Home Run
【ほーむらん】
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ジャンル
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スポーツ
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対応機種
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ATARI2600
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発売・開発元
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ATARI
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発売日
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1978年10月
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プレイ人数
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1~2人
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判定
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クソゲー
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ポイント
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ATARI2600初の野球ゲーム 内容は野球のような何かとしか言えない ルールどころか人数すら再現できていない
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概要
アタリ社からATARI2600で発売された野球を題材にしたゲーム。
ATARI2600のゲームの中では、初めて野球を題材にしたゲームでもある。
特徴
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基本ルールは以下の通り。
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試合は9イニング制。3アウトを取ると交代。最終的に得点の多いチームが勝利。
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投球時はボタンを押すことでボールを投げ、その後スティックを倒すことで、ボールの軌道や速度を変更できる。
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打者はスティックを倒すことでバットを振ることができる。
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出塁時にボタンを押すことで塁に止まることができる。逆にボタンを押さないと自動的に走塁が行われてしまう。
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ゲームモードは8種類
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1~4はコンピューターとの対戦、5~8は2人プレイでの対戦となる。
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4つに分かれたゲームモードでは、守備側の人数と配置がそれぞれ異なる。
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ゲームモード1は1人、2は2人、3は固まって3人で、4は散らばって3人となる。
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5~8も、上記が2人プレイになっただけで、守備側の人数は同じ。
問題点
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現実の野球とはかなり異なるゲーム内容。
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ATARI2600は性能の高いゲーム機ではなく、時代的にも野球のビデオゲーム化のノウハウが確立されていなかったとはいえ、あまりにも現実の野球を再現できていない。
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まず守備が圧倒的に少なく、ピッチャーの他に守備を最大2人までしか配置できない。この守備はピッチャーと操作を共有しており、同時に動かすことになる。
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そのため本作には送球の概念が存在しない。走者からアウトを取るには直接タッチするしか方法がない。
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その送球ができない仕様を補うためか、ピッチャーが2塁からボールを投げる。
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ついでにキャッチャーも存在しない。
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その他、「同点でも延長戦がない」「フライとゴロの違いがない」「バントを行うことができない」など、実際の野球と異なる点を挙げようとすると、枚挙に暇がない。
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本Wikiに記事がある野球ゲーの中でも、「野球ゲームなのに野球のルールを再現できていない」ゲームはいくつかあり、例えば7人で行う海賊野球や、ダメジャーなどの類例が後年になって多数現れるが、「野球の再現度の低さ」で言えば本作がぶっちぎりである。
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「海賊野球」と「ダメジャー」は原作漫画ありきのキャラゲーという逃げ道があるが、本作にはそれすら存在しない。純粋な野球ゲームでありながら、この再現度の低さは流石に当時から酷評されていた。
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一応、上記のゲームと異なり、ATARI2600の性能の都合や、1978年という時代的に野球をビデオゲームとして落とし込むノウハウが確立されていないという、擁護点も少なからずあるが。
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タイトルが「Baseball」ではなく「Home Run」となっているのはこれが理由なのかもしれない。ただ、これならいっそのことホームランダービーのゲームにした方がまだよかったと思わざるを得ないところ。
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基本的に守備側が有利なゲームバランス
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上記の通り、本作にはタッチアウトしか存在せず、投手や守備が直接走者に向かって触れる必要があるのだが、それでも守備側の方が圧倒的に有利である。
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というのも、走者の移動速度に比べて守備側の移動速度が速く、簡単に走者の元へ追いつけてしまうため。
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また、走者は一度走塁すると戻ることができず、そもそもピッチャーが2塁からボールを投げているせいで、打者が打ったボールを守備が取りこぼさない限り、点が入ることはまずない。
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なんとか、1塁まで辿り着いても、2塁へ出塁する際にピッチャーがキャッチしたボールでそのままタッチアウトでダブルプレーなんてことも、ざらにある。
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そのため、対人戦ではタイトル通り「ホームラン」を打たないと、まず得点が入らないというメチャクチャなバランスとなっている。
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上記の再現度・バランスの悪さを抜きにしても、ゲームとして面白くない。
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攻撃側は、バットを振るか、走者を進めるかくらいしかやることがない。
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守備側は、ボールを投げる・打たれたボールをキャッチする・走者に向かってタッチアップする、くらいしか操作することがない。
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よって、純粋に一つのビデオゲームとして見た場合でも、戦略性やアクション性が非常に乏しく、プレイしていて面白く感じにくい。
評価点
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実際の野球を再現できている箇所も一応ある。
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ちゃんと攻守が9回裏まであったり、3ストライクで1アウトが取れたりするなど。
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もっとも、再現できている箇所よりも、再現できていない箇所の方が圧倒的に多いため、これらが評価されることはあまりないが。
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その他、走者が出塁した際にちゃんと走者のグラフィックが表示される。
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投球のシステムに関しては比較的よく出来ている。
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ボールの速度を下げたり上げたり、挙動をジグザグに動かせたりと、やたらと自由度が高い。
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ただ、これに関しても、上記の「守備側が有利」というゲームバランスの悪さの要因の一つになっているので、手放しで賞賛はできないが。
総評
当時のATARI2600の性能で、野球のルールや面白味を完全再現するのは難しいとはいえ、あまりにも野球の再現がなっていない一作。
一応、それを見越してかタイトルこそ「Baseball」ではなく、「Home Run」としているが、それが免罪符になることはないだろう。
また再現度を抜きにしたところで、単純なゲームとしての面白さにも欠け、文字通り「クソゲー」と評する他ない一作である。
余談
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後に1980年にはマテル社から発売されたゲーム機「インテレビジョン」にて、『Major League Baseball』という野球ゲームが発売された。
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この際放送された『Major League Baseball』のテレビCMの内容は、なんとアタリの『Home Run』のゲーム画面を直接引き合いに出して『Major League Baseball』の方が野球の再現ができており、優れていることを主張するという、アタリ社に対して喧嘩を売っているとしか思えない、とんでもなく攻撃的なものであった
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当然これに対してアタリ社も黙っておらず、1982年に『RealSports Baseball』という野球ゲームを発売する運びとなる。
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こちらは『Home Run』と比べて、ゲームルールやシステムが現実の野球にかなり近づいている。
最終更新:2026年08月16日 21:30