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スーパーストリートファイターIIX - (2020/02/23 (日) 10:47:03) の編集履歴(バックアップ)


スーパーストリートファイターIIX

【すーぱーすとりーとふぁいたーつーえっくす】

ジャンル 対戦格闘アクション
対応機種 アーケード(CPシステム2)
販売・開発元 カプコン
稼働開始日 1994年4月
レーティング CERO:B(12歳以上対象)
判定 良作
ストリートファイターシリーズリンク


概要

  • スーパー』から半年で登場したバージョンアップ版。
  • 個性豊かな16人のキャラクターから1人を選択し、四天王以外から8人と四天王4人を倒す事が目的。

システム

  • ゲームスピードが変えられるようになった。
    • 1速固定~4速*1固定のほか、プレイの都度1速~3速をプレイヤーが選べる仕様もある。
      • 大抵の場合1速~3速可変に設定され、プレイヤーによって3速が選ばれる。
    • ちなみに3速はTURBOと同スピード。1速が3速とダッシュ・スーパーのちょうど中間で、2速は3速と1速のちょうど中間。
    • 乱入対戦の場合は乱入された方が都度選択する。
  • 全キャラにスーパーコンボというゲージを消費する超必殺技が搭載された。
    • 攻撃すると画面下部にあるゲージが溜まり、溜まり切ると全消費して出せる。
      • 通常技はヒット/ガードさせなければゲージが上がらないが、必殺技は出すだけで上がる。
        このため距離が離れている時や相手がダウンしている時などの、手空きの時間に飛び道具や空中竜巻旋風脚、ダブルラリアットなどを使っておくなど、空振りでも必殺技を使っておく価値が生まれた。
    • スーパーコンボボーナス、コンボフィニッシュボーナスも新たに設定されている。
    • またスーパーコンボでトドメをさすと画面全体が太陽のように赤と白に発光する演出も追加。俗に「あけぼのフィニッシュ」と呼ばれる。
  • 隠しコマンド*2でスーパー版の性能のキャラクターも使える(通称で原色○○、S○○と呼ばれる。国際的にはOriginal-○○)。スーパーの時よりキャンセル出来る基本技が増えている。
    • 大半のキャラクターはXキャラのほうが強いが、スパIIXで露骨に弱体化されたサガットやホークの他、ケンも昇龍拳の無敵時間や足技の違い等からこちらを好むプレイヤーもいる。
  • 投げを受け身できる。投げられても、直後に投げを入力しているとダメージが約半分に抑えられ、ダウンもしなくなる。
    • 上記のスーパー性能のキャラクターを使っている場合は使用できない。
    • 処理の関係上、投げ1発分以下の体力残量の場合、受け身の成否に関わらず投げられた瞬間に負け。
    • 当然だが、つかみ技は受け身が出来ない。
  • リュウのジャンプ中パンチなどごく一部の技のみだが、空中で吹き飛んでいる相手にも当たるという特性が付与され、後の空中コンボのような連続技が可能になった。
  • やられグラフィックの時間が1フレーム短くなり、連続技が入りにくくなった。
  • 得点を獲得する時のカウントアップがなくなり、「ピロン」という一音で合計点だけが表示されるようになり、テンポアップに貢献。
  • ボーナスステージが廃止された。
  • 隠しボスとして豪鬼が追加された。

音楽

  • タイトルデモとキャラクター選択時のBGMが変更。
    キャラクター選択時の曲は旧ストIIのタイトル曲のアレンジである。
  • ステージBGMは豪鬼のテーマ曲が加わった。

グラフィック

  • 弱パンチで選ぶときのキャラクターの色(基本色)が新しくなった。
    • 従来の基本色キャラはスーパー版のキャラクターである。
    • キャラクターカラーバリエーションは8色+スーパー版の2色の計10色に増えた。
  • キャラクターの名前が表示されている横に、そのキャラクターの顔が出るようになった(キャラクター選択時のアイコンをそのまま使っている)。
  • 体力ゲージの赤い部分が網かけになって、背景が透けて見えるようになった。
  • キャラクター選択画面が一新された。
  • タイトルデモのリュウが波動拳を撃つアニメーションの間に春麗とキャミィのグラフィックや、豪鬼のシルエットが挿入されるようになった。
  • ダルシムのエンディングのグラフィックが書き直されて、彼の妻のサリーがゲーム上に初登場した。

