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''※このページでは、『人生ゲーム ハッピーファミリー』とバージョンアップ的位置づけで発売された『人生ゲーム ハッピーファミリー ご当地ネタ増量仕上げ』を取扱う。判定は双方とも『クソゲー』。'' //こんなでかいフォントで強調する必要はない。 ---- *人生ゲーム ハッピーファミリー / 人生ゲーム ハッピーファミリー ご当地ネタ増量仕上げ 【じんせいげーむ はっぴーふぁみりー / じんせいげーむ はっぴーふぁみりー ごとうちねたぞうりょうしあげ】 |ジャンル|ボードゲーム|CENTER:&amazon(B0043XYNO4,image)&br;&amazon(B0055QNIJ4,image)ご当地ネタ増量仕上げ| |対応機種|Wii|~| |発売元|タカラトミー|~| |開発元|不明|~| |発売日|2010年11月11日&br;ご当地ネタ増量仕上げ:2011年9月1日|~| |定価|6,090円|~| |分類|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~| |ポイント|&color(blue){''2010年クソゲーオブザイヤー据え置き機部門次点''}&br;Wiiウェア版にダメ追加要素5つで価格約6倍&br;1プレイで枯渇するイベント&br;悪すぎるテンポ&br;インチキなルーレット&br;''大人数でやればやるほど増すクソ度''|~| //&br''「このゲームをプレイするのは危険だ」'' |~|''<以下『ご当地ネタ増量仕上げ』>''&br;&color(red){''2011年クソゲーオブザイヤー据え置き機部門大賞''}&br;追加要素はご当地貶し、[[増量でよりクソ化>ジャンライン]]&br;''前作の問題点は放置''&br;バージョンダウンとしか思えない内容で価格据え置き|~| //&br;''「これなら俺の人生のほうがまだ面白い」'' |>|>|CENTER:''[[クソゲーオブザイヤー関連作品一覧>KOTYゲーム一覧]]''| |>|>|CENTER:''[[人生ゲームシリーズリンク>人生ゲームシリーズ]]''| //「大賞=red」「次点=blue」はKOTYリストに準拠しました。 #contents(fromhere) ---- **概要 2010年10月、『[[人生ゲーム (Wii)]]』と入れ違いで配信されたWiiウェア『人生ゲーム ハッピーステップ』のフルプライス版。通称『人生2』。(''以降Wiiware版を『前作』と表記する'')~ 『ハッピーステップ』にも問題がない訳ではないが、前作よりは値段相応な出来ということであまり話題にならなかった。しかし、パッケージ版である本作は、追加要素が乏しい割に値段が1,000円→6,090円と大幅に増加している。そんな価格に明らかに見合わない、あまりにもずさんな出来栄えに批判が殺到し、2011年クソゲーオブザイヤー据え置き機部門大賞を受賞するに至ってしまった。 **問題点 //箇条書きの段が多く縦に長いので、各記述ごとに改行空白を追加。 ''このゲームそのものの問題点'' -使用キャラクターは男女各5人だけであり、名前も変更不可能。顔も進行によって成長・老化するということはなく、ずっと若者のままである。 --ありとあらゆる所でこのキャラクターを使い回しており、結婚相手は勿論、生まれてくる子供やイベント内でのモブキャラですら、この10人のパーツの流用で構成されている。 ---これはつまりテキストで「おじさん」や「老人」と表記されている人だろうが顔は若者のものというありさまで、違和感を通り越して手抜き感丸出しである。 ---生まれてくる子供は親と全く同じ顔になるように設定されてる為''男プレイヤーの子供が女だとオカマが誕生してしまう。''逆もまた然り。 ---勿論、「ご当地」で追加されたご当地ネタ(後述)でも当然のように使い回されている。 --尚、生まれてくる子供には自分で名前を付けることができる。「じゃあプレイヤーもそうしてくれよ」という話である。 -イベント数が異常に少なく、1回のプレイだけで同じイベントを何回も見る羽目になる。 --CPU数人と1ゲーム回すだけでもかなりのイベントが出てしまうのに、4人同時プレイとなると飽きるというレベルではない。 --特に、「婚活」、「バカンス」、「子育て」といったミニマップでは、''片手で数えられる程度の種類しかイベントがない''。 ---一応、一部のイベントは就いている職業によって若干内容が変わるが、「だからどうした」という話である。 --イベントそのものも呆れるしかない内容のものが多く、毎度のことながらもう少し考えろよと言わざるを得ない。 ---''財布を家に置き忘れると4000万円失われる''世界観。前作でも指摘された問題点だというのに、全く改善されていない。 ---殆どのイベントで選択肢が発生するが、よろこびマスではどちらを選ぼうがプラス、かなしみマスではどちらを選ぼうがマイナス、と''選択肢の意味がまるで無い((この仕様自体は過去作も同じであるため、「そこを突っつくのは野暮だ」という意見もあるにはあるが、過去作がそういう仕様だったとあぐらをかいていて良いのかと言われれば…。))。'' --更に言うならば、「犬を拾って喜ぶ」マスがある一方で「その辺の犬(猛犬とかではない)にビビりまくり、恋人の前でかっこつけようとする」マスがあるなど、キャラ設定に矛盾が発生している。 -テンポが非常に悪い。 --到着したマスの種類をその都度読み上げたり、イベント終了後、所持金やステータスが変化する度にアニメーションが入る為、内容の無さに反してやたら時間がかかる。 --中盤以降で給料マスを踏むと前述の「婚活」ミニマップに、移動しマスを踏むと「バカンス」ミニマップに強制的に飛ばされ、その間は''通常マップでは一切進行できない。'' ---''少なくとも3~4ターン、多いと10ターン以上消費させられる''上に、既に述べた通りその間のイベントパターンが致命的に少ないため苦痛極まりない。 --結婚した状態で恋愛マスに止まると高確率で子供が生まれ、その際も「子育て」ミニマップに飛ばされて同様に最低3ターンを消費する。 ---こちらは拒否することもできるが、そうすると子供のパラメータが上がらない。おまけにCPUは律儀に''毎回''ミニマップに移動するため、ゲームが遅々として進まず、面倒くささに拍車をかけている。前作でさえ、このようなテンポ面での問題は特になかったのになぜか悪化している。 //---そのうち、プレイヤーの思考は「''また子供産んだのかよ、めんどくせえ…''」という方向に向かっていく。&br;''ハッピーファミリーも糞もない。'' -KOTYスレ住人の検証の結果、&size(15){''出目の確率が明らかに偏っている''}ことが判明。サイコロも満足にプログラムできていない。 --進むマス数を決める1~8までのルーレットに関してだが、''明らかに4以下の目の方が出やすくなっており''、テンポの悪さに拍車をかけている。 --KOTYスレで試行したところ、3や4が各20%近く出たのに7は6%以下。これは実験なのでバラつきを含んだ結果だが、体感からしても明らかに偏りがある。 -「おじゃましマス」の被害に遭う確率も偏っており、''3~4人目が当たる確率が異様に高い。''KOTYスレでの試行結果は合わせて70%となっている。 --ルーレットの方は長くプレイしてもらうためそう設定したと一応の理由は推測できるが、こちらは完全に理由不明で擁護不可能。テストプレイを放棄したとしか思えない。 -お金の価値が後半インフレ化するため、コツコツ貯める必要がない。 --後半のギャンブルで億単位で稼ぐことが出来るので、簡単に逆転できる。しかも''賭ければまず当たる''。 -要素「株」の存在意義が分からない。 --本当に稀にしか変動しないので、実質ただの金券にしかなっていない。 -クリアしてもゴールした順位が表示されるだけ。資産も借金も表示されない。早くゴールした者が勝ち。これは人生ゲームではなく''ただのスゴロク''である。 --それまでの全ての人生を否定するギャンブルと、そのギャンブルさえも否定するゴール。もはや言うことなしである。 -''CS版人生ゲームでおなじみの天使と悪魔は影も形もない。'' ''パッケージ版に起因する問題点'' -追加要素があまりにも少ない。 --Wiiウェア版からの追加要素はマスの種類、トロフィー(実績)、家族システム、プライスレスモード、Miiの5つだけ。''