THE HOUSE OF THE DEAD 2: Remake
【ざはうすおぶざでっどつーりめいく】
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ジャンル
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ガンシューティング
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対応機種
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Nintendo Switch Windows(Steam/GOG.com) プレイステーション4 プレイステーション5 Xbox One Xbox Series X/S
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メディア
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ダウンロード専用
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発売元
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Forever Entertainment
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開発元
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MegaPixel Studio
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発売日
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【Switch/Win】2025年8月7日 【PS4/PS5/One/XSX】2025年10月24日
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定価
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2,599円 【GOG】$24.99
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プレイ人数
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1人~2人
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レーティング
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CERO:Z(18才以上のみ対象)
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判定
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シリーズファンから不評
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ポイント
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前作からの改善点はあるが… 体験版と発売初日の不具合多発で反感を買う 謎の演出カットに指名手配されたマジシャン Hordeモード未搭載で独自性を失ってしまう
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THE HOUSE OF THE DEADシリーズ
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概要
大人気ガンシューティングシリーズ『THE HOUSE OF THE DEAD』の2作目を、前作に引き続きMegaPixel StudioとForever Entertainmentがセガからライセンス許諾を得て制作された作品。
前作や『パンツァードラグーン:リメイク』等による散々な評価から、本作でも期待されておらずファンからは不安視されていたが、その予想は的中してしまった。
変更点
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前作では乱数によって敵のステータスが増減していたが、今作では選んだ難易度によって固定されるようになって異様にしぶとい敵が出てくることは無くなった。
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ただし、原作のようなランク変動は前作同様存在していない。
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設定で「原作オリジナルBGM」に切り替える項目が増えた。
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元々原作のBGMが無いステージ選択~開始時のBGMはリメイクBGMそのまま。
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子供の要救助者の等身が上げられ、青年風になった。
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時代の変遷によって子供が襲われる描写が不可能になったがための措置だと思われる。なお、急遽だったのかクリアリザルト画面のリストは子供のまま。
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オリジナルモードの特殊武器は全て『III』以降のようにリロード時間が設けられるようになった。
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特殊武器の「グレネード」がリメイク版『1』準拠になり、広範囲にダメージを与えるようになった。
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「マシンガン」は6発バーストから3発バーストに変更。
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要救助者を助けたあとに判定が残るようになった。仮に撃つと当然誤射となりライフも減る。
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一部セリフのカット、演出に変更が入っている(後述)。
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初めに規制版が発売され後から無規制版が改めてリリースされた前作とは異なり、全機種で最初からレーティングがCERO:Z(18歳以上のみ対象)として発売されている。
問題点
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体験版、および発売初日においてプレイが困難な不具合や最適化不足が非常に多かった。現在はほとんどが改善済み。
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PCのスペックに拘わらず動作が非常に重く、フリーズが多発し、体験版では何故か別言語へと変更しないとメニューから進まないという状態だった。