キャラクター

  • 全般的に旧キャラの通常技の配置が変わり、覚え直さなければならなくなった。
  • 本作は飛び道具の硬直は最後に出した通常技の弱中強に依存。家庭用カプコレ版もこれに準拠。
+ 16人のプレイヤーキャラクターたちの変更点+隠しキャラクター

リュウ

  • スーパーコンボは波動拳を五発まとめて撃つ「真空波動拳」。相手の飛び道具に対しての強力な武器であり、連続技にも組み込めてかなり使い勝手のいい部類に入る。
  • 昇龍拳の無敵時間が出がかりの一瞬だけに弱体化した*3
  • 通常技に中段技*4の「鎖骨割り」・攻撃しながら前進できる「鳩尾砕き」が追加され、ジャンプ中パンチが空中の相手に当てると再度ジャンプ中パンチか真空波動拳で拾えるようになった。
  • バックジャンプ等にほぼリスクのない空中竜巻旋風脚で安全にスーパーコンボゲージを上げることができる。
  • 対戦では上位であり、どのキャラクターにも満遍なく戦える。使用人口の最も多いキャラクターでもあり、昔からのプレイヤーにも好まれる。

ケン

  • スーパーコンボは「昇龍裂破」。弱→強昇龍と続く5段技。
  • リュウ同様の昇龍拳の無敵時間削減はケンにとって痛手。
  • 通常技に横にリーチの長い「一文字蹴り」やめくりやすいジャンプ中キック、投げとして掴み技「膝地獄」や空中投げの「自地獄風車」が追加、必殺技も強キックボタンで出せる鎌払い蹴り、鉈落とし蹴り、大外回し蹴り、稲妻かかと割りが追加されるなど、リュウとは大きく異なる技を複数持つようになり差別化が明確になった。
  • リュウ同様距離が離れている際の空中竜巻旋風脚でゲージを上げやすい。

エドモンド本田

  • スーパーコンボは「鬼無双」。2連続のスーパー頭突きで4段技。
  • 新必殺技「大銀杏投げ」は必殺投げであり、気絶値の高さが強み。
  • 通常技が大きく変更されたが、主要対空兵器だったごっつぁんチョップ(立ち強パンチ)が近距離でしか出せなくなるなどの弱体化が目立ち、新技の追加や百裂張り手が出した瞬間にのみ移動する様になるなどの変更から、従来の待ち気味のスタイルから攻めていくスタイルへと大きく転換することになった。
  • 飛び道具の無いキャラクターに滅法強く、有るキャラにとことん弱いのは相変わらず。飛び道具対策として垂直ジャンプして強パンチを出している間は空中で横に動ける様になった。

春麗

  • スーパーコンボは「千裂脚」。前進していく百裂脚であり、飛び道具を抜けられる上(バグで)歩きながらでも出せる強力技。
  • 対空必殺技として「天昇脚」も追加された。千裂脚からの追撃にも使える。
  • 対戦では上位であり、ダルシムやバイソン等の強キャラにも五分以上に渡り合えるオールラウンダーである。
  • 追加された天昇脚が縦タメのため、スピニングバードキックは横タメに変更。空中前ジャンプからの発動は困難になった。

ブランカ

  • スーパーコンボは「グランドシェイブローリング」。飛び上がる時間が災いして対空か削り殺しにしか使えない。
  • ハメ抜け等の用途に前方(後方)への鋭いステップである「サプライズフォワード/バック」、ソニック、エアスラ等を潜れるスライディングである「アマゾンリバーラン」も加わった。
  • 通常技ではJ弱Kが下方向に強くなり、めくり起き攻めで多用される。

