孫悟飯

登録日:2016/01/17 Sun 10:51:00
更新日:2024/03/24 Sun 22:10:50
所要時間:約 35 分で読めます


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Z戦士 お人好し もう一人の主人公 アルティメット悟飯 インテリ インフレについていったキャラ キレると最強 ギニュー特戦隊6人目のメンバー グレートサイヤマン サイヤ人 サイヤ人ハーフ ジャージ センスはダサい←ピッコロさんリスペクト ドラゴンボール ドラゴンボール登場人物項目 ビースト ピッコロの一番弟子 世代交代 優等生 初登場がサイヤ人編 園児の時から死闘 学者 孫悟飯 平和主義者 弁当売りの少年 弱体化 彼女持ち 息子 悟飯ちゃん 意外とキレやすい 文武両道 既婚者 正義の味方 泣き虫 潜在能力高し 眼鏡 素直 超サイヤ人 野沢雅子 金色の戦士 長男 非童貞 頭のいい戦闘民族 頭脳明晰 魔閃光



ピッコロさーん!

もう許さないぞ…お前たち…!

勝てんぜ…お前は…


孫悟飯とは、漫画『ドラゴンボール』の登場人物の1人。
ハイスクール編における主人公でもある(一応)。




プロフィール

生年:エイジ757年生まれ(初登場時は4歳)
身長:176cm(成人時)
体重:61㎏(成人時)
趣味:読書・釣り・研究
好きな食べ物:特になし
好きな乗り物:ハウスワゴン
CV:野沢雅子



【人物】

本編の主人公孫悟空チチとの間に生まれた子供(長男)でありサイヤ人と地球人のハーフ。
この名前は悟空の育ての親からとったもので、「ゴハン」と呼びかけると喜ぶためにこの名前をつけたらしい。

顔は悟空に似ているが性格はかなり違っており、幼年期はとても気弱で泣き虫だった。
一人称は「オラ」ではなく「ボク」。
両親共に強い訛りで話す家庭に育っているが、チチの教育の賜物か幼少期から敬語で話しており、成長しても標準語で話している。
邪気は全く持っておらず、高校生の時点でも問題なく筋斗雲に乗れる。

非常に温厚で心優しい性格だが、それだけに怒ると頭に血が上り、冷静さを失ってしまう。
自分がいたぶられても逆上することはほとんどないなど、怒りの沸点そのものは高い方なのだが、
優しすぎる性格故か仲間や親しい人の窮地となると感情が乱れて冷静さが薄れ、怒りやすくなる。
怒り状態では力をセーブするつもりがなくなるためか、一時的に戦闘力が爆発的に増大し、敵に痛烈な一撃を見舞うことも多々あるものの、同時に後先を考えなくなるため、判断を誤ってしまうこともしばしば*1

秘めたる潜在能力は非常に高く、上手く引き出せれば悟空を遥かに凌ぐほどの戦闘力を発揮できるとされているが、悟飯当人は悟空と違って争いは好まず*2、余程の事がなければ手を出すことはない平和主義者である。
その一方で、必要ならば自ら戦いの場に赴く事もいとわない正義感の強さも持ち合わせている。
チチの教育方針もあって「学者になりたい」という夢を幼年期の頃から持っていて、その夢を叶えるために日々勉学に励んでいる*3
シリーズ終盤ではその夢を叶えて学者となっていた。

父親である悟空は髪型が全く変わらなかった(純粋なサイヤ人は髪型が生後から変わらないという)が、
悟飯はサイヤ人と地球人のハーフであるためか、普通に髪が伸び、髪型も度々変わっている。
初登場時は長髪を結っていたが、ナメック星に向かう際は坊ちゃん刈りだったりと様々。
人造人間編も当初は長髪だったが、悟空が短くカットしたため所々が跳ねたツンツンヘアーになった。
青年期以降は髪を短くしており、それを逆立てたヘアスタイルが基本となっている。
幼年期は悟空同様尻尾が生えていたが、ベジータ戦で斬られて以降は(なぜか)生えなくなった。

生真面目な性格で、純粋な気質もあってド天然な発言も多い*4他、
割とノリはよく、グレートサイヤマンに変身した際はその気になってヒーローっぽい喋り方になっていた。

悟空同様チチに頭が上がらないようで、ナメック星から帰還した時も「宿題やらないとお母さんに叱られる」と何よりも宿題の事を気にしていた。
チチ以外にもブルマビーデルといった気の強い女性には弱いらしい。
素直すぎるあまりに誘導尋問には弱く、原作ではグレートサイヤマンになっていた時に、
ビーデルに「でも孫悟飯くんどうやって授業抜け出してきたの?」とカマをかけられ、
思わず「便所に行きたいって言ったんですよ」と素で答えてしまったためにあっさり正体がばれてしまった*5

幼年期にピッコロと修行したため、彼の事を師として純粋に尊敬している。
悟空と同じくらいピッコロを尊敬しており、彼の服をモデルにした道着を手作りした事もある。
セル編では修行を終えた際に、「ピッコロさんと同じ服が欲しい」とリクエストして、ピッコロから全く同じデザインの服をプレゼントされていた。
ピッコロの方も、当初は「クソガキめ!」などと言って悟飯を邪険に扱っていたが、
一緒に修行するうちに愛情が芽生えていき、サイヤ人編では命を張って悟飯を庇った。
セル編に入ってからは完全に悟飯のもう一人の父親のようになっており、
戦闘バカ故に悟飯の気持ちを理解しきれていなかった悟空に「悟飯の気持ちを考えろ!」と説教したり、
ハイスクール編で自分の戦闘力をクラスメイトに知られることを嫌がる悟飯のためにマスコミ関係者・観客の持つカメラを全て壊してやったりしていた。
悟飯がビーデルと結婚してからもその関係性は変わらず、むしろビーデルやパンからも親族のように親しまれ、頼りにされており、
『スーパーヒーロー』では、用事で手が離せないビーデルからパンの幼稚園のお迎えを頼まれるシーンもあった(幼稚園関係者にも顔なじみになる程には割と頻繁に迎えに行っているらしい)。

ナメック星で知り合ったピッコロと同じナメック星人デンデとは、大人しく優しい性格をお互いに持つためか仲が良く、
彼が先代の後を継ぎ地球の神となった時は喜んでいた。
デンデの方が少し年下ということもあってか、彼と接する時の悟飯はどことなく兄のような空気を纏っている。
悟空の死後に生まれた、年の離れた弟である孫悟天やその友達であるトランクスにも良き兄貴分として慕われている。

ハイスクールで知り合ったビーデルとは、当初こそ『金色の戦士』や『グレートサイヤマン』という秘密を探っていた彼女を苦手にしていたが、
秘密がバレた後は舞空術の修行などを通じて仲を深め、後に結婚してパンという一人娘を設けている。


