰どころか五体をバラバラにされて死ぬことも珍しくない
試合形式もトンチキなデスマッチだったり、リングがコンクリだったり氷だったり石垣だったり。

そもそも超人の類まれなる身体能力で行うことを前提とするため、人間のプロレスで一応禁止されているパンチはもちろん、目突き・噛み付き・金的など現実の格闘技では反則になる行為もフリーである。
一方で、超人たちは属性を問わず自らの肉体そのものを武器に戦うことを誇りとしており、凶器の使用は非難の対象となる。
ただしコスチュームの突起など「自分の体の一部」とみなされる物の使用はOK。これは実際のプロレスでも「コスチュームの一部」「入場パフォーマンスに必要な道具」に関しては持ち込むまではどんなに凶器にしか見えなくともOKとするのが基本なのにも通じる。

また、場外にある物でも自然現象で飛んできた場合は事故と判定されるため、サンダーサーベルを用いるネプチューンマンやサイコマン、暴風で障害物をぶつけるデッド・シグナル隕石を落とすメテオマンのようにそのルールの穴を衝いてセーフとなる攻撃を行う超人もいる。

光線技や巨大化といった「超人技」の行使は一応セーフ。しかし超人たちの間でも「なんか違くね?」という意見・感情が大多数を占めるらしく、どの属性も超人レスリングにおいて積極的に用いることは無い。
特に巨大化は第20回超人オリンピックでのロビンマスク対カナディアンマン戦を最後に公式戦では一切使用されていない。

  • タッグマッチ
2対2の試合形式。
この場合勝利条件は2人とも倒すか1人だけ倒せばいいかは話によって変わる。

超人オリンピック

世界一の超人を決める国際大会。「SUPERMAN OLYMPIC」とも。
作中含め計22回行われており、『キン肉マン』では第20・21回大会、『Ⅱ世』にて22回大会が開催されている。
発祥の地はギリシャとされ、地区予選は各国で行われるが、その後の本予選と本戦は毎回日本で行われる。
これは太古の昔に発生した「カピラリア大災害」の際、現在で言う日本の国立競技場(国立霞ヶ丘競技場陸上競技場)周辺のみがその厄災から逃れられたという伝承を宇宙超人委員会が神聖視しているため。

作中で判明しているルール・規定等は以下の通り。
  1. 参加資格は正義超人(残虐超人含む)のみ。
  2. 基本的にルールは超人レスリング準拠。
  3. セコンドは第20・21回大会まで複数名が可能であったが、第22回大会では1名のみとされ、出場選手と同じ出身国の超人でなければならなくなった。
  4. 殺傷行為はあくまでリング禍(競技上の事故)として扱われる。

ちなみに大会名は大人の事情で『Ⅱ世』アニメ版では「超人ワールドグランプリ」、『キン肉マン 完璧超人始祖編』では「超人ワールドカップ」となっている。
オール超人大進撃』では似たイベントとして「超人一等祭」が開催された。こちらは女性超人や悪行(というか悪魔)超人の参加も認められており、この時に事実上将軍の次の位を務めていたサンシャインに至っては運営に参加していた。まあこっちのⅡ世サンシャインは良くも悪くも単なるベテラン悪役レスラーの色が強いのはあったが。

委員会のみならず参加者側の超人からも非常に重要視される大会であるらしく、特に本戦進出者(ファイナリスト)はそれだけでも大変な栄誉とされる。
例えばキン肉マンはどうしても経歴込みでの自己紹介をしないといけない・おさまらない流れになった時、第21回大会以降は必ず「私はキン肉マン(キン肉スグル)、自慢ではないが超人オリンピックV2」や「超人オリンピックV2チャンピオン、キン肉マン」など、これを2連覇したことをキン肉星王子or王位よりも先、いちばん最初に口にする。
…これは「王として強権を振るう」ことを好んでおらず、あくまで相手の意向を確認したうえで調整者・仲裁者たろうとする(原作の表現をそのまま借りれば友情を結ぼうとする)スグル本人の意向や性格が大きい可能性が高く、現状本編中ではっきりと「これは超人レスラーのキン肉マンとしてではなく、キン肉星現王としての絶対的な命令」としたのは「今の私にとっては公務よりテリーとの試合が大事だからそっちを優先してほしい」*10程度だが、それでもスグルをよく知るほかの超人がほぼ同じ扱いをしていることを考えれば、客観的にも「1回優勝しただけでも非常な偉業」や「王位争奪マッチ優勝チームのキャプテン、よりも扱いが大きくなる優勝歴」という立ち位置にあることは想像に難くない。

