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PSV移植版は、現在判定変更議論スレ避難所5で「クソゲー/劣化/不安定」への判定変更を議論中。
【議論開始日】2021/4/7【初回〆日】2021/4/14
本項では原作PS2版の『SIMPLE2000シリーズ Vol.68 THE 逃走ハイウェイ ~名古屋-東京~』とPSV移植版である『@SIMPLE Vシリーズ Vol.2 THE 逃走ハイウェイ フルブースト ~名古屋-東京 激走4時間』を併せて紹介します。
判定は全て「なし」です。
SIMPLE2000シリーズ Vol.68 THE 逃走ハイウェイ ~名古屋-東京~
【しんぷるにせんしりーず ぼりゅーむろくじゅうはち ざ とうそうはいうぇい なごや とうきょう】
@SIMPLE Vシリーズ Vol.2 THE 逃走ハイウェイ フルブースト ~名古屋-東京 激走4時間~
【あっとしんぷる う゛いしりーず ぼりゅーむつー ざ とうそうはいうぇい ふるぶーすと なごやとうきょう げきそう4じかん】
ジャンル
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カーチェイスアクション
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PS2原作
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対応機種
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プレイステーション2 プレイステーション・ヴィータ
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メディア
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【PS2】CD-ROM 【PSV】ダウンロード専売
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発売元
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D3パブリッシャー
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開発元
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タムソフト
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発売日
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【PS2】2004年12月9日 【PSV】2014年4月30日
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定価
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【PS2】2,000円(税別) 【PSV】1,667円(税別)
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判定
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なし
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ポイント
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本当に4時間東名高速を走るゲーム 和製GTAクローン 闘争ハイウェイ 鉄人主人公(肉体的に) 鉄人プレイヤー(精神的に) ラジコンが裸足で逃げだすハイグリップ挙動 非常に多いPSV版の追加要素 生まれ変わったPSV版ノンストップモード しかしどのみちダレやすい
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SIMPLE2000シリーズリンク
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SIMPLEシリーズリンク (携帯機)?
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物語
ここは名古屋。
自称日本一の名探偵、大河原 源九郎の元に、妙な依頼が舞い込んだ。
東京のある女性代議士からの依頼は、有名な大物政治家の汚職を調査であった。
彼女は有力な手がかりを握っているらしい。
しかし、いちはやく察知した大物政治家は、巧妙たる罠で彼女に無実の罪に陥れた。
刻々と迫る彼女の裁判。その間、大河原は汚職の調査を慎重に進めていった。
彼女の握っていた情報は確かな物で、大河原は証拠をひとつ、ひとつ確実に集めていった。
そして、彼女の裁判当日、事件がおこった。
大河原事務所から集めた証拠が盗まれたのだ。
愛車に飛び乗った大河原は、高速道路のインターに消えた黒塗りの高級車の後を追う。
国家権力まで動かし、大河原を追跡する機動隊。
名古屋~東京へ、果てしなき追跡と逃走が始まったのであった。
※公式サイトより
概要
実際の東名高速を可能な限り忠実に再現したマップ上を、警察の猛追を振り切りながら名古屋から東京めがけて走り抜けるレーシングゲーム。
ただし制限時間があり、その時間はリアルタイムで4時間。
その間に大物政治家の手下が奪っていった証拠品を回収していくことが目的になる。
後にプレイステーション・ヴィータにもPSVダウンロード専用ブランド「@SIMPLE Vシリーズ」の1ラインナップとして移植される。
そちらは大幅なグラフィック向上に加え、車種やアイテム要素の搭載など非常に多数の要素を追加、遊びやすさやボリュームも改善されているとの触れ込みとなっている。
特徴(とツッコミどころ)
再現された東名高速道路
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ステージは名古屋~岡崎、岡崎~浜松、浜松~静岡、静岡~御殿場、御殿場~厚木、厚木~東京で6分割されており、それぞれを終えた際にセーブが可能。
背景や「○○まで○○km」の案内板なども割と現実に忠実に作られており、再現度は高い。
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途中で渋滞があったり、濃霧で視界が悪くなったりといったところも難易度調整の意味も含め再現されている。
