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Beholder - (2017/05/02 (火) 00:14:28) のソース

*Beholder
【びふぉるだー】
|ジャンル|リアルタイムADV|#image(http://cdn2.twinfinite.net/wp-content/uploads/2016/12/Beholder.jpg,height=200)|
|対応機種|Windows 7~10&br;Mac OSX 10.10以降&br;Linux|~|
|発売・開発元|Warm Lamp Games|~|
|発売日|2016年11月9日|~|
|定価|980円|~|
|判定|なし|~|
|ポイント|管理人は見た!|~|
#contents(fromhere)
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**概要
-Warm Lamp Games はシベリアの会社である。本作は「Kickstarter」にて開発資金を募って制作された。

-Beholderとは、ファンタジー作品に出て来る目玉のモンスターではなく、本来の意味の「監視者」を指す。
--主人公は分配省によってD型アパート((本作の日本語訳では同じ物を指しているのに「アパート」と「マンション」の表記ゆれがある。本記事内では「アパート」表記に統一する。))の管理人に任命された。
--ゲームの舞台は超監視社会であり、あなたはアパートのメンテナンスだけでなく、アパート住民の監視も行わなくてはならない。
--ゲーム画面は『[[Fallout Shelter]]』に酷似しているが、プレイヤーがアパートのレイアウトを変えることは出来ない。

-1プレイは8時間程度。

**システム
アパートの住民を24時間監視する。主人公は特殊な注射を受けていて、寝る必要がない。~
会話中のみ時間が止まるが、それ以外はリアルタイムで時間が経過する。

-監視方法
--極秘に監視カメラを設置する
---一度設置すると、住人が変わってもそのまま使える。
--ドアの鍵穴から覗く

-タスク
--法務省から電話がかかってきて、主人公がこなすべき任務を連絡してくる。
---「1号室の住民を追い出すように」など。
--もしくは、家族やアパートの住民から要求される。
---妻から「子供にチョコレートキャンディーを買ってあげて」など。
--タスクには制限時間があるものがある。
--タスクを達成できれば「評判ポイント」が上昇する。
--法務省からの任務によるタスクであれば成功すると現金がもらえ、失敗すると罰金が取られる。

-レポート
--住民の条例違反に関する情報をまとめてレポートを作製する。主人公の事務室の机で作成可能。レポートを作製するには「証拠」が必要である。
--レポートを送った後、法務省から返事が届く。レポートに不備があると罰金を取られる。
--住民を告発するレポートが受理された場合、警官がその住民を逮捕しに来る。無事逮捕されれば、賞金が受け取れ「評判ポイント」が加算される。

-プロフィール
--住民に関する情報をまとめてプロフィールを作製する。主人公の事務室の机で作成可能。プロフィールを作製するには「情報」が必要である。
--プロフィールを送った後、法務省から返事が届く。内容に不備があると罰金を取られる。
--情報1件は、密告による逮捕1件と同報酬のため、プロフィール作成が主な収入源となる。

-国家的な商店
--主人公の「評判ポイント」で、監視カメラが、現金でアパートのメンテナンスに必要な工具が購入できる。チョコレートキャンディーは売っていない。

**評価点
-自由度が高い
--どの住民を入居させるか、どんな情報を収集するか、密告すべきか、見逃すべきか。いろんな選択肢があり、マルチエンドである。
--ただし、ベストエンドに至るには、いつ、何をすべきかはほぼ固定的ではある。

**問題点
-日本語訳が酷い
--「ー(長音)」と「-(半角ハイフン)」の取り違えが多発しているなどの誤字脱字や、「</b>まじめな</b>((実際にこの通り表示される。))」などというタグの打ち間違いまである。
--オープニング及びエンディングのナレーションは日本語に吹き替えられているのだが、エンディングの吹き替えはちゃんとした日本語になっているのに、字幕は変な日本語のままである。

-セーブはオートセーブだけである
--ユーザーからの任意セーブのリクエストに対して、Warm Lamp Games は任意セーブを付ける意向はないと正式に回答している。

**総評
旧ソ連のメーカーが製作した密告シミュレーションADV。実に笑えない。~
忠実に公務員の任務をこなすだけ、ではなく法務省の意向通りに証拠をでっち上げることも出来る。クライムゲームに分類されているのはその点があるからだろうか。~
何が不正で、何が正義か。一見バカゲーのようだが、実は非常に重いメッセージを含んだ作品である。