ちなみにそれ以外の超人レスリングの大会では少なくとも悪魔超人出身者の参加や関係者席での観戦が認められることが普通らしく、例えば『マッスル・リターンズ』で描かれた大会にはバッファローマンのエントリーおよびアシュラマンの関係者席着席が確認できる。
ただし公表時期を考えると超人血盟軍メンバーとしてのエントリー・招待の可能性も高いため、「現在明確に悪魔超人に在籍している」者がそのような大会への出場を希望しても認められるのかは不明瞭。

超人パワー

超人の持つ固有の生命エネルギー。
キン肉フラッシュやバリヤーといった光線技のエネルギーソースにしたり、疲弊した超人に分け与えて体力を回復させたり、ガラスの破片を固めて鈴を成型するのにも用いられる。
また、超人パワーの放出をゼロに抑えれば、動くスピードが増したり、気配を消す効果が得られたりする。
死んで間もない超人であれば、超人パワー譲渡によって蘇生させることができる場合もある。
他人に分け与える際などには自分の胸に腕を突き刺して球状に固形化されたパワーを取り出す。普通に致命傷レベルの自傷に見えるが特にダメージは無い模様。

何らかの手段で超人から超人パワーを奪った場合、その超人は人間に変化する。
多少でも人間から離れた姿の場合は容姿すら激変するようで、ベンキマンは便器とウンチを携えた白人っぽい男性、カレクックはフサフサの髪と髭を蓄えたインド人っぽい男性に変化している。

【七人の悪魔超人編】から導入された、超人パワーの量を数値化した概念。
この手の要素にありがちなパワーインフレを招いてはいるが、ぶっちゃけ漫画に登場してくるような超人ならばそんなに気にしなくておk。

  • 友情パワー
闘いを通じて友情を育んだ超人同士が持つ結束力。互いの心を通じ合わせ、時に限界を超える力をも与える。
web連載以降は↓の火事場のクソ力の別の呼び方という扱い。

  • 火事場のクソ力
窮地に立たされた超人が発揮する神秘の力。発揮した者の超人強度を大きく跳ね上げるという摩訶不思議な現象を起こす。
当初はキン肉マンやミートが言ってるだけの「言葉の意味はよくわからんが、とにかくすごい言葉」だったが、話が進むに連れて重要な要素に。
旧連載でも、【キン肉星王位争奪編】はこの力を巡って話が動いている。
【超人オリンピック ザ・ビッグファイト編】までは基本的にキン肉マンのみが持つ特別な能力という扱いだったが、【七人の悪魔超人編】以降、同質の力の使い手が増えていき、web連載にて「友情パワーとイコールの力」と決定されると共に(すでに会得した超人と闘いを通じて絆を結ぶという手順は必要であるようだが)誰でも発揮できる力となり、改めて世界観の中心に置かれるようになった。

オモシロ起源説

超人による人間社会への干渉に関する逸話。
超人レスリングは天上界の神々すらが行う神事であり、そのため地球にはありとあらゆる場所に超人レスリングに関わる仕掛け(主に隠しリング)が存在する。
なので、歴史的な文化財を魔改造してリングにしたり、古代からの遺跡が実はリングだったなんて出来事が起きても割と流されている。人間達も、どんな僻地だろうが超人レスリングが行われるとなると抜群の行動力とネットワークで駆けつける。

「オモシロ起源説」という名称はサンシャインの発した軽口が由来だが、学研の図鑑『キン肉マン 超人』で「観客の側でもスラングとして使われるようになった」という設定が付いた。

その他

  • 笑い声/口癖
全員がそうとは限らないが、超人は「笑い声」で個性を出したがる傾向がある。
「カーッカカカカ」「ウホホ~ッ」「プ~リプリプリ」などのまだ常識的なものから「ニャガニャガ」「ヌワヌワ」「ザオザオザオ~」などの名状しがたいものまで種類は豊富。
『Ⅱ世』【究極の超人タッグ編】に登場したオルテガに至っては「マモマモ~」「ドフィドフィ」「タ~ッタタタ」「キカキカ」「リヒリヒ」「ゾビィゾビィ」と、ひと試合中に何度も変わっており、自分でも悩んでいたらしい。
他に「掛け声」(例:フィオナの「テハーダ!」)、「呼吸音」(例:ウォーズマンの「コーホー」)、「うめき声」(例:キン肉マンの「おわーっ」「オア~~」)などがその超人を特徴づける要素として挙げられることも多く見られる。
オルテガの例を考えると、実際のプロレスの「決めセリフ・パフォーマンス」(鷹木信吾選手の「来た来た来たーッ!」、TMDKメンバーの「The Mighty is don't kneel!」など)に近いものなのかもしれない。
また、ジェロニモの「~ズラ」やOKAN(オカン)の「~だムンタ」といった「語尾」はそれぞれの出身地域の方言として、笑い声とは別に扱われるようだ。