これで1,000円→6,090円である。'' --単純計算で1つの追加要素につき約1,000円に値するはずだが、明らかにおまけ要素らしい項目が複数含まれるのを見てもわかるように、どれを取っても1,000円には全く値しない。 -これらの要素がつまらなさを緩和しているのであればまだよかったのだが、''大半が何らかの欠陥を抱えている。'' --家族システムは前述のように、テンポの悪化により一層貢献する。 --プライスレスモードは通常のモードと異なり、お金ではなくイベントの発生で増減するハピネスポイント(幸福度)で順位を決めるモードなのだが、''CPUのAIがこのモードのルールに対応しておらず、思考はお金優先のままである。'' --Miiの導入によりようやく自分が作った容姿でプレイすることができるようになったのだが、どういうわけか''1回クリアしないと使うことが出来ない隠し要素である。'' ---このゲームを一通りプレイするという苦行を乗り越えたうえで、またプレイしようという気力のある人は何人いるのであろうか……。 **ご当地ネタ(『ご当地ネタ増量仕上げ』のみ) -元の出来が上述の有様にも関わらず、ご当地ネタという申し訳程度の追加要素を引っ提げて堂々販売' -KOTYスレでの通称は「''ご当地''」。改善・増量するところを完全に間違えていることから『''誤当地''』とも呼ばれ、''2011年KOTY七つの大罪の一つ''である。 -「よろこびマス」(プラスイベント)や「かなしみマス」(マイナスイベント)の際に、都道府県がフィーチャーされた各地の名産品や名所、方言などの絡んだイベントが追加されている。 --基本的に毎回「○○県に旅行に行った!」などとご当地要素が唐突過ぎて違和感が大きく、「○○県の○○は○○なんだって!」といった感じでテキストがたいへん説明臭い。 --大半はテキストでその都道府県の説明がされるだけで、食べ物の話が出ても特にそれがグラフィックで出てくる訳ではないので余計に盛り上がらない。 ---背景イラストではそういったものも割とあるが(香川県イベントだと讃岐うどんの店が建っているなど)、あまり有効には活用できていない。背景のスポットを無視して「どこに行こう?」とほざく場合も。 --しかも、「''富士の樹海では方位磁針が役に立たない''」「''長野県民はカラオケで必ず長野民謡を歌う''」といった嘘知識まで混じっている。((確かに富士の樹海では土壌に含まれる鉱物の持つ磁気の影響で磁針がぶれることはあるが、普通に使う分には問題ない。後者に至っては「高知県民は毎日鰹の叩きを食べる」「愛知県民は何にでも味噌を付けて食べる」とかと同レベルの都市伝説、というか偏見である。)) --全体的に名産品の扱いが酷い。「''熊野筆はくしゃみを出すのに便利''」「''加賀友禅の小物入れは入れ歯を入れるのに便利''」など。地元民から苦情が来てもおかしくない。 --[[ガイドブックからあさってきたのか>四八(仮)]]、食べ物ネタがやたら多い。感想は何を食っても「''おいし~''」。 --なお、これらの''誤''当地イベントの多くはよろこびマスで発生するが、一部かなしみマスで発生するマイナスイベントもある。ただそれらも「名産品食べ過ぎてお腹壊した」''「讃岐をこよなく愛する讃岐おじさんのクイズに正解したら『一流の讃岐人にしちゃる』と言われたので逃げた」''((上記の通り讃岐おじさんのグラはどう見てもおじさんには見えない。また不正解でも当然金が減る。))と無理矢理マイナスにした感が強い。 --イベントが増えた分イベントの被りだけは改善されたのでは?と思いきや、元の量が少なすぎる所為か相変わらず1プレイでも被り放題。 -前述の問題点は放置したまま微妙要素を付け足しただけでありながら''お値段据え置きフルプライス''。 --控えめに言っても駄ゲーレベルのWiiウェア版→あからさまな水増しでパッケージ版にしてフルプライスで販売→さらにそれを焼き直して再販売、という露骨過ぎる搾取と手抜きぶりで、タカラトミーの「人生ゲームというブランドだけで売れるだけ売り尽くす」という魂胆が見え見えである。 **評価点?・・・そんなものはない。 -強いて評価できる点を見出すなら、ゲーム自体の散々な出来とは対照的にゲーム進行に致命的なバグはないことくらいか。 **総評 とにかくテンポやイベント面に欠陥が多すぎて、''大人数でやればやるほどクソ度が増す''というパーティゲームとしてあるまじき状態になってしまっている。~ バージョンアップ前はKOTY2010次点レベルに留まったこと、そこから一応の追加要素はあるということから、発売当初はKOTY2011では大きく取り上げられなかった。 しかし年末に入り再検証が行なわれると、以前までの問題が全く改善してないことと上述のルーレット確率の偏りが発覚。スレ内で注目を浴びたこともあって、テンポの悪さなどの細部の欠点が詳細に見直された末、見事''KOTY2011据置部門大賞を受賞した''。 //箇条書きを撤廃、一部を余談に移動。 **余談 -タカラトミーの連続KOTY候補入り記録は本作で''5年''に到達した。無論、''こんな不名誉な記録を持っているのはタカラトミーだけである''。 --作品にして『[[ゾイド>ゾイドオルタナティブ]]』『[[ジャイロ>メジャーWii 投げろ!ジャイロボール!!]]』『[[ドリーム>メジャーDS ドリームベースボール]]』『[[クローザー>メジャーWii パーフェクトクローザー]]』『[[人生>人生ゲーム (Wii)]]』、そしてハッピーファミリーとご当地の合計7作。 --特にWii版の人生ゲームは発売今作含め既に6タイトルも出ているのに、''全てがクソゲー''。やる気が微塵も感じられない。 ---かつての家庭用ゲーム版人生ゲームは本家ボードゲームにない家庭用ゲームならではの要素も充実し、ファンも少なくない良作パーティゲームのシリーズであった。過去作でわいわい楽しんだ思い出のあるプレイヤー達からは現在の凋落ぶりに落胆の声も出ている。 ---''「タカラトミーはもう殿堂入りで良いのでは」''と言いだす住人まで現れる始末であったが、現在はタカラトミーは''ゲーム部門から撤退してしまっている。''人生ゲームをやりたいならゲーム売り場ではなく、おもちゃ売り場に行こう。'' //-住人曰く「''&color(red){これなら俺の人生のほうがまだ面白い}''」「''&color(red){大丈夫、俺たちの人生は、タカラトミー製じゃない。楽しい人生なんだ!}''」((KOTY2011年総評より。ネットでよくみるコピペ「人生はクソゲー」に対するアンチテーゼでもある。))。それを確認できたことが唯一の評価点といえる。 -スレ内で注目されたこともあって「''友情ブレイクした''」「[[''夫婦仲が悪くなった''>http://wiimk2.net/title.php?title=830&order=0]]」など、一見して冗談のような報告も相次ぐようになった。 -上記のように、本作には致命的なバグはない。[[四八(仮)]]((四八(仮)を開発したバンプレストは、当時バンダイナムコの子会社))や[[ラストリベリオン]]といい[[プロゴルファー猿]]といい、クソゲーを立て続けに出している会社はやがてバグに頼らずにクソゲーが作れるものらしい。 -2012年1月には「iPhone(App)版 人生ゲーム2012」が配信されたが「評価★1すら付けたくない」と、[[あれ>Big Rigs]]にも似た評価を受けた揚句たった4日で配信停止となった。もっともWiiの人生ゲームをひとつでもやったことのある人は期待もしなかったろうが… //--そして14年8月頃、''Androidアプリでも存在が確認された。''まだ懲りないのか!そしてどういう訳か時間で回復するルーレットを消費して進むソシャゲになっている。 //同しようもない糞である、と判定しない限りは懲りてないの?という悪態をつくのはやめといたほうがいいのではないでしょうか? //---ついのついには懲りてない証拠として「[[''人生ゲームオブザイヤー''>http://www.amazon.co.jp/dp/B00O4OABAM]]」たるものを本家の方で発売し、KOTYをおいしい物としていた事が発覚したのである・・・。内容は「流行語大賞」とコラボし、その年どしの時事ネタ・パロディをたっぷり詰め込んでおり、ここまでやっていいのかと思うほどのぶっ飛んだバカゲーでもあったりする。 //時事ネタから「オブザイヤー」というネタを盛り込んだだけなのでは?さすがに自意識過剰な気がしますけど…