【戦闘力】

地球人とサイヤ人のハーフという出生のため、作中随一の潜在能力を秘めており、先述の通り「怒り」をキッカケとして爆発的な強さを発揮する。

その片鱗は幼少期の頃から既に見られ、悟空とピッコロの共闘さえも一蹴する強敵ラディッツが驚愕する戦闘力を叩き出し、手痛い頭突きを見舞ったりした*6
その後もナッパやフリーザ等を相手に怒りを爆発させて一矢報いる場面が度々あり、人造人間編では悟空との修行の中で超サイヤ人に覚醒。
更にセル戦では、セルへの凄まじい怒りがトリガーとなって史上初となる超サイヤ人2への変身を遂げ、一気に作中最強に躍り出た。

しかし、セルが倒されて世界が平和になった後を描く青年期からは、夢の学者になるべく学校に通って勉強に打ち込み始め、
同時に同世代の友人やガールフレンドも出来るなど、青春も謳歌する一方で、武術の修行はしなくなったために少年時代より弱体化してしまう。これにはベジータはおろか悟空も「ホントにサボってやがったんだなー」と落胆するほど。
悟飯の立場に立って考えれば、武術は成り行き上やっていただけで、その必要がなくなれば夢の為にも勉強に注力するのはある意味当然と言えるが、
その結果、魔人ブウという新たな脅威には対抗できず、一時は死にかけてしまう。
しかし、老界王神の手でその莫大な潜在能力を限界以上に引き出されたことで、単体では並ぶ者なきブッチギリの強さを獲得。
悪の人格が肉体を支配し、より強大になった魔人ブウを完膚なきまでに圧倒する程になった。
流石にゴテンクスを吸収したブウやベジットには劣るものの、原作では単体最強として出番を終えている。

魔人ブウ編の後を描いた『』や『GT』等のアニメでの活躍はと言うと、最強形態であるはずのアルティメット化が存在自体を無かった事にされたり、
社会人となって武術から一線を引いたために弱体化が日常茶飯事になっていたりといった不遇な扱いに加え、
悟空・ベジータらがアルティメット化した悟飯の強さを遙かに超える超サイヤ人4や超サイヤ人ブルー等のステージに至った事もあって、
主要キャラクター間における相対的な強さは、単体最強だった原作の頃から大きく陥落。
ベジータからはその潜在能力を度々評価されていたものの、長らく冬の時代を過ごしていた。
だが、『超』の途中からは修行によってアルティメット化への再変身に成功する等して、かつての実力を取り戻した上で更に研鑽されるようになる。
『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』では、ピッコロの思惑もあって「潜在能力が引き出せれば誰よりも強い」という個性がフューチャーされ、
パンの誘拐やピッコロの窮地などのきっかけによって戦いのカンを取り戻していき、そして…。


【主な技】

  • 魔閃光
作中で初めて使用した技。
両手の平を額にかざし、それを前に突き出して気功弾を発射する。
ピッコロと修行していた時に編み出した。
ナッパに向けて放ったが片手で弾き飛ばされてしまった*7。が、この時の戦闘力は2800と師のピッコロに次ぐ数値で、ベジータやナッパも驚いていた。
後にベジータ戦でも使用したが躱されてしまった。このときの掛け声はアニメ『Z』ではかめはめ波だったが、『改』では魔閃光に修正された。
映画では未来トランクスと共に魔閃光を放った。

もはや説明不要の亀仙流奥義。
いつの間にか覚えていたが、共闘経験の長いクリリンか、人造人間編で二度修行を共にした父親から学んだor盗んだと思われる。そもそもかめはめ波ってまともに伝授された事がないし。
その影響かは不明だが、原作での初使用時はノーチャージでぶっぱするという珍しい使い方だった。
アニメ『Z』ではベジータ戦時にも使用しているが、構えは魔閃光と同じだった。
ゲームでは最強技、若しくは乱舞技の締めに良く使われる。
封印が解けようとしていた魔人ブウに放つ時はチャージが左構えになっており、スパキンMETEORやレイブラでは超サイヤ人2形態の最強技。

  • 龍翔拳/龍翔撃
セル戦にて使用したボディブローからのアッパー。ゲームにてこのような名前が付いている。
後述するドラゴンボールヒーローズでは、この技の強化版である「究極龍翔拳」が、
悟空の「10倍かめはめ波」やベジータの「ファイナルシャインアタック」に相当する、超4悟飯の必殺技という扱いを受けている。
が、技のモーションや叫ぶ技名のイントネーションが物凄くアレっぽい。

  • 親子かめはめ波
セルの太陽系破壊かめはめ波に対抗すべく放った渾身のかめはめ波*8。背後に悟空の幻影が現れているため、親子かめはめ波と命名されている。
セルとの押し合いでは終始押されていたが、ベジータの援護でセルの気がそれた隙に一気に力を爆発させ押し返し、セルの細胞を一つ残らず消滅させた。
ゲームでは少年時代の超サイヤ人2悟飯の最強技になっていることが多い。さすがに片手の負傷までは再現できておらず、かつては普通に両手で放っていたが、Sparkingシリーズからは最初は両手で放ち、追撃のかめはめ波を片手で放つようになっている。

  • 親子三大かめはめ波
2作目ブロリー戦のクライマックスで放ったかめはめ波。弟の悟天とあの世から現れた悟空の3人で放つかめはめ波。
セルの時と同じくこちらも終始押されていたが、トランクスの援護でブロリーの追撃弾が消え、最後に3人が全力を出したことでブロリーを太陽まで吹っ飛ばした。

  • 爆裂ラッシュ
悪のブウに対して放った連続攻撃。ゲームではアルティメット悟飯の最強技になっており、トドメにかめはめ波を放つ。

  • ギャラクティカドーナツ
『ドラゴンボール超』銀河パトロール囚人編で使用。
ゴテンクスの技なのだがいつの間にか覚えていたようで、モロの右腕を拘束して悟空のかめはめ波直撃に貢献した。

  • 魔貫光殺砲(最新映画のネタバレ注意!)
『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』で使用。
ピッコロに憧れて密かに練習しており、撃てるようになっていた。
劇中では「セルマックスの弱点である頭部を撃ち抜く」というまさにここぞという場面で決め技として使用し、
次元が割れる程の衝撃と共に圧縮気弾を貫通してセルマックスを撃破した。