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それを乗り越えても高頻度でカクつく。幸いムービー以外のプレイ中は正常に動くが…
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発売直後~DAY1パッチ配信以前はさらに悪化しており、メニューから進めずそもそもゲーム本編を遊べないという報告が相次いだ。
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ステージの背景が簡略化されることがあり、建物の裏が見えることがある。発売直後は頻繁に起きていた。
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オリジナルモードでの「着ぐるみ」が正常に反映されず、変更されなかったり別のキャラに変わったりしていた。
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「原作に忠実なゲームプレイ」と謳うには程遠い原作再現度
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まず全体的に暗すぎる。
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最初から最後のエンペラーを倒すまで夜だと解釈したのか、チャプター1やチャプター5でも空が霧がかかったかのように曇っており、全編を通して異常に暗い。
明るさを調整してもあまり改善せず、特に下水道内を進んでいくチャプター4と何故かほとんどの照明を落とされているチャプター6はオリジナルと違いライトを点けないこともあり逆光が激しい。
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ラスボスの「エンペラー」はクリスタルの質感が向上し透明感が上がったものの、今度は背景が白すぎて飛ばしてくる球体やエンペラー本体が視認しにくくなる。今度は明るさを低くしないといけない。
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12月中旬のアップデートで全体的に明るさが調整され、デフォルト設定でも見やすくなった。
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ただし、アップデート後も後半の球体となって突撃してくる攻撃の際に雲と一体化してほとんど見えなくなる問題は健在。
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アーケードモードでも、オリジナルモードでアイテムが出てくる場面に遭遇すると、アイテムが無いにもかかわらず取得するためのシーンが発生する。テンポの悪化と違和感を増大させている。
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ボスの撃破時のモーションが「ボスモード」での物と同一なため、ストレングスがムービーと合わせて2回倒れる。
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全体的に「間」が削られており、ズィールはクアールが倒れた後の悔しがるモーションが無くなって即座に突進攻撃をしてくる。
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元々初心者にとっては当てにくい攻撃だったが、外から回り込むように突っ込むパターンを引くとクアールが倒れてから1秒で攻撃が当たるためより初見殺しの度合いが上がっている。
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クアールの攻撃を何度も受けると主人公が「奴は無敵なのか!?」「小さい奴が本体なのか!?」と言う台詞が削除。
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チャプター2でヘリ中継がサンセットブリッジを映しているシーン、本来は徐々に声にノイズが走って聞こえにくくなるのだが、本作では音声は最後まで聞き取れるようになっている(しかし字幕は変更なし)。
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サンセットブリッジルートの「ハイエロファント」戦にて、後半の水中に一旦潜って左右どちらかから飛び掛かり攻撃をするパターンで、主人公が「左か!」「右か!」という台詞が削除。
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また、飛び出してくる前に主人公が見渡すかのような視点移動をするのだが、本作では単に左右に視点を動かしているかのようで酔いやすい。
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桟橋ルートのハイエロファントは弱点の心臓を画面中央へ晒すようになったため、画面真ん中に照準を合わせたまま一切動かさずに連射するだけで余裕で勝てる。
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「ストレングス」を倒す直前のシーンの、チェーンソーを振り回しながら高速で走ってくる「発狂モード」が削除されている。
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オリジナルモードのうち「謎のおもちゃ銃」と各種「パワーアップ」が正常に反映されていない。
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前者は「クレジット数の増加と原子肉効果」が、後者は「ボスに対してのダメージ増加」が本来ならば付与される。
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オリジナル(DC版)ではオリジナルモードとアーケードモードで音源が違うという要素があったが、今作ではアーケードモードでもオリジナルモードのアレンジBGMになっている。
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トレーニングモードで失敗するとオリジナル版では無音だったのに対し、今作では失敗しても成功した時と同様にチャプタークリアBGMが流れる。
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一部不可解な演出の追加とカット
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まずチャプター1から、重傷を負った「G」から「Gファイル」を受け取る際に「Gからの潜入メモを受け取った」と何故か音声付きで説明口調で喋る台詞が追加されている。
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チャプター1終盤の最後の要救助者のシーン等で見られる「『2』のマジシャンの指名手配ポスター」が追加。一般的に存在が秘匿されているであろう生物兵器のポスターが街中や一般家庭の家にも貼られている。
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さらに『1』ではなく『2』の姿であり、しかもマジシャンはこの時点ではゴールドマンビル内にいて特に脱走している描写があるわけでは無いため、既プレイヤーからも疑問が生じている。
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チャプター2のボス「ハイエロファント」の使う武器である三叉の槍の刃部分が何故か常に光っている。