ザンギエフ

  • スーパーコンボはアトミックしてスクリューする「ファイナルアトミックバスター」。決まれば一気に大半の体力を奪い取れるが投げ間合いが通常投げより狭く、対戦ではまず決まらないロマン技。
  • 新必殺技として飛び道具を消せる「バニシングフラット」が使えるが、出した後の硬直が大きい。
  • 顕著な強化点としては立中・強Kの攻撃判定が広くなり、地上戦で俄然有利になった。
  • 対戦では依然として苦手なキャラクターは多いものの、ケンやDJ等の飛び道具キャラにも有利に戦うことが出来る。また強キャラになったバイソンにも相変わらず有利。

ガイル

  • スーパーコンボは「ダブルサマーソルト」。2回転するサマーで最大6段。
  • 他に新必殺技は無いものの、ソバットがレバー操作で前後に移動する様になり、立ち強キックがソニックを溜めながら移動できる「ヘビースタブキック」に変更され、攻めに強くなったのが目を引く。
  • 対戦では前作で上位に復帰した流れを引き継いでいるが、ダルシム戦が大きなネック。尚、ダッシュの頃とは逆にベガ戦よりサガット戦の方が楽になっている。

ダルシム

  • スーパーコンボは「ヨガインフェルノ」。5回燃やすヨガフレイム。
  • 斜め上へ吹くフレイム「ヨガブラスト」が新技。
  • レバー操作で手足が伸びるか選べるようになったり*5、ドリルキックの角度を調節出来るようになった。
  • 対戦における近距離戦の死角が無くなったため、Xキャラではトップの座に上り詰めた(唯一、バルログには辛い)。だからといって、使い始めてすぐに強さを引き出せるキャラではない。
    • 対戦に影響を及ぼすバグが多いキャラクターとしても知られる。有名なものとしては「リバーサルスーパーコンボが出来ない」「リバーサルヨガテレポートの出現位置が、コマンドに関係なく直前に出したテレポートの場所に化けてしまう」など。

T(サンダー)・ホーク

  • スーパーコンボはメキシカンタイフーンを2連続で放つ「ダブルタイフーン」。間合いはタイフーンと同じでFABよりは広い。
  • トマホークバスターで飛び道具を抜けられなくなる、ボディプレスがめくりに使えなくなる、通常技の判定も非常に弱くなり追加技も無いなど対戦では単独の最下位に沈んでしまった。
    • 対戦の高速化もあり、戦い方も相手を画面端に追い込んでタイフーンでハメ殺すロマンキャラというスタイルに変更を強いられる様になった。
    • だがS仕様はトマホークバスターやボディプレスを始めとする通常技の性能が前作同様強いためかなり戦える。ぶっちゃけX仕様はダブルタイフーンしか魅力が無い。

キャミィ

  • スーパーコンボはスパイラルアローとキャノンスパイクを連続で放つ「スピンドライブスマッシャー」。
  • 追加技は体を丸めて三種類の技に派生させる「フーリガンコンビネーション」。飛び道具対策として使えるが、コマンドが被っているアクセルスピンナックルが暴発しやすい。
  • ホークやザンギエフの様な鈍重な大男には無類な強さを発揮し、ガイル、DJ、サガットの様な迎撃キャラが天敵になっているのは前作と変わらず。

フェイロン

  • スーパーコンボは烈火拳が5連続で入る「烈火真拳」。
  • 追加技は空中から飛びかかって蹴る「烈空脚」、キャラクターによっては確実な対処法が無い。
  • 連続技をゴスゴスと決めていくゴリ押しタイプなのは変わらないが、烈空脚のおかげで春麗戦が有利になっている。

ディージェイ

  • スーパーコンボは蹴りを連続で放つ「ソバットカーニバル」。
  • 追加技は対空蹴りの「ジャックナイフマキシマム」。ヒット後もう1回ジャックナイフマキシマムorソバットカーニバルで追撃可能。またソバットカーニバルからの追撃にも使える。
  • これで必殺技も飛び道具、突進、打撃、無敵対空と使い勝手の良いものが揃い、一時は使用人口が急増した。