余談だが、『Sparking! METEOR』にて未来悟飯がこの技を使っていた。


【変身形態】

悟空と同様に悟飯も満月を見る事で大猿に変化する。
初めて変身したのはピッコロに荒野に放置された時であり、それまでは一家全員早寝だったため満月を見た事がなかった。
この時はラディッツの生前の言葉から事情を悟ったピッコロが月を破壊*9した事で変身が解け、
尻尾も、サイヤ人の弱点である事から、「弱点を無くす」という意味合いで切り取られた。
後にベジータ戦の途中で尻尾が再生し、ベジータが作ったパワーボールを見た事で再び大猿化した。
最終的に再び尻尾を切断されてしまうが、ベジータに対して相討ちにまで持ち込んだ。
大猿化するとサイヤ人の本能により凶暴化するが、悟飯は地球人とのハーフである為か僅かに理性があるようで、
クリリンの呼びかけを聞いた際にはベジータのみを攻撃していた。
劇場版『地球まるごと超決戦』ではターレスが作ったパワーボールによって変身。
こちらでも、ハイヤードラゴンによって沈静化している。

ファミコンジャンプ2では巨大な岩山が邪魔して通れない道を進みたかった主人公たちが、
クリリンのハゲ頭を見せることで一時的に悟飯を大猿化させ、山をぶっ壊して進むという大人げない方法を使っていた。お前は男狼か。

精神と時の部屋での悟空との修行ので変身できるようになった。
悟空からの「オラやピッコロがセル*10に殺されたと考えて怒ってみろ」という助言を経て変身可能となった。
当初は興奮状態を抑えるのに苦労していたが、修業後にはこの形態を慣らせるようになった。
復活の「F」編では、長い間修行していなかった事でこの形態に変身できるか確信を持てないような発言をしており、
変身時には体への負担が大きいとされていた。
アニメ版では、超サイヤ人に中々なれない理由は自分の中の甘さにあると考え、悟空に「本気で倒す気で来てください」と頼み、
自分を追い込むことで覚醒するという補完が為された。

  • 超サイヤ人2
上記の通りセルとの決戦時に覚醒。
髪の毛が通常の超サイヤ人の時よりもさらに鋭く逆立ち、時々スパークのような光がバチバチと奔るなど、
覚醒前後の出来事も合わせて「怒髪天を衝く」を体現したような雰囲気となる。
青年時代になると元から髪が逆立っているのでこの状態になっているかどうかはわかりづらい
また、好戦的な笑みを浮かべたり、セルを必要以上に痛めつけようとするなど、攻撃的な言動が目につくが、
そもそも執拗にセルから挑発された悟飯がついにキレたことが覚醒の発端だったこともあり、これが超2への変身の影響なのかは不明瞭である。
青年期になってからはこの形態になったことは一度しかないが、変身時の台詞からすると変身自体は問題なくできる様子。
しかし、トレーニングを怠っていた反動で少年期の時と比べると戦闘力は落ちており*11、その弱体化ぶりにベジータはイラつき、悟空も呆れていた。
少年期のこの形態が悟飯の戦闘面での活躍のピークと言っても良い。

老界王神によって潜在能力を引き出された姿。作中で明確な呼称は無く、媒体によっては「老界王神の潜在能力解放」等とも表記される。
儀式終了後に超サイヤ人化の要領で気合いをこめる事でこの姿になる。戦闘力の高さはあの悟空が「どんだけ力を隠してたんだ」と軽く引くレベルに高い。
悟飯自身の希望により、悟空と同じデザインのオレンジの道着を着せてもらう。そのため、魔人ブウ戦に加勢した際にピッコロが一瞬 悟空と見間違えた。
髪色は黒髪のままだが、超サイヤ人のように逆立ち目つきも鋭くなっており、ピッコロ曰く「普段の悟飯の気に混じっている甘さも消えている」とのこと。
更に一人称が「オレ」になるなど、若干 口調が荒くなっている。「ウスノロ…」と相手を煽ったりと、ちょっと中二病チックにもなる
もっとも、魔人ブウ戦の場合は相当 酷い状況になっていた上に手が出せないじれったい状況が続いていたので、そのことが影響している可能性もある。

作中では特に明言されていないが、『神と神』から『復活の「F」』の時代までの期間にこの形態への変身能力はいつしか失われていたようで、
『超』の「宇宙サバイバル」編で再び覚醒するまで1度も変身していない。
以前と比べ、性格は通常時と同じく穏やかになり超サイヤ人ブルーに肉薄する力を発揮していた。
『スーパーヒーロー』では超サイヤ人以上の形態として演出するためか、アルティメットに変身した際には従来と異なり超サイヤ人2のように青白い稲妻が迸っていた。

『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』で見せた悟飯の新たな境地。
ピッコロの窮地に何も出来ない自分への怒りをきっかけに、悟飯の中に眠る野獣の本能が目覚めた事で覚醒した姿であり、
悟飯特有のものである事を表してか、形態名もそのまま「孫悟飯ビースト」となっている。

少年期の超サイヤ人2の髪型を更に発展させたような大ボリュームの怒髪天をしており、
身勝手の極意と同じ銀髪の髪色に赤く輝く眼光を宿し、紫色の気を放つようになった。

潜在能力を限界以上に引き出したと言われるアルティメットの壁を更に破った事で戦闘力は異次元の領域に達し、
悟空やベジータでも勝つのは厳しかったと評される怪物を単独で圧倒してしまう程にパワーアップした。

ただ怒りを原動力にした変身であるために初変身時の超サイヤ人2同様に精神が不安定になっているようにも見受けられ、
劇中では追撃を仕掛けるべき場面で不敵な笑みを浮かべるシーンも。


【原作での活躍】

サイヤ人編(4歳~5歳)

おとうさんを…いじめるな―――――!!!!!

悟空と一緒にカメハウスに遊びに行っていた時にラディッツが襲来。いきなり誘拐されてしまう。
その後助けに来た悟空とピッコロが窮地に陥る光景を感じ取り、怒りの感情が爆発しラディッツに頭突きを食らわす。
この時には一瞬だけ悟空の戦闘力を超えていて、この攻撃を食らったラディッツは大ダメージを受けていた。

その後は1年後に来るベジータとナッパを迎え撃つためにピッコロに連れ去られ、
荒野で半年間一人で生きのびるという無茶苦茶な生活をさせられた後、ピッコロによりスパルタ修行を積む。
ベジータとの戦闘では大猿に変身して致命的なダメージを与えるも、勝負は着かず終いに終わった。
最初の実戦では恐怖でナッパと戦う事すら出来なかったが、ピッコロを殺され激怒の魔閃光を放ったのをきっかけに、
悟空がピンチなのを感じ取ると自ら戦いに赴くなど、度胸が付き始めた。


フリーザ編(4歳~5歳)