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チャプター5、オリジナル版では「マジシャン」と対峙した際にはマジシャンが「お前らに先は無い 私に倒されるか、エンペラーに倒されるか いずれにしろそれがお前らの運命」と2人を煽り、決着がついた後は2人それぞれが運命に抗い、立ち向かう熱い台詞を放つのだが…
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最後の「いずれにしろそれがお前らの運命」が何故かリメイクでカットされており、撃破後のエージェント2人の台詞が合わなくなってしまった。
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エンペラー撃破後のゴールドマンの身投げして落ちるシーンがカット。カットされたことで一連の流れの印象が軽くなってしまっている。間髪入れずに主人公達が喋るのも後押ししている。
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Gファイルの弱点とボスの名前部分が手書きではなくPCで打ったかのように整ったフォントになっており、あまり緊急性の無いように見えてしまう。
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バッドエンディングを迎えるとゴールドマンがゾンビとなるのは同一だが、リメイクではこちらに襲い掛かってくる上に銃声も無くなるという演出に変更されている。他2つのエンディングはほとんど変更なし。
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チャプター2の街中やチャプター6のビル内ではライトが虚空から生えている。ポールやシェードがある訳でも壁掛けということでも無い。
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12月中旬のアップデートで虚空のライトが無くなり、全体的に明るさが増した。
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スタッフロールが「ゴールドマンビルを下りていく」演出が無くなっているのは前作同様だが、スタッフロールに流れる映像が本作のトレーラーそのもの。各種トレーラーを切り貼りして繋げたもので、元の映像にあったUIや字幕もそのまま。
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一部カットシーンのモーションが削除され、台詞だけになっている。
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前作から改善されていない箇所
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効果音周りで指摘されていた部分(銃声が1Pと2Pで変わらない、スコア加算時のSE)、各登場人物のグラフィックの質が低いなど。
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水に関しては水中が透過されておらず、濁っているかのようで死魚(魚型のゾンビ)の魚影や跳ねている時の水しぶきが無いため、いつ出てくるのか、どこから出てくるのか分かりにくくなっている。
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これもアップデートで水中内が見えるようになり、死魚が見えるようになった。
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ボスへ与えるダメージが下がっている。それ以外でも連続してダメージを与えるテクニックが削除されたり、特殊武器やパワーアップでダメージが変わらないのもあって1体ごとの戦闘時間が長くなっている。
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音量設定を弄っても、反響音には反映されない。例えばチャプター4で音声の音量を「1」にしたとしても主人公らの反響している台詞は普通に聞こえてしまう。
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オリジナル及びリメイク版『1』から追加要素がほとんど無い。
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前作で好評を得た「Horde」モードが削除されてしまっているが、代わりになるような要素は入っていない。
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オリジナルモードではステイクガン、アサルトライフル、クロスボウが加えられている。ただし、これは前作で既にあった物で本作独自の追加要素ではない。
評価点
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敵ゾンビやボスクリーチャーのグラフィックは純粋に再現度が高く、この点に関してはかなり評価が高い。
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前作で不評だった、乱数で敵の耐久力が変動する要素は削除されており、ある程度原作に近い体力に落ち着いた。
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前作のSwitch版のように、レーティングを下げてしまったことによる規制要素も無くなっている。
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前述の通り、オプションから原作のBGMが選べるようになったため、原作の雰囲気をあまり損なうことなくプレイ可能。
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リメイク版スタッフ作曲のBGMも「オリジナル版のアレンジ」と言えるほどになり、聞いたプレイヤーからは概ね好評。
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演出の追加に関しては悪いものだけではなく、「タワー」の登場時に捕まえた一般人を投げ飛ばすのではなく喰うように変更されたり、檻の中の「ストレングス」が主人公達に襲い掛かろうとしていたりと、リメイクのグラフィックに合わせボス達をより印象付ける場面もある。
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マジシャンの速度が前作よりも相当に速くなっている。ただし、最高難易度だと半分画面外へ出るほどの高速移動だったオリジナル版よりはまだ遅い。
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前作同様、チートコードによる実績・トロフィーへの制限は設けられていないためコンプリート達成難易度は低め。
総評
前作で不評を買ったこともあってか、ほとんど期待されていなかった本作。
だが、発売直後の致命的な不具合の数々や指摘されていたものの改善されていない問題点が原因で、さらにユーザーを落胆させてしまう出来となってしまった。
現在はアップデートにより改善されて遊べる出来に落ち着いているため、今からガンシューティングに触れたい人は(抵抗が無ければ)購入するのも有りだろう。
最終更新:2026年02月07日 21:06