実際のプロレスラーがメインのマスクの上から着けるオーバーマスク*11のように、真のボディの上に着込まれた、全く別のボディのこと。【夢の超人タッグ編】でビッグ・ザ・武道(ネプチューン・キング)が纏っていたことで一般超人界にも知れ渡った。
いわゆる着ぐるみ・肉襦袢のようなものだが体格から変わることも多く(というか殆どそう)、あらゆる超人は大なり小なり肉体を変化させる能力を持っているため、オーバーボディと実際の関節の位置や体格が全く違っているなんてことも珍しくない。
『キン肉マン』以降の作品でも散見される偉大なギミック。

  • メディカル・サスペンション
【キン肉星王位争奪編】以降、アイドル超人たちの過度な死闘による消耗を重く見た宇宙超人委員会によって開発・実用化された超人治療システム。
半日この装置の中で過ごしただけでも劇的な回復が見込めるが、体調を整えるのにもある程度の体力が必要で、キン肉マンに負けた上にネメシスのマッスルスパークで粛清されかけ大けがをしたピークア・ブーや無量大数軍(ラージナンバーズ)の第二陣にフルボッコにされたジェロニモは入院する羽目になったし、長い超人力士人生で著しく損傷したウルフマンの靱帯はメディカル・サスペンションでも修復できなかった。

  • 巨大化
前述したように、連載初期はジャンルが違っていたので巨大化が当たり前のように出来ており、超人にとって基本的な共通能力。
つまり理論上は悪魔将軍だのザ・マンだのといった、リング上での活躍がクローズアップされがちな大物たちもその気になれば巨大化できるわけで、そんな強豪たちが目もくらむ巨体になったらと思うと……想像しただけでも恐ろしい限りである。
彼らが超人レスリングのルールにのっとり、律義にリングで決着にこだわる姿勢を取っているのは人類にとってある種の救いと言える。
更にスピンオフの話にはなるが、『悪魔超人熱海旅行殺人事件』ではこの巨大化能力がとんでもない形で活かされている。


追記・修正は超人として認められてからお願いします。


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最終更新:2025年05月04日 14:43

*1 とはいえ、関連書籍『キン肉マン 77の謎』では「ミキサー大帝みたいな奴はさすがに無理だろう」という意見が有力視されており、本編中でもスニゲーターやザ・魔雲天には実子が登場しているものの「奥さん/(jr超人の)お母さん」は今も既婚者なのが言及される程度で姿がわかる形では登場していない

*2 『ウォーズマンビギンズ』より。このためウォーズマン(リングネームではなく、本名のニコライと書くべきか?)自身は誕生時点でおなじみのロボ超人の身体。

*3 実際に読み切り『テリー・ザ・キッドの夜明け』では「トレーニングも兼ねている」と説明しつつながらテリー家の男性陣2人だけで牧場敷地内の手入れを行っていた

*4 『二世』の時代ではフィオナが87万パワー、OKANが107万パワーと、正義超人全体で見てもかなりの高水準になった為、女子超人レスリングのレベルもかなり上がったものと思われる。

*5 なお、ここで言う「人類」とは、地球人だけを指すのではなく「超人的能力を持たない全ての宇宙人類・知的生命体」の総称である。「宇宙人=超人」では決してない。

*6 『完璧超人始祖編』冒頭で行われていたファン感謝イベントは第104回目となっている。

*7 もちろん実務上としてはこれらのメンバーも中軸を担っており、悪魔将軍もそういったメンバーの活躍についてはちゃんと評価している

*8 ゼブラのみ「正義超人協会」という組織に所属していたのだが、彼が正義超人として語られる場面はない

*9 魔時角は個人によって生える位置が異なる。

*10 『Ⅱ世』より、『キン肉マンvsテリーマン』

*11 キン肉マンがウォーズマンとの覆面剥ぎデスマッチで使った「金太郎アメ作戦」もこの一つ。