リアルタイムで4時間のタイムリミット
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現実的に考えれば、法定速度を守って走行していたら到底間に合わないタイムリミットである。かと言って車の限界を引き出してもなお難しく、緊張感あふれるゲームデザインに仕上がっている。
「悪い!借りるぞ!」
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元より警察に追われる身の主人公。PS2版に限りガソリンスタンドなど利用できるはずもない。
また、車はぶつけるとナンバープレートが外れたり車体が外れたりと徐々に破損していき、速度やハンドリング性能もガタ落ちする。
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そのうち「ファーン、ファーン」とサイレン音が鳴り響き、しまいには爆発して走行不能になってしまう。爆発に巻き込まれるとゲームオーバー。
そんなわけで、ガソリン切れや車の大破で走れなくなった場合は、正義のために周囲の車を一時拝借することになる。
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要するにその辺の車をとっ捕まえて運転手を引きずり出し、車を奪えるという、どこぞのGTAのごときシステムである。
もちろん彼らは何の罪もない一般人であり、主人公の行動はどこからどう見ても完全な犯罪行為なのだが、4時間以内にたどり着くにはこれしかない。ないったらない。
その際には上にあるようなボイスが数種類から流れる。「借りるぞ」とか言っているが、当たり前ながら返せる見込みはない。大破もザラである。
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サービスエリアには何台かの車が停まっているので安全に乗り換えることが可能だが、それはつまりこの世界では駐車時は鍵をかけないどころか、鍵を刺したまま車を離れることが通常な模様。
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車は軽自動車からワンボックス、スポーツカー、セダン、トラックやバスまである。種類は12種、色違いも含めれば58種。
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各車種ごとに様々なパラメーターが設定されており、状況に合わせて乗り換えることで有利になる。
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単純な速度やハンドリングなどのほか、燃費や耐久性、車体の大きさなど考えるべき要素は多い。
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車種によって速度メーター等のデザインも異なる。芸が細かい。
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警察のパトカーは残念ながらPS2版では奪えない。
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ゲーム中は、「自動車強奪事件が発生しています」などといった車載ラジオや、「現在○○付近を逃走中」などといった警察無線が適宜流れる。
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高速のあちらこちらに検問が敷かれているが、当然まともに相手する訳にはいかないので車で突っ切ることになる。
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メニュー画面の「ヒストリー」からは、今まで奪った車の数や壊した車の数を確認することができる。
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たまに奪った車のブレーキが故障していたりバックギアに入ったままになったり
ハンドルが効かなかったりアクセルがふみっぱなしになったり
する。どうやってここまで無事に乗ってこれたのか…。
登場人物
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大河原源九郎
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本作の主人公。探偵業を営んでいるが、元国際A級ライセンス保有者のレーサーでもあり、車の知識と体力は人一倍である。
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車を失うと一時的に徒歩で移動することになるが、主人公の超人ぶりが凄まじい。「もうお前徒歩で東京まで行けるんじゃね?」という身体能力を発揮する。
異様に走るのが速く、走っている車に徒歩で追いつく(目測時速50㎞ほどか)。そして何度車にはねられても傷一つ付かない。というか、無理矢理はねられて車を止めた方が効率がいい。
同様に、どんな大事故を起こしてもへっちゃらである。大クラッシュで爆発した車からも無傷で脱出。
「自称」日本一の名探偵らしいが、前述のストーリーからすると一応証拠集めの能力などはそれなりに高いようである。とはいえ、裁判の当日になってなお現地入りしていない辺り本当に有能なのか疑わしいが…。
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女性弁護士
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大河原源九郎に依頼をした張本人。元総理大臣を父に持つ、物語のキーパーソンと言える存在である。
大物政治家の悪行を暴く為に独自で集めた証拠を持って主人公に依頼した後に、罠に嵌められ無実の罪を着せられてしまう。
盗まれた証拠を集めて彼女の無罪を証明するのが今作における最大の目標である。
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大物政治家
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女性弁護士に全ての罪を擦り付けた政治家。金と権力こそ全てと言う考えの下で、警察などの国家権力すらも動かし主人公の行く手を阻む。
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警察