''※このページでは、『人生ゲーム ハッピーファミリー』とバージョンアップ的位置づけで発売された『人生ゲーム ハッピーファミリー ご当地ネタ増量仕上げ』を取扱う。判定は双方とも『クソゲー』。'' //こんなでかいフォントで強調する必要はない。 ---- *人生ゲーム ハッピーファミリー / 人生ゲーム ハッピーファミリー ご当地ネタ増量仕上げ 【じんせいげーむ はっぴーふぁみりー / じんせいげーむ はっぴーふぁみりー ごとうちねたぞうりょうしあげ】 |ジャンル|ボードゲーム|CENTER:&amazon(B0043XYNO4,image)&br;&amazon(B0055QNIJ4,image)ご当地ネタ増量仕上げ| |対応機種|Wii|~| |発売元|タカラトミー|~| |開発元|不明|~| |発売日|2010年11月11日&br;ご当地ネタ増量仕上げ:2011年9月1日|~| |定価|6,090円|~| |分類|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~| |ポイント|&color(blue){''2010年クソゲーオブザイヤー据え置き機部門次点''}&br;Wiiウェア版にダメ追加要素5つで価格約6倍&br;1プレイで枯渇するイベント&br;悪すぎるテンポ&br;インチキなルーレット&br;''大人数でやればやるほど増すクソ度''|~| //&br''「このゲームをプレイするのは危険だ」'' |~|''<以下『ご当地ネタ増量仕上げ』>''&br;&color(red){''2011年クソゲーオブザイヤー据え置き機部門大賞''}&br;追加要素はご当地貶し、[[増量でよりクソ化>ジャンライン]]&br;''前作の問題点は放置''&br;バージョンダウンとしか思えない内容で価格据え置き|~| //&br;''「これなら俺の人生のほうがまだ面白い」'' |>|>|CENTER:''[[クソゲーオブザイヤー関連作品一覧>KOTYゲーム一覧]]''| |>|>|CENTER:''[[人生ゲームシリーズリンク>人生ゲームシリーズ]]''| //「大賞=red」「次点=blue」はKOTYリストに準拠しました。 #contents(fromhere) ---- **概要 2010年10月、『[[人生ゲーム (Wii)]]』と入れ違いで配信されたWiiウェア『人生ゲーム ハッピーステップ』のフルプライス版。通称『人生2』。(''以降Wiiware版を『前作』と表記する'')~ 『ハッピーステップ』にも問題がない訳ではないが、前作よりは値段相応な出来ということであまり話題にならなかった。しかし、パッケージ版である本作は、追加要素が乏しい割に値段が1,000円→6,090円と大幅に増加している。そんな価格に明らかに見合わない、あまりにもずさんな出来栄えに批判が殺到し、2011年クソゲーオブザイヤー据え置き機部門大賞を受賞するに至ってしまった。 **問題点 //箇条書きの段が多く縦に長いので、各記述ごとに改行空白を追加。 ''このゲームそのものの問題点'' -使用キャラクターは男女各5人だけであり、名前も変更不可能。顔も進行によって成長・老化するということはなく、ずっと若者のままである。 --ありとあらゆる所でこのキャラクターを使い回しており、結婚相手は勿論、生まれてくる子供やイベント内でのモブキャラですら、この10人のパーツの流用で構成されている。 ---これはつまりテキストで「おじさん」や「老人」と表記されている人だろうが顔は若者のものというありさまで、違和感を通り越して手抜き感丸出しである。 ---生まれてくる子供は親と全く同じ顔になるように設定されてる為''男プレイヤーの子供が女だとオカマが誕生してしまう。''逆もまた然り。 ---勿論、「ご当地」で追加されたご当地ネタ(後述)でも当然のように使い回されている。 --尚、生まれてくる子供には自分で名前を付けることができる。「じゃあプレイヤーもそうしてくれよ」という話である。 -イベント数が異常に少なく、1回のプレイだけで同じイベントを何回も見る羽目になる。 --CPU数人と1ゲーム回すだけでもかなりのイベントが出てしまうのに、4人同時プレイとなると飽きるというレベルではない。 --特に、「婚活」、「バカンス」、「子育て」といったミニマップでは、''片手で数えられる程度の種類しかイベントがない''。 ---一応、一部のイベントは就いている職業によって若干内容が変わるが、「だからどうした」という話である。 --イベントそのものも呆れるしかない内容のものが多く、毎度のことながらもう少し考えろよと言わざるを得ない。 ---''財布を家に置き忘れると4000万円失われる''世界観。前作でも指摘された問題点だというのに、全く改善されていない。 ---殆どのイベントで選択肢が発生するが、よろこびマスではどちらを選ぼうがプラス、かなしみマスではどちらを選ぼうがマイナス、と''選択肢の意味がまるで無い((この仕様自体は過去作も同じであるため、「そこを突っつくのは野暮だ」という意見もあるにはあるが、過去作がそういう仕様だったとあぐらをかいていて良いのかと言われれば…。))。'' --更に言うならば、「犬を拾って喜ぶ」マスがある一方で「その辺の犬(猛犬とかではない)にビビりまくり、恋人の前でかっこつけようとする」マスがあるなど、キャラ設定に矛盾が発生している。 -テンポが非常に悪い。 --到着したマスの種類をその都度読み上げたり、イベント終了後、所持金やステータスが変化する度にアニメーションが入る為、内容の無さに反してやたら時間がかかる。 --中盤以降で給料マスを踏むと前述の「婚活」ミニマップに、移動しマスを踏むと「バカンス」ミニマップに強制的に飛ばされ、その間は''通常マップでは一切進行できない。'' ---''少なくとも3~4ターン、多いと10ターン以上消費させられる''上に、既に述べた通りその間のイベントパターンが致命的に少ないため苦痛極まりない。 --結婚した状態で恋愛マスに止まると高確率で子供が生まれ、その際も「子育て」ミニマップに飛ばされて同様に最低3ターンを消費する。 ---こちらは拒否することもできるが、そうすると子供のパラメータが上がらない。おまけにCPUは律儀に''毎回''ミニマップに移動するため、ゲームが遅々として進まず、面倒くささに拍車をかけている。前作でさえ、このようなテンポ面での問題は特になかったのになぜか悪化している。 //---そのうち、プレイヤーの思考は「''また子供産んだのかよ、めんどくせえ…''」という方向に向かっていく。&br;''ハッピーファミリーも糞もない。'' -KOTYスレ住人の検証の結果、&size(15){''出目の確率が明らかに偏っている''}ことが判明。サイコロも満足にプログラムできていない。 --進むマス数を決める1~8までのルーレットに関してだが、''明らかに4以下の目の方が出やすくなっており''、テンポの悪さに拍車をかけている。 --KOTYスレで試行したところ、3や4が各20%近く出たのに7は6%以下。これは実験なのでバラつきを含んだ結果だが、体感からしても明らかに偏りがある。 -「おじゃましマス」の被害に遭う確率も偏っており、''3~4人目が当たる確率が異様に高い。''KOTYスレでの試行結果は合わせて70%となっている。 --ルーレットの方は長くプレイしてもらうためそう設定したと一応の理由は推測できるが、こちらは完全に理由不明で擁護不可能。テストプレイを放棄したとしか思えない。 -お金の価値が後半インフレ化するため、コツコツ貯める必要がない。 --後半のギャンブルで億単位で稼ぐことが出来るので、簡単に逆転できる。しかも''賭ければまず当たる''。 -要素「株」の存在意義が分からない。 --本当に稀にしか変動しないので、実質ただの金券にしかなっていない。 -クリアしてもゴールした順位が表示されるだけ。資産も借金も表示されない。早くゴールした者が勝ち。これは人生ゲームではなく''ただのスゴロク''である。 --それまでの全ての人生を否定するギャンブルと、そのギャンブルさえも否定するゴール。もはや言うことなしである。 -''CS版人生ゲームでおなじみの天使と悪魔は影も形もない。'' ''パッケージ版に起因する問題点'' -追加要素があまりにも少ない。 --Wiiウェア版からの追加要素はマスの種類、トロフィー(実績)、家族システム、プライスレスモード、Miiの5つだけ。''これで1,000円→6,090円である。'' --単純計算で1つの追加要素につき約1,000円に値するはずだが、明らかにおまけ要素らしい項目が複数含まれるのを見てもわかるように、どれを取っても1,000円には全く値しない。 -これらの要素がつまらなさを緩和しているのであればまだよかったのだが、''大半が何らかの欠陥を抱えている。'' --家族システムは前述のように、テンポの悪化により一層貢献する。 --プライスレスモードは通常のモードと異なり、お金ではなくイベントの発生で増減するハピネスポイント(幸福度)で順位を決めるモードなのだが、''CPUのAIがこのモードのルールに対応しておらず、思考はお金優先のままである。'' --Miiの導入によりようやく自分が作った容姿でプレイすることができるようになったのだが、どういうわけか''1回クリアしないと使うことが出来ない隠し要素である。'' ---このゲームを一通りプレイするという苦行を乗り越えたうえで、またプレイしようという気力のある人は何人いるのであろうか……。 **ご当地ネタ(『ご当地ネタ増量仕上げ』のみ) -元の出来が上述の有様にも関わらず、ご当地ネタという申し訳程度の追加要素を引っ提げて堂々販売' -KOTYスレでの通称は「''ご当地''」。改善・増量するところを完全に間違えていることから『''誤当地''』とも呼ばれ、''2011年KOTY七つの大罪の一つ''である。 -「よろこびマス」(プラスイベント)や「かなしみマス」(マイナスイベント)の際に、都道府県がフィーチャーされた各地の名産品や名所、方言などの絡んだイベントが追加されている。 --基本的に毎回「○○県に旅行に行った!」などとご当地要素が唐突過ぎて違和感が大きく、「○○県の○○は○○なんだって!」といった感じでテキストがたいへん説明臭い。 --大半はテキストでその都道府県の説明がされるだけで、食べ物の話が出ても特にそれがグラフィックで出てくる訳ではないので余計に盛り上がらない。 ---背景イラストではそういったものも割とあるが(香川県イベントだと讃岐うどんの店が建っているなど)、あまり有効には活用できていない。背景のスポットを無視して「どこに行こう?」とほざく場合も。 --しかも、「''富士の樹海では方位磁針が役に立たない''」「''長野県民はカラオケで必ず長野民謡を歌う''」といった嘘知識まで混じっている。((確かに富士の樹海では土壌に含まれる鉱物の持つ磁気の影響で磁針がぶれることはあるが、普通に使う分には問題ない。後者に至っては「高知県民は毎日鰹の叩きを食べる」「愛知県民は何にでも味噌を付けて食べる」とかと同レベルの都市伝説、というか偏見である。)) --全体的に名産品の扱いが酷い。「''熊野筆はくしゃみを出すのに便利''」「''加賀友禅の小物入れは入れ歯を入れるのに便利''」など。地元民から苦情が来てもおかしくない。 --[[ガイドブックからあさってきたのか>四八(仮)]]、食べ物ネタがやたら多い。感想は何を食っても「''おいし~''」。 --なお、これらの''誤''当地イベントの多くはよろこびマスで発生するが、一部かなしみマスで発生するマイナスイベントもある。ただそれらも「名産品食べ過ぎてお腹壊した」''「讃岐をこよなく愛する讃岐おじさんのクイズに正解したら『一流の讃岐人にしちゃる』と言われたので逃げた」''((上記の通り讃岐おじさんのグラはどう見てもおじさんには見えない。また不正解でも当然金が減る。))と無理矢理マイナスにした感が強い。 --イベントが増えた分イベントの被りだけは改善されたのでは?と思いきや、元の量が少なすぎる所為か相変わらず1プレイでも被り放題。 -前述の問題点は放置したまま微妙要素を付け足しただけでありながら''お値段据え置きフルプライス''。 --控えめに言っても駄ゲーレベルのWiiウェア版→あからさまな水増しでパッケージ版にしてフルプライスで販売→さらにそれを焼き直して再販売、という露骨過ぎる搾取と手抜きぶりで、タカラトミーの「人生ゲームというブランドだけで売れるだけ売り尽くす」という魂胆が見え見えである。 **評価点 -''存在しない''。 -強いて評価できる点を見出すなら、ゲーム自体の散々な出来とは対照的にゲーム進行に致命的なバグはないことくらいか。 //これは見出しではなくて文章で表現すべき。 **総評 とにかくテンポやイベント面に欠陥が多すぎて、''大人数でやればやるほどクソ度が増す''というパーティゲームとしてあるまじき状態になってしまっている。