M・バイソン

  • スーパーコンボは「クレイジーバッファロー」。ダッシュストレートからターンパンチの計5段技であり*6、威力、相手が空中でも数段はヒットする掛かり易さ、飛び道具へのカウンターとしての高性能さ、(ザンギエフ以外には)ガードされてもノーリスクで端に追い込めるとあらゆる面で屈指の高性能技。
  • 更に、今作で追加された突進攻撃「ダッシュグランドストレート/アッパー」がしゃがんだ相手にも当たるなど強い上、バッファローヘッドバットを溜めたまま出せるため技の組み合わせ相性が非常に良い。
  • 他にもJ強Pを出すと空中で横に動ける様になったなど、細かい調整も有利に働いており、一躍ダルシム、バルログと並ぶ最強クラスに踊り出て、豪鬼相手でもかなり戦える。
  • 大会ではリュウと並んで最も使用者が多い。しかしザンギエフに対しては突進技を返され易く、スーパーコンボもガードされるとスクリューで吸われるため相性が悪い。

バルログ

  • スーパーコンボはイズナドロップを連続で決める「ローリングイズナドロップ」。この技のみゲージを消費するのが技を出した瞬間ではなく相手を掴んだ時になっている。
  • 新技は無敵時間のある対空技で3段まで空中コンボ出来る「スカーレットテラー」、これで起き上がりも安心。
  • はずれた爪が画面上に残り、拾いに行ける様になった。
  • 対戦では前作に引き続きトップグループ。

サガット

  • スーパーコンボはニークラッシュからアッパーカットへの5段技「タイガージェノサイド」、普通に連続技をした方が強いので使われない。
  • 前作で強すぎたため、強アッパーカットが5段ヒット技になったが威力も5分割されたため総合的にかなり低下、上下タイガーショットの硬直時間延長、喰らい判定拡大と弱体化が目立つ。対戦では中位を保っているものの、ダルシム、バイソンとの相性が激悪になってしまった*7
  • その分、S仕様(通称青パン)は前作と同じく最強クラス。上記通りスパコンはあまり役に立たないので失うものはない(強いて言うなら投げ受け身がないのが弱点か)。

ベガ

  • スーパーコンボはダブルニープレスを連続で放つ「ニープレスナイトメア」、緊急脱出用にも連続技用にも使える高性能技。
  • 通常技にキャンセルが出来る技が増え、一度ラッシュが掛かればそのまま連続技で押し切れる様になり、必殺技もデビルリバースの性能に手が加えられ空中制御が可能になった。
  • またリュウ同様、ジャンプ中パンチが空中の相手に当てると再度ジャンプ中パンチかニープレスナイトメアで拾えるようになった。
  • 攻めれば強いが守りに回ると弱いという調整であり、ようやく中堅グループに復帰した。

『スパII X』では一定の条件を満たす事で隠しボスが登場する。

『拳を極めし者』(豪鬼)