ピッコロさんを…この手で生き返らせてあげたいの…

ベジータたちに殺された仲間を生き返らせるべく、ナメック星へと飛び立つ。断髪して坊ちゃん刈りになった。
そこにあるドラゴンボールを使わせてもらおうとしていたのだが、そこで待っていたのはフリーザ軍との壮絶な戦いであった。
最長老によって潜在能力を引き出してもらった事で強くなったものの、それでもギニュー特戦隊との戦闘ではリクームに苦戦し、
首の骨を折られて瀕死に追い込まれるも、悟空が駆けつけたおかげで何とか助かった。
この時にギニュー特戦隊が悟飯に与えた影響は計り知れず、青年期にその影響が出始めたと思われる(詳しくは後述)。
フリーザとの戦闘では、ピッコロなどが攻撃された時に激怒して猛攻を仕掛けるが全く歯が立たず、またも瀕死の危機に陥った。
その後はデンデの治療で回復し、ドラゴンボールの願いによってナメック星から地球へとワープしてナメック星崩壊の危機を脱した。
尚、地球での戦いで自信と度胸が付いたのか、敵と戦う事に躊躇せず、怒りのあまりドドリアを蹴り飛ばしに行ったり、リクームに果敢に戦いを挑んだり
フリーザにピッコロが痛めつけられた時は、フルパワーのエネルギー波をフリーザに放って冷や汗をかかせるなど、後に悟空が期待することになる潜在能力の発露も度々見せた。


人造人間・セル編(9歳~10歳)

もうゆるさないぞ おまえたち……!!

人造人間との戦闘に備えて修行をしていた。
超サイヤ人になれる悟空とピッコロに囲まれての修行をしていたため、悟飯もかなり強くなっているはずと思われるが、
実際にセルゲームでセルと戦うまでは、本格的な戦闘はしなかった*12
中盤には精神と時の部屋で悟空と修行を行い、その中で超サイヤ人へと覚醒した。
これ以降は穏やかな心のままで超サイヤ人状態を維持しつつ日常生活を送り、セルゲームへと臨んだ。
この時点で既に無自覚ながらも悟空の戦闘力を超えており、事実悟空とセルと戦いを観戦している時には、他の仲間があまりのレベルの高さに圧倒されている中、悟飯だけが内心で「圧倒されるほどすごいだろうか?」と疑問を持っており、それどころか二人とも手加減していると思っていた*13
その後、悟空に指名されてセルとの決戦に挑むこととなるが、果たして悟空の見立て通り悟飯の戦闘力は悟空のそれを凌駕しており、先の悟空とセルと戦闘を超える、悟飯とセルのハイレベルな戦闘を目の当たりにした仲間たちは、ピッコロやベジータまでもが驚愕していた。が、それでもセルとの実力差は大きく、セルがスピードを少し上げただけで圧倒されてしまった。

さらに、元々戦闘を好まない性格だった上に精神的に成長したために、
悟飯は幼少期のように感情に任せて戦うことを忌避するようになってしまっていた。
戦闘中に「たとえおまえみたいなヒドイやつでも殺したくない」と言いだし、セルに戦闘を止めるよう訴えるが、セルはそれを聞き入れるどころか、逆に悟飯の『本気の力』に興味を抱き、
本気で怒らせて悟飯の力を引き出すためという、あんまりな理由で仲間に危害を加えだした*14
セルジュニアによって仲間たちが次々とやられ、人造人間16号を目の前で破壊したセルの一言で怒りが頂点に達し、作中初の超サイヤ人2への変身を遂げた。

超サイヤ人2に変身した悟飯は、怒りのままに自らの力を振るうことに全く躊躇をせず、
仲間を痛めつけたセルジュニアをあっという間に全滅させ、セルさえもたった2発の攻撃でダウンさせるほどのパワーを見せた。
これ自体は悟空の目論見通りだったのだが、セルの執拗かつ非道な挑発に対する悟飯の怒りは、セルはもちろん悟空にとっても想定以上であり、
セルを痛めつけながらもトドメを刺さず、甚振るような攻撃を加え、追い詰められたセルが何をするか危惧した悟空に「早くトドメを刺せ」と指示されても*15
「もうトドメを?」「あんなヤツはもっと苦しめてやらなきゃ…」と、サディスティックな笑みを浮かべながらその指示を拒否している。
アニメ版では第二形態に戻ったセルに「どうした、かかってこい!」と足蹴にしながらドヤ顔で言い放つ場面も追加され、
普段の悟飯なら絶対にやらないであろう言動に、悟空は「な、なんだと…!?」と、ピッコロは「な、何言ってるんだ、あいつ…」と唖然としていた。

この時の悟飯の言動は、その後に予期せぬ窮地を招いたこともあってファンから非難する声がよく上がるが、
当時の悟飯の年齢は、かつて作中でもクリリンに指摘されているが学年でいえば 小学4年生 くらいであり、サイヤ人・フリーザ編は幼稚園児くらいの年頃である。
現代に即して考えれば、ランドセルを背負う前から本人の望まない戦いや修行ばかりを強いられるという過酷な状況に置かれながら、決定的にグレたり反抗することなく、父親や仲間の為に健気に戦いや修行を行っているという時点で、かなり人間が出来ていると言わざるを得ない。
逆に言えば、幼い頃から父親や仲間たちのために自分の感情を抑制していることから、精神的には早熟ではあるがその分不安定であるとも思われ、
そんな小4男子が、父親を筆頭とする周りの大人たちに、地球の命運をかけた戦いをいきなり、かつ一方的に押し付けられたというプレッシャーの中、
挑発目的で仲間たちを目の前で甚振られ、殺されてついにキレてしまったという状況を考慮すれば、
超サイヤ人2の感情にもたらす副作用も加味して、一気に感情のタガが外れてやりたい放題暴れたくなるのもやむを得まい。
一応、強くなると調子に乗る性質は悟空やベジータ、トランクスにも当てはまるためサイヤ人特有の悪癖とも考えられる。

とはいえ、その結果悟空が危惧した通り、ヤケクソになったセルは地球もろとも自爆するという行動に出てしまい、
悟空がそれを身を呈して食い止めてくれたものの、その代償として命を落としてしまった。
悟飯は自分の行いが原因で悟空を死なせてしまったことを激しく後悔するも、クリリンに諭されてセルを倒したことには安堵しかける。
が、そこに現れたのは、(当人にとって)運よく奇跡的に生還したセルであった。

そして、セルの攻撃でトランクスが殺されたことに逆上して特攻したベジータを庇ったことで、悟飯は片腕が使えなくなり、
サイヤ人の細胞によって瀕死から回復したことで大きくパワーを上げたセルとは対照的に、悟飯は大きく戦闘能力が低下してしまった。
当然セルの方が自分よりも強くなったことを感じた悟飯は諦めかけるが、あの世から悟空の激励を受けて最後まで戦うことを決意。
悟飯とセルはかめはめ波を撃ち合い、押し合いとなる。
悟飯は片腕で撃っていたこともあって最初は押されるが、ベジータのアシストで気を散らしたセルの隙を突いて押し返すことに成功し、
フルパワーのかめはめ波でセルを今度こそ完全消滅させた。*16
なお、悟空以外が章のラスボスを倒したのはこの時が最初で最後である。

悟空が死亡した(この時点では生き返れない事になっていた)ことにより、悟空から悟飯に主人公が代わり…


ハイスクール編(16歳)

わたしは正義を愛する者 グレートサイヤマンだ!!!!

