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キッチンパニック お台所は大騒ぎ

【きっちんぱにっく おだいどころはおおさわぎ】

ジャンル アクション
対応機種 ゲームボーイ
メディア 1MBitROMカートリッジ
発売元 ココナッツジャパン
発売日 1991年5月10日
プレイ人数 1人
定価 3,800円(税別)
判定 良作
バカゲー
ポイント バックストーリーはツッコミどころ満載
アクションにちょっとしたパズル要素
なんだかんだでキャラは可愛い


概要

1991年5月にココナッツジャパンから発売されたゲームボーイソフトのアクションゲーム。
決められた敵を倒してドアに入るとクリアーとなり、全エリアを突破するとボスと対決し倒せばクリアーとなるオーソドックスなタイプ。


ストーリー

(取扱説明書1ページから引用)

チイくんのママはとってもきれい好き。だからお台所も、いつもピカピカです。でも、そんなママを困らせている悪いやつらがいます。それが、ハエやゴキブリたちです。
しかし、これらの害虫をあやつっているのは、どうやらチイくんのおうちに住みついている影のドン『ビッグマウス』らしいのです。
それを知ったチイくんは、毎晩、毎晩、お空の星を見上げて一生懸命お願いをしました。
『神様、ぼくの大好きなママをいじめるわるい虫たちを退治するために、ぼくを小さくしてください。お願いします、神様…』
そんなチイくんの願いが通じたのか、ある朝目覚めるとチイくんの体は、小さく、小さくなっていました。

さあ、ミクロになったチイくんと一緒に、害虫退治の冒険にでかけましょう。


内容

  • 小人になった主人公の少年チイくんを操作して、害虫たちを退治する。
    • チイくんはライフ制で、左上に表示されたハートの数だけ攻撃を受けるとミスとなる。
  • Aボタンはジャンプ。
    • 長押しで飛ぶ高さを調整。
    • 最下層の地面以外にいる場合は、下を押しながらAで下の足場に降りる。
    • ブロックの上で4回ジャンプするとブロックを上から壊すことができる。
  • Bボタンは武器のマジックスプレーを発射。
    • ブロックに触りながらBを押すとブロック1つ分押すことができ、進行方向とBでブロックを一直線に飛ばせる(壁にぶつかるか落ちるまで)。
      • 飛ばしたブロックをぶつけたり、おちたブロックでつぶしたりで害虫をやっつけることもできる。
    • ブロックが2つ並んでいる場合、くっついてBを3回押すことで横から壊すことができる。
  • 全5ステージで、1ステージあたり6ラウンド構成。ラウンド5をクリアするとボスとのバトルになる。
    • ボスをやっつけると次のステージへ。
  • ラウンドは湧いて出てくる害虫一定数退治すると扉が出現するので、それに入るとクリアとなる。
    • 見えないが間接的な時間制限があり、一定時間を過ぎると不死身の敵キャラである火の玉が現れる(いわゆる永パ対策キャラ)。これに触られるとライフ無視(後述の無敵でも防げない)で1ミスとなる。
  • 害虫をやっつけると、確率でその害虫がブロックになり、ブロックの絵柄は「太陽」「月」「星」の3通り。他の、この3絵柄が絶えず変化している「くるくる」がある。
    • ブロックは3つが触れるとボーナスとなり消える。並ぶ必要はなく縦、横、斜めどんな格好でも3つがくっついていればいい。この時絵柄が揃えば更なるボーナスが得られる。上記の「くるくる」も、3つがくっついた瞬間の絵柄で確定される。
      • 「太陽」が3つの場合………一定時間無敵になり、体当りでの攻撃も可能になる。
      • 「星」が3つの場合………5000点のボーナス。
      • 「月」が3つの場合………3000点のボーナス。
      • 3つ揃い以外の場合………1000点のボーナス。
  • テントウ虫は取るとライフ最大値が1つ増える。
    • チイくんの武器が殺虫剤のためか、これにかけると消えてしまう。
  • 特定ステージの2ラウンド目にはワープルートが隠れており、入るとワープ専用ラウンドに入る。
    • ここではクリアーのための特定数が多いがクリアーすると一気にラウンド5に出ることができる。

ボスバトル

  • ラウンド5をクリアーするとボスとの戦いに入るが、その前に装備を選択する。
  • よいこセット
    • 攻撃は射程が短くなる(ただ縦方向では広範囲に広がるため至近距離では当りやすい)が、防御力は倍になる。
  • つよいこセット
    • 攻撃のダメージが倍になるが、チイくん自身の防御力も半減。
  • いたずらセット
    • スプレーの射程距離が倍になるが、チイくん自身の防御力も半減。
  • がんばるセット
    • ラウンド中のデフォルト装備のまま。