~ バージョンアップ前はKOTY2010次点レベルに留まったこと、そこから一応の追加要素はあるということから、発売当初はKOTY2011では大きく取り上げられなかった。 しかし年末に入り再検証が行なわれると、以前までの問題が全く改善してないことと上述のルーレット確率の偏りが発覚。スレ内で注目を浴びたこともあって、テンポの悪さなどの細部の欠点が詳細に見直された末、見事''KOTY2011据置部門大賞を受賞した''。 //箇条書きを撤廃、一部を余談に移動。 **余談 -タカラトミーの連続KOTY最終候補入り記録は本作で''5年''に到達した。無論、''こんな不名誉な記録を持っているのはタカラトミーだけである''。 --作品にして『[[ゾイド>ゾイドオルタナティブ]]』『[[ジャイロ>メジャーWii 投げろ!ジャイロボール!!]]』『[[ドリーム>メジャーDS ドリームベースボール]]』『[[クローザー>メジャーWii パーフェクトクローザー]]』『[[人生>人生ゲーム (Wii)]]』、そしてハッピーファミリーとご当地の合計7作。 --特にWii版の人生ゲームは発売今作含め既に6タイトルも出ているのに、''全てがクソゲー''。やる気が微塵も感じられない。 ---かつての家庭用ゲーム版人生ゲームは本家ボードゲームにない家庭用ゲームならではの要素も充実し、ファンも少なくない良作パーティゲームのシリーズであった。過去作でわいわい楽しんだ思い出のあるプレイヤー達からは現在の凋落ぶりに落胆の声も出ている。 ---''「タカラトミーはもう殿堂入りで良いのでは」''と言いだす住人まで現れる始末であったが、現在はタカラトミーは''ゲーム部門から撤退してしまっている。''人生ゲームをやりたいならゲーム売り場ではなく、おもちゃ売り場に行こう。'' //-住人曰く「''&color(red){これなら俺の人生のほうがまだ面白い}''」「''&color(red){大丈夫、俺たちの人生は、タカラトミー製じゃない。楽しい人生なんだ!}''」((KOTY2011年総評より。ネットでよくみるコピペ「人生はクソゲー」に対するアンチテーゼでもある。))。それを確認できたことが唯一の評価点といえる。 -スレ内で注目されたこともあって「''友情ブレイクした''」「[[''夫婦仲が悪くなった''>http://wiimk2.net/title.php?title=830&order=0]]」など、一見して冗談のような報告も相次ぐようになった。 -上記のように、本作には致命的なバグはない。[[四八(仮)]]((四八(仮)を開発したバンプレストは、当時バンダイナムコの子会社))や[[ラストリベリオン]]といい[[プロゴルファー猿]]といい、クソゲーを立て続けに出している会社はやがてバグに頼らずにクソゲーが作れるものらしい。 -2012年1月には「iPhone(App)版 人生ゲーム2012」が配信されたが「評価★1すら付けたくない」と、[[あれ>Big Rigs]]にも似た評価を受けた揚句たった4日で配信停止となった。もっともWiiの人生ゲームをひとつでもやったことのある人は期待もしなかったろうが… //--そして14年8月頃、''Androidアプリでも存在が確認された。''まだ懲りないのか!そしてどういう訳か時間で回復するルーレットを消費して進むソシャゲになっている。 //同しようもない糞である、と判定しない限りは懲りてないの?という悪態をつくのはやめといたほうがいいのではないでしょうか? //---ついのついには懲りてない証拠として「[[''人生ゲームオブザイヤー''>http://www.amazon.co.jp/dp/B00O4OABAM]]」たるものを本家の方で発売し、KOTYをおいしい物としていた事が発覚したのである・・・。内容は「流行語大賞」とコラボし、その年どしの時事ネタ・パロディをたっぷり詰め込んでおり、ここまでやっていいのかと思うほどのぶっ飛んだバカゲーでもあったりする。 //時事ネタから「オブザイヤー」というネタを盛り込んだだけなのでは?さすがに自意識過剰な気がしますけど…

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