主人公。
自宅近くにいい学校がなく、これまで通信教育や家庭教師で勉強を行っていたが、
チチの意向で高校からはサタンシティのオレンジスターハイスクールに通う事になる。
この頃には弟の悟天が生まれており、年が離れていることもあってか優しい兄として接しているようで、
悟天はもちろんのこと、悟天の親友であるトランクスからも兄のように慕われている。
年頃のせいか、言葉遣いが割りとラフになっており、基本は丁寧なのだが、所々悟空を髣髴とさせるような台詞をチョイスするようになる。*17
また、天然ボケな性格もこの時期から表に出始める。

サタンシティで起きる凶悪犯罪を、正体がばれないように超サイヤ人に変身して何度か解決していたが、
金髪碧眼以外の特徴が似ている*18としてクラスメイトのビーデルに怪しまれるように。
そこで思いついたのは、「グレートサイヤマン」というヒーローになって事件を解決する事で、専用の衣装・ヘルメットを用意して変装までして正体を隠したが、
前述の誘導尋問に引っ掛かり呆気なく正体がばれてしまう(アニメでは正体がバレるまでにかなり時間がかかった)。
皆に正体をばらさない交換条件として、1ヶ月後に行われる天下一武闘会にグレートサイヤマンとして出場する事を持ちかけられる。
ブルマに相談したところ、ベジータが興味を持って参加を表明し、それをあの世で聞いていた悟空も占いババの能力で1日だけこの世に戻ってくる事を決める。
その結果、悟飯と対決する気だったベジータの目的は悟空との対決になった。
その後はクリリン、ピッコロ、18号にも呼びかけ、自らも参加を決意して来るべき日まで修行に励んだ。

ちなみにこのグレートサイヤマンには決めポーズがあるのだが、
ギニュー特戦隊から変な影響を受けたのか、お世辞にもカッコいいとは呼べないものとなっている。
本人曰く、2時間ばっちり練習して編み出したお気に入りのポーズらしい。それ故、バカにされると盛大にブチ切れるのでくれぐれもバカにしないように。

なお、ビーデルからは天下一武道会への出場と共に舞空術の指導も頼まれ、同じように舞空術を使えなかった悟天も合わせて教えることになり、
ちょっと教えたらすぐ使えるようになった悟天と違い、『気』の概念すら知らなかったビーデルに時間をかけて教えるうちに彼女と打ち解けていく。
育った環境が環境なだけに、「髪が短い方が好み?」と訊かれて「長いと修行の邪魔になる」と答えて怒らせる朴念仁っぷり*19も見せたが、
天下一武道会の頃には、出番が来るまで一緒に行動するほどには仲の良い友人関係を築いていた。


天下一武道会・魔人ブウ編(17歳)

勝てんぜ おまえは……

天下一武道会1回戦でキビトと当たり、彼に「超サイヤ人に変身しろ」と頼まれ、要求どおり超サイヤ人へと変身する。
その時にスポポビッチとヤムーに気を吸い取られ、倒れてしまう。

その後、キビトと界王神から魔導師バビディの陰謀と魔人ブウの存在を知り、それを倒す戦いへと巻き込まれる。
バビディの宇宙船ではダーブラと対決するが、セル戦以降は修行を怠りがちだったため苦戦を強いられる。
その後、復活した魔人ブウにも果敢に立ち向かうが力及ばず、一撃ではるか彼方へと吹っ飛ばされてしまった。
この時の混乱が原因で周囲からは死亡したと誤解されてしまった(ビーデルのみが生存を感じていた)。

何とか助かった後は界王神の提案で界王神界へと行く。
そこでゼットソードに封印されていた老界王神を(偶然)開放し、彼の手によって隠された力を限界以上にまで引き出してもらう。
これにより超サイヤ人にならずとも超サイヤ人3ゴテンクスを上回る力を発揮する事が出来るようになり(通称アルティメット悟飯)、
その力で魔人ブウ(悪)をも圧倒する。ここで倒せていたら主人公の面目保ててたろうに…
しかし、ブウの分裂能力と再生能力が凄まじい影響で止めを刺しきれず、ブウがゴテンクスとピッコロを吸収した事で風向きが変わり、
魔人ブウの実力が大きく上昇してしまい今度は一方的にボコられ続ける。
何よりもブウはピッコロの頭脳を手に入れたことで悪知恵を働かせるようになってしまい、生き返った悟空が助けに入るも遂には自身もブウに吸収される事となる。

後にピッコロ、悟天、トランクスと共にブウの体外から助け出されるも、直後の地球爆破によりほかの3人共々死んでしまう。
その後はナメック星のドラゴンボールで生き返り、悟空の元気玉に自らの元気を送ってブウを倒すためのアシストを行った。
主人公の座は奪われてしまったが、かつて自身の慢心が原因となって死なせてしまった父親が生き返って家族5人で暮らせるようになり、
ついでに彼女もゲットしたので本人的にはベストな結末を迎えることができた。


グランドフィナーレ(27歳)

この頃には念願だった学者となっており、ビーデルと結婚して1人娘のパンを授かる。
眼鏡を掛けた知的な好青年となっていて、格闘技とは無縁の生活を送っている。
天下一武道会へは出場せず、パンの応援として会場に来ていた。


【アニメでの活躍】

ドラゴンボールZ

アニメには第一話から登場。OP・ED映像では準主役と言える扱いで描かれている。
原作ではほとんど描かれなかった、サイヤ人襲来前の修行やセルゲームまでの十日間やハイスクール編、エピローグでのエピソード等が掘り下げられた。
ビーデルとの天然ラブラブバカップルっぷりは凄まじい。

劇場版には第4作『オラの悟飯を返せっ!』より登場。
幼年期の出演作では、基本的に原作でみせた「潜在能力の開放」で悟空達やボスを驚かせる活躍をすることが多い。
作中でよく髪型や衣装が変わるためか、本編では見られない貴重な髪型と衣装の組み合わせを披露する事も多い。
特に第12作では悟空と同じく山吹色の道着を身に纏って戦う、貴重な姿を拝める。
第6作『地球まるごと超決戦』にて初登場したハイヤードラゴンとは親友となり、後の劇場版作品に加えてテレビ本編にも逆輸入される形で登場した。
セル編終了後を描いた第12作『銀河ギリギリ!!ぶっちぎりの凄い奴』では完全な主人公。
続く13作『危険なふたり!超戦士はねむれない』でも悟天や少年トランクスと共にメインを張っている。
第18作『神と神』及び第19作『復活のF』での扱いは概ね後述の『超』に準ずる。