めくってめくってゲーム

  • 特定の箇所でスプレーを3回撃つとボーナスゲームへ続く空間が現れ、そこに入るとボーナス用ミニゲーム「めくってめくってゲーム」に移行する。
    • 並んだカードを制限時間内にめくりまくり、揃った絵柄によって得点やパワーアップが得られる。
      • 「1UP」…残人数が1人増える。
      • 「ケーキ」…ライフが満タンになる。
      • 「カエル」…このゲームが終了して元のステージに戻ったら一定時間無敵。
      • 「靴」…歩く速さが倍になる。
      • 「風船」…ジャンプ力が倍になる。
      • 「5000」…ボーナス5000点。
      • 「ドクロ」…残りタイムが半減。
      • 「スカ」…何も起こらない。

おバカな要素

  • ママ想いなのはよくわかるが「わざわざ小さくならなくても」や「お小遣いでバルサンでも買ってあげて焚けば早い」など、ストーリーに関してはツッコミどころが多い。
    • また説明書では「ミクロ」となっているが、普通にハエは1センチ程度、ゴキブリは5センチ程度はあるのでゲーム中のチイくんはそれらよりは大きいので10cm程度はあると思われるのでさすがにミクロというほど小さくはない*1
    • 決められた数の害虫をやっつけても、それで全滅と言うわけではなく、後から後から出てくるので結局全滅できてないのでは?。等々………
    • もちろんゲームとしての出来は良いのだが。

評価点

  • コミカルな世界観とチイくんのかわいいキャラクター。
    • ゴキブリやハエといった害虫キャラはさすがに無理があるが、背景などは身近な台所の雰囲気が良く出ている。
    • デモのみの登場ながらママなども非常に雰囲気に合ったデザインになっている。
    • タイトルデモで展開される漫画描写もそんな世界観をしっかり演出している。
  • 操作は滑らかで、ジャンプのAボタンにしてもただジャンプするだけでなく「下段に降りる」という操作まで対応しているなど、かゆいところに手が届いている。
    • 特に本作では敵がブロックになって、それが邪魔になるケースが多々あるので、このような迂回ができると快適さが段違い。
  • 容量のきついゲームボーイにありながら中身は意外と濃い内容。
    • ワープルートなど隠れ要素もあれば、「めくってめくってゲーム」のようなボーナスサブゲームまである。
    • ボスバトルでも装備が選べたりと選択の幅があるため、いろいろな戦い方を試せる。
    • 通常ステージもただ敵を倒すだけでなくやっつけた敵が変化するブロック模様がアイテムのような扱いになり、それを揃えることで無敵やボーナスなど通常ゲームの中身を濃くしている。
  • 難易度のバランスも良く序盤は、固定画面なこともあって慣れやすい。
    • かわいいキャラクターの見た目通りなゲームバランス。
    • またゲームに慣れた者にとってもゲームボーイでお手軽に遊ぶ分には最適なバランス。

問題点

  • ライフ最大値アップの「テントウムシ」が敵との区別がつきにくい。
    • しかも、攻撃が効いてしまうので敵と間違えて消してしまう事態が起きやすい。
    • 特にゲームボーイはモノクロで画面が小さいこともあって尚更。
  • コンティニューがステージ単位。
    • つまり、ラウンド1だろうがラウンド6だろうがゲームオーバーになるとそのステージのラウンド1からになる。
    • 低年齢層からすると、ラウンド3.4あたりで詰まることも多々あることを考えると少々不親切。
  • ブロックマークの「月」が3000点ボーナスと「星」(5,000点ボーナス)の下位互換でしかないため「月」がガッカリになりやすい。
    • 「太陽」は無敵発動という独立した効果のため、折角だから「月」にもパワーアップなどの効果を与えた方が3種類それぞれ異なる魅力になっただろうと考えると少々練り込みの不足を感じる部分。
      • 贅沢を言うなら3つの組み合わせのうち「完全バラバラ」と「2つ揃い」でも差があれば一層面白味が増したことだろう。

総評

設定まわりはツッコミどころが多く、色々とおかしな世界観ではあるものの、全体的には親しみやすく可愛いキャラクターによるコミカルなアクションゲームで難易度も程よい。
ただ一辺倒なアクションだけでなく隠し要素も満載で、ボス戦での多彩な装備選択など見た目や上記のような世界観に似合わず意外と中身は充実している。
腰を据えてのじっくりプレイにも持ち運びありきのお手軽プレイどちらにも対応したバランスも良く、1人プレイ専用ながらハードとも好相性。


余談

  • 1998年5月28日にパンサーソフトウェアから『キッチンぱにっく』と「パニック」をひらがなにしただけで同名のソフトがプレイステーションから発売されているが、名前が被っているだけでまったく関連はない。
    • 一応、コミカル系アクションゲームという点は共通するが。

最終更新:2026年01月05日 20:42

*1 基本的にミクロとはミジンコやゾウリムシなど顕微鏡でなければ見えないほどの微生物級の大きさを指している。