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あちこちに検問を敷いておきながら簡単に突破され、車に乗り込む主人公を追いかけドアを開けながらなぜか開けただけで引き下がるなど、妙にやる気がない。
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腕を振り回しながら追いかける姿は間抜けに見える。障害物に引っかかると動けなくなることもザラである。
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拳銃を構えているが、発砲することは一切ない。
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とはいえ、ゲーム的には徒歩の状態で捕まるとゲームオーバーになるので、それなりに厄介な存在ではある。
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また、こちらも車で弾き飛ばそうが念入りに轢こうが、難なく立ち上がってくるタフガイである。
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一般人
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高速道路を走っていたら突然当たり屋を轢いたり車をぶつけられたりで無理矢理停止させられ、車を奪われてしまう可哀そうな人たち。
主人公によって車から引きずり出されるのだが、パニックになって対向車線に走っていきそのまま轢かれたりする。
PSV版で追加された要素
細かい部分まで追加要素は多く、ほぼリメイクに近いものになっている。
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細かな仕様変更
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主人公のダッシュ速度は残念ながら人並みに…と思いきや、一度無罪エンドでクリアするとPS2版と同等の速度で走れるようになる。
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警官が発砲してくるようになった。走っていればそうそう当たらないが、数発当たると死んで1ミス。車からガソリンが漏れていても容赦なく撃ってくる。
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警察のパトカーを奪えるようになった。異様な高性能を誇る代わりに、常時指名手配状態になってしまうデメリットがある。
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道にはキャリアカーも走っており、キャリアカーの荷台部分に乗ると、そこからジャンプして飛び出すことが可能。
もちろんキャリアカーも奪える。ただ、さすがにデカブツだけあって速度が遅く、実用性は低い。
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もっとも、曲がり角でジャンプすると壁に思いっきりぶつかる上、うまくジャンプできても大したメリットはなかったりするのだが。
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描き直されたキャラクターデザイン
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なぜか説明書に載っている主人公などのキャライラストまで変わっている。
大物政治家はよりそれらしく冷徹で厳つそうな表情になったり、眼鏡を掛けたやや小太りで中年と思わしき女性弁護士は眼鏡を掛けていない若いOLのような見た目になっており、全体的に別人にしか見えない改変がなされている。
特に顕著なのが主人公。PS2版では割といかつい感じの大柄な男だったのだが、今作では青シャツにサングラス姿でクールな雰囲気の男に。完全に別人である。
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新要素「アイテム」
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道にアイテムが落ちており、使うと効果を得られる。『グラディウス』などのように、使わないまま複数個拾うと効果が変わる。
最高の効果になっても効果を使わないままアイテムを取ると、一周して一番弱い効果に戻る代わりにボーナスポイントが貰える。
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1個【ブースト】
1秒間ほど加速して、最高速を突破した速度で走れる。効果時間が短いので有用性は低い。
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2個【デコイ】
車の後ろから主人公のチャチなビニール人形を出して囮にし、警察を撒く。こんなのと誤認する警察って……
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3個【スピード】
ブーストの効果時間が長くなったバージョン(5秒程度)。一時的に速度が欲しい場合は使えないことも無い。
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4個【ガード】
10秒ほどダメージを受けない無敵状態になり、その間は破損状況を無視してノーダメージ状態と同じ扱いになる。七色に光る演出と虹の軌跡がマリオカートを髣髴とさせる。
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5個【ヒール】
クリア後のみ使用可能。使用すると乗っている車の破損状況を全回復し、ノーダメージ状態に戻せる。
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刷新された「ノンストップモード」
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PS2版では「ただセーブが無いだけ」だったクリア後のノンストップモードだったが、本作では全く別のモードに。
ゲームが始まると、なんと主人公が乗っているのは「スペシャルマシン」と言う名のフォーミュラーカー。どこから持ってきたんだよ!