ドラゴンボール超

神と神編

時系列では魔人ブウとの闘いを終えた後であり、結婚しているが原作とは違って義父のミスター・サタンに豪邸を建ててもらっている。
神と神の時代は年齢的に大学卒業直後でありまだ学者にはなっていないが、復活のFの頃には学者として多忙な日々を送っている。
ビーデルのお腹にパンが宿ったのもこの辺りだったようで、本編中にビーデルから妊娠報告を受けて喜ぶシーンも。
破壊神ビルス襲来の際にはまだ潜在能力を解放する力が残っておりアルティメット悟飯の状態でビルスに挑むも、
手も足も出ないまま一瞬で返り討ちにされてしまい、その後は悟空の超サイヤ人ゴッド化のために協力する。


復活の「F」編

既に武道を止めていたため、学生時代に使っていた道着をどこにしまっていたか分からなくなってしまい、
復活したフリーザとの闘いには緑のジャージ姿という格好で参戦する。それならグレートサイヤマンの衣装のほうが……
全盛期だった頃の戦闘力が出せずアルティメット化も出来なくなっており、
超サイヤ人の姿で戦うもフリーザの攻撃で瀕死の重傷を負うが、クリリンから仙豆を貰って何とか息を吹き返した。

『超』では、ピッコロを殺されてしまい、怒りで真の力を解放した……と思いきや、ビルスの星にいる悟空達を呼ぶためのものであった。
その後の気を使い果たし、魂が抜けた様な表情で立ち尽くした姿は多くの悟飯ファンを失望させ、大いにネタにされてしまうことに
悟空とベジータによってフリーザが倒された後は、自分の無力さを嘆いてかピッコロに改めて自分を鍛えて欲しいと懇願していた。
もっとも全盛期の強さは失ったものの、悟空とベジータ参戦前の段階でフリーザ軍の兵士たちから「一番手強い」と評される辺り、地力の高さが窺える。


第六宇宙~未来トランクス編

学者業を優先したために目立った活躍を見せる事はなかったが、
未来から再びやって来たトランクスと交流を深めるなどしていた。


宇宙サバイバル編

復活のF編で不甲斐ない結果となったが、実力順では上位に位置するため早くから第七宇宙のメンバーに選出された。
ピッコロに「鍛えなおしてやる」と言われ、サイヤ人来襲に備えていた子供の頃を彷彿とさせるような厳しい稽古を受ける。
その中でセルやブウにとどめを刺しきれなかった詰めの甘さ、精神的な未熟さを指摘される。
また超サイヤ人状態で修行を続ける悟飯*20に対して、
「超サイヤ人が本当のお前ではないはずだ。本当のお前を取り戻せ」と促され、戦いの中でアルティメット悟飯へと覚醒した。
悟空とも全力で戦ったのち、「一番身近に居るライバル」として改めてその力を認められ、第七宇宙陣営のリーダーに抜擢された。

力の大会本戦では仲間達を指揮して円陣を組み、襲いかかる敵を撃破する戦法を取っていたが、
チームがバラバラになった後はピッコロとコンビを組んで戦った。
ピッコロの他に老界王神からも勝負の後に気が緩む悪癖を心配されるが、大会では油断することなく戦いを勝ち抜いた。
最終局面、超高速で動く第11宇宙のディスポを倒すためになんとフリーザとコンビを組み、
最後にはディスポを羽交い締めにして、ともにフリーザの攻撃を受けてステージから落ちた。
ディスポ攻略は難関を極めており、道連れとも取れるこの戦法はチームメイトはおろかビルスからも賞賛された。
なお、当初ビルスからは悟空の息子としか見られていなかったため「息子」と呼ばれていたが、活躍が認められた事で改めて悟飯と呼ばれるようになった。


銀河パトロール囚人編

突如地球に襲来した星喰いのモロの部下達に苦戦を強いられるピッコロの助太刀に参戦。
悟空とベジータが不在の地球では一番強いとして頼りにされ、コピー能力を扱い一味の中でも最強格のセブンスリーを相手に圧倒した。
予めコピーされていたピッコロの能力も弟子として精通しているが故に悟飯には通じず、
あと一歩の所まで追い詰めたものの、セブンスリーが事前にストックしていたモロの魔力を解放したために逆転されてしまった。

その後はピッコロと共に修行し直し、モロが囚人達を引き連れて地球へやって来た際には前回敗北したセブンスリーへのリベンジに臨んだ。
不意打ちによって「現在の」悟飯とピッコロの二人をコピーされてしまい、修行による戦力差は無くなったかに見えたが、
鍛え上げた連携攻撃によってコピーでも一度に片方の力しか使えないセブンスリーに攻勢を掛け、見事勝利した。


ドラゴンボール超 スーパーヒーロー

「意外なキャラが活躍する」と事前に告知されていたが、その後に公開されたメインビジュアルでは、
魔族胴着に身を包んだアルティメット悟飯が悟空やベジータ含む主要キャラ達の中でど真ん中に映っているという明らかな主人公格扱いに加え、
PVでも新たな敵を相手に一番尺を設けて悟飯の活躍シーンが描かれるなど、メイン級の活躍が仄めかされていた。
愛する娘を守るため、同じく潜在能力を解放してパワーアップした師匠のピッコロと共に、復活したレッドリボン軍と新たな人造人間を相手に激闘を繰り広げるようで…?




ドラゴンボールGT

32歳。
悟空の究極ドラゴンボール探しに同行しようとするが、ベジータの案で修行を怠けていた悟天とトランクスが行くことになったために残留*27

地球に飛来したベビーに身体を乗っ取られた悟天と闘うが、その最中に寄生されて自らも操られてしまう。
乗っ取られた後はピッコロやベジータと交戦、ベビーが出て行った後も洗脳状態となっていたため地球に帰還した悟空やパンとも闘った。
洗脳が解けた後は窮地に陥ったパンとサタンを救う。
究極ドラゴンボールを消滅させる為にピッコロが爆発する地球と運命を共にする事を選んだ際には涙を流し、恩師との最後の別れを経験した。

超17号が現れた時は、地獄から復活したリルド将軍と交戦。
片腕を金属に変えられ苦戦を強いられるが、ウーブに助けられその後の超17号戦にも参加した。
一星龍との決戦では久々に道着姿となり悟天たちと一緒に悟空の下に駆けつけた。
なお長い間戦いから離れていた故かこちらでもアルティメット悟飯にはなっておらず、超サイヤ人に変身して戦っている。

実は道着姿となっての戦線復帰を語るエピソードが構想されており、プロットまで用意されたが没となってしまった。
没の理由としては「GT本編の本線の流れから外れた話になる」という物だったが、単純に尺も無かったようである。