  • リュウとケンの師匠である剛拳の弟で、その剛拳の師である轟鉄を殺害した人物(ちなみに豪鬼という名前も背景も初登場時には未公表…というか未設定?)。条件を満たすと最終戦で現れ、ベガを見えない連撃で瞬殺しこちらに戦いを挑んでくる*8
    • 体格や構え、基本的な技の構成などはリュウ・ケンとほぼ同様だが、「殺意の波動」と呼ばれる謎のオーラを纏っている。胴着を着ているが草履を履き変な髷を結っており、眼つきが悪い。
  • ゲーム中の顔グラはすべて黒塗りで、名前も空欄。しかしデモ画面では暗い画面に大写しで登場、最後はリュウと重なるような演出でオープニングを締めるなど、あまり隠れてなかったりもする。
  • 当然キャラクター選択画面にも居ないが、特殊なコマンドを入力する裏技で使うことができる*9
  • 『X』での新要素であるスーパーコンボを持たないが、あらゆる能力がリュウ・ケンよりも優れており、気絶しない(というより、気絶ダウン後、立ち上がった瞬間に回復する。リカバリー1000点も必ず入る)。
    • 技性能は非常に高く、豪波動拳は出が早い上に近距離ヒットで吹き飛びダウン効果、竜巻斬空脚は上昇中無敵で無敵時間中に攻撃判定が発生するうえに空中追撃まで可能、豪昇龍拳は上昇中全フレーム完全無敵という凄まじい性能。更に入力から終了まで完全無敵のワープ技の阿修羅閃空と空中から飛び道具の斬空波動拳を撃てる、極めつけは飛び道具の硬直の性質を使った「灼熱ハメ」(画面端の相手に強灼熱波動をガードさせ続ける。位置と入力を間違えなければ、これだけで死ねるキャラクターが殆ど)。あまりにバランスを崩す為、殆どの大会では使用禁止にされる。
    • 隠しボス版のCPU豪鬼の性能は更に凶悪で、斬空波動拳は二発同時発射、更にその直後に空中通常技を出したりしてくる。
  • 『X』開発が完成間近になった際に、容量が余っていたため急遽作られたキャラクターで、彼の存在はスタッフにも秘密にされており、誰にも見つからない様に制作されており、彼が噂になってもカプコンの社員は誰も知らず、開発担当者もすっかり忘れていた。
  • 海外版では「ゴウキ」という名前が発音しにくいという理由によりGoukiではなくAkuma(アクマ)に変更されている。

評価点

ストIIシリーズの決定版であり完成形

  • プレイヤー側で設定できるゲームスピードやスーパーコンボといった新要素が好評を得た。隠しキャラクターが判明した時にはそのインパクトで一気に盛り上がりを見せるなど、確固たる人気を獲得した。
  • 結果、非常に息の長いタイトルとして稼動。ハイパーストIIの登場まで10年間現役で稼動し続けていたゲームセンターも少なくなく、今尚研究されている。
    • 現在はXの全要素を引き継いだハイパーに主導権こそ譲っているが、過去のキャラクターが流入することをバランス崩壊ととって嫌うプレイヤー等、一部ではこちらの方が人気があり、ハイパーではなくXの大会を開催したり、Xとハイパーを併設する店舗もある。

絶妙になったキャラ間バランス

  • 多くのキャラクターに無敵技が備わる様になったり、飛び道具回避手段が整った結果、キャラ間の標準偏差はTURBOと並んで最も小さい部類になった。
  • 投げ受け身が加わり、ハメ要素が薄れたのも大きい。
  • 今回調整されたキャラクターが弱いと感じるなら、スーパーのキャラクターに変更するという手もある。

豪鬼の存在

  • 本作初登場となった豪鬼はインパクトが強く、その後のストリートファイターシリーズにほぼ出場する人気キャラの一人となった。特に旧キャラがほぼ削除された『III』シリーズにも二作目から出ている。
  • なんと他社の『鉄拳7』にも後に参戦した。

賛否両論点

ボーナスステージの廃止

  • 従来からボーナスステージは単なる得点稼ぎ以外にもコンボ技などの練習を疑似的にできる面もあり、削除を惜しむ声があった。
    特にスーパー性能キャラはキャンセル条件が異なる点も挙げられる。
    • この時期はスパIIXに限らず対戦格闘ゲーム界隈には対戦その物が重要視されるようになってきており、テンポアップによる回転率の増加やゲーム容量などの関係で廃止したシリーズも少なくなかった。
    • 豪鬼の出現条件の一つに得点がある為の調整ともとれる。

問題点

ゲームスピードの設定及び選択の可否が、ゲームを始めるまで確認できない

  • ほとんどのプレイヤー間で3速での対戦にはなるが、エミュレーター台などで2速固定というのが稀に存在していたり*10、低速で練習したいというプレイヤーもいるが、コインを投入するまでは判別できない。
    現在ではさすがに1速固定や4速という台はほぼ見かけないが。