それだけに速度は群を抜いて速い。最高時速は300km/hに迫る上、このモードでは車の数が少なくアイテムも多いので思う存分カッ飛ばせる。
……が、その代償として軽自動車も遥かに下回るほどのとてつもない紙装甲である。
50km/h程度でも音を鳴らすほどに接触すればパーツが取れ、2度目は黒煙が発生、そして3回目はサイレンが鳴り響き数秒後の大破確定と、少しまともにぶつけただけで一気に窮地に追い込まれてしまうほど。更に高速域で接触しようものなら一発で即サイレンであるので気が抜けない仕上がりとなっている。
おまけにこのモードでは車から降りることができないため、車の大破はゲームオーバー→ペナルティ10分に直結しかねない。
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そのため、このモードでは大量に落ちているアイテムを利用して、無敵状態を維持しながら進んでいく必要がある。全速力のまま無敵が切れるとヒールが使える状況にもっていけないと間違いなくゲームオーバー確定。
クリアーした暁にはこの車種が使えるようになるが、アイテムが少ない通常モードだとその性能を存分に発揮できる以前にまともに使えないのは確かである。
評価点
共通
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低価格帯のゲームながらも東名高速道路をそれなりに再現している。すべてではないがサービスエリアなどの要素も。
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リアルの高速道路のみというシチュエーションの中で、可能な限り緊迫感を体験できるある意味唯一無二のゲームデザイン。
PS2版
今まで乗った車が図鑑に載るなど、コレクション要素がある。これはGTAシリーズでさえ(特定の車を持ってこさせるという要素はあるが)ない。
観光バスはちゃんとドアの位置が左前方になっている。運転手一人しか乗っていないが…
PSV版
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上記の通り、奪える車種のボリュームが増えたことにより、見た目的な退屈さをある程度解消させた。
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車種は23種に増加。セダンにワゴン、大型トラックにタンクローリーまで操縦できる。
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グラフィックは描き直されており、前作よりは高い水準になった。
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もっとも、ようやくPS2レベルの水準になったくらいであり、PSVitaの作品として見ると微妙なレベルではあるが。
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証拠を全部取っていなくても、おおむね取っていれば無罪エンドを迎えられるようになった。
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証拠が足らない場合でも、クリア後の評価は変わるがクリア扱いにはなる。証拠を全て取っていれば「完全無罪」エンドになる。
問題点
共通
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非常にダレやすい
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ネタに溢れているので最初は楽しく遊べるだろうが、リアルで3~4時間ずっと走り続ける内容でありながら単調さが否めないため、飽きやすい。
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実際の高速道路をモチーフにしているため、極端なカーブなどで走行に影響が出ることも少なく、基本的な景色も郊外の山の中からずっと変わらないため余計に単調な印象が増してしまっている。
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「詰み」に陥りやすい
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PS2版は証拠品を全て回収しないと、例え時間内に東京に着けても無条件でバッドエンドになるなのだが、途中セーブのせいで回収していない状態でセーブするとバッドエンド確定。
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本線上ではなくサービスエリアなどに隠されている場合もあるが、全てのSA/PAに入ることができるわけではないので、あてにした挙句封鎖で急ブレーキ、なんてことも
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制限時間的にも、途中で時間をロスしすぎると、やはり時間切れでバッドエンド確定になる。これはPSV版になって更に露呈することに。
やり直すにも、さくさく進めて3時間ほどかかるので、精神的苦痛が大きい。ステージごとに引き返すにも、1ステージ30分以上かかるのでやはりつらい。
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これらのことから判断すると、本作は完走で次のエリアがアンロックされるステージ選択制にしておくべきであった。
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ノンストップモードのことを考えると開発陣にそういった技術がなかったわけではないし…
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ストーリーはあってないがごとし
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オープニングでの展開からハードボイルドものをイメージしそうになるかもしれないが、ハッキリ言ってそのような要素は期待できない。
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道中はまるでストーリー進行が完全に無視されたかのような閉塞的なものであり、チェックポイント通過時も単純に残り時間が大きく表示されるテロップが簡易的なアニメーションで入るだけ。そしてエンディングもまたそれぞれの結末が簡潔に語られるだけと言うものである。
但しその分世界観にすんなり溶け込めているので異物感を感じさせないのが唯一の救いか。
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貧相なグラフィック
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原作移植版共にグラフィックはハード性能を考慮しても悪い。
PS2版の場合は同社開発の『THE タクシー』と比べても粗く、どうひいき目に見てもPSレベルかそれ以下の出来。PS版『首都高バトル』よりちょっと低いぐらいと言えば分かる人には分かるか。
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PSV版ではグラフィックの質が向上したものの、それでもやっとPS2初期レベルになった程度でPSVのスペックを考えるとやはり悪いと言わざるを得ない。
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また、トレーラーヘッドの接続部などは一切モデリングされていない。しかし数回軽くこするだけでトレーラー部分はパージされるので非常に目立つ。
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その他、引きずりおろした市民は運転席側のドアから一目散に避難(つまり対向車線へ!)するし、あらゆるものを貫通するし…
オレはこの峠で死んだ走り屋の幽霊でも見たのか?