【ゲーム作品において】

  • FC・SFCのRPGシリーズ
高いHPと防御力を誇るが、攻撃力が低いという特色があり、原作のイメージで使ってると「アレ?」と思うような能力である。
しかし悟飯特有のギミックである「大猿化」や、サイヤ人であるために
瀕死から回復するとレベルが上がる、超サイヤ伝説で仲間が危険に晒されると
潜在能力の開放という隠し技能が発動し、敵ボスにしかできない1ターンでの複数攻撃が出来たりする。
この時代のゲームはサイヤ人編・ナメック星編を描いたものが多いため、悟空が離脱している期間が長く、実質主人公のように操作する場面が多い。

本作では悟空が隠しキャラであり、事実上の主人公として登場。
OP映像やタイトル画面からも、悟空から悟飯への世代交代を強く意識した作品となっている。
初心者も安心な分かりやすい性能ながら、やりこんだ上級者にも好まれる強みを多く揃えた汎用性の高い万能戦士。

一作目では幼年期と少年期が登場。また、収録範囲がサイヤ人編~セル編までにも関わらず隠しキャラとしてグレートサイヤマンも登場する。
二作目からは青年期も登場。
変身形態は、幼年期は通常→潜在能力解放、少年期は通常→超サイヤ人→超サイヤ人2、青年期は通常→超サイヤ人→超サイヤ人2→老界王神の潜在能力解放となっている。

  • Sparking!シリーズ
幼年期、少年期、青年期、アルティメット悟飯、グレートサイヤマンとキャラ分けされている。
変身形態は、少年期は通常→超サイヤ人→超サイヤ人2、青年期は通常→超サイヤ人→超サイヤ人2。青年期の通常からグレートサイヤマンに変身する事も可能。

  • 超ドラゴンボールZ
アーケード版では少年悟飯のみだが、家庭用版では青年悟飯が追加されている。
本作での青年悟飯は、界王神界での服を身に付け、ゼットソードを振るって戦うなど、他の作品では見られない珍しい仕様となっている。

  • レイジングブラストシリーズ
一作目では幼年期、少年期、青年期が登場。が、アルティメット悟飯は登場していない。孫悟飯吸収の魔人ブウ(悪)はいるのに…。
二作目の『2』ではアルティメット悟飯も参戦。本作でのアルティメット悟飯は、悟空やピッコロといった目上のキャラとの特別な掛け合いの際でも一人称が「オレ」で統一されている。*28

「ドラゴンボールゼノバース」を元とするストーリーにて登場するオリジナルキャラとして「孫悟飯:ゼノ」なる人物が登場。
原作漫画やアニメシリーズの悟飯とはパラレルの別時空から来た人物のようで、未来悟飯やGT悟飯ではなく超における悟飯のデザインに近い容姿をしている。

  • 舞空闘劇
人造人間編~ブウ編を完全に悟飯を主人公にしたIFストーリーが用意されている。
しかし、人造人間編冒頭で悟空がゲロとの戦いで心臓病を発症してそのまま悟飯の目の前で殺害されるというショッキングな展開から始まり、
悟空の死を目の当たりにして超サイヤ人に覚醒するが、即座にセルまで現れて*29その戦いの中でピッコロも死亡
この事で超サイヤ人2に覚醒してセルを消滅させる事に成功する。状況が状況なので慢心する余裕もない

この出来事から原作以上に地球を守れるのは自分しかいないという意識を強めたらしく、ブウ編では原作とは違い勉学と修行を両立させていたが、
バビディに操られたベジータをブウを復活させるための罠と知りつつも食い止めるが、案の定ブウは復活。
悟空が帰ってきてないのにベジータが操られているのだが、覚悟完了している悟飯相手だと多分こうでもしないとブウは復活する余地がない
正気に戻ったベジータが責任を取るために悟飯を気絶させて単身ブウに挑んでしまい、ベジータも死亡。続けて悟飯もブウに挑むも破れてしまう。
以後は原作に近いストーリーとなり、潜在能力を覚醒させた悟飯が慢心する事なくブウを完全消滅させる事になる。

と、大切な人達を次々と失いながら*30戦い続けるという、
未来悟飯に迫る程の過酷な状況に追い込まれており、
なんだかんだで原作が悟飯にとってはベターな展開でもあった事が分かる内容にもなっている。


【ゲームオリジナルの形態】

  • 超サイヤ人3
『ドラゴンボールヒーローズ』ゴッドミッション4弾で登場。
時系列は青年期。セルゲームの時と同じくピッコロとお揃いの衣装だが、原作では青年期の悟飯がこの服を着た事はない。*31

  • 超サイヤ人4
『ドラゴンボールヒーローズ』ゴッドミッション5弾で登場。
こちらもピッコロと同じ胴着を身に付けているが、GT本編でもこの胴着を着た事はない。
SS4の特性が反映されてか、アルティメットと似た口調となるほか、戦い方も結構荒々しくなる(超ユニット技ではSS4悟空に叱られる)。
また、後ろ髪は幼年期の長髪時代を彷彿とさせるくらい伸び、それ以外の髪型はアルティメット悟飯に近い。後ろ髪は超サイヤ人4の共通項のようなものだが、どこか見た目が感慨深い。

設定上では『究極を超えた』とのことらしいので、ヒーローズ的にはこの形態が最強の姿という事になる。
時系列的にはGT期の悟飯だが、『超究極武闘伝』でのゲスト参戦時には青年悟飯名義となっている。

未来悟飯

青年トランクスやセルが過去に干渉しなかった場合の未来に生きる悟飯の事。
現行の世界の悟飯とは別の可能性ではあるが、こちらの悟飯がセルゲームでベジータを庇って左腕に重傷を負ったのに対し、あちらの悟飯はトランクスを庇って左腕を失っていたり、
死んだ悟空のものと同じ道着を着て戦う事を望み、一人称が「オレ」になるなど、ところどころで共通事項が見受けられる。
詳しくは当該項目を参照。


【余談】

  • セルゲーム時に悟空が悟飯を指名した際に、サタン達が食事の「ご飯」の事を言っていると勘違いする場面は、海外版では注釈が入る。

  • ダーブラ戦及び劇場版『危険なふたり!超戦士はねむれない』でのブロリー戦での悟飯は、超サイヤ人2になっているのかどうかと意見が分かれる。
    いずれも超サイヤ人2の特徴である電撃は見られないが、状況的に超サイヤ人2になっていてもおかしくないと考えられるのが理由だと思われる。公式の媒体内でも解釈が異なっているため、余計にややこしい。近年のゲームではダーブラ戦は超サイヤ人2*32、ブロリー戦は超サイヤ人と解釈している。

  • 劇場版『神と神』でビルスに向かって行くシーンの悟飯は、予告映像などでは超サイヤ人に変身していたが、放映時には超サイヤ人ではなくアルティメット悟飯の状態になっていた。
    尚、その後の超サイヤ人ゴッドを誕生させる場面では超サイヤ人に変身している(『超』でも同様)。

