スケバン刑事II 少女鉄仮面伝説
【すけばんでかつー しょうじょてつかめんでんせつ】
|
ジャンル
|
アクションアドベンチャーゲーム
|
|
|
対応機種
|
セガ・マークIII
|
|
メディア
|
1MbitROMカートリッジ
|
|
開発・発売元
|
セガ・エンタープライゼス
|
|
発売日
|
1987年4月19日
|
|
価格
|
5,000円
|
|
判定
|
ゲームバランスが不安定
|
スケバン刑事シリーズ スケバン刑事II - スケバン刑事III
|
概要
1987年4月にセガ・マークIII用ソフトとして発売されたアクションアドベンチャーゲーム。
フジテレビ系で放送され大人気だったテレビドラマ『スケバン刑事II 少女鉄仮面伝説』(1985年11月~1986年10月)を題材としている。
システム
ゲームはアドベンチャーパートとアクションパートとで構成されたシステム。
-
アドベンチャーパートでは会話や謎解きを行う。
-
一般的な画面探索型のコマンド選択式のアドベンチャーのスタイル。
-
また、3D迷路を探索するパートも存在する。
-
アクションパートではベルトスクロールの形式になっている。
-
操作は8方向移動とジャンプ・ヨーヨー攻撃の一般的なスタイル。横方向移動ジャンプ中に攻撃ボタンを入れると大回転キックになる。
-
鉄仮面を入手していた場合、戦闘前に装着することでボス戦の開始から一定時間無敵状態となる。
-
最初の3体のボスに限りボス戦前に前座の雑魚敵との戦いが始まり、全滅させるとそのままボス戦に移行する。
-
また、アドベンチャーパートでビー玉や袱紗等を取得しているとサキの体力がピンチになった際にお京や雪乃が救援に来てくれる。
評価点
-
アドベンチャーパートでのグラフィックの描き込みはドラマ版キャストの特徴をよくつかんでおり、なかなかの出来。
-
ただし信楽老に関してのみドラマ版ではなく原作漫画版準拠の容姿となっている。
-
アドベンチャーパートでの会話のやり取りもそのキャラに合わせた受け答えを行っており、雰囲気としても悪くはない。
-
意外と小ネタも仕込まれており、探索が単調になりすぎないようになっている。
-
if展開も堪能することが可能。
-
初代麻宮サキとの対決が本作で実現している。
-
後述の劇場版の際には共演の話はあったものの諸事情により頓挫しているので、ある意味夢の対決ともいえる。
-
そのほかのifの展開としては雪乃を一時的に戦線離脱させるほどの重傷を負わせた恐車七人衆の頭・獅子との対決の際に、逆に雪乃が救援に来るという展開にすることも可能。
-
アクションパートは当時珍しいベルトスクロールアクションのスタイルをとっており、キャラも大きくなかなかの迫力。
-
操作レスポンスも悪くなく、アクションゲームとしてのシステムの完成度そのものは悪くない。
-
曲数は多くないながらもそれぞれの曲の完成度は高い。作曲はBO(上保徳彦)氏が担当。
-
特にアクションパートの曲はどちらの曲もなかなかの良曲。
問題点
-
一部の理不尽な謎解き
-
本作の謎解きは全体的に難しいとはいえ、学内にメモの手がかりがそこそこある上にある程度総当たりが通用するのだが、最終ダンジョンでは理不尽な謎がプレイヤーに襲い掛かることになる。
|
+
|
... |
-
最終ダンジョンでは罠の扉が2か所あり、開けると時限爆弾が作動して3分以内に脱出しないとゲームオーバーというトラップがある。
-
しかも脱出に成功していてもこのダンジョンにはエンディングを迎えるためのキーアイテムが格納されているので取らずに脱出した場合はこのダンジョンに再入場することができず入手手段がなくなり詰みとなる。
-
しかも解き方は特定の行き止まりである動作をしなければならないという理不尽にもほどがある謎解き。当然ノーヒント。
|
-
アクションパートの難易度のバランスのとり方が雑
-
本作の敵は基本的に雑魚・ボスともに左右方向からしか攻撃をしてこないため、斜め方向からの攻撃を駆使することで簡単に対処可能。
-
ボス戦についてはゲーム前半に出てくるハヤト1号やバイク軍団は対処法を知らないとまず敗北必至な強さを持っている割に、その他のボスについては攻撃方向が左右方向のみということもあって強さの点ではこの2名に比べるとそこまで苦労しないとアンバランス。
-
ボリューム不足
-
謎解きの難易度の高さとのバーターということもあってか、ボリュームは大きくない。
-
ストーリーも飛び飛びになっている印象で唐突感がどうしても付きまとう。
総評
アクションパートのシステムの根幹は悪くなく、グラフィックもドラマ版のビジュアルをうまく落とし込んでおり、キャラゲーとしてはそれなりに光る部分はある。
しかしながらアドベンチャーパートの理不尽な謎解きの難易度が足を引っ張っていて、またアクションパートも練り込み不足の側面があり、どうにも物足りない部分が目立つのが残念。
余談
-
開発中の画面ではアクションシーンの画面にスコア表記があったことから当初はアクションパートのみの構成であった可能性がある。
-
初代『スケバン刑事』は(前述のように本作内で初代サキのゲスト出演はあったが)ゲーム化されていないため、国内では『キングコング2』や『グレムリン2』等と同じく「初代が存在せず2から出たゲーム」の仲間である。
-
しかし、後者のそれらは海外版PCゲームとしての初代は存在したため、正真正銘初代のゲームが無いという点で本作は異例である。
-
本作は原作の人気の高さも相まって他機種への移植希望も結構高かったらしく、かつてはファミマガで移植希望の作品として本作が長期間常連となっていた時期があった。
-
概要の通り本作発売当時ドラマは既に放送終了しシリーズ次回作の『スケバン刑事III 少女忍法帖伝奇』に移行していた。
-
また本作発売直前の2月には東映により映画『スケバン刑事』が劇場公開され、これは『II』と付かないものの『II』に基づいた設定になっている。
-
なお原作の次回作『III』はファミコンソフトとしてゲーム化され翌1988年1月に発売されたものの、こちらの評価はかなり悪い。
最終更新:2026年07月14日 20:38