PS2版
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まず根本的に挙動(特にハンドリング)がひどい。
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ゲーム開始直後はホンダS2000のようなスポーツカーに乗せられるのだが、非常にクイックなハンドリングのため、過半数の人は
最初のカーブの前に衝突する
だろう。車重を全く感じさせない超グリップ(どころか全く滑らない)な挙動はまるでフルスピードで急カーブに入ったジェットコースターのよう。
主人公がタフで(首が折れなくて)よかったね!
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ガソリンの減り方が非常に微少で、燃費のパラメーターの意味がほぼない。リアルな減り方と言えばそうだが、燃費だけが売りの軽トラや軽自動車を選ぶと不利になる。
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というより普通にプレイしていればほぼ100%、ガソリンが尽きる前に車が全損する。一応燃料漏れというトラブルで、ガソリンの減少速度が跳ね上がることはあるが、この場合はスポーツカーだろうが軽自動車だろうがほぼ一瞬でガソリンが尽きるのでやはり意味が無い。
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警官が無能、市民も無脳
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本作のゲームオーバーは
・証拠がそろわないまままたは時間切れで全ステージクリア(バッドエンド)
・車の爆発に巻き込まれる(※爆発時乗っていたときのみで真横で爆発しても平気)。
・警察に逮捕される
であるが3つ目の条件でゲームオーバーになる可能性はかなり低い。
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というのも、まず徒歩時は〇ボタンでの振りほどき(結構広範囲)が無制限に行えるので空振りしても連打すればいいだけ。範囲に入った者は何人いても吹き飛ばせる。自分からうっかり触れに行ったりすれば別だが
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では乗車時はどうかというと明らかに止まっているときでなければ(軽自動車のもたもたした加速でも)ドアを開かれた時点で加速し始めていれば振り切ることができる。
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さらにひどいことに市民は主人公を見つけたら急ブレーキをする。つまり、
警官は100%轢く
。なので徒歩で逃げているとそのうち警官が後ろに湧いた車に轢かれるので、その車をありがたく頂戴すれば逃走は簡単である。
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フリーモードなどがなく、特定のステージだけを狙って遊ぶことは出来ない。
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一度トゥルーエンドを迎えると、ノンストップモードが遊べるようになる。名前からして嫌な予感しかしないが、セーブなしで走り続けるモードである。
PSV版
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車の操作性が完全に改悪されてしまっている
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恐らく多くのプレーヤーが気付く最大の問題点かもしれない。具体的に言うと非常に緩慢になってしまい、ボタンを操作してやや間を置いてようやく応答するレベルに落ちてしまった。
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加速性能も全体的に悪化。全車種に渡ってリアルでの軽自動車どころか列車並みの起動加速性能になってしまっており、爽快感がダウンしている上に無駄に難易度が上がってしまっている。
加速性能が高い車種を使えばまだマシに感じるかもしれないが、それでも解消できているとは到底言えたものではない。
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不当な難易度上昇
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操作性とは関係ない部分でも難易度が不当に上がっている箇所がある。
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アイテムの発動タイミングにラグがあり、ボタンを押して1秒経過してようやく発動される。
一見大したことが無いように見えるが、「無敵の使用が間に合わずに車に致命的なダメージを負う」「ヒールが間に合わずに爆発してゲームオーバー」と、実際にやればその問題が鼻に付くのは確実である。
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スタミナの減り具合が非常に大きく、特に警察を振り払った時には何と余裕で全ゲージの5分の1は消耗してしまう。
大量の警察と羽交い絞めになったら最後、数回振りほどくものなら驚くほどの早さでスタミナゲージを減らしまくり、あっという間にゲームオーバー直行である。
そしてスタミナが切れたら、完全回復するまで一切の操作を受け付けなくなってしまう仕様も相まって、やはり詰みに陥る危険性も。
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上記の通り警察が発砲するようになったが、何発喰らったかのステータスは表示されないため、ゲームオーバーになってようやくわかるシロモノ。