  • 劇場版『超戦士撃破!勝つのはオレだ!』『ブロリー』ではなんと全く出番が無かった(声優クレジットにも孫悟飯の役名がない)。
    前者については、『危険なふたり』で悟飯が、『超戦士撃破』で悟天がブロリーと戦うというコンセプトのため、悟天及びトランクスの出番を奪いかねないからとのこと(悟空ですらもエンディングでチラっと出てくるだけ)。

  • 主人公の座を悟空から引き継いだと思ったら再び悟空に奪われた事が良く知られるが、作者の鳥山明によると、
    「悟空も歳とってきたしそろそろ若い世代に変えた方が良いかな思って当時は悟飯を主人公にって流れだったんだけど、悟飯の日常を描いているとどんどん闘いより勉強が好きなんだろうなぁってなっていった」、
    「悟飯はお父さんと違って戦うのが本当に嫌なんだろうなぁ」との事で、それが恐らく再び悟空が主人公になった原因の一つと思われる。
    連載終了後に悟飯を主人公にしてあげられなかった事を悔やむような発言をしたこともある。

  • 「髪が無茶苦茶長かった時期がある」「髪を逆立ててた時期もある」など、よりにもよってアイツと髪型の共通点が多い。

  • 自分は長髪で戦っていたことがあるくせに、ビーデルには「戦いの邪魔になるから髪を切った方がいい」というデリカシーゼロかつおまいうなアドバイスをしている。*33

  • 学者になった悟飯だが、何の分野を研究する学者だったのかは本編で明かされなかった。
    だが日韓共同製作・開発(鳥山明が全面監修を行うも、日本ではサービス展開されず)のオンラインMMORPG『ドラゴンボールオンライン』では、
    「悟飯は47歳の頃に過去の格闘に関する研究を開始し、「気」に関する研究『気功科学』を体系化した」とされている。
    一方『スーパーヒーロー』では生物学者になっており、劇中ではある特定の状況で金色に変色する蟻の研究をしている。『Z』のアニオリでは鳥や昆虫に興味を示したり、動物と仲良くなる描写が多いため、映画スタッフが意識したのかもしれない。



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最終更新:2024年03月24日 22:10

*1 怒りに任せてナッパに攻撃したが気力を使い果たすだけになる、戦闘力で10倍以上のドドリアに突撃してクリリンに「馬鹿野郎、逃げるんだよ!」と怒鳴られる、セルをすぐ殺せるのにわざといたぶった結果暴走させる、など。

*2 というより戦うことそのものに嫌悪感を抱いている

*3 アニメの描写では4~5歳で分数の計算を学ぶほどで、同年代の子らと比べると遥かに頭は良い

*4 おまけに周囲には超人ばかりのためか、ハイスクール編では周囲が唖然とするような身体能力を見せても、当人は普通だと思っているという認識のズレも見られた。

*5 アニメでは少しの間誤魔化せていたが、とある事件で負った傷が動かぬ証拠となり、見破られる。

*6 この時の悟飯は平常時で戦闘力710と悟空の倍近い数値で、キレると1307とラディッツに迫る数値を見せた

*7 それでもナッパが「腕がちょいと痺れた」と言うほどの威力はあったが…

*8 セルの攻撃で左腕を負傷したため片手で放った。

*9 ちなみにドラゴンボール世界の月はこれが2度目の破壊。1度目の破壊の後は神様が悟空の尻尾が再生しないようにした上で月を復活させたのだが、この後は月を復活させたという話題は一切出ていない。

*10 悟飯はセルの顔を知らないため、フリーザに変更

*11 完全体セル程度の強さしかないダーブラに苦戦するほど

*12 悟空とピッコロも、悟飯をヤジロベーの救出に向かわせたりブルマ達に同行させたりするなど、無意識にか戦場から離している。

*13 セルは確かに本気ではなかったが…

*14 怒りがトリガーであることは戦闘中に悟飯自身がセルに話している。

*15 奇しくもギニュー特戦隊との戦いでベジータに特戦隊にトドメを刺すよう促されても聞き入れず、ジースを逃がしてしまった悟空と同じである

*16 なお、結果として自身の慢心により大惨事を招いてしまった反省からか、直後の時系列となる劇場版「銀河ギリギリ!!ぶっちぎりの凄い奴」においては悟飯はボージャックに対して特にいたぶる事無くあっさりトドメを刺している。

*17 少年期の頃なら「トイレ」「美味しい」と言ってそうな場面で「便所」「うまいっすねこれ」等と言う等

*18 意図的なデッドボールを受けても微動だにせず平然としている、ホームラン級の打球を異常な高さのジャンプでキャッチするなど、明らかに人間離れした身体能力を時折悟飯が発揮していたのも要因の一つではある。

*19 もっともビーデルがそう訊いたのは悟飯から「髪を切った方がいい」と言われたからで、悟飯が深く考えず理由を答えたのも仕方ない部分もあるのだが

*20 この際超サイヤ人2にはなっていたのでこちらの形態にはまだ自在になれたようである。

*21 一連の会話の調子も全部なぁなぁで済まそうとしたり、話の途中で自身の研究である珍しい虫を嬉々として見せるなど子供のような態度が目立つ。

*22 ピッコロの出自と経歴を考えれば、彼が一般市民と友好を築けるという時点で相当の付き合いがあるはずである。

*23 カタッツの手で天変地異が起きたナメック星から地球へと避難させられて記憶を失った神様はカタッツが家に帰ってくると信じて待っていたが、遂にカタッツが地球へやってくる事はなかった。

*24 ナメック星を脱出した後に地球に帰るのを1年先延ばしにしたのは完全に悟空自身の責任だが。

*25 悟飯本人も幼少期に父親がいないことに対して全く不満を抱いている描写がない

*26 とはいえ悟空の場合は、本人の趣味趣向も大きいとはいえ、完全に改心したとは言い切れないピッコロへの抑止力を保つ責任があった事は留意すべきだろう。

*27 ただし悟天の代わりに、パンが勝手に同行した

*28 原作では魔人ブウとのやり取り以外では一人称を言っていなかった為、どうなのかは不明

*29 ゲロが悟空から奪ったエネルギーを使って誕生を速めたと説明される。しかも完全体。

*30 エンディングでは界王神の尽力でブウに殺された死者はナメック星のドラゴンボールで復活しており、ベジータは生き返ったと思われる。

*31 漫画版『超』の宇宙サバイバル編では山吹色の道着ではなくこちらを着用している。

*32 セルと同程度の強さがあるダーブラ相手に少年時代より弱体化した超サイヤ人の青年悟飯で互角なのはさすがに無理があるため、超サイヤ人2と考えるのが妥当と思われる

*33 自分の体験談だったのかもしれないが