豪鬼の性能

  • やはり対戦格闘ゲームとしては一人浮いた強さを持つボスキャラがゲーセンでほぼそのままの性能で使えてしまうのは問題でもある。
    • 性能や調整がどうと言う以前に、必殺技の存在そのものが大問題であるキャラクターであり、豪鬼同士でなければまず対処できない。
    • 対戦での使用禁止はもはや暗黙の了解である。大会でもまず禁止とは言え野試合で乱入されると対処のしようがない。もちろん使う側のマナーの問題であるがトラブルの元にもなるだろう。
    • 真面目に対戦考察するのもはばかられるほどの性能で未だに研究が進んでいない面もあるが、対戦ダイヤグラムは全キャラに対して9:1と言われている。

総評

前作の欠点を解消しただけでなく、スーパーコンボの導入と豪鬼の登場といった新要素は、本作をロングランヒットへと押し上げる原動力として申し分ないインパクトを残すこととなった。

余談

  • OPデモのキャミィの顔がインパクトあり、「悪魔の舌舐めずり」と呼ばれる事もある程。

家庭用への移植

ジャンル 対戦格闘アクション

対応機種 3DO Interactive Multiplayer
ドリームキャスト
販売・開発元 カプコン
発売日 【3DO】1994年11月13日
【DC】2000年12月22日
定価 【3DO】8,800円(税別)
【DC】4,800円(税別)
レーティング 【DC】全年齢(セガ審査)
判定 良作
  • SFCなど、当時の人気ハードにはなかなか移植されなかった。
  • 当時は3DOに独占移植されることで大きな話題になり、本体の売り上げを牽引した数少ないタイトルとなった。
    • ただロードが長い、処理落ちが激しい、コンボの得点計算がおかしいといった不評点も目立つ。
  • PS・SSでは1997年に『ストリートファイターZERO2』のアレンジ作である『ZERO2'』とのカップリングで『スーパー』『X』がまとめて収録された『ストリートファイターコレクション』が発売されている。
    • それまでは、本作に近いシステムを搭載した実写版『ストリートファイター リアルバトル オン フィルム』が本作の代替として遊ばれることもあった。
    • PS版は後にゲームアーカイブスで『ストリートファイターZERO2'』名義で配信されたが、その中身は『スーパー』『X』も同時収録されたコレクション準拠の内容となっている。
  • ドリームキャストでも、アナログ回線専用通信対戦システム「マッチングサービス」に対応した商品で『X』が通販のみ販売された。マッチングサービスは2003年9月1日に終了しているが、単体で遊ぶことは現在も可能。アーケード版では削除されたボーナスステージが復活している(設定で無しにすることも可能)。
  • GBA初期タイトルとして『スーパーストリートファイターIIX リバイバル』も発売された。
  • PS2では2006年11月14日にカップリングソフト『CAPCOM CLASSICS COLLECTION Vol.2』の収録タイトルとして発売されたが、海外のみの発売につき国内版の本体ではプレーが出来ないのが残念。

対戦ダイアグラム

SUPER STREET FIGHTER II TURBO HD REMIX

2008年にPS3/Xbox360向けに国外限定で配信されたタイトル。
グラフィックがHD解像度で描き直されたと同時に各キャラクターの性能にも大幅な調整が入っている。
海外限定配信から9年後の2017年に発売されたニンテンドースイッチ向けタイトルの本家『ストリートファイターII』の新バージョン『ウルトラストリートファイターII』では、グラフィックをオリジナル版とリファイン版で選択可能だが、リファイン版はこのHD版のものを使用している。(ゲーム内容はHD版のものは反映されていない)

ストリートファイター 30th アニバーサリーコレクション インターナショナル

2018年に発売された、歴代ストリートファイターシリーズを収録したカップリングソフト。対応機種はPC(Steam)/PS4/XboxOne/NintendoSwitch。
収録されているタイトルのうち『II'TURBO』『III3rd』『alpha3*11』そして本作がネット対戦対応となっている。
ただし、日本語版ではなく海外版の『SUPER STREET FIGHTER II TURBO』での収録なので、(国外も含めて)一般的に大きな大会などで使われている国内アーケード版スパ2Xとはやや違う仕様となっている。
また、国内版は事前に公開された本作の仕様に対する意見を受けて発売が2018年秋へ延期となったが、海外版は5月末に予定通り発売されている。