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PS2版とは逆にガソリンの減り方がやたらに早く、PA/SA毎に車を乗り換えるつもりで行かないとすぐガス欠で動けなくなる。
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セーブポイントとガソリンスタンドがあるSAはまだしも、PAの場合「ガス欠で乗り換えようにもロクな車が無く手詰まり」という事態になりがち。
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いまいち中途半端な無敵
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無敵の効果はあくまで「ダメージを受けなくなる」「サイレンが鳴った時のカウントダウンが止まる」だけであり、それ以外の雨やオイルなどのスリップゾーンを無効化したり、無敵中に接触した一般車を吹き飛ばす…なんて言うことは出来ない。渋滞をある程度蹴散らすにも妙にストレスの溜まる仕様も相まって、根本的に難易度を下げれているとは言い難い。
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無敵が切れるタイミングも余りにも不条理であり、徐々にエフェクトが薄れたり点滅するような演出もなく、唐突にエフェクトが消えるのと同時に効果も無くなると言う、不用意な事故を招きかねないとんでもないもの。
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頻発する処理落ち
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PS2版と比べて処理落ちが頻発するようになってしまった。
特にPCH-1000番台でプレーした際の処理落ちが酷く、普通にプレーするだけでもストレスになるほどに頻発する。渋滞エリアでは更に悪化してしまい、コマ送りのような状態に陥ってしまう。
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頻発するであろう車両が爆発した時の処理落ちの酷さは最早常軌を逸しており、短時間とは言え操作すら受け付けるかも怪しいほどに。素直にPCH-2000番台を用意しておこう。
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更に面倒になってしまった操作系統
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降車する場合の事実上必須テクニックである「パーキングギアに入れる」動作が「アクセルとブレーキを同時押し」となっているが、これが説明書に記載されていない。そしてブレーキが効かないアクシデントに遭遇したら最後、どう足掻いても完全に停止させることができなくなってしまうため、時間を掛けて壁に擦り付けて無理矢理停止させるしかない。
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キーコンフィグはあるのだが、どういう訳かハンドル操作を十字キーにアサインできないため、スティック操作を強要されてしまっている。
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その他の問題点
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ボイスなども使いまわされているが、どう聴いてもPS2版よりも音質が悪い。ガビガビの音声を聴いて違和感を感じたユーザーは多いはず。
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1800円という価格は内容を考えても高め。PSVのDL専売ソフトの中でもかなり割高なレベルである。
追加要素自体は多いとは言え、根本的な飽きやすさも完全にカバーできていないので微妙なところである。
総評
ツッコミどころのそれなりに多いバカゲー寄りの作りであり、「コーナーを攻めて0.1秒を極める」のに飽きた人が気軽にドライブするゲームといった造り。
「ドライブが好き、特に高速道路をかっ飛ばすのが大好き」という人なら、非現実的な所も含めて楽しめるだろう。
ただ、全体的な評価を端的にまとめると、やはり「最初はネタまみれでなかなか楽しいが、飽きるのも割と早いゲーム」となりやすい。
プレーにはかなりの精神力と忍耐力が要求されるので、どちらかと言えば余裕のある人向けである。
せめてステージセレクトがあればまだ評価が変わってきたと思われる。
PSV版もどうもショボい部分も残ってはいるものの、多数の追加要素を出して単調さを緩和しようとした感は全面に見られる。
ツッコミ所自体は間違いなく増えているので、バカゲーとしての完成度は間違いなく上がっているといえる。
ただ、根本的な造りや、それに伴う欠点自体はPS2版とほとんど変わっておらず、更に車の操作性がPS2版よりも明らかに悪くなってしまっているなどの問題もある。
総じて出来不出来云々で言えば、やはりお勧めできるようになったとも言いがたいところではあるのが残念な作品である。
余談
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本作の主人公「大河原源九郎」は、『THE タクシー』で主人公が務めるタクシー会社の社長をしていた「大河原源五郎」の親戚という設定。
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続編『逃走ハイウェイ2 ~ROAD WARRIOR 2050~』も発売されている。
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タイトルからも察することができるが、この作品の現代とは違い世紀末で崩壊した東名を走ることになる。ちなみに主人公の名前は「